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buildobjclient(1)

名前

buildobjclient-CORBA クライアント・アプリケーションを構築

形式

buildobjclient [-v][-o name] [-f firstfile-syntax] 
[-l lastfile-syntax] -P

機能説明

buildobjclient コマンドを使用して、CORBA クライアント・アプリケーションを作成します。このコマンドは、-f および -l オプションで指定されたファイルと標準の CORBA ライブラリを組み合わせて、クライアント・アプリケーションを作成します。クライアント・アプリケーションは、使用しているオペレーティング・システム用に定義されたデフォルトの C++ 言語コンパイル・コマンドによって作成されます。

指定された .c ファイルと .cpp ファイルはすべて、使用しているオペレーティング・システムのコンパイル・システムを一度だけ呼び出してコンパイルされます。ユーザは、CC 環境変数にコンパイラ名を設定すれば、使用するコンパイラを指定できます。CC 環境変数が定義されていない場合に buildobjclient が呼び出されると、.c ファイルと .cpp ファイルをコンパイルするために、オペレーティング・システムのデフォルトの C++ 言語コンパイル・コマンドが呼び出されます。

ユーザは、環境変数 CFLAGS または CPPFLAGS を設定すれば、コンパイラに渡すオプションを指定できます。CFLAGS が定義されていない場合に buildobjclient が呼び出されると、buildobjclient コマンドは CPPFLAGS の値 (定義されている場合) を使用します。

オプション

-v

buildobjclient を冗長モードで機能させます。特に、コンパイル・コマンドを標準出力に書き出します。

-o name

このコマンドで生成するクライアント・アプリケーションの名前を指定します。名前が指定されない場合、アプリケーション・ファイルの名前は client<.type> になります。type は拡張子で、アプリケーションのオペレーティング・システムによって異なります。たとえば、UNIX システムでは type は付きませんが、Windows システムでは type.EXE になります。

-f firstfile-syntax

buildobjclient コマンドのコンパイルおよびリンク段階で最初に取り込むファイルを指定します。指定されたファイルの後で CORBA ライブラリが取り込まれます。ファイルは、表 2 に示すように 2 種類の方法で指定できます。

最初に取り込むファイルの指定方法

ファイル名の指定方法

説明

-f firstfile

1 つのファイルを指定します。

-f "file1.cpp file2.cpp file3.cpp ..."

複数のファイルを指定する場合は、それぞれのファイル名を空白で区切り、その全体を引用符で囲みます。


 

注記 名前に空白が含まれているファイルは指定できません。

注記 -f オプションは何回でも指定できます。

-l lastfile-syntax

buildobjclient コマンドのコンパイルおよびリンク段階で最後に取り込むファイルを指定します。指定されたファイルは、CORBA ライブラリの後に取り込まれます。ファイルは、表 3 に示すように 2 種類の方法で指定できます。

最後に取り込むファイルの指定方法

ファイル名の指定方法

説明

-l lastfile

1 つのファイルを指定します。

-l "file1.cpp file2.cpp file3.cpp ..."

複数のファイルを指定する場合は、それぞれのファイル名を空白で区切り、その全体を引用符で囲みます。


 

注記 -l オプションは何回でも指定できます。

-P

適切な POA ライブラリ (クライアントをサーバとしても動作させるライブラリ) をイメージ にリンクします。生成されたイメージはサーバとしても動作でき、オブジェクトを作成する際に Callbacks ラッパー・クラスを使用できます。ただし、生成された共同クライアント/サーバでは、BEA Tuxedo TP Framework の機能であるオブジェクトの状態管理およびトランザクション管理を使用することができません。クライアントの生成時には、-P スイッチが IDL コンパイラに渡される必要があります。buildobjserver を使用すると、TP Framework が提供するすべてのサポートに対応したサーバを作成できます。デフォルトでは、サーバ・ライブラリへのリンクは行われません。つまり、作成されるのはクライアントだけで、共同クライアント/サーバは作成されません。

-h or -?

buildobjclient コマンドの使用方法が記載されたヘルプを表示します。それ以外のアクションはありません。

環境変数

TUXDIR

クライアント・アプリケーションのコンパイル時に使用する CORBA ライブラリおよびインクルード・ファイルを検索します。

CC

拡張子が .c または .cpp のファイルをコンパイルするときに使用するコンパイラを指定します。この環境変数が定義されない場合、.c および .cpp ファイルのコンパイルには、使用しているオペレーティング・システムのデフォルトの C++ 言語コンパイル・コマンドが呼び出されます。

CFLAGS

拡張子.c または .cpp のファイルに対するコンパイラ・コマンド行の一部として渡される引数を指定します。CFLAGSbuildobjclient コマンド環境に存在しない場合、buildobjclient コマンドは CPPFLAGS 環境変数があるかどうかを調べます。

CPPFLAGS

注記 CFLAGS 環境変数によって渡される引数は、CPPFLAGS 変数より優先されます。

拡張子.c または .cpp のファイルに対するコンパイラ・コマンド行の一部として渡される引数を指定します。

これは、buildobjclient コマンドに自動的に渡されるコマンド行オプション "-I$(TUXDIR)/include" (UNIX システムの場合) または /I%TUXDIR%¥include (Windows システムの場合) に追加されます。CPPFLAGSbuildobjclient コマンド環境に存在しない場合、コンパイラ・コマンドは追加されません。

LD_LIBRARY_PATH (UNIX システムの場合)

コンパイラが使用する共用オブジェクト、および CORBA ソフトウェアで共用するオブジェクトが格納されたディレクトリを指定します。それぞれのディレクトリはコロン (:) で区切ります。一部の Unix システムでは、別の環境変数が必要となる場合もあります。HP-UX システムでは SHLIB_PATH 環境変数を使用します。AIX システムでは LIBPATH 環境変数を使用します。

LIB (Windows システムの場合)

ライブラリを検索するディレクトリのリストを指定します。それぞれのディレクトリはセミコロン (;) で区切ります。

移植性

buildobjclient コマンドは、クライアントのみで構成された CORBA システムではサポートされません。

使用例

次の例では、Windows システム上で CORBA クライアント・アプリケーションを作成します。

set CPPFLAGS=-I%APPDIR%¥include
buildobjclient -o empclient.exe -f emp_c.cpp -l userlib1.lib

次の例では、c シェルを使用する UNIX システム上で CORBA クライアント・アプリケーションを作成します。

setenv CPPFLAGS=$APPDIR/include
buildobjclient -o empclient -f emp_c.cpp -l userlib1.a

 

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