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Oracle TimesTen In-Memory Database概要
リリース7.0
E05163-01
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索引付けテクニック

TimesTen問合せオプティマイザは、索引を使用して問合せの実行を高速化します。オプティマイザでは、SELECT、INSERT SELECT、UPDATEまたはDELETE文を準備する際に、既存の索引を使用するか、または一時索引を作成して、実行計画を生成します。

索引とは、表の行の位置を示すキーのマップです。TimesTenシステムから最大のパフォーマンスを引き出すには、索引を戦略的に使用することが必須になります。

TimesTenでは、次の2つのタイプの索引を使用します。

Tツリー索引

メイン・メモリー・データ管理システムは、メモリー要件を軽減することと、コード・パスおよびフットプリントを縮小することを目的に設計されています。従来のディスク・ベースのRDBMSでは、B+ツリー索引を使用して、データ・ファイルの索引参照に必要なディスクI/Oの量を削減します。TimesTenでは、メイン・メモリー・アクセスの最適化を行うTツリー索引を使用します。Tツリー索引は、必要とするメモリー領域およびCPUサイクルが少ないため、Bツリー索引より経済的です。

TimesTenでは、次の場合にTツリー索引が自動的に作成されます。

Tツリー索引は、CREATE INDEX文を使用しても作成できます。

Tツリー索引は、等価と範囲(より大きい/等しいなど)を含む参照に使用されます。Tツリー索引は、一意の索引または一意でない索引として指定できます。一意のTツリー索引では、複数のNULL値を使用できます。

ハッシュ索引

ハッシュ索引は、UNIQUE HASH INDEX句をCREATE TABLE文に指定すると、主キーが定義されている表に作成されます。各表に1つのみのハッシュ索引を作成できます。

通常、完全一致参照と等価結合については、ハッシュ索引の方がTツリー索引より高速です。ただし、範囲またはキーの接頭辞を含む参照ではハッシュ索引を使用できません。また、ハッシュ索引ではTツリー索引より多くの領域が必要になる可能性があります。