PWDCryptには、対応するPWD値の暗号化された値が含まれています。PWDの値は、クリアテキストで保存されます。クリアテキストでは特殊文字は使用できません。このテキストはUNIXでは.odbc.iniファイル、Windowsではレジストリに保存されます。.odbc.iniファイルまたはWindowsのレジストリにアクセスできるすべてのユーザーがこの属性の値を参照できます。PWDCrypt属性では特殊文字を使用できます。また、大/小文字が区別され、暗号化されたパスワードの値が含まれています。
セキュリティ上の理由から、PWDCrypt属性はユーザーDSNまたはユーザー専用のODBCINIファイルに格納する必要があります。システムDSNにPWDCryptがある場合、すべてのユーザーはクリアテキスト・パスワードの知識がなくても、PWDCryptの値を使用してTimesTenに接続できます。
この属性の値を生成するには、ttuserユーティリティを実行します。
PWDとPWDCryptが両方とも指定されている場合は、PWDの値が使用されます。
アクセス制御が有効でなく、かつAuthenticate = 1またはGroupRestrictが設定されている場合、PWDCRYPT属性は使用できません。この場合、オペレーティング・システム固有の認証APIが使用され、UIDおよびPWDが必要です。
PWDはTimesTenシステムには保存されません。
PWDCryptは次のように設定します。
CまたはJavaプログラム 、あるいはUNIX ODBC.INIファイル | PWDCrypt | ttuserユーティリティによって生成された値を入力します。 |
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ | 「PWDCrypt」フィールド | ttuserユーティリティによって生成された値を入力します。 |