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Oracle Secure Backupリファレンス
リリース10.1
B28441-02
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obcopy

用途

obcopyツールは、テープ・ボリュームを別のテープ・ボリュームにコピーする場合に使用します。コピーは入力テープの先頭から開始され、入力ドライブからテープが空白(メディアの最後)であることがレポートされると終了します。ボリューム間のメディア・タイプが異なっていてもかまいません。たとえば、8mmテープを4mmテープにコピーできます。

使用方法

obcopyの使用上、次の点に注意してください。

構文

etc/obcopy [ -c ] [ -e ] [ -n cnt ] [ -f ] [ -s ] [ -t ] [ -u ] [ -v ]
       [ -V ] [ -h | ? ] input_device output_device

意味

-c

入力が圧縮されていなくても出力を圧縮します。出力デバイスが圧縮に対応していない場合、警告が発行され、出力は圧縮されません。

-e

入力テープと出力テープのコンテンツをバイト単位で比較し、データが同じであるかどうかを判別します。コピーは実行されません。

-n cnt

ソース・テープから最大cnt個のファイルをコピーします。

-f

デバイス名が見つからない場合、デフォルトでディスク・ファイルになります。

-s

コピーの開始前にinput_devを巻き戻しません。

-t

コピーの開始前にinput_devを巻き戻しません。

-u

入力が圧縮されていなくても出力の圧縮を解除します。

-v

様々なサイズの内部ブロックを持つ入力ファイルを指定します。通常、ファイルマークの読取り後にブロック・サイズが再設定されます。つまり、ファイル内のすべてのブロック(2つのファイルマーク間のデータ)が同じサイズであるとみなされます。-vを指定するのは、ファイル間でブロック・サイズが異なる場合のみです。

-V

obcopyのバージョンを出力します。

-h

ヘルプ全体を出力します。

input_device

コピー元のテープが装着されているデバイスを指定します。

output_device

コピー先のテープが装着されているデバイスを指定します。

例5-8では、obtoolを使用して、ライブラリlib1のドライブにはデータが入ったテープがロードされていて、lib2のドライブには空白のテープがロードされていることを示しています。

例5-8 2つのライブラリ内のボリュームの表示

ob> lsdev
library    lib1             in service
  drive 1  tape1            in service
library    lib2             in service
  drive 1  tape2            in service
ob> lsvol --library lib1 --long
Inventory of library lib1:
    in    mte:           vacant
    in    1:             volume RMAN-DEFAULT-000002, barcode ADE202, oid 111, 8087104 kb remaining,
                         content manages reuse
    in    2:             volume VOL000002, barcode ADE201, oid 108, 8029472 kb remaining
    in    3:             vacant
    in    4:             vacant
    in    dte:           volume VOL000003, barcode ADE203, oid 114, 8083360 kb remaining, lastse 4
ob> lsvol --library lib2 --long
Inventory of library lib2:
    in    mte:           vacant
    in    1:             volume VOL000004, barcode DEV423, oid 118, 8079520 kb remaining
    in    2:             volume RMAN-DEFAULT-000003, barcode DEV424, oid 120, 8078656 kb remaining,
                         content manages reuse
    in    3:             vacant
    in    4:             vacant
    in    iee1:          vacant
    in    iee2:          vacant
    in    iee3:          vacant
    in    dte:           unlabeled, barcode DEV425, oid 121, lastse 3
ob> quit

例5-9では、obcopyを使用して、tape1ドライブのテープからtape2ドライブのテープにデータをコピーしています。

例5-9 obcopyを使用したテープ間のコピー

% obcopy tape1 tape2
3.8 MB in 3 files copied
%