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Oracle TimesTen In-Memory Database概要
リリース7.0
E05163-01
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レプリケーションのアーキテクチャ

TimesTenのレプリケーション機能では、2つ以上のサーバー間で更新を送信することによって、ほぼ間断なく可用性またはワークロード分散を実現できます。マスター・サーバーは更新を送信するように構成され、サブスクライバ・サーバーはそれらの更新を受信するように構成されます。双方向レプリケーション・スキームでは、サーバーをマスターとサブスクライバの両方にすることができます。時間ベースの競合の検出および解決を実行して、同じデータが同時に複数の場所で更新される場合に備えて優先順位を決定します。

図3.2に、レプリケーション機能およびCache Connect機能が追加されたTimesTenの基本的なアーキテクチャを示します。

図3.2 レプリケーションおよびCache Connectが含まれているTimesTenアーキテクチャ

レプリケーションを構成すると、各データベースに対してレプリケーション・エージェントが起動されます。同じサーバー上の複数のデータベースをレプリケーション用に構成した場合は、個別のレプリケーション・エージェントが各データベースに含まれます。各レプリケーション・エージェントで、1つ以上のサブスクライバに更新を送信し、1つ以上のマスターから更新を受信することができます。これらの接続は、レプリケーション・エージェント・プロセス内で実行される個別のスレッドとしてそれぞれ実装されます。レプリケーション・エージェントは、TCP/IPストリーム・ソケットを介して通信します。

最高のパフォーマンスを実現するために、レプリケーション・エージェントでは、既存のトランザクション・ログを監視することによってデータベースへの更新が検出されます。また、可能な場合は、サブスクライバへの更新がバッチで送信されます。コミット済のトランザクションのみがレプリケートされます。サブスクライバ・ノードの場合、レプリケーション・エージェントでは、SQLレイヤーのオーバーヘッドが発生しないように効率的な低レベルのインタフェースを介してデータベースが更新されます。

詳細は、「レプリケーション」を参照してください。