ネットワーク管理ソフトウェアは、SNMP(Simple Network Management Protocol)を使用して、ルーターやスイッチなどのネットワーク・デバイスの状態を問合せまたは制御します。これらのデバイスは、トラップと呼ばれるアラートを生成し、ネットワーク管理システムに問題を通知できます。
TimesTenは、ユーザーのリカバリ・メカニズムが簡単になるように、特定の重大なイベントのSNMPトラップを送信します。また、これらのイベントはデーモン・ログにも記録されます。このようなイベントをSNMPトラップを通じて公開することで、ネットワーク管理ソフトウェアでの迅速な対処が可能となります。
SNMPトラップが生成されるようにTimesTenを構成する方法とトラップの受信方法については、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseエラー・メッセージおよびSNMPトラップ』のSNMPトラップによる診断に関する説明を参照してください。
ネットワーク・ソフトウェアを使用してSNMPトラップを検出する仕組みを理解するには、TimesTenディレクトリ/
install_dir/demo/snmp
に提供されるsnmptrapd
プログラムを使用できます。このデモは、SNMPトラップ・メッセージを指定されたポートでリスニングし、トラップをstdoutに出力するか、またはsyslogdに記録します。