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トランザクションの管理

BEA Tuxedo システムの強力な機能の 1 つに、XA インターフェイスをサポートするデータベース・アプリケーションのトランザクションを管理する機能があります。トランザクションを使用すると、分散アプリケーションを簡単に記述できるようになります。トランザクションにより、マシン、プログラム、およびネットワークに関する障害など、分散環境における問題への対応が一層容易になります。

分散アーキテクチャでは、トランザクションに関与するローカル・マシンがリモート・マシンと通信できます。このリモート・マシンが、さらに別のリモート・マシンと通信する場合もあります。リモート・マシンによって行われる通信および作業は、トランザクションの一部であり、整合性を維持する必要があります。分散トランザクション処理 (DTP) のトラッキングは、複雑な作業になる場合があります。これは、任意の時点でトランザクションをロールバックする (取り消す) のに十分な情報を保持する必要があるからです。

トランザクション管理


 

BEA Tuxedo システムでは、トランザクションのパーティシパントをトラッキングするために、トランザクション・ログが作成されます。アプリケーションの状態をコンピュータのメモリの内容どおりに保つために、1 つ以上のリソース・マネージャが使用されます。リソース・マネージャとは、情報およびその情報にアクセスするためのプロセスの集まりで、たとえばデータベース管理システムなどがあります。トランザクションによって実行されるすべての操作、および影響を受けるすべてのモジュールを調整するために、BEA Tuxedo システムではトランザクション・マネージャ (TM) が使用されます。トランザクション・マネージャは、リソース・マネージャのアクションを指示します。トランザクション・マネージャとリソース・マネージャの共同作業により、分散トランザクションの原子性が維持されます。

トランザクション・マネージャ・サーバ (TMS) による操作の調整

BEA Tuxedo トランザクション・マネージャ (TM) は、システム全体のリソースに関連するグローバル・トランザクションを調整します。個々のリソースは、ローカルのリソース・マネージャ (RM) によって管理されます。トランザクション・マネージャ・サーバ (TMS) は、複数のリソースに関与するトランザクションの開始、コミット、およびアボートを行います。このサーバでは、RM への埋め込み SQL インターフェイスを使用して、サーバ・グループにアクセスされるデータベースの読み取りや更新を行います。TMS および RM は、XA インターフェイスを使用して、グローバル・トランザクションにおけるすべてのリソース操作を実行するか、またはまったく行いません。

トランザクション・ログ (TLOG) によるパーティシパントのトラッキング

グローバル・トランザクションは、コミット・プロセスにある場合のみ、トランザクション・ログ (TLOG) に記録されます。2 フェーズ・コミット・プロトコルの第 1 フェーズの最後に、グローバル・トランザクションのパーティシパントからの応答が TLOG に記録されます。TLOG の記録は、コミットすべきグローバル・トランザクションを示します。ロールバックすべきトランザクションは、TLOG には記録されません。第 1 フェーズ、つまりプリコミットでは、各リソース・マネージャがトランザクション要求をコミットします。すべてのパーティシパントがコミットすると、そのトランザクションは、トランザクション管理によってコミットされて完了します。アプリケーションまたはシステムの障害によってこのいずれかのタスクが失敗すると、両方のタスクが失敗し、実行された処理が取り消されます。つまり、初期状態に「ロールバック」されます。

グローバル・トランザクションの調節を行う TMS では、TLOG ファイルが使用されます。各マシンには、専用の TLOG が必要です。

注記 Domains 機能を使用している場合は、Domains ゲートウェイが Domains グループにおける TMS の機能を果たすことに注意してください。ただし、Domains では、Domains 固有の情報のほかに、TLOG と同じような情報が記録された独自のトランザクション・ログが使用されます。

関連項目

 

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