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Oracle TimesTen In-Memory Database APIおよびSQLリファレンス・ガイド
リリース6.0
B25770-01
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集計関数

集計関数には、引数に指定した行セットのデータに基づいて算出される値を指定します。カッコで囲まれたパラメータは式を表します。

選択リストまたはHAVING句に集計関数を指定できます。詳細は、「INSERT SELECT」を参照してください。式の値は、WHERE句の条件を満たす各行を使用して計算されます。

SQL構文
{AVG ({Expression | [ALL | DISTINCT] ColumnName})
MAX ({Expression | [ALL | DISTINCT] ColumnName | ROWID})
MIN ({Expression | [ALL | DISTINCT] ColumnName | ROWID})
SUM ({Expression | [ALL | DISTINCT] ColumnName})
COUNT ({ * | [ALL | DISTINCT] ColumnName | ROWID})
}

Expression
集計関数の引数を指定します。式自体を集計関数として指定することはできません。
AVG
引数の値の平均値を計算します。NULL値は無視されます。AVG関数は、数値データ型に対してのみ適用できます。結果は列と同じデータ型になります。なお、AVGをTIMEデータ型に適用することはできません。結果のINTEGER型をFLOAT型にCASTできます。
MAX
引数の値の最大値を検索します(英数字型のASCII比較)。NULL値は無視されます。MAXは数値、英数字、BINARYデータ型に適用することができます。結果は引数と同じデータ型になります。なお、NCHARデータ型の列では、MAXはサポートされません。
MIN
引数の最小値を検索します(英数字型のASCII比較)。NULL値は無視されます。MINは数値、英数字、BINARYデータ型に適用できます。結果は引数と同じデータ型になります。なお、NCHARデータ型の列では、MINはサポートされません。
SUM
引数の値の合計を計算します。NULL値は無視されます。SUMは、数値データ型に対してのみ適用できます。結果は列と同じデータ型になります。SUMをTIMEデータ型に適用することはできません。
COUNT *
WHERE句を満たす行の数を、NULL値の行も含めてカウントします。結果はINTEGERデータ型になります。表の行数の詳細は、SYS.TABLESのNUMTUPSフィールドの説明を参照してください。『Oracle TimesTen In-Memory Database APIおよびSQLリファレンス・ガイド』を参照してください。
COUNT
ColumnName
特定の列のすべての行をカウントします。NULL値を含む行はカウントされません。結果はINTEGERデータ型になります。表の行数の詳細は、SYS.TABLESのNUMTUPSフィールドの説明を参照してください。『Oracle TimesTen In-Memory Database APIおよびSQLリファレンス・ガイド』を参照してください。
ALL
集計関数の引数に重複する行を含めます。ALLまたはDISTINCTのいずれも指定しない場合は、ALLとみなされます。
DISTINCT
集計関数の引数から、重複する列の値を削除します。2つ以上の列に対して指定できます。

説明
例11.9

Purchasing.SupplyPrice表の各項目の平均価格を計算します。

SELECT PartNumber, AVG(UnitPrice)  
FROM Purchasing.SupplyPrice 
GROUP BY PartNumber;