この章では、Oracle Secure Backupを使用してテープおよびテープ・デバイスを管理する方法について説明します。この章の内容は次のとおりです。
この項では、テープ・ドライブにボリュームをマウントおよびアンマウントする方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。
ボリュームは、8mmテープなどの1個のメディアを表します。マウント・モードは、テープ・ドライブに物理的にロードされたボリュームをOracle Secure Backupで使用する方法を指します。有効なマウント・モード値は次のとおりです。
読取り専用
書込み/追加
上書き
マウントなし
「管理」ページで、「ドライブ」をクリックすると、図9-1に示すページが表示されます。このページには、すべてのデータセット・ファイルおよびディレクトリがリスト表示されます。このページを使用して、ボリュームのマウントおよびアンマウントができます。
関連資料: obtool のmountdev およびunmountdev コマンドの詳細は、『Oracle Secure Backupリファレンス』を参照してください。 |
テープ・ドライブにボリュームをマウントするには、次のようにします。
「ドライブ」ページで、メイン・ボックスからドライブを選択します。
1つ以上のメディア・サーバーに接続されているすべてのドライブの名前が表示されます。ドライブのステータスは、次の値のいずれかです。
表示される「マウント・オプション」からマウント・オプションを選択します。
これらのオプションを使用すると、ボリュームを論理的にマウントできます。ボリュームがマウントされると、特定のボリュームが使用可能であることがobscheduled
デーモンに通知されます。その後で、ボリュームの使用モードを設定できます。
次のマウント・オプションが指定できます。
読取り
このオプションは、このボリュームを読取り専用で使用するようにスケジューラに指示する場合に指定します。
書込み
このオプションは、新しいバックアップをボリュームの最後に追加できることをスケジューラに指示する場合に指定します。
上書き
このオプションは、ボリュームをドライブに自動的にマウントし、ボリュームの既存のコンテンツが上書きされるようにテープの先頭に位置を合せる場合に指定します。このオプションを使用すると、期限切れになっていないボリュームを上書きする権限を付与することになります。期限切れになっていないボリュームは、有効期限ポリシーに従って上書きの対象となりません(「ボリューム有効期限ポリシー」を参照)。
注意: このモードは、期限切れになっていないボリュームの上書きを認可または必要とする場合にのみ使用します。 |
必要に応じて、マウントおよびアンマウントのオプション・グループから次のオプションのいずれかを選択します。
アンマウント
このオプションは、リクエストされたマウント操作を試行する前に、選択されたドライブでアンマウント操作を実行する場合に選択します。
巻戻しなし
このオプションは、Oracle Secure Backupによるテープへの書込みが終了したときに、テープを巻き戻さないことを指定する場合に選択します。Oracle Secure Backupは、次のバックアップ・イメージを書き込む位置にとどまります。
「マウント」をクリックしてボリュームをマウントします。
ステータス領域にドライブ名およびボリュームIDが表示されます。
テープ・ドライブからボリュームをアンマウントするには、次のようにします。
「ドライブ」ページで、メイン・ボックスからドライブを選択します。
1つ以上のメディア・サーバーに接続されているすべてのドライブの名前が表示されます。ドライブのステータスは、次の値のいずれかです。
必要に応じて、マウントおよびアンマウントのオプション・グループから次のオプションのいずれかを選択します。
アンマウント
このオプションは、リクエストされたマウント操作を試行する前に、選択されたドライブでアンマウント操作を実行する場合に選択します。
巻戻しなし
このオプションは、Oracle Secure Backupによるテープへの書込みが終了したときに、テープを巻き戻さないことを指定する場合に選択します。Oracle Secure Backupは、次のバックアップ・イメージを書き込む位置にとどまります。
「アンマウント」をクリックしてボリュームをアンマウントします。
ボリュームがアンマウントされると、特定のボリュームが使用できなくなったことがobscheduled
デーモンに通知されます。
この項では、テープ・ライブラリを表示および制御する方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。
「管理」ページで、「ライブラリ」をクリックすると、図9-2に示すページが表示されます。このページには、管理ドメイン内のテープ・ライブラリがリスト表示されます。すべてのテープ・ライブラリ構成タスクが、このページまたはリンク表示されているページで実行できます。
関連資料: obtool のライブラリ・コマンドの詳細は、『Oracle Secure Backupリファレンス』を参照してください。 |
ライブラリまたはテープ・ドライブを管理するには、次のようにします。
メイン・テキスト・ボックスで、ライブラリまたはテープ・ドライブを選択します。
ライブラリ・コマンド・プルダウン・メニューから、表9-1に示すコマンドのいずれかを選択します。表の最後の列は、obtool
コマンドライン・インタフェースの対応するコマンドを示します。
注意: コマンドによって、ライブラリまたはドライブのいずれかを指定する必要があります。しかし、ライブラリに適用されるコマンドには、必要に応じてドライブを指定できます。これは、ドライブを指定すると、常にそのドライブが存在するライブラリを暗に示すためです。 |
表9-1 ライブラリ・コマンド
メニュー・コマンド | 適用先 | 説明 | 関連項目 | obtoolコマンド |
---|---|---|---|---|
インベントリ |
ライブラリまたはドライブ |
現行のライブラリ・インベントリ表示を更新し、選択されたライブラリの物理的なインベントリを強制実行できるようにします。 |
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|
ボリュームをインポート |
ライブラリまたはドライブ |
ライブラリのインポート/エクスポート・メカニズムから記憶域要素に1つ以上のボリュームを移動します。 |
|
|
ボリュームをエクスポート |
ライブラリまたはドライブ |
ライブラリから削除するために、1つ以上のボリュームをインポート/エクスポート・メカニズムに移動します。 |
|
|
ボリュームを挿入 |
ライブラリまたはドライブ |
ボリュームがライブラリに手動で挿入されたことをOracle Secure Backupに通知します。挿入先および挿入したボリュームのタイプを指定できます。 |
|
|
ボリュームを抽出 |
ライブラリまたはドライブ |
ボリュームがライブラリから手動で削除されたことをOracle Secure Backupに通知します。抽出するボリュームのソースを指定できます。 |
|
|
ボリュームを移動 |
ライブラリまたはドライブ |
占有されている記憶域要素から空き記憶域要素またはインポート/エクスポート要素にテープを移動します。テープの移動元および移動先となる場所を指定できます。 |
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|
ドアをオープン |
ライブラリ |
テープ・ライブラリのインポート/エクスポート・ドアをオープンします。このコマンドをサポートしているライブラリに対してのみ機能します。 |
|
|
ドアをクローズ |
ライブラリ |
ライブラリの場合に、インポート/エクスポート・ドアをクローズします。このコマンドをサポートしているライブラリに対してのみ機能します。 |
|
|
ボリュームを識別 |
ドライブ |
選択されたボリュームをロードし、ボリューム・ラベルを読み取って元の記憶域要素にボリュームを返却します。 |
|
|
ボリュームをロード |
ドライブ |
指定された記憶域要素から選択されたドライブにボリュームを移動します。 |
|
|
ボリュームをアンロード |
ドライブ |
選択されたドライブから指定された記憶域要素にテープを移動します。 |
|
|
ボリュームをラベル付け |
ドライブ |
選択されたボリュームをロードし、物理的にラベルを付けます。Oracle Secure Backupは、カタログおよびインベントリ表示を更新します。 |
|
|
ボリュームのラベル付けを解除 |
ドライブ |
選択されたボリュームをロードし、Oracle Secure Backupのボリューム・ラベルおよびバックアップ・データを物理的に削除します。 |
|
|
クリーニング |
ドライブ |
選択されたテープ・ドライブでクリーニングを実行するようにリクエストします。 |
|
|
流用 |
ドライブ |
選択されたドライブを流用します。 |
|
|
返却 |
ドライブ |
現在流用されているドライブを返却します。 |
|
|
ボリュームを再利用 |
ドライブ |
選択されたボリュームをロードし、再利用できるように再度ラベルを付けます。 |
|
|
「適用」をクリックして選択内容を確定します。
新しいページに指定したばかりのコマンド固有のオプションが表示されます。詳細は、関連項目を参照してください。
このコマンドは、現行のライブラリ・インベントリを更新し、選択されたライブラリの物理的なインベントリを強制実行できるようにします。
「ライブラリ」ページのメイン・テキスト・ボックスで、ライブラリまたはドライブを選択します。
ライブラリ・コマンド・リストから、「インベントリ(ライブラリ|ドライブ)」を選択します。
必要に応じて、「強制」ボックスを選択してインベントリを強制実行します。キャッシュから読み取るかわりに、ライブラリはすべてのライブラリ要素を物理的にスキャンしてインベントリを更新します。
「適用」、「OK」または「取消」をクリックします。
このコマンドは、ライブラリのインポート/エクスポート・メカニズムから記憶域要素に1つ以上のボリュームを移動します。
ボリュームをインポートするには、次のようにします。
「ライブラリ」ページのメイン・テキスト・ボックスで、ライブラリまたはドライブを選択します。
ライブラリ・コマンド・リストから、「ボリュームをインポート(ライブラリ|ドライブ)」を選択します。
「適用」をクリックして選択内容を確定します。
「オプション」グループで、次のオプションのいずれかを選択します。
識別
このオプションは、各ボリュームで最初のボリューム・ラベルを読み取る場合に選択します。このオプションは、「ボリュームの識別」で説明している操作に相当します。このオプションには、テープ・ドライブの指定が必要です。
インポート
このオプションは、各ボリュームですべてのバックアップ・イメージ・ラベルを読み取る場合に選択します。別の管理ドメインからボリュームをインポートする場合またはテープ上でどのバックアップ・セクションと各ファイル番号が関連付けられているかについての情報が必要な場合に、このオプションを使用できます。このオプションには、テープ・ドライブの指定が必要です。
「インポート」は、ボリュームに格納されているファイルをカタログ化しません。
ラベル付けの解除
このオプションは、インポートされる各ボリュームのラベル付けを解除する場合に選択します。
IEE範囲ボックスに、インポートするボリュームを含むインポート/エクスポート要素の範囲を入力します。
「適用」、「OK」または「取消」をクリックします。
このコマンドは、ライブラリから削除するために、1つ以上のボリュームをインポート/エクスポート・メカニズムに移動します。
ボリュームをエクスポートするには、次のようにします。
「ライブラリ」ページのメイン・テキスト・ボックスで、ライブラリまたはドライブを選択します。
ライブラリ・コマンド・リストから、「ボリュームをエクスポート(ライブラリ|ドライブ)」を選択します。
「適用」をクリックして選択内容を確定します。
次のいずれかの方法で、エクスポートするボリュームを指定します。
ボリューム指定ボックスに、エクスポートするボリュームのボリュームIDまたはバーコードを入力します。
「記憶域要素の範囲」ボックスに、記憶域要素の番号または記憶域要素の範囲を入力します。たとえば、1-20と入力します。
「適用」、「OK」または「取消」をクリックします。
このコマンドは、ボリュームがライブラリの指定された挿入先に手動で挿入されたことをOracle Secure Backupに通知し、挿入されたボリュームのプロパティを指定します。
ボリュームを挿入するには、次のようにします。
「ライブラリ」ページのメイン・テキスト・ボックスで、ライブラリまたはドライブを選択します。
ライブラリ・コマンド・リストから、「ボリュームを挿入(ライブラリ|ドライブ)」を選択します。
「適用」をクリックして選択内容を確定します。
把握しているボリュームIDまたはバーコードを指定してボリュームを挿入した場合は、ボリューム指定ボックスから次のオプションのいずれかを選択します。
ボリュームID
このオプションを選択し、テープのボリュームIDを入力します。
バーコード
このオプションを選択し、テープのバーコード値を入力します。
注意: ボリュームのボリュームIDまたはバーコードが不明な場合は、このフィールドを空白のままにし、手順6で「ラベル付けの解除」、「不明」または「クリーニング」を選択します。 |
「記憶域要素」ボックスに、挿入したボリュームの記憶域要素の番号を入力します。
「ボリュームの挿入オプション」グループから次のオプションのいずれかを選択します。
(vol-spec)
このオプションは、ボリューム指定(vol-spec)グループで「ボリュームID」または「バーコード」を選択した場合に選択します。
ラベル付けの解除
このオプションは、テープのラベル付けが解除されている場合またはテープが新しいボリュームの場合に選択します。
不明
このオプションは、テープの形式が不明な場合に選択します。
クリーニング
このオプションは、テープがクリーニング・テープの場合に選択します。指定した挿入先の記憶域要素にクリーニング・テープを挿入したことを確認してください。次のオプションの値を入力します。
使用回数
クリーニング・テープを使用した回数を入力します。
最大使用回数
クリーニング・テープを使用できる最大回数を入力します。
「適用」、「OK」または「取消」をクリックします。
このコマンドは、ボリュームがライブラリから手動で削除されたことをOracle Secure Backupに通知します。抽出するボリュームのソースを指定します。
ボリュームを抽出するには、次のようにします。
「ライブラリ」ページのメイン・テキスト・ボックスで、ライブラリまたはドライブを選択します。
ライブラリ・コマンド・リストから、「ボリュームを抽出(ライブラリ|ドライブ)」を選択します。
「適用」をクリックして選択内容を確定します。
次のいずれかの方法で、抽出するボリュームを指定します。
ボリューム指定
このオプションは、ボリュームIDまたはバーコードによって抽出ボリュームを指定する場合に選択します。次のオプションのいずれかを選択します。
ボリュームID
このオプションを選択し、抽出したテープのボリュームIDを入力します。
バーコード
このオプションを選択し、抽出したテープのバーコード値を入力します。
記憶域要素の範囲
このオプションは、抽出ボリュームを含む記憶域要素の範囲を指定する場合に選択します。テキスト・ボックスに、要素の範囲を入力します。たとえば、1-20と入力します。
「適用」、「OK」または「取消」をクリックします。
このコマンドは、占有されている記憶域要素から空き記憶域要素にテープを移動します。たとえば、記憶域要素1からインポート/エクスポート要素2にテープを移動できます。
ボリュームを移動するには、次のようにします。
「ライブラリ」ページのメイン・テキスト・ボックスで、ライブラリまたはドライブを選択します。
ライブラリ・コマンド・リストから、「ボリュームを移動(ライブラリ|ドライブ)」を選択します。
「適用」をクリックして選択内容を確定します。
次のいずれかの方法で、移動するボリュームを指定します。
ボリューム指定
このオプションは、ボリュームIDまたはバーコードによってボリュームを指定する場合に選択します。次のオプションのいずれかを選択します。
ボリュームID
このオプションを選択し、移動するテープのボリュームIDを入力します。
バーコード
このオプションを選択し、移動するテープのバーコード値を入力します。
要素指定
このオプションは、移動するボリュームを含むスロットを指定する場合に選択します。テキスト・ボックスに、記憶域要素の番号を入力します。たとえば、1と入力します。
「適用」、「OK」または「取消」をクリックします。
このコマンドは、ライブラリのインポート/エクスポート・ドアをオープンします。
インポート/エクスポート・ドアをオープンするには、次のようにします。
「ライブラリ」ページのメイン・テキスト・ボックスで、ライブラリを選択します。
ライブラリ・コマンド・リストから、「ドアをオープン(ライブラリ)」を選択します。
「適用」、「OK」または「取消」をクリックします。
このコマンドは、ライブラリのインポート/エクスポート・ドアをクローズします。
インポート/エクスポート・ドアをクローズするには、次のようにします。
「ライブラリ」ページのメイン・テキスト・ボックスで、ライブラリを選択します。
ライブラリ・コマンド・リストから、「ドアをクローズ(ライブラリ)」を選択します。
「適用」、「OK」または「取消」をクリックします。
このコマンドは、選択されたボリュームをロードし、ボリューム・ラベルを読み取って元の記憶域要素にボリュームを返却します。このコマンドを使用して、占有されているライブラリ・スロットの状態を確認し、それに応じてライブラリ・インベントリを更新できます。
ボリュームを識別するには、次のようにします。
「ライブラリ」ページのメイン・テキスト・ボックスで、ドライブを選択します。
ライブラリ・コマンド・リストから、「ボリュームを識別(ドライブ)」を選択します。
「適用」をクリックして選択内容を確定します。
「ドライブ」リストで、ボリュームの識別に使用するドライブを選択します。
「インポート」ボックスを選択して、各ボリュームですべてのバックアップ・イメージ・ラベルを読み取ります。別の管理ドメインからボリュームをインポートする場合またはテープ上でどのバックアップ・セクションと各ファイル番号が関連付けられているかについての情報が必要な場合に、このオプションを使用できます。このオプションには、テープ・ドライブの指定が必要です。
「インポート」は、ボリュームに格納されているファイルをカタログ化しません。
「記憶域要素の範囲」ボックスに、識別するボリュームの記憶域要素の範囲を入力します。たとえば、1-20と入力します。
「適用」、「OK」または「取消」をクリックします。
このコマンドは、指定された記憶域要素から選択されたテープ・ドライブにボリュームを移動します。
ボリュームをドライブにロードするには、次のようにします。
「ライブラリ」ページのメイン・テキスト・ボックスで、ドライブを選択します。
ライブラリ・コマンド・リストから、「ボリュームをロード(ドライブ)」を選択します。
「ドライブ」リストで、ロードするボリュームを含むドライブを選択します。
「適用」をクリックして選択内容を確定します。
次のいずれかの方法で、ロードするボリュームを指定します。
ボリューム指定
このオプションは、ボリュームIDまたはバーコードによってボリュームを指定する場合に選択します。次のオプションのいずれかを選択します。
ボリュームID
このオプションを選択し、ロードするテープのボリュームIDを入力します。
バーコード
このオプションを選択し、ロードするテープのバーコード値を入力します。
要素指定
このオプションは、ロードするボリュームを含むスロットを指定する場合に選択します。テキスト・ボックスに、記憶域要素の番号を入力します。たとえば、1と入力します。
必要に応じて、「ボリュームのロード・オプション」グループから次のオプションのいずれかを選択します。
マウント(オプション)
マウント・モードは、テープ・ドライブに物理的にロードされたボリュームをスケジュール・システムで使用する方法を指します。有効値は次のとおりです。
読取り
このオプションは、このボリュームを読取り専用で使用するようにスケジューラに指示する場合に選択します。
書込み
このオプションは、新しいバックアップをボリュームの最後に追加できることをスケジューラに指示する場合に選択します。
上書き
このオプションは、ボリュームをデバイスに自動的にマウントし、ボリュームの既存のコンテンツが上書きされるようにテープの先頭に位置を合せる場合に選択します。このオプションを使用すると、期限切れになっていないボリュームを上書きする権限を付与することになります。
必要な場合はロード
このオプションは、まだドライブにロードされていない場合にのみ、ボリュームをロードする場合に選択します。
「適用」、「OK」または「取消」をクリックします。
このコマンドは、選択されたドライブから指定された要素にテープを移動します。
ボリュームをアンロードするには、次のようにします。
「ライブラリ」ページのメイン・テキスト・ボックスで、ドライブを選択します。
ライブラリ・コマンド・リストから、「ボリュームをアンロード(ドライブ)」を選択します。
「適用」をクリックして選択内容を確定します。
「ドライブ」リストで、ロードするボリュームを含むドライブを選択します。
ソース要素アドレス・ボックスに、ボリュームの移動先となる要素を入力します。たとえば、1と入力します。
「適用」、「OK」または「取消」をクリックします。
このコマンドは、選択されたボリュームをロードし、新しいボリューム・ラベルをそれらのボリュームに書き込みます。このコマンドにより、選択されたボリューム上の既存のデータはすべて消去されます。
ボリュームにラベルを付けるには、次のようにします。
「ライブラリ」ページのメイン・テキスト・ボックスで、ドライブを選択します。
ライブラリ・コマンド・リストから、「ボリュームをラベル付け(ドライブ)」を選択します。
「適用」をクリックして選択内容を確定します。
「ドライブ」リストで、ボリュームのロード先となるドライブを選択します。
必要に応じて、「強制」ボックスを選択してボリュームのラベル付けを強制実行します。このオプションを選択すると、ラベル付け操作の完了を妨げる条件はすべて無視されます。このオプションにより、現在先に実行する必要があるボリュームのラベル付けの解除の手順を実行しなくても、期限切れになっていないボリュームあるいはバーコードの不適切な手動入力を上書きできるようになります。
「バーコード」ボックスを選択し、ボリュームのバーコードを入力します。
「記憶域要素の範囲」ボックスに、要素の範囲を入力します。たとえば、1-3と入力します。
「適用」、「OK」または「取消」をクリックします。
このコマンドは、選択されたボリュームをロードし、物理的にラベル付けを解除します。
ボリュームのラベル付けを解除するには、次のようにします。
「ライブラリ」ページのメイン・テキスト・ボックスで、ドライブを選択します。
ライブラリ・コマンド・リストから、「ボリュームのラベル付けを解除(ドライブ)」を選択します。
「適用」をクリックして選択内容を確定します。
「ドライブ」リストで、ボリュームのロード先となるドライブを選択します。
「強制」を選択して、時間管理のボリュームでは有効期限を、コンテンツ管理のボリュームでは含まれるバックアップ・ピースそれぞれの削除ステータスを無視します。「強制」を選択せず、ボリュームが期限切れになっていない場合は、ラベル付けの解除操作は失敗します。
「記憶域要素の範囲」ボックスに、要素の範囲を入力します。たとえば、1-3と入力します。
「適用」、「OK」または「取消」をクリックします。
このコマンドは、テープ・ドライブで手動のクリーニングを実行するようにリクエストできるようにします。
ドライブをクリーニングするには、次のようにします。
「ライブラリ」ページのメイン・テキスト・ボックスで、ドライブを選択します。
ライブラリ・コマンド・リストから、「クリーニング(ドライブ)」を選択します。
「適用」をクリックして選択内容を確定します。
「ドライブ」リストで、クリーニング・テープのロード先となるドライブを選択します。
「強制」を選択して、ドライブのクリーニングを強制実行します。ドライブにロードされたテープがある場合にこのオプションを選択すると、テープのアンロード、クリーニング・テープのロード、ドライブのクリーニング、最初からドライブにあったテープの再ロードが順に行われます。
ソース要素アドレス・ボックスに、クリーニング・テープを含む記憶域要素の要素アドレスを入力します。
「適用」、「OK」または「取消」をクリックします。
このコマンドは、ドライブを流用できるようにします。ユーザーは、デバイスの管理およびデバイスの状態変更(manage devices and change device state
)権限を持つユーザー・クラスに属している必要があります。
バックアップまたはリストアで支援リクエストがあった場合にドライブを流用できます。ドライブを一時的に流用すると、リクエスト・ジョブによって作成されたデバイス予約が無視され、任意のライブラリまたはドライブ・コマンドを実行できるようになります。後で、ドライブを返却してジョブを再開できます。
ドライブを流用するには、次のようにします。
「ライブラリ」ページのメイン・テキスト・ボックスで、ドライブを選択します。
ライブラリ・コマンド・リストから、「流用(ドライブ)」を選択します。
「ドライブ」リストで、流用するドライブを選択します。
「適用」、「OK」または「取消」をクリックします。
ドライブを流用した後に、そのドライブを返却できます。
流用したドライブを返却するには、次のようにします。
「ライブラリ」ページのメイン・テキスト・ボックスで、ドライブを選択します。
ライブラリ・コマンド・リストから、「デバイスを返却(ドライブ)」を選択します。
「ドライブ」リストで、返却するドライブを選択します。
「適用」、「OK」または「取消」をクリックします。
このコマンドは、選択されたボリュームをロードし、そのバックアップ・イメージを削除します。ボリューム属性(ボリュームID、メディア・ファミリなど)は保持されますが、ボリュームのコンテンツは消去されます。ボリュームの再利用はボリュームのラベル付けの解除に似ていますが、再利用では既存のボリューム・ラベルを保持するようにOracle Secure Backupに指示します。
ボリュームを再利用するには、次のようにします。
「ライブラリ」ページのメイン・テキスト・ボックスで、ドライブを選択します。
ライブラリ・コマンド・リストから、「再利用(ドライブ)」を選択します。
「適用」をクリックして選択内容を確定します。
「ドライブ」リストで、返却するドライブを選択します。
「記憶域要素の範囲」ボックスに、再利用するボリュームを含む要素の範囲を入力します。
「適用」、「OK」または「取消」をクリックします。
この項では、ライブラリのプロパティを表示する方法について説明します。
ライブラリ・プロパティを表示するには、次のようにします。
「ライブラリ」ページのメイン・テキスト・ボックスで、ライブラリを選択します。
「プロパティの表示」をクリックします。
ページに選択したライブラリのプロパティが表示されます。
「閉じる」をクリックして「ライブラリ」ページに戻ります。
この項では、テープ・ドライブのプロパティを表示する方法について説明します。
テープ・ドライブ・プロパティを表示するには、次のようにします。
「ライブラリ」ページのメイン・テキスト・ボックスで、テープ・ドライブを選択します。
「プロパティの表示」をクリックします。
ページに選択したドライブのプロパティが表示されます。
「閉じる」をクリックして「ライブラリ」ページに戻ります。
この項では、ライブラリに現在含まれているボリュームを表示する方法について説明します。
ライブラリ・ボリュームを表示するには、次のようにします。
「ライブラリ」ページのメイン・テキスト・ボックスで、ライブラリを選択します。
「ボリュームのリスト表示」をクリックします。
ページに選択したライブラリのボリュームが表示されます。
「閉じる」をクリックして「ライブラリ」ページに戻ります。
この項では、ライブラリおよびテープ・ドライブに関連するエラー・メッセージを表示する方法について説明します。
エラー・メッセージを表示するには、次のようにします。
「ライブラリ」ページのメイン・テキスト・ボックスで、ライブラリまたはドライブを選択します。
ライブラリ管理ボックスからライブラリまたはドライブを選択します。
「エラー・ログ」をクリックします。
ページに選択したライブラリまたはドライブについて表示されるエラー・メッセージが表示されます。
必要に応じて、「開始日」を選択し、特定のエラー・メッセージについて日付範囲を指定します。
必要に応じて、「デバイス・ダンプ・ファイルの読取り」を選択し、読み取るファイルのファイル名およびパスを入力します。
次のいずれかを選択します。
日付範囲を指定した場合またはファイル名を入力した場合は、「適用」をクリックします。
「消去」をクリックしてエラー履歴を消去します。消去した時点からの新しいエラー・メッセージが表示されます。
「閉じる」をクリックして「ライブラリ」ページに戻ります。
この項では、デバイス予約を管理する方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。
通常の操作の流れでは、Oracle Secure Backupは共有リソースの排他的な使用をプロセスおよびジョブに一時的に割り当てます。この動作は、管理サーバーのサービス・ドメインによって管理される組込みリソース予約システムを使用して行われます。
デバイスの排他的および明示的な使用を必要とする特定の状況に遭遇することがあります。このような状況が発生したとき、使用するデバイスを予約し、完了したら予約を解放する(予約解除する)ようにOracle Secure Backupに指示できます。予約が保持されている間、Oracle Secure Backupコンポーネントはそのデバイスにアクセスできません。
「管理」ページで、「デバイス予約」をクリックすると、図9-3に示すページが表示されます。このページには、予約できるデバイスがリスト表示されます。すべてのデバイス予約タスクが、このページまたはリンク表示されているページで実行できます。
関連資料: obtool のresdev およびunresdev コマンドの詳細は、『Oracle Secure Backupリファレンス』を参照してください。 |
この項では、排他的に使用するためにデバイスを予約する方法について説明します。
デバイスを予約するには、次のようにします。
デバイス予約ページのメイン・テキスト・ボックスで、ライブラリまたはテープ・ドライブを選択します。
「予約」をクリックします。
これで、単独で使用するためにデバイスが予約されます。予約は、Webツール・セッションを終了するか、デバイスを予約解除するまで保持されます。
この項では、すでに予約されているデバイスを予約解除する方法について説明します。特定のデバイスを予約解除したり、一度にすべてのデバイスを予約解除することができます。
デバイスを予約解除するには、次のようにします。
デバイス予約ページのメイン・テキスト・ボックスで、ライブラリまたはテープ・ドライブを選択します。
「予約解除」をクリックして特定のデバイスのみを予約解除するか、「すべて予約解除」をクリックしてすべての予約済デバイスを予約解除します。
これで、このとき予約済だったデバイスは他のアクティビティで使用できるようになります。
この項では、ライブラリまたはドライブに関するエラーを表示する方法について説明します。
デバイスについてのエラー・ログを表示するには、次のようにします。
デバイス予約ページのメイン・テキスト・ボックスで、ライブラリまたはテープ・ドライブを選択します。
「エラー・ログ」をクリックします。
ページに選択したデバイスについてのエラー・メッセージが表示されます。
必要に応じて、「開始日」を選択し、特定のエラー・メッセージについて日付範囲を指定します。
必要に応じて、「デバイス・ダンプ・ファイルの読取り」を選択し、読み取るファイルのファイル名およびパスを入力します。
次のいずれかを選択します。
日付範囲を指定した場合またはファイル名を入力した場合は、「適用」をクリックします。
「消去」をクリックしてエラー履歴を消去します。消去した時点からの新しいエラー・メッセージが表示されます。
「閉じる」をクリックしてデバイス予約ページに戻ります。