TimesTenは、TimesTenデーモン(WindowsではTimesTen Data Managerサービスと呼ばれます)と他のバックグラウンド・プロセス(サブデーモンおよびエージェント)を使用して、ユーザー・ログまたはエラー・ログへのアクセスを管理しています。
デフォルトでは、TimesTenメッセージは次のログに格納されます。
ttDaemonLogユーティリティでは、TimesTenユーザー・ログおよびエラー・ログに書き込むイベントや、TimesTenユーザー・ログおよびエラー・ログからフェッチするイベントの種類を制御できます。
ttDaemonLogユーティリティには、次の2つのバージョンがあります。
Windowsでは、TimesTenユーザー・ログおよびエラー・ログのメッセージは、WindowsアプリケーションのEvent Logに書き込まれます。ttDaemonLogユーティリティは、ログに書き込むイベント、およびログからフェッチしてstdout
に表示するイベントを制御します。
ttDaemonLog [-h | -help | -?]
ttDaemonLog [-V | -version] ttdaemonlog [-show type] [-b | -r | -s] [-f] [-integer] [-loglevel level [DSN | [-connstr] connStr]] [-[no]logcomponent component [DSN | [-connstr] connStr]] [-logreset] [-msg string] [-setquiet | -setverbose] [-n computer]
ttDaemonLogには次のオプションがあります。
デフォルトでは、ttDaemonLogユーティリティでは、すべてのTimesTenコンポーネントのメッセージおよびエラーが記録されます。-nologcomponent
オプションを設定すると、ログに書き込まれる範囲を絞り込むことができます。-nologcomponent
オプションは、選択したデータ・ストアまたはすべてのデータ・ストアに適用できます。
たとえば、すべてのデータ・ストアのレプリケーションに関連するメッセージおよびエラーがログに書き込まれないようにするには、次のように入力します。
ttDaemonLog -nologcomponent replication
masterdsnデータ・ストアのレプリケーションに関連するメッセージおよびエラーがログに書き込まれないようにするには、次のように入力します。
ttDaemonLog -nologcomponent replication masterdsn
レプリケーションおよびCache Connectの両方のエラーおよびメッセージがログに書き込まれないようにするには、次のように入力します。
ttDaemonLog -nologcomponent replication
-nologcomponent
オプションを設定した後にコンポーネントのエラーの書込みを再度有効にするには、-logcomponent
オプションを使用します。たとえば、前述の例で示したように、レプリケーションおよびCache Connectの両方のエラーがログに書き込まれないようにした後にレプリケーション・エラーのログへの書込みを再度有効にするには、次のように入力します。
ttDaemonLog -logcomponent replication
すべてのTimesTenコンポーネントのログへの書込みを再度有効にするには、次のように-logreset
オプションを使用します。
ttDaemonLog -logreset
ローカル・マシン上のTimesTenのデーモンおよびサーバーからのすべての出力を表示するには、次のように入力します。
ttDaemonLog
backup1というホスト・マシンからのログ出力を表示するには、次のように入力します。
ttDaemonLog -n backup1
ファイルC:\TimesTen\logout\log1
にログ出力を書き込むには、次のように入力します。
ttDaemonLog -file C:\TimesTen\logout\log1
TimesTen Serverは、アプリケーションがクライアントDSNに接続されるか、またはクライアントDSNから切断されるたびにメッセージを生成します。ただし、インストール時にこれらのメッセージの生成が指定されている場合のみです。サーバー・ログ・メッセージのみを表示するには、次のように入力します。
ttDaemonLog -show server
レプリケーション・エージェント・メッセージのみを表示するには、次のように入力します。
ttDaemonLog -show replication
キャッシュ・エージェント・メッセージのみを表示するには、次のように入力します。
ttDaemonLog -show ora
TimesTenプロセスからのすべてのメッセージを表示するには、次のように入力します。
ttDaemonLog -show all
ロギングをデフォルトの冗長レベルにリストアするには、-setverbose
オプションを使用します。
ttDaemonLog -setverbose
この情報は、主にOracleサポート・サービスによる使用を目的としていますが、システム管理者およびシステム開発者に役立つ場合もあります。
このユーティリティは、TimesTen Data Managerがインストールされている場合にのみサポートされます。
冗長ロギングを永続的に設定または無効にするには、ttendaemon.options
ファイルのオプションを変更する必要があります。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』のOracle TimesTen Data Managerデーモンでの処理の項で、情報メッセージの変更に関する説明を参照してください。
UNIXでは、ttDaemonLogは、syslogd(1)
によって生成されるファイルからすべてのTimesTenイベントをフェッチします。すべてのイベントはstdout.
に表示されます。
TimesTenデーモン(timestend
)は syslog(2)
を介してそのイベント・ログを記録します。ログ情報の最終的な処理は/etc/syslog.conf
ファイルの設定に依存し、ログをカスタマイズしたり、選択的にメッセージを無視したりすることができます。ファイルの設定によって、メッセージを様々なファイルに記録することができます。これらのファイルはかなり大きくなる可能性があります。そのため、これらのファイルは定期的に削除して、ディスク領域を確保する必要があります。
ttDaemonLog [-h | -help | -?]
ttDaemonLog [-V | -version]
ttDaemonLog [-show type] [-b | -r | -s] [-f] [-integer]
[-file filename] [-facility name]
[-loglevel level [DSN | [-connstr] connStr]]
[-[no]logcomponent component [DSN | [-connstr] connStr]]
[-logreset] [-msg string] [-setquiet | -setverbose]
ttDaemonLogには次のオプションがあります。
-n
オプションの例を除いて、「Windows版ttDaemonLog」に示されているすべての例は、UNIX版ttDaemonLogにも適用されます。次に、いくつかのUNIX固有のオプションの使用方法を示します。
ファイル/var/adm/syslog/syslog.logにログ出力を書き込むには、次のように実行します。
ttDaemonLog -file /var/adm/syslog/syslog.log
ロギングをlocal7機能に送るには、次のように入力します。
ttDaemonLog -facility local7
この情報は、主にOracleサポート・サービスによる使用を目的としていますが、システム管理者およびシステム開発者に役立つ場合もあります。
このユーティリティは、TimesTen Data Managerがインストールされている場合にのみサポートされます。
冗長ロギングを永続的に設定または無効にするには、ttendaemon.options
ファイルのオプションを変更する必要があります。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』のOracle TimesTen Data Managerデーモンでの処理の項で、情報メッセージの変更に関する説明を参照してください。
syslog
の設定については、情報メッセージの変更に関する説明を参照してください。