UNIXの場合、TTCONNECT.INIファイルを編集して論理サーバー名を定義します。クライアントDSNは、ユーザーODBC.INIファイル(ユーザーDSN用)またはシステムODBC.INIファイル(システムDSN用)を編集して定義します。ユーザーDSNおよびシステムDSNについては、「データソース名」を参照してください。
この項の内容は次のとおりです。
TimesTenは、指定したDSNを検索する場合、次に示す場所を示している順序で検索します。
論理サーバー名は、/var/TimesTen/instance/sys.ttconnect.iniファイルまたはSYSTTCONNECTINI環境変数で指定されたファイルで定義します。このファイルは、TTCONNECT.INIファイルと呼ばれます。このファイルには、説明、ネットワーク・アドレスおよびポート番号が含まれています。
ネットワーク・アドレスは、次のいずれかである必要があります。
接続のタイプ
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ネットワーク・アドレス
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UNIXドメイン・ソケットを使用する、ローカルのクライアント/サーバー接続 | |
プロセス間通信に共有メモリーを使用する、ローカルのクライアント/サーバー接続 | |
リモートのクライアント/サーバー接続 |
次に、マシンserver.mycompany.comで稼働し、ポート番号16002をリスニングするTimesTen Serverデーモンの論理サーバー名ttserver_logicalを定義するTTCONNECT.INIファイルの例を示します。TimesTenインストールのインスタンス名はtt60です。
[ttserver_logical] Description=TimesTen Server 6.0 Network_Address=server.mycompany.com TCP_Port=16002
クライアントとサーバーが同じUNIXマシン上にある場合、TimesTen Client ODBCドライバを使用するアプリケーションで、通信にUNIXドメイン・ソケットを使用すると、パフォーマンスが向上する場合があります。
また、同じバージョンのTimesTen Serverデーモンの複数のインスタンスを同じマシン上で実行できるように、TimesTen Serverデーモンがリスニングを行うポート番号を論理サーバー名に定義する必要もあります。これには、TTCONNECT.INIファイルで論理サーバー名を次のように定義します。
[LocalHost_tt60] Description= Local TimesTen Server TimesTen release 6.0 through domain sockets Network_Address=ttLocalHost TCP_PORT=16002
クライアントとサーバーが同じマシン上にある場合、アプリケーションでプロセス間通信に共有メモリーを使用できます。これによって、パフォーマンスが向上する場合があります。
また、TimesTen Serverデーモンが初期接続を行うためにリスニングを行っているポート番号を論理サーバー名に定義する必要もあります。これには、TTCONNECT.INIファイルで論理サーバー名を次のように定義します。
[ShmHost_tt60] Description= Local TimesTen Server TimesTen release 6.0 through shared memory Network_Address=ttShmHost TCP_PORT=16002
ODBC.INIファイルのODBC Data Sourcesセクションに、クライアントDSNのエントリを追加します。このセクションの各エントリには、データソースおよびデータソースが使用するODBCドライバの名前が示されます。データソース・エントリには、次の形式を使用します。
[ODBC Data Sources] data-source-name=name-of-ODBC-driverたとえば、RunDataCS_tt60データソースを追加してTimesTen Client ODBCドライバに関連付けるには、ODBC.INIファイルのODBC Data Sourcesセクションに次のように入力します。
[ODBC Data Sources] RunDataCS_tt60=TimesTen Client 6.0ODBC Data Sourcesセクションの後に、定義済の各データソースの接続属性を指定するエントリを追加します。ODBC Data Sourcesセクションに示される各データソースにはデータソース指定セクションが必要です。
次に、TimesTen Client DSNの例RunData_tt60の指定例を示します。
[RunDataCS_tt60]
TTC_Server=ttserver_logical TTC_Server_DSN=RunData_tt60ODBC.INIファイルで使用されるクライアントDSN属性については、『Oracle TimesTen In-Memory Database APIおよびSQLリファレンス・ガイド』のデータ・ストア属性に関する章を参照してください。