CREATE USER
CREATE USER文は、TimesTenインスタンスのユーザーを作成します。
アクセス制御
TimesTenインスタンスでアクセス制御が有効な場合、この文を実行するにはインスタンス管理者権限が必要です。TimesTenインスタンスでアクセス制御を使用しない場合は、この処理を使用できません。アクセス制御が有効でない場合にこの文をコールすると、エラーが返されます。
SQL構文
CREATE USER User IDENTIFIED { BY 'Password' | EXTERNALLY }
パラメータ
CREATE USER文には、次のパラメータがあります。
User | インスタンスに追加されるユーザーの名前です。 |
IDENTIFIED | TimesTenインスタンスで一意にユーザーが識別される方法を指定します。 |
BY Password | 内部ユーザーに対してTimesTenのパスワードを指定する必要があります。内部ユーザー名を使用してデータ・ストアを処理するには、ユーザーがこのパスワードを指定する必要があります。 |
EXTERNALLY | TimesTenインスタンスに対するオペレーティング・システムのユーザー名Userを識別します。データ・ストアを外部ユーザーとして操作するには、アクセス・プロセスによって、オペレーティング・システムまたはネットワークで認証されているユーザー名に一致するTimesTen外部ユーザー名が作成されている必要があります。ユーザーはログイン時にオペレーティング・システムによって認証されているため、TimesTenではパスワードは必要ありません。 |
説明
- インスタンス・ユーザーには、内部ユーザー名または外部ユーザー名を定義できます。
- 内部ユーザー名は、TimesTenインスタンスで厳密に定義されています。
- 外部ユーザー名は、オペレーティング・システムなどの外部権限によって定義されています。外部ユーザー名にTimesTenパスワードを割り当てることはできません。
- Userとして接続している内部ユーザーは、このコマンドを実行して、自分自身のTimesTenパスワードを変更できます。パスワードでは、大文字と小文字が区別されます。
- TimesTenインスタンス・ユーザーは、インスタンスに識別されているユーザー名です。ユーザー名は、大文字と小文字が区別されず、インスタンスのすべてのデータ・ストアに適用されます。
- 内部ユーザー名は、同じ名前の外部ユーザーより優先されます。
- ユーザーの識別および権限への変更は、次回の接続時に有効になります。
例13.54
パスワードがsecretの内部ユーザーTERRYを作成するには、次の文を使用します。
例13.55
TimesTenインスタンスの外部ユーザーPATを作成するには、次の文を使用します。
関連項目
ALTER USER
DROP USER
GRANT
REVOKE