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システム・データとアプリケーション・データの監視
BEA Tuxedo システムを使用すると、システム・データおよびアプリケーション・データの監視を行うことができます。
システム・データを監視する
実行中のシステムを監視するため、BEA Tuxedo システムでは、次のシステム・コンポーネントに関するパラメータ設定を管理し、統計情報を生成します。
これらのコンポーネントには、MIB または tmadmin を使用してアクセスできます。また、管理者側で操作は行わず、掲示板の統計情報に基づいてシステム・コンポーネントが動的に変更されるようにシステムを設定することもできます。システムが正しくコンフィギュレーションされている場合は、次の機能を実行できます (掲示板で次の機能が指定されている場合)。
システムの管理データを監視することにより、アプリケーションの性能、可用性、およびセキュリティの低下の原因となる問題を防止したり、解決することができます。
システム・データの格納場所
システムを監視するために必要な情報を格納する場所として、BEA Tuxedo システムには次の 3 つのデータ・リポジトリが用意されています。
静的および動的な管理データを監視する
実行中の BEA Tuxedo システムでは、 静的データと動的データという 2 種類の管理データを監視できます。
静的データとは
コンフィギュレーションの静的データとは、システムとアプリケーションを最初にコンフィギュレーションしたときに割り当てる設定値のことです。これらの設定値は変更されません (ただし、リアルタイムで変更したり、プログラムを使用して変更する場合は例外)。たとえば、システム全体に関するパラメータ (使用するマシン数など) やローカル・マシンのシステムに割り当てられた IPC 資源 (共用メモリなど) の容量は静的データです。静的データは、UBBCONFIG ファイルと掲示板に格納されます。
静的データの確認
コンフィギュレーションに関する静的データの確認が必要な場合があります。たとえば、コンフィギュレーション (または掲示板のマシン・テーブル) で許可されている最大マシン数の範囲内で、できるだけ多くのマシンを追加したい場合などです。この場合、システム全体に関するパラメータ (MAXMACHINES など) の現在の値を確認して、マシンの最大数を調べることができます。
システムをチューニングして、アプリケーションの性能を向上することもできます。チューニングが必要かどうかを決定するには、現在利用可能なローカル IPC 資源の容量を確認します。
動的データとは
コンフィギュレーションの動的データとは、アプリケーションの実行中にリアル・タイムで変更される情報のことです。たとえば、負荷 (サーバに送信されたリクエスト数) やコンフィギュレーションでのコンポーネント (サーバなど) の状態は、頻繁に変化します。動的データは、掲示板に格納されます。
動的データの確認
コンフィギュレーションの動的データは、管理上の問題を解決する場合に便利です。次に、具体的な例を 2 つ挙げます。
たとえば、スループットが低下し、現在接続中のクライアント数に対応できる十分なサーバが稼動しているかどうかを調べるとします。この場合、まず、実行中のサーバ数、接続されているクライアント数、および 1 つまたは複数のサーバの負荷を確認します。これらの値を確認すると、サーバの追加により性能を向上できるかどうかを判断できます。
また、アプリケーションに対して特定の要求を行ったときの応答が遅いというクレームを複数受け取ったとします。この場合は、負荷に関する統計情報を確認することにより、BLOCKTIME パラメータの値を増やして応答時間を短縮できるかどうかを判断することができます。
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