キャッシュ・グループを作成する前に、TimesTenおよびOracleの環境を設定する必要があります。次のタスクを実行します。
Oracle Real Application Clusters(RAC)環境でCache Connect to Oracleを使用する場合は、「RAC環境でのCache Connectの実装」を参照してください。
アクセス制御が有効になっている場合は、Timesten DSNの作成(手順3.)を行う前に、TimesTenでのアカウントの作成(手順4.)を行います。
Cache Connect to Oracle機能は、Oracleデータベースとの通信にOracle共有ライブラリを使用します。これらのライブラリは、TimesTenをインストールしたマシンにOracleクライアントまたはOracle Enterpriseをインストールすることでインストールできます。
Oracle9iクライアント、Oracle Database 10gクライアントまたはOracle Enterpriseをインストールします。HP-UX、SolarisおよびLinuxでは、ORACLE_HOME環境変数を設定する必要があります(『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド』のORACLE_HOME環境変数に関する項を参照)。
Oracleクライアントのインストール時に、インストール・タイプApplication Userを選択します。Cache Connect to Oracleを使用するためにディレクトリ・サービスを設定する必要はないため、インストール手順のこの部分は省略できます。
Oracleクライアントをインストールした後、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド』の説明に従ってTimesTenをインストールします。
Cache Connect to Oracleを使用する前に、データベース管理者からOracleアカウントを取得する必要があります。データベース管理者として作業を行っている場合は、Oracleサーバー上でコマンド・プロンプト・ウィンドウを開いてSQL*Plusを起動し、システム管理者としてログインします。
たとえば、接続文字列system1によって識別されるOracleデータベースにtestuserの新しいOracleアカウントを作成するには、次のように入力します。
この章の後半では、パスワードmypsswrdおよびsystem1に対するOracleアカウントを持つOracleユーザーtestuserについてのキャッシュ・グループの処理例を示します。
『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』のTimesTenデータ・ストアの作成に関する項の説明に従って、cgDSNという単純なTimesTenシステム・データソース(システムDSN)を作成します。
cgDSNに対して、次の設定を行います。
他のすべての設定には、デフォルト値を使用します。
UNIX Platformsの場合、odbc.iniファイルには次の設定が必要です。
キャッシュ・グループに対するDSN定義の詳細は、「キャッシュされた表のDSN定義」を参照してください。
ttIsqlユーティリティを使用してcgDSNデータ・ストアに接続します。次に、CREATE USERおよびGRANT文を使用して、ADMINおよびDDL権限を持つtestuserというユーザーを作成します。
TimesTenのアクセス制御の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド』のアクセス制御とroot以外のインストールに関する章を参照してください。