Oracle Rdbリリース6.0よりも前は、DEPOSIT ROOTコマンドを使用してアフター・イメージ・ジャーナル(.aij)ファイル名を変更することができました。このオプションはなくなりました。かわりにRMU Set After_Journalコマンドを使用してください。 |
DEPOSIT ROOTコマンドの後に他のキーワードを指定しない場合、デフォルトはDEPOSIT ROOT SPECIFICATIONです。DEPOSIT ROOTコマンドを使用すると、ユーザーがリカバリ・ユニット・ジャーナル(.ruj)ファイルの参照をデータベース・ルート(.rdb)ファイルから削除することができ、データベースへのアクセスが許可されます。ただし、このアクションによって、データベースがeternally corruptとマークされ、データベースに対する将来のすべてのシステム管理(Oracle RMU)機能において警告メッセージが生成されるようになります。データベースの破損には、構造上の破損、論理的な破損(制約違反)、またはユーザー・データの破損(たとえば、残高が$300.00ではなく$250.00になっている)があります。
.rujファイルの参照を.rdbファイルから削除すると、.rujファイルが誤って削除されている状況で、ユーザーがデータベースにアタッチできるようになります。ユーザーは、アタッチしたときにデータベースが破損していることを理解する必要があります。データベースの内容の一貫性を保証するために、データベースをクリーン・バックアップ・ファイルからリストアおよびリカバリする必要があります。
USER n RUJ_FILENAME=""句を使用して、.rujファイルの参照を.rdbファイルから削除します。
注意
変更した.rdbファイル名をコミットしただけでは、データベースにアクセスできません。(ファイル指定に必要なすべての修飾子を使用して)DEPOSIT ROOTコマンドで指定した場所にファイルをコピーする必要があります。その後、ユーザーが新しい場所のデータベースにアタッチします。
SPECIFICATION
.rdbファイルの新しいファイル指定を入力します。USER n RUJ_FILENAME
指定したユーザーの.rujファイルの新しいファイル指定を入力します。この構文ではnは有効なユーザー番号です。file-spec
.rdbファイルがコミットされRdbALTERセッションが完了した後の、.rdbファイルの詳細ファイル指定(バージョン番号を含む)を指定します。.rujファイル指定を削除する場合は、ファイル指定を1組の二重引用符("")にすることができます。
例1次の例は、.rdbファイルの新しいファイル指定を入力します。.rdbファイルの新しいファイル指定にはバージョン番号を指定する必要があります。DEPOSIT ROOT表示の語(marked)は、.rdbファイルが、指定した場所にマークされているがその場所にまだ移されていないことを示します。
RdbALTER> DISPLAY ROOT Root file specification is: "DISK1:[RICK.RDB]MF_PERSONNEL.RDB;1" RdbALTER> DEPOSIT ROOT SPECIFICATION="DISK1:[RICK]MF_PERSONNEL.RDB;1" (marked) Root file specification is: "DISK1:[RICK]MF_PERSONNEL.RDB;1"
その他のDEPOSIT ROOTコマンドの使用例は、『Oracle Rdb Guide to Database Maintenance』を参照してください。