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Oracle TimesTen In-Memory Database APIリファレンス・ガイド
リリース7.0
E05170-03
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PrivateCommands

複数の接続で同じコマンドを実行する場合、それらの接続は、1つのコマンド・ロックによって制御される共通のコマンド構造にアクセスします。コマンドの共有およびロックへの競合を回避するには、PrivateCommandsを使用します。これにより、一時領域の使用は増加しますが、スケールは改善されます。

デフォルトではPrivateCommandsは無効で、コマンドは共有されます。

設定

PrivateCommandsは次のように設定します。

属性の設定場所
属性の表示
設定
CまたはJavaプログラム、あるいはUNIX ODBC.INIファイル
PrivateCommands
0: コマンドは他の接続と共有されます(デフォルト)。
1: コマンドは他の接続と共有されません。
Windows ODBCデータソース・アドミニストレータ
「PrivateCommands」フィールド
0: コマンドは他の接続と共有されます(デフォルト)。
1: コマンドは他の接続と共有されません。

注意

同じコマンドのコピーが多数ある場合、それらのコピーはすべて、DDLまたは統計変更によって無効にされます。このため、PrivateCommands = 1の場合、それらの複数のコピーを再度準備するには時間がかかります。コマンドが多い場合、DDLの実行にはやや長い時間がかかります。

PrivateCommands属性を使用する場合は、注意深く使用しないとメモリー消費が大幅に増大する可能性があります。たとえば、100のコマンドで100の接続があるアプリケーションでPrivateCommands=1を設定した場合、システムには10,000のコマンド、つまり各接続で1つの専用コマンドが存在します。