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BEA Tuxedo クライアントから BEA TOP END サーバへのメッセージの送信

BEA Tuxedo クライアントは、TEDG を介して BEA TOP END サービスにアクセスします。BEA Tuxedo クライアントに対し、TEDG はローカル・サーバの機能を果たします。TEDG は、DMCONFIG ファイルの DM_REMOTE_SERVICES セクションの SERVICE エントリで定義されるサービスを宣言します。クライアント・プログラムは、tpcall() を使用したローカル・サービスとの通信と同じように、tpcall(3c) を使用して要求を発行し、応答を受信します。非同期型の要求と応答は、tpacall(3c) および tpgetrply(3c) 関数によってサポートされます。DMCONFIG ファイルの DM_REMOTE_SERVICES セクションで、TEDG サービスに対する SERVICE エントリに CONV=N が指定されている場合、BEA Tuxedo クライアントはそのサービスと要求/応答モードでのみ通信できます(CONV=N はデフォルト値であり、設定する必要はありません)。

TEDG は要求されているサービス名から DM_REMOTE_SERVICES セクションの SERVICE エントリを検索し、マッピングされる BEA TOP END 要求に対し、対応する BEA TOP END プロダクト、関数、MSR ターゲット、および関数修飾子を決定します。必要に応じて、メッセージが BEA TOP END システムに送信される前に、TEDG でデータ・マーシャリングが行われます。次に、BEA TOP END システムはメッセージを受信した BEA TOP END ノード上のサーバに要求をルーティングします。必要に応じて、BEA TOP END サーバの応答はマーシャリング解除されます。TEDG は要求のステータスをマッピングし、応答を BEA Tuxedo クライアントに送信するためのバッファを準備します。

TEDG と BEA Tuxedo クライアントの動作

クライアントの動作は任意の BEA Tuxedo クライアントで使用する関数と同じ関数でプログラミングされます。

使用する関数

目的

tpcall()

同期型の要求および応答

tpacall()

非同期型の要求および応答

tpgetreply()

非同期型の要求および応答


 

これらの関数は通常の方法でプログラミングされます。

BEA Tuxedo クライアントのプログラマは次の情報を把握している必要があります。

BEA TOP END メッセージは 30K バイトに制限されているため、クライアント要求はこのサイズを超えることはできません。FML32 タイプのメッセージに対しては、FML インデックスを除いたメッセージにこの制限が適用されます。

TEDG によるクライアント要求のマッピング

クライアント要求には、トランザクションに関与するものと関与しないものがあります。また、応答を要求しないものもあります。次の表は、BEA Tuxedo クライアントのフラグが BEA TOP END 要求にどのようにマッピングされるかを示しています。ほかのすべてのフラグ (TPNOCHANGETPNOBLOCKTPNOTIMETPSIGRSTRT) およびサービス優先順位 (tpsprio() を参照) は、アプリケーションにローカルであるか、または BEA Tuxedo システム内のクライアントと TEDG 間対話にのみ影響します。次のフラグを処理することにより、通常 BEA Tuxedo システムで行われるタスクを TEDG で実行することができます。

BEA Tuxedo クライアントのフラグのマッピング

BEA Tuxedo クライアントのフラグ

動作

TPNOTRAN

TEDG 側では、ATMI ライブラリによって要求がクライアントのトランザクションから除外されるという事実が保持されます。

TPNOREPLY

TP_NO_RESPONSE として BEA TOP END システムに送信されます。BEA TOP END のルーティング・ステータスは BEA Tuxedo クライアントに送信されません。


 

BEA Tuxedo クライアントに返される tperrno 値は標準の値です。TEDG は BEA Tuxedo サーバとして機能するので、一定の条件下では TPESVCERR および TPESVCFAIL を返すこともあります。BEA Tuxedo クライアントではこれらのメッセージを排他的に「アプリケーション定義のエラー」と解釈することはできません。

詳細については、「エラー値」 を参照してください。

注記 tpurcode は TEDG ではサポートされていません。

TEDG は BEA TOP END システムまたはサーバの応答を、tpcall パラメータまたは tpgetrply 関数を介して BEA Tuxedo クライアントがアクセスする応答にマッピングします。BEA TOP END サーバは raw バッファか FML32 バッファの応答を送信します。raw バッファは、管理者が X_OCTET バッファにマッピングするように設定しない限り、通常は TEDG で CARRAY バッファにマッピングされます。さらに管理者は、応答バッファの型を CARRAYX_OCTETFML32 のいずれかに制限することができます。BEA TOP END サービスが互換性のないバッファを返すと、TEDG は TPEOTYPE が設定された tperrno を返します。

TEDG と BEA TOP END サーバの動作

BEA TOP END サーバに対し、TEDG は BEA TOP END クライアントの機能を果たします。つまり、マッピングされた BEA Tuxedo クライアント要求を通常の方法で tp_server_receive(3T) を介して受信します。受信されるバッファは、BEA Tuxedo クライアントから送信されるメッセージに応じて、raw バッファか FML32 バッファのいずれかになります。BEA TOP END サーバは次のいずれかのタイプの要求を受け取ります。

BEA TOP END サーバは、標準の BEA TOP END プログラミング要件に従って両方のタイプの要求を処理します。クライアント要求にはトランザクションに関与するものとしないものがあります。

TEDG による BEA TOP END サーバ送信フラグのマッピング

BEA TOP END サーバは tp_server_send(3T) を使用してクライアント要求に応答します。BEA TOP END アプリケーション、TEDG コンフィギュレーション、および BEA Tuxedo クライアントでのサポートに応じて、応答バッファは raw バッファか FML32 バッファのいずれかです。このバッファは、「TEDG によるクライアント要求のマッピング」で説明するとおり BEA Tuxedo クライアントのバッファにマッピングされます。

次の表は、BEA TOP END の tp_server_send(3T) フラグがどのようにマッピングされるかを示しています。サーバは、対話をリセットするかまたは応答バッファにアプリケーション定義のフィールド値を設定して応答することにより、エラーを示します。BEA Tuxedo クライアントは適切に応答するようにプログラミングされなければなりません。TEDG への応答で output_format および attach_info パラメータを使用しないでください。これらのパラメータはサポートされていません。

BEA TOP END の「サーバ送信」フラグ

BEA TOP END サーバのフラグ

動作

TP_RESET_DIALOG

TPESVCFAIL が BEA Tuxedo クライアントに返されます。

TP_ROLLBACK_ONLY

TEDG は要求に関連するトランザクションの状態を「アボートのみ」にマークします。

TP_DISSOLVE

応答が BEA Tuxedo クライアントに送信されます。TEDG の対話処理の方法は特殊であるため、このフラグを設定しても、設定しない場合と結果は変わりません。

TP_APPL_CONTEXT

サーバが会話を開始することを示します。この会話モードの要求は、要求/応答処理に対してはエラーになります。TESVCERR が BEA Tuxedo クライアントに返されます。BEA TOP END サーバは TEDG によって切断されます (TP_DISCONNECT)。

TP_FML_BUF

TEDG はユーザ・データを FML32 バッファとして渡します。


 

エラー値

TEDG、BEA TOP END システム、または BEA TOP END サーバに問題がある場合、次のエラー値が BEA Tuxedo クライアントに返されます。1 つの tperrno 値は、複数の原因のうちの 1 つにしかすぎない場合があることに注意してください。

TEDG が宣言するサービスは実際の BEA TOP END サービスの可用性に基づくわけではないので、実際にはそのサービスが利用できない BEA TOP END ノードにメッセージがルーティングされることもあります。その場合、ほかのルーティング決定では要求は正常に行われても、tperrnoTPENOENT が設定されます。サービスを複数のノードで利用できる場合、BEA Tuxedo アプリケーション、BEA TOP END アプリケーション、および TEDG の設計ではこの種の障害が発生する可能性を考慮する必要があります。複数の再起動可能なサーバを定義したアプリケーションであれば、このようなエラーが発生する可能性は低くなります。

BEA Tuxedo クライアントに返されるエラー値

BEA Tuxedo の tperrno 値

原因

TPENOENT

一致するサービスが SERVICE エントリにありません。

TPENOENT

tpcall または tpacall 要求が会話型サービス (CONV=Y) に送信されました。

TPENOENT

BEA TOP END システムから TP_SERVICE が返されました。

エラー詳細 TPED_DOMAINUNREACHABLE が設定された TPESVCERR

要求時の接続が失敗しました。

TPESVCERR

入力バッファ・タイプが、SERVICE エントリの INBUFTYPE フィールドで指定されたタイプと一致していないか、TEDG でサポートされているタイプではありません(FML32CARRAY、および X_OCTETがサポートされています)。

TPESVCERR

(FML バッファの FML インデックスを除いた) 入力バッファが最大メッセージ・サイズの 30K バイトを超えています。

TPESVCERR

サーバが非会話型 SERVICE エントリで TP_APPL_CONTEXT を返しました。

TPESVCFAIL

TP_RESET が BEA TOP END システムによって返されました。

TPEOTYPE

サーバ応答のバッファ・タイプが、SERVICE エントリの OUTBUFTYPE フィールドで指定されるタイプと一致しません。

TPESYSTEM

公開鍵/秘密鍵による暗号化が原因のエラー。

BEA Tuxedo システムが暗号化を要求するように設定され、TEDG は BEA TOP END システムに送信する前にメッセージを解読できなかったため、クライアント入力が拒否されました。

TPESYSTEM

デジタル署名が原因のエラー。

BEA Tuxedo システムがデジタル署名を要求するように設定され、TEDG は BEA TOP END システムに送信する前にメッセージからデジタル署名を削除できなかったため、クライアント入力が拒否されました。


 

関連項目

 

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