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サーバを起動する順序を設定する

サーバを起動する順序を指定するには、各サーバの SEQUENCE パラメータを設定します。SEQUENCE には、1 から 30,000 までの任意の数字を指定します。SEQUENCE パラメータの値が小さいサーバは、値が大きいサーバより先に起動します。SEQUENCE パラメータをまったく指定しない場合、サーバは SERVERS セクションにリストされている順序で起動します。順序が指定されたサーバと指定されていないサーバが混在する場合は、順序が指定されたサーバが先に起動します。サーバは、起動する順序とは逆の順序でシャットダウンされます。

SEQUENCE は、オプション・パラメータです。このパラメータは、大規模なアプリケーションで、サーバを起動する順序を指定する必要がある場合に役立ちます。

警告 CORBA 環境では、システムのイベント・ブローカ、FactoryFinder オブジェクト、およびアプリケーション ファクトリを起動する順序が厳密に規定されています。この順序に従わないと、CORBA アプリケーションは起動しません。詳細については、「CORBA C++ サーバの起動順序」を参照してください。

複数のサーバを起動するには、MIN パラメータを設定して、起動作業を簡略化できます。この場合、すべてのサーバに同じオプションが適用されます。RQADDR を指定すると、サーバは MSSQ セットを生成します。MIN のデフォルト値は 1 です。

起動するサーバの最大数を指定するには、MAX パラメータを設定します。tmboot(1) コマンドを実行すると、実行時に MIN で指定した数のサーバが起動します。続いて、MAX で指定した数までのサーバが起動します。デフォルトは、MIN で指定した数のサーバです。

MIN および MAX パラメータは、大規模なアプリケーションのコンフィギュレーション・ファイルを管理しやすいサイズに保つ上で役立ちます。MAX の最大値は、IPC 資源を割り当てて設定します。MIN および MAX パラメータは、会話型サービスやサーバの自動生成でも使用されます。

CORBA C++ サーバの起動順序

BEA Tuxedo CORBA 環境でのサーバの正しい起動順序は以下のとおりです。この順序に従わないと、CORBA アプリケーションは起動しません。

  1. システムのイベント・ブローカである TMSYSEVT

  2. -N および -M オプションが設定された TMFFNAME サーバ。NameManager サービス を (マスタとして) 起動します。このサービスは、アプリケーションが提供する 名前とオブジェクト・リファレンスのマッピングを管理します。

  3. -N オプションのみが設定された TMFFNAME サーバ。スレーブ NameManager サー ビスを起動します。

  4. -F オプションが設定された TMFFNAME サーバ。FactoryFinder オブジェクトを起動 します。

  5. ファクトリを宣言するアプリケーション C++ サーバ。

リスト 3-2 は、BEA Tuxedo ソフトウェアに収録されているサンプル・アプリケーションの 1 つである、BEA Tuxedo CORBA University Basic アプリケーションの起動順序を示します。この SERVERS セクションは、ubb_b.nt コンフィギュレーション・ファイルを編集したものから抜粋しています。

University 用の UBBCONFIG サンプル・ファイルの SERVERS セクションを編集した例

*SERVERS 
# デフォルトでは、サーバがクラッシュした場合、24 時間以内に最大 5 回まで
# 再起動します。
# 
DEFAULT:
RESTART = Y
MAXGEN = 5 

# BEA Tuxedo System イベント・ブローカを起動します。このイベント・ブローカは、
# NameManager サービスを提供するサーバを起動する前に起動しておかなければ
# なりません。
# 
TMSYSEVT
SRVGRP = SYS_GRP
SRVID = 1 

# TMFFNAME は、BEA Tuxedo CORBA 環境で提供される、
# NameManager および FactoryFinder サービスを実行するサーバです。

# NameManager は、BEA Tuxedo CORBA 環境固有のサービスで、
# アプリケーションが提供する名前とオブジェクト・リファレンスの
# マッピングを管理します。

# NameManager Service (-N オプション) を起動します。この NameManager は
# マスタとして起動されます (-M オプション)。
# 
TMFFNAME
SRVGRP = SYS_GRP
SRVID = 2
CLOPT = "-A -- -N -M" 

# スレーブ NameManager サービスを起動します。
# 
TMFFNAME
SRVGRP = SYS_GRP
SRVID = 3
CLOPT = "-A -- -N" 

# FactoryFinder (-F) サービスを起動します。
# 
TMFFNAME
SRVGRP = SYS_GRP
SRVID = 4
CLOPT = "-A -- -F" 

# インターフェイス・リポジトリ・サーバを起動します。
# 
TMIFRSVR
SRVGRP = SYS_GRP
SRVID = 5 

# University サーバを起動します。
# 
univb_server
SRVGRP = ORA_GRP
SRVID = 6
RESTART = N 

# IIOP クライアントのリスナを起動します。
# 
# サーバ・マシンのホスト名とポート番号を
# 指定します。通常、ポート番号は 2500 です。
# 
ISL
SRVGRP = SYS_GRP
SRVID = 7
CLOPT = "-A -- -n //TRIXIE:2500"

この例では、TMSYSEVT サーバと TMFFNAME サーバを起動した後、以下のコンポーネントが起動します。

注記 何らかの理由でグループやマシンを移行またはシャットダウンするとき、アクティブなスレーブ NameManager が別のグループにある場合は、マスタ NameManager が アクティブになる前に FactoryFinder やスレーブ NameManager が再起動されないように、UBBCONFIG ファイルを設定してください。たとえば、FactoryFinder がマスタ NameManager と同じグループにある場合、マスタ NameManager が先に起動されるように、UBBCONFIG ファイルでサーバの起動順序を変更します。

 

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