この項では、データ・ストアの設定方法に関する追加の例を示します。
例ごとに、Windowsの「ODBC データソース アドミニストレータ」の設定およびその設定に対応するUNIXのODBC.INIエントリについて説明します。
この例では、一時データ・ストアを設定する方法について説明します。
Windowsの場合、「TimesTen ODBC Setup」ダイアログ・ボックスで一時データ・ストアを設定できます。図2.6および図2.7を参照してください。
UNIXで一時データ・ストアを設定するには、ODBC.INIファイルで次のエントリを作成します。すべてのUNIX Platformsで使用できるドライバのリストは、「TimesTenのODBCおよびJDBCドライバ」の「TimesTen ODBCドライバ」に示されている表を参照してください。
大カッコで囲まれたテキストは、データソース名です。
[TempDs]
Driver=install_dir/lib/libtten.so
DataStore=/users/robin/TempDs
#this is a temporary data store
Temporary=1
#create data store if it is not found
AutoCreate=1
#log data store updates to disk
Logging=1
LogPurge=1
DatabaseCharacterSet=US7ASCII
注意: | 一時データ・ストアはバックアップできません。 |
異なる接続属性を持ち、同じデータ・ストアを参照する複数のDSNを作成できます。
この例では、AdminDSN
およびGlobalDSN
の2つのDSNを作成します。これらのDSNは、接続キャラクタ・セット以外は同じです。US7ASCIIキャラクタ・セットを使用するアプリケーションは、AdminDSN
を使用することによってTTDSデータ・ストアに接続できます。マルチバイト文字を使用するアプリケーションは、GlobalDSN
を使用してTTDSデータ・ストアに接続できます。
Windowsの場合、ODBCデータソース アドミニストレータを使用して、図2.8に示すようにAdminDSN
を定義します。AdminDSN
は、AL32UTF8データベース・キャラクタ・セットを使用して作成されます。図2.9は、US7ASCIIがAdminDSN
の接続キャラクタ・セットであることを示しています。
図2.10に示すように、GlobalDSN
もAL32UTF8データベース・キャラクタ・セットを使用して作成されます。図2.11は、GlobalDSN
の接続キャラクタ・セットがAL32UTF8であることを示しています。
例2.3は、UNIXでDSNを指定する方法を示しています。この例では、Solaris用のTimesTen Data Manager ODBCドライバを使用します。
大カッコで囲まれたテキストは、データソース名です。
[AdminDSN]
Driver=install_dir/lib/libtten.so
Datastore=/data/TTDS
DatabaseCharacterSet=AL32UTF8
ConnectionCharacterSet=US7ASCII
[GlobalDSN]
Driver=install_dir/lib/libtten.so
DataStore=/data/TTDS
DatabaseCharacterSet=AL32UTF8
ConnectionCharacterSet=AL32UTF8
ttIsqlユーティリティを使用すると、事前に定義したデータソース名を使用せずにデータ・ストアに接続できます。この場合、次の内容を指定します。
Windowsの場合、ドライバ属性の値はTimesTen ODBCドライバの名前にする必要があります。たとえば、TimesTen Data Manager 7.0などです。
UNIXの場合、ドライバ属性の値はTimesTen ODBCドライバの共有ライブラリ・ファイルのパス名にする必要があります。このファイルは、install_dir/lib
ディレクトリにあります。
C:\ ttIsql
ttIsql <c> 1996-2006, Oracle. All rights reserved.
Type ? or "help" for help, type "exit" to quit ttIsql.
All commands must end with a semicolon character.
Command> connect "Driver=TimesTen Data Manager5.1;
DataStore=C:\sales\admin";