用途
osbcvt
コマンドライン・ツールは、Reliaty Backupの構成データとカタログ・データをOracle Secure Backupに移行する場合に使用します。移行時には、osbcvt
は、installob
スクリプトによって自動的に実行されるため、通常、手動で実行する必要はありません。
osbcvt
により、次のタスクが実行されます。
ソース・ディレクトリと保存先ディレクトリを選択します。
ソース・ディレクトリから保存先のadmin
ディレクトリに関連情報を移動します。この関連情報には、ホスト、デバイス、メディア・ファミリ、スケジュール、データセット、索引ディレクトリ、アーカイブ・ファイルおよびボリューム・カタログ・ファイルがあります。
/etc/rbconfig
ファイルを読み取り、含まれるパラメータを/etc/obconfig
の同等パラメータに変換します。
サーバー・ホストおよびクライアント・ホストを処理します。
関連資料: Reliaty BackupからOracle Secure Backupへの移行方法については、『Oracle Secure Backup移行ガイド』を参照してください。 |
使用方法
osbcvt
の使用上、次の点に注意してください。
osbcvt
では、Reliaty Backupホーム内のadmin
ディレクトリ内のほとんどが削除されます。このため、万一のために以降を開始する前にReliaty Backupの管理ディレクトリをバックアップすることをお薦めします。
osbcvt
では、新しいホストおよびデバイスのOracle Secure Backup論理名は認識されません。このため、移行が完了した後、ホストの構成を更新し、デバイスのアタッチメントを編集し、これらにOracle Secure Backupの同等データを反映させる必要があります。
構文
install/osbcvt [ -srcdir srcdir_name ] [ -help ]
意味
Reliaty Backupホーム内のadmin
ディレクトリの場所を指定します。指定しない場合、この場所は/etc/rbconfig
を使用して設定されます。-srcdir
を指定しないときにマシンがReliaty Backupドメイン内の管理サーバーでない場合、エラー・メッセージが表示されてこのプログラムが終了します。
使用に関する情報を出力します。
例
例5-10では、osbcvt
を使用して、/space/reliaty/backup_3132/admin
に含まれるReliaty Backupのカタログ・データおよび構成データを移行しています。