Oracle TimesTen Cache Connect to Oracle開発者および管理者ガイド

キャッシュされた表のDSN定義

Oracleデータをキャッシュするデータ・ストアは、ユーザーDSNではなく、システムDSNとして定義されている必要があります。TimesTenキャッシュがシステムDSNとして定義されていない場合、TimesTen Cache AdministratorはTimesTenキャッシュで処理を行うことができません。また、ttAdminでTimesTenキャッシュ・エージェントを起動できません。DSN作成の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』のTimesTenデータ・ストアの作成に関する説明を参照してください。

DSNパス名は、絶対パス名である必要があります。相対なDSNパス名に関連する問題については、「キャッシュ・エージェントの起動および停止」を参照してください。

キャッシュされたOracle表にDSNを作成する場合は、次のようにDSN属性を設定する必要があります。

Loggingは、ディスクベースとして有効にする必要があります。

LockLevelは、行レベル・ロックを有効にする必要があります（Cache Connect to Oracleではデータベースレベル・ロックはサポートされていません）。

Isolationは、任意の分離モードに設定できます。

OracleIDは、Oracle 9i以上のリリースのOracleサービス名に設定する必要があります。

PassThroughは、TimesTenキャッシュでローカルで実行されるか、またはOracleにパススルーされるプロシージャおよびSQL文を制御するために設定できます。詳細は、「パススルー・レベルの設定」を参照してください。

DatabaseCharacterSetは、Oracleデータベース・キャラクタ・セットと同じである必要があります。

TypeModeは、0（Oracle）に設定する必要があります。

DSN属性または接続属性として、次の属性を指定できます。

Oracle User IDは、OracleユーザーIDを指定します。この文字列は、UID接続属性を設定することで間接的に指定されます。UNIXの場合、対応するDSN属性はUIDです。Winodowsの場合、対応するDSN属性はUser IDです。

OraclePWDは、Oracleユーザーのパスワードを指定します。

Oracleとの接続に使用するユーザー名およびパスワードは、前述のDSN定義の属性またはODBC接続文字列から取得されます。接続文字列の値は、DSNで指定された値を上書きします。

たとえば、Oracle UIDおよびOraclePWDをttIsql接続文字列に指定できます。

ttIsql -connStr "DSN=cgDSN; UID=testuser; OraclePWD=mypsswrd"

ODBCアプリケーションを使用して更新およびコミットを発行する場合は、ユーザー名およびパスワードを接続文字列に指定する必要があります。次に例を示します。

SQLDriverConnect(hdbc, ..., "DSN=cgDSN; UID=testuser;

OraclePWD=mypsswrd", ...);

たとえば、UNIX Platformでは、myOraCacheのDSN定義は次のようになります。

[myOraCache]

DataStore=/users/OracleCache/hotData

Authenticate=0

Logging=1

LockLevel=0

PermSize=40

TypeMode=0

DurableCommits=1

OracleID=system1

UID=testuser

OraclePWD=mypsswrd

DatabaseCharacterSet=WE8ISO1559P1

Windowsでは、「ODBC TimesTen Setup」ダイアログ・ボックスの「Oracle Data Loading」画面でOracleIDを指定します。