このプロシージャは、指定されたキャッシュ・グループで実行された過去10回の自動リフレッシュ・トランザクションに関する情報を返します。この情報は、AUTOREFRESHの状態がONまたはPAUSEDで、キャッシュ・エージェントが実行中である場合のみ返されます。
この組込みプロシージャが返す情報は、次の場合に常にリセットされます。
アクセス制御がTimesTenのインスタンスに対して有効である場合、このプロシージャには権限は必要ありません。
ttCacheAutorefreshStatsGet (`cacheGroupOwner', `cacheGroupName')
ttCacheAutorefreshStatsGetには、次のパラメータがあります。
パラメータ | データ型 | 説明 |
cacheGroupOwner | VARCHAR2 (30) | キャッシュ・グループの所有者の名前。 |
cacheGroupName | VARCHAR2 (30) | 自動リフレッシュに関する情報を返すキャッシュ・グループの名前。 |
ttCacheAutorefreshStatsGet組込みプロシージャは、自動リフレッシュ・モードがFULLのキャッシュ・グループには、列情報のサブセットのみを返します。入手できない情報には列値0が返されます。
ttCacheAutorefreshStatsGetは次の結果を返します。
列名 | 列のデータ型 | 説明 | FULLの自動リフレッシュで返されるか |
cgId | TT_BIGINT | キャッシュ・グループID。 |
Y |
startTimestamp | TT_TIMESTAMP | この時間隔で自動リフレッシュが開始された時間のタイムスタンプ。「注意」を参照してください。 |
Y |
cacheAgentUpTime | TT_BIGINT | この時間隔で自動リフレッシュ・トランザクションが開始されてからのキャッシュ・エージェントの経過時間(ミリ秒)。この値は累積値で、キャッシュ・エージェント・プロセスが開始されるとリセットされます。「注意」を参照してください。 |
Y |
autorefNumber | TT_BIGINT | 自動リフレッシュ番号。 |
Y |
autorefDuration | TT_BIGINT | この自動リフレッシュ・トランザクションで経過した時間(ミリ秒)。 |
Y |
autorefNumRows | TT_BIGINT | この自動リフレッシュで自動リフレッシュされた行数。ルート表および子表の行を含む、すべての行が含まれます。
複数の表が含まれるキャッシュ・グループの場合、子表の行は複数回更新されます。したがって、自動リフレッシュされる行の数は、Oracleで更新される行の数を超える場合があります。 |
N |
numOracleBytes | TT_BIGINT | この自動リフレッシュ・トランザクションでOracleから転送されたバイト数。 |
N |
autorefNumRootTblRows | TT_BIGINT | この自動リフレッシュ・トランザクションで自動リフレッシュされたルート表の行数。 |
Y |
autorefQueryExecDuration | TT_BIGINT | Oracleで自動リフレッシュ問合せの実行にかかった時間(ミリ秒)。 |
N |
autorefQueryFetchDuration | TT_BIGINT | 自動リフレッシュ問合せでOracleからの行フェッチにかかった時間(ミリ秒)。 |
N |
autorefTtApplyDuration | TT_BIGINT | TimesTenによる自動リフレッシュの適用にかかった時間(ミリ秒)。 |
N |
totalNumRows | TT_BIGINT | キャッシュ・エージェントの起動後に自動リフレッシュされた行の総数。
自動リフレッシュされる行の総数は、Oracleで更新される行の数とは異なる場合があります。原因は、ログのマーキングの遅延です。一部の更新は、自動リフレッシュされて複数回カウントされる場合があります。 |
N |
totalNumOracleBytes | TT_BIGINT | キャッシュ・エージェントの起動後にOracleから転送された総バイト数。 |
N |
totalNumRootTblRows | TT_BIGINT | キャッシュ・エージェントの起動後に自動リフレッシュされたルート表の行の総数。 |
Y |
totalDuration | TT_BIGINT | キャッシュ・エージェントの起動後の自動リフレッシュの総経過時間(ミリ秒)。 |
Y |
autorefreshStatus | VARCHAR2 (100) | 現在の自動リフレッシュの状態を説明する文字列。「注意」を参照してください。このフィールドでサポートされている値は次のとおりです。 |
Y |
この例では、testcacheは、1つの表を持ち、増分自動リフレッシュ時間隔が10秒のREADONLYキャッシュ・グループです。
Command> call ttcacheautorefreshstatsget('user1','testcache');
< 1164260, 2007-07-23 15:43:52.000000, 850280, 44, 0, 75464, 528255, 75464, 310, 110, 6800, 1890912, 12439795, 1890912, 160020, InProgress >
< 1164260, 2007-07-23 15:43:33.000000, 831700, 43, 13550, 108544, 759808, 108544, 1030, 230, 12290, 1815448, 11911540, 1815448, 160020, Complete > < 1164260, 2007-07-23 15:43:12.000000, 810230, 42, 17040, 115712, 809984, 115712, 610, 330, 16090, 1706904, 11151732, 1706904, 146470, Complete > < 1164260, 2007-07-23 15:42:52.000000, 790190, 41, 14300, 94208, 659456, 94208,560, 320, 13410, 1591192, 10341748, 1591192, 129430, Complete > < 1164260, 2007-07-23 15:42:32.000000, 770180, 40, 12080, 99328, 695296, 99328,450, 290, 11340, 1496984, 9682292, 1496984, 115130, Complete > < 1164260, 2007-07-23 15:42:12.000000, 750130, 39, 10380, 86016, 598368, 86016,430, 230, 9720, 1397656, 8986996, 1397656, 103050, Complete > < 1164260, 2007-07-23 15:41:52.000000, 730130, 38, 13530, 112640, 700768, 112640, 530, 220, 12780, 1311640, 8388628, 1311640, 92670, Complete > < 1164260, 2007-07-23 15:41:32.000000, 710120, 37, 9370, 56320, 326810, 56320, 310, 160, 8900, 1199000, 7687860, 1199000, 79140, Complete > < 1164260, 2007-07-23 15:41:22.000000, 700120, 36, 2120, 10240, 50330, 10240, 50, 200, 1870, 1142680, 7361050, 1142680, 69770, Complete > < 1164260, 2007-07-23 15:41:12.000000, 690110, 35, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 1132440, 7310720, 1132440, 67650, Complete > 10 rows found.
ここでレポートされているほとんどの列値は、キャッシュ・グループ・レベルで収集されます。たとえば、autorefDurationおよびautorefNumRowsには、指定したキャッシュ・グループの情報のみが含まれます。このルールの例外は、列値cacheAgentUpTime、startTimestampおよびautorefreshStatusです。これらの値は、自動リフレッシュ時間隔レベルでレポートされます。
StartTimestampは、自動リフレッシュ時間隔における自動リフレッシュの開始時に取得されます。キャッシュ・グループは、時間隔の自動リフレッシュが開始されるとただちにinProgress状態になります。時間隔のすべてのキャッシュ・グループの自動リフレッシュが完了すると、「Complete」とマークされます。
このプロシージャは、TimesTenのキャッシュ接続機能がサポートされるプラットフォームにおいてのみ使用できます。