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CORBA ネーム・サービスの概要
ここでは、次の内容について説明します。
CORBA ネーム・サービス
BEA Tuxedo ネーム・サービス (以降 CORBA ネーム・サービスと呼びます) を使用すると、BEA Tuxedo CORBA サーバ・アプリケーションは、論理名でオブジェクト・リファレンスを宣言できるようになります。BEA Tuxedo CORBA クライアント・アプリケーションは、CORBA ネーム・サービスに名前の検索を依頼することによってオブジェクトをロケートできます。
CORBA ネーム・サービスは、以下の機能を提供します。
CORBA ネーム・サービスはレイヤ化された製品です。CORBA ネーム・サービスは、BEA Tuxedo 製品の一部としてインストールされます。サポートされているプラットフォームおよびインストール手順の詳細については、『BEA Tuxedo システムのインストール』を参照してください。
CORBA ネーム・サービスを使用する場合
図 1-1 では、CORBA ネーム・サービスの概要を示します。
図1-1 CORBA ネーム・サービス
CORBA ネーム・サービスについて
図 1-2 では、発注入力アプリケーションを構成するオブジェクトの格納に名前空間がどのように使用されるかを示します。
図1-2 BEA Tuxedo 名前空間
図で示されたアプリケーションは、地域ごと、次に部門ごとに名前空間を構成します。CORBA ネーム・サービスでオブジェクトを使用して名前空間をインプリメントするために、影付きの四角い部分はそれぞれ NamingContext
オブジェクトによってインプリメントされます。NamingContext
オブジェクトは、アプリケーション・オブジェクトまたはその他の NamingContext
オブジェクトにバインドされている CosNaming::Name
データ構造体のリストを格納します。NamingContext
オブジェクトをたどって、特定の名前をロケートします。たとえば、論理名 California.Manufacturing.Order
を使用して、Order
オブジェクトをロケートできます。
CosNaming::Name
データ構造体は、英数字からなる文字列だけではありません。1 つまたは複数の CosNaming::NameComponent
データ構造体のシーケンスです。各 CosNaming::NameComponent
データ構造体は、id
および kind
の 2 種類の文字列を格納します。CORBA ネーム・サービスは、この文字列を解釈または管理しません。ただ、指定した NamingContext
オブジェクト内で各 ID を固有のものにします。
BEA Tuxedo CORBA サーバ・アプリケーションは、NamingContext
オブジェクトの bind()
メソッドを使用して、サーバ・アプリケーションに含まれるアプリケーション・オブジェクトに名前をバインドします。BEA Tuxedo CORBA サーバ・アプリケーションは、NamingContext
オブジェクトの resolve
メソッドを使用して、バインドを使用するオブジェクトをロケートします。
また、CORBA ネーム・サービスは、BindingIterator
オブジェクトと NamingContextExt
オブジェクトも提供します。BindingIterator
オブジェクトを使用すると、クライアント・アプリケーションは、各呼び出しで指定した数のバインドを取得できます。NamingContextExt
オブジェクトは、URL (Uniform Resource Locator) と文字列化された名前を使用する方法を提供します。
CORBA ネーム・サービスとそのインターフェイスの詳細については、CORBA ネーム・サービス・リファレンスを参照してください。
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