日本語の取扱いについて(キャラクター・エンコーディングの設定)
Tuxedoアプリケーションと Joltクライアントアプリケーションの間で非 ASCII (マルチバイト) 文字列を転送する場合に
文字セットを転送できるようコンフィグレーションする方法を説明します。
機能説明
このエンコーディング機能は、UNICODE を基本とする JAVA アプリケーションである Jolt クライアントと、日本語 EUC や
SJIS といった UNICODE とは違う他のエンコーディングを基本としている TUXEDO サーバー・アプリケーションとの間でマルチバイト文字列のコード変換・転送を可能にするものです。コード変換は、Java
のアプリケーションである Jolt クライアント側にて行われ、変換したいコードセット名の指定は Jolt クライアント側の java のインスタンス実行時のシステムプロパティにて指定します。また同様に、BEA
Weblogic Server との組合わせで使用する場合も、WLS インスタンス実行時のシステムプロパティにて指定します。この機能は BEA
Jolt8.0 がクライアント、サーバー共に必要となります。
動作環境
クライアント・サーバー共に
BEA Tuxedo8.0, BEA Jolt8.0 RP139以上
設定方法
Tuxedo/Jolt サーバー側と Jolt クライアント側の両方に以下の様に設定が必要です。
- Tuxedo/Joltサーバー側の設定
以下の環境変数を設定して、Tuxedo サーバーを起動してください。JSH(Joltサーバーハンドラ)が参照します。
JOLTI18N=TRUE
- Jolt クライアント側の設定
$java ... -Dbea.jolt.encoding=codesetname
...
例:Tuxedoサーバー側で、SJIS コードセットが使用されている場合、以下のように設定、実行します。
$java ... -Dbea.jolt.encoding=SJIS
...
注意:codesetnameはTuxedoサーバー側にてサポート・使用されているコードセット名です。サポートされている基本コードセットおよび拡張コードセットについては、「Supported
Encodings」を参照してください。
また、Tuxedo サーバー側で使用されるエンコーディングと一致する正確なエンコーディング名を選択することができない場合があります。このような場合、同等のエンコーディング名を選択する必要があります。
例 :
- サポートされているエンコーディングのリストには EUC_JP がある。
- Tuxedoサーバー側では Solaris オペレーティング システムが動作し、eucJP がサポートされている。
名前は完全には一致していませんが、EUC_JP と eucJP はエンコーディング セットとして等価なので、文字列変換・転送が正しく行われます。
したがって、この場合は EUC_JP のエンコーディング プロパティを次のように設定します。
制限事項:Jolt Appletにおいては当機能は動作しません。
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