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Oracle Secure Backup ライセンス情報
リリース10.1

B28444-01
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1 Oracle Secure Backup製品ファミリ

この章では、4つのOracle Secure Backupエディションおよびこれらのエディションで使用可能な機能を説明します。この章の内容は次のとおりです。

Oracle Secure Backup製品ファミリの紹介

Oracle Secure Backupは、Oracle環境全体のテープ・バックアップを管理します。Oracle Secure Backupを使用して、直接接続されたテープ・ドライブまたはネットワーク経由で接続されたテープ・ドライブを介してOracleデータベースおよびホストのファイル・システムをテープにバックアップできます。Oracle Secure Backupは、バックアップおよびリストア操作を集中管理および制御します。

Oracle Secure Backupは次の形式で提供されており、それぞれ異なる開発シナリオおよびデプロイ・シナリオに適しています。

Oracle Secure Backup

Oracle Secure Backupは、多数のサーバーで構成される環境で、サーバーからテープへのデータ保護を高度なパフォーマンスで提供します。この保護は、ビジネスで重要なデータをローカルおよびオフサイトで保存する場合に重要です。

Oracle Secure Backup Express

Oracle Secure Backup Expressは、単一サーバーで構成される環境でOracle Secure Backupと同じテープ・バックアップ機能を提供しますが、テープ・ドライブ1台を直接接続した単一ホストの場合に限定されます。また、表1-1に示すように、Oracle Secure Backup Expressでは高度な機能が一部制限されています。

製品別機能

表1-1に、Oracle Secure BackupおよびOracle Secure Backup Expressで使用可能な機能を示します。この表には、Oracle Secure BackupとOracle Secure Backup Expressの相違点が示されているため、ビジネスに適したデプロイを選択する際に参考にすることができます。

表1-1    Oracle Secure BackupおよびOracle Secure Backup Expressの機能 
機能  Oracle Secure Backup Express  Oracle Secure Backup 

Oracle Databaseのオンライン・テープ・バックアップ
およびリストアにおけるRMANとの統合 

あり 

あり 

データベース以外のファイル・システム・データの
バックアップおよびリストア 

あり 

あり 

Oracle Enterprise Managerとの統合
(Oracle Database 10gリリース2以降) 

あり 

あり 

Oracle Enterprise Manager Grid Controlとの統合
(Oracle Database 10gリリース2以降) 

なし 

あり 

複数のテープ・ドライブのサポート 

なし 

あり 

仮想テープ・デバイスのサポート 

なし 

あり 

ファイバ・チャネルのサポート 

なし 

あり 

テープへのデータベース・バックアップの暗号化
(Oracle Database 10gリリース2以降) 

なし 

あり 

バックアップのネットワーク接続 

なし 

あり 

特殊用途のライセンス

RMANのバックアップ暗号化

Recovery Managerは、Oracle Database 10gリリース2以降、データベース・バックアップの暗号化機能を提供します。暗号化されたバックアップをデータベースからテープに直接書き込む機能には、Oracle Secure Backupライセンスが必要です。暗号化されたバックアップをディスクに書き込むには、Oracle Database Advanced Security Option(ASO)のライセンスおよび関連メトリックが必要です。

パッケージおよびサポート

Oracle Secure Backup Expressは、Oracle Databaseにバンドルされています。オラクル社カスタマ・サポート・センターでは、Oracle Secure Backup Expressを使用して有効なカスタマ・サポートID(CSI)のある他のOracle製品をバックアップする場合に、テクニカル・サポート、電話によるサポート、またはOracle Secure Backup Expressのアップデートを提供します。たとえば、有効なカスタマ・サポートID(CSI)のあるOracleデータベースのバックアップにOracle Secure Backup Expressを使用する場合、オラクル社カスタマ・サポート・センターは、このデータベースのテクニカル・サポートを提供します。

アップデートおよびテクニカル・サポートは、Oracleライセンスに対するテクニカル・サポートを継続する顧客に対してのみ、オラクル社のテクニカル・サポート・ポリシーに従って提供されます。Oracle Secure Backupはライセンスが個別に提供される製品のため、オラクル社のテクニカル・サポート・ポリシーに従ってサポートが提供されます。

Legato Storage ManagerおよびLegato Single Server Version

Oracle Secure Backup Expressは、Legato Storage Manager(LSM)およびLegato Single Server Version (LSSV)にかわる製品です。LSMまたはLSSVを現在使用している場合、これらの製品をOracle Secure Backup Expressに移行する方法は、『Oracle Secure Backup移行ガイド』を参照してください。

Oracle Secure Backup Expressは、Oracleデータベースだけでなく、テープ保護の必要なOracleホームのファイルおよびその他のファイル・システム・データをバックアップできます。表1-2に、Oracle Secure Backup ExpressとLegato Single Server Versionの機能の比較を示します。

表1-2    Oracle Secure Backup ExpressとLSSVの機能の比較 
機能  Oracle Secure Backup Express  LSSV 

直接接続できるテープ・ドライブの数 

高速デバイスのサポート 

無制限 

なし 

ロボットのサポート(ライブラリ内にテープ・ドライブ1台のみ) 

あり 

なし 

ファイル・システムのバックアップ 

あり 

なし 

テクニカル・サポート 

あり 

あり 


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