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Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド
リリース6.0
B25767-02
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UNIXでのリモート・データ・ストアへの接続

例3.6

この例では、TimesTen Clientアプリケーション・マシンは32ビットのSolarisマシンclient.mycompany.comです。このクライアント・アプリケーションは、リモート・サーバー・マシンserver.mycompany.com(別の32ビットSolarisマシン)上のサーバーDSNであるRunData_tt60にアクセスします。サーバーの論理名はttserver_logicalです。TimesTenインストールのインスタンス名はtt60です。

  1. サーバー・マシンserver.mycompany.comでは、TimesTen Serverが稼働していること、およびTimesTen Serverによってリスニングが行われているポート番号について、ttStatusユーティリティを使用して確認します。
  2. server.mycompany.com上のシステムODBC.INIファイルに、サーバーDSNであるRunData_tt60が指定されていることを確認します。
  3. これらは、ODBC.INIファイルで次のように指定されている必要があります。

    [RunData_tt60] 
    Driver=/opt/TimesTen/tt60/lib/libtten.so 
    DataStore=/var/TimesTen/tt60/server/RunData_tt60 
    
  4. client.mycompany.com上のTTCONNECT.INIファイルで、リモートTimesTen Server用に論理サーバー名のエントリを作成します。
  5. [ttserver_logical]  
    # This value for TCP_Port should correspond to the  
    # value reported by ttStatus when verifying that the  
    # server is running  
    Network_Address=server.mycompany.com  
    TCP_Port=16002 
     

    TTCONNECT.INIファイルの作成方法については、「UNIXでのクライアントDSNの作成および構成」を参照してください。

  6. クライアント・マシンclient.mycompany.comで、リモートのサーバーDSNであるRunData_tt60に対応するクライアントDSNを作成します。
  7. これらは、ODBC.INIファイルで次のように指定されている必要があります。

    [RunDataCS_tt60] 
    TTC_SERVER=ttserver_logical 
    TTC_SERVER_DSN=RunData_tt60 
     

    適切なODBC.INIファイルの場所については、「ユーザーDSNおよびシステムDSN」を参照してください。

  8. クライアントDSNであるRunDataCS_tt60を使用して、マシンclient.mycompany.comからクライアント・アプリケーションを実行します。次の例では、TimesTen ClientとともにインストールしたttIsqlプログラムを使用します。
  9. ttIsqlCS -connStr "DSN=RunDataCS_tt60" 
    
例3.7

この例では、デフォルトのポート番号以外を使用するTimesTen Serverにアクセスする方法について説明します。

TimesTen Serverのネットワーク・アドレスがserver.mycompany.comで、TimesTen Serverがポート22222をリスニングしているとします。この場合は、次の方法を使用してサーバーDSNに接続できます。

  1. ネットワーク・アドレスにserver.mycompany.com、ネットワーク・ポートに22222を指定して論理サーバー名logical_serverを定義します。サーバー名にlogical_server、サーバーDSNにServer_DSNを指定してクライアントDSNを定義します。その後、次のコマンドを実行します。
  2. ttIsqlCS -connStr "DSN=Client_DSN" 
    
  3. または、ネットワーク・アドレスにserver.mycompany.com、ネットワーク・ポートにデフォルトのポート番号を指定して論理サーバー名logical_serverを定義します。サーバー名にlogical_server、サーバーDSNにServer_DSNを指定してクライアントDSNを定義します。コマンドのポート番号を上書きします。
  4. ttIsqlCS -connStr "DSN=Client_DSN; TCP_Port=22222" 
    
  5. あるいは、接続文字列にサーバーを定義します。この場合、クライアントDSNや論理サーバー名を定義する必要はありません。
  6. ttIsqlCS -connStr "TTC_Server=server.mycompany.com; 
    TTC_Server_DSN=Server_DSN; TCP_Port=22222" 
    

接続のテスト

TimesTenデータ・ストアへのクライアント・アプリケーションの接続をテストするには、次の手順を実行します。

  1. クライアント・マシンでサーバー・マシンにアクセスできることを確認します。
  2. サーバー・マシンから応答があるかどうかを確認するために、クライアント・マシンからpingを実行します。
  3. TimesTen Serverデーモンがサーバー・マシンで稼働していることを確認します。
  4. TimesTen Serverデーモンがリスニングを行っているポートにtelnetで接続します。次に例を示します。

telnet server.mycompany.com 16002

Connected to server.mycompany.com

telnet: Unable to connect to remote host:
Connection refused