RAC環境でCache Connectを使用する場合の制限
Cache Connect to Oracleは、次のリリースのOracleクライアントおよびサーバーのRAC環境で使用できます。
- Oracle Database 10g リリース2(クライアントとサーバーの両方がOracle Database 10g リリース2の場合にのみFANを使用できます。)
- Oracle Database 10g リリース1
- Oracle9i リリース9.2
各リリースでは、Oracleクライアントの最新バージョンを使用してください。Oracleクライアント/サーバーの相互運用性の詳細は、「Oracleクライアント/サーバーの各リリースに対するCache Connectのサポート」を参照してください。
RACでのCache Connectのサポートには、次の制限があります。
- Cache Connectの動作は、RAC、FANおよびTAFの機能に制限されます。たとえば、サービスのすべてのノードが正常に実行されなかった場合、そのサービスは再起動されません。Cache Connectは、ユーザーがサービスを再起動するまで待機します。
- TAFでは、ALTER SESSION処理はリカバリされません。障害発生後に変更されたセッション属性のリストアは、ユーザーが行う必要があります。
- Cache Connectでは、FANイベント用に統合されたOracle Client Interface(OCI)が使用されます。このインタフェースは、スレッドを自動的に作成し、Oracleイベントが発生するまで待機します。TimesTen直リンクのODBCアプリケーションでスレッドを作成するTimesTen機能は、この機能のみです。このスレッド作成が行われるようにODBCアプリケーションを調整します。追加スレッドが不要な場合は、RACCallback Cache Connect属性を0に設定します。これにより、TAFおよびFANが使用されなくなります。