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Oracle Rdb for OpenVMS Oracle RMUリファレンス・マニュアル
リリース7.2
E06177-01
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2.6 DEPOSIT ROOTコマンド

データベース・ファイルの新しいファイル指定を入力します。入力するファイル指定は、変更がデータベースにコミットされた後にファイル指定になります。すべての変更をコミットしてRdbALTERセッションを終了するまで、変更は発生しません。

注意

Oracle Rdbリリース6.0よりも前は、DEPOSIT ROOTコマンドを使用してアフター・イメージ・ジャーナル(.aij)ファイル名を変更することができました。このオプションはなくなりました。かわりにRMU Set After_Journalコマンドを使用してください。


説明

DEPOSIT ROOTコマンドの後に他のキーワードを指定しない場合、デフォルトはDEPOSIT ROOT SPECIFICATIONです。

DEPOSIT ROOTコマンドを使用すると、ユーザーがリカバリ・ユニット・ジャーナル(.ruj)ファイルの参照をデータベース・ルート(.rdb)ファイルから削除することができ、データベースへのアクセスが許可されます。ただし、このアクションによって、データベースがeternally corruptとマークされ、データベースに対する将来のすべてのシステム管理(Oracle RMU)機能において警告メッセージが生成されるようになります。データベースの破損には、構造上の破損、論理的な破損(制約違反)、またはユーザー・データの破損(たとえば、残高が$300.00ではなく$250.00になっている)があります。

.rujファイルの参照を.rdbファイルから削除すると、.rujファイルが誤って削除されている状況で、ユーザーがデータベースにアタッチできるようになります。ユーザーは、アタッチしたときにデータベースが破損していることを理解する必要があります。データベースの内容の一貫性を保証するために、データベースをクリーン・バックアップ・ファイルからリストアおよびリカバリする必要があります。

USER n RUJ_FILENAME=""句を使用して、.rujファイルの参照を.rdbファイルから削除します。

注意

変更した.rdbファイル名をコミットしただけでは、データベースにアクセスできません。(ファイル指定に必要なすべての修飾子を使用して)DEPOSIT ROOTコマンドで指定した場所にファイルをコピーする必要があります。その後、ユーザーが新しい場所のデータベースにアタッチします。


形式



コマンドのパラメータ

SPECIFICATION

.rdbファイルの新しいファイル指定を入力します。

USER n RUJ_FILENAME

指定したユーザーの.rujファイルの新しいファイル指定を入力します。この構文ではnは有効なユーザー番号です。

file-spec

.rdbファイルがコミットされRdbALTERセッションが完了した後の、.rdbファイルの詳細ファイル指定(バージョン番号を含む)を指定します。

.rujファイル指定を削除する場合は、ファイル指定を1組の二重引用符("")にすることができます。


例1

次の例は、.rdbファイルの新しいファイル指定を入力します。.rdbファイルの新しいファイル指定にはバージョン番号を指定する必要があります。DEPOSIT ROOT表示の語(marked)は、.rdbファイルが、指定した場所にマークされているがその場所にまだ移されていないことを示します。


RdbALTER> DISPLAY ROOT
         Root file specification is: "DISK1:[RICK.RDB]MF_PERSONNEL.RDB;1"
RdbALTER> DEPOSIT ROOT SPECIFICATION="DISK1:[RICK]MF_PERSONNEL.RDB;1"
(marked) Root file specification is: "DISK1:[RICK]MF_PERSONNEL.RDB;1"

その他のDEPOSIT ROOTコマンドの使用例は、『Oracle Rdb Guide to Database Maintenance』を参照してください。