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アプリケーションのシャットダウン

tmshutdown(1) コマンドを使用して、BEA Tuxedo アプリケーションの一部または全体をシャットダウンします。このコマンドの使用上の規則は、tmboot(1) と似ています。tmshutdowntmboot とは逆の処理を行います。

アプリケーション全体がシャットダウンされると、tmshutdown は BEA Tuxedo システムに関連付けられた IPC 資源を削除します。起動する範囲を指定するための tmboot のオプション (-A、-g、-I、-S、-s、-l、-M、-B) は、tmshutdown でも使用できます。MASTER マシン以外から tmboot を使用するための -b オプションは、tmshutdown ではサポートされていません。つまり、tmshutdown コマンドは、必ず MASTER (または BACKUP MASTER) マシンで実行する必要があります。

サーバを移行するには、-R オプションを使用します。このオプションは、掲示板のエントリを削除せずにサーバをシャットダウンします。マシンが分断されている場合、tmshutdown に -P LMID オプションを指定して、分断されたマシン上で実行することにより、そのマシン上のサーバをシャットダウンすることができます。

tmshutdown を実行しても、クライアントの接続先であるマシンの管理サーバの BBL はシャットダウンされません。ただし、-c オプションを使用すると、この特性を上書きできます。直ちにマシンを停止する必要がある場合や、クライアントと通信できない場合に、このオプションを使用してください。

-w delay オプションを使用すると、delay で指定した秒数が経過した後で強制的にシャットダウンを実行できます。このオプションにより、すべてのサーバが直ちに中断されます。以降の作業がキューに登録されることはありません。delay には、キューに登録済みのリクエストを処理するための時間を指定します。delay で指定した秒数が経過すると SIGKILL 信号がサーバに送られます。管理者はこのオプションを使用して、アプリケーション・コードでループ状態にあるかまたはブロックされているサーバをシャットダウンすることができます。

tmshutdown の実行

tmshutdown(1) を実行できるのは、TUXCONFIG ファイルを作成した管理者だけです。アプリケーションのシャットダウンは、コンフィギュレーション・ファイルで MASTER として指定されているマシンからのみ実行できます。BACKUP マシンが MASTER マシンとして動作している場合、シャットダウン・プロセスでは、このマシンが MASTER マシンと見なされます。ただし、分断されたマシンは例外です。-p オプションを使用すると、管理者は分断されたマシンから tmshutdown コマンドを実行して、そのサイトのアプリケーションをシャットダウンできます。

アプリケーション・サーバは、SEQUENCE パラメータまたはコンフィギュレーション・ファイルで指定された順序とは逆の順序でシャットダウンされます。SEQUENCE で順序が指定されたサーバと、順序が指定されていないサーバが混在する場合、まず番号が指定されていないサーバがシャットダウンされ、次に SEQUENCE 番号が指定されたアプリケーション・サーバが (逆の順序で) シャットダウンされます。最後に、管理サーバがシャットダウンされます。

アプリケーションがシャットダウンされる場合と、BEA Tuxedo システムが割り当てた IPC 資源はすべて削除されます。tmshutdown により、DBMS が割り当てた IPC 資源が削除されることはありません。

アプリケーションが正常にシャットダウンできない場合に IPC ツールを使用する

IPC 資源とは、メッセージ・キュー、共用メモリ、セマフォなどのオペレーティング・システムの資源のことです。tmshutdown コマンドを使って BEA Tuxedo アプリケーションが正常にシャットダウンされると、BEA Tuxedo アプリケーションで使用される IPC 資源は、すべてシステムから削除されます。ただし、アプリケーションが正常にシャットダウンされず、システムに IPC 資源が残る場合もあります。このような場合は、アプリケーションを再起動できなくなります。

この問題の解決策として、IPCS コマンドを実行するスクリプトを使用して IPC 資源を削除し、特定のユーザが保有するすべての IPC 資源を解放する方法があります。しかし、この方法では IPC 資源の識別が困難です。たとえば、特定の BEA Tuxedo アプリケーションに属する資源か、BEA Tuxedo システムとは無関係の資源かを識別することができません。誤って IPC 資源を削除するとアプリケーションが破損する可能性があるため、資源の種類を識別できることは重要です。

BEA Tuxedo の IPC ツール (tmipcrm(1) コマンド) を使用すると、稼働中のアプリケーションで BEA Tuxedo システムによって割り当てられている IPC 資源 (コア・システムと Workstation コンポーネントのみ) を削除できます。

IPC 資源を削除するコマンド tmipcrm(1) は、TUXDIR/bin に格納されています。このコマンドは、バイナリ形式のコンフィギュレーション・ファイル (TUXCONFIG) を読み込み、このファイルの情報を使用して掲示板に書き込みます。tmipcrm を使用できるのは、ローカル・サーバ・マシンに対してのみです。BEA Tuxedo のコンフィギュレーションのリモート・マシンにある IPC 資源は削除できません。

このコマンドを実行するには、次のコマンド行を入力します。

tmipcrm [-y] [-n] [tuxconfig_file]

IPC ツールを使用すると、BEA Tuxedo システムで使用されるすべての IPC 資源を一覧表示したり、IPC 資源を削除することができます。

注記 このコマンドは、TUXCONFIG 環境変数を正確に設定するか、またはコマンド行で適切な TUXCONFIG ファイルを指定しないと利用できません。

/Q の IPC 資源を削除するには、qmadmin(1) ipcrm コマンドを使用します。

 

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