用語集
— A —
アボート
データベースのレコードなど、保護されているすべてのリソースに割り当てられた値をトランザクション開始時から未変更のままトランザクションを終了すること。
絶対 OID
(CORBA) OID ツリーのルートから管理対象オブジェクトまでの一意なパスを指定するオブジェクト識別子 (OID)。
抽象構文表記法 1 (ASN.1)
データ型を定義し、データ値を符号化するための正式な表記。抽象構文を構成するデータ構造を記述する言語。ITU-T (以前の CCITT) 仕様 X.409 は、ASN.1 と同じです。ASN.1 DER (Distinguished Encoding Rules) 形式のオブジェクト識別子は、公開鍵インターフェイス (PKI) のセキュリティ・プログラミングで使用されます。
アクセス制御リスト (ACL: Access Control List)
特定のサービスを受けたり、特定のオブジェクトおよびメソッドを呼び出したりすることを許可されたクライアントをリスト化し、このリストを使用してサービス、オブジェクト、およびメソッドに対するクライアント・アクセスを制御する BEA Tuxedo のセキュリティ機能。アクセス制御リストによるセキュリティ機能が有効な場合は、クライアントがサービスを要求するたびに適切なリストが参照され、サービスへのアクセス権が付与されているかどうかが確認されます。
Access Decision オブジェクト
(CORBA) ターゲット・オブジェクトに対する要求を転送する前に、アクセスが許可されているかどうかを確認する CORBA アプリケーションのセキュリティ・インフラストラクチャのオブジェクト。
アクセス・マシン
クライアントの最初のアクセス先であるアプリケーションの管理ドメイン内のプロセッサ。ネイティブ・クライアントは、このプロセッサ上で実行されます。ワークステーション・クライアントは、このサイトでアプリケーションと接続します。
ACID 特性
次に示すトランザクション処理システムの主要な特性のこと。
ACL
「アクセス制御リスト (ACL: Access Control List)」を参照。
活性化
(ATMI) サーバを非アクティブな (使用できない) 状態からアクティブな (実行中の) 状態にすること。
(CORBA) 実行できるようにオブジェクトを準備すること。
活性化方針
(CORBA) CORBA オブジェクトがメモリ内で活性化している期間を決定する方針。
参考項目 「活性化」、「 CORBA オブジェクト」、および「 方針」
活性化されたオブジェクト
(CORBA) オブジェクト・インターフェイスの実行中のインスタンス。
参考項目 「アクティブ・オブジェクト・マップ」、「 クライアント・アプリケーション」、「 CORBA オブジェクト」、「 オブジェクト ID (OID)」、「 オブジェクト・リファレンス」、「 ポータブル・オブジェクト・アダプタ (POA: Portable Object Adapter )」、および「 サーバント」
アクティブ・オブジェクト・マップ
(CORBA) オブジェクト ID とサーバントとの関連付けをマップし、POA および TP フレームワークによって保守されるテーブル。
参考項目 「オブジェクト ID (OID)」、「 ポータブル・オブジェクト・アダプタ (POA: Portable Object Adapter )」、および「 サーバント」
アクティブなサーバ
サービス要求を処理中のサーバ、またはサービス要求の処理準備が整った BEA Tuxedo サーバ。
ActiveX
(CORBA) ActiveX コントロールは、Component Object Model (COM) 技術を使用してほかの COM サービスおよびコンポーネントとの相互運用性を実現するコンポーネントです。
「Component Object Model (COM)」を参照。
ActiveX クライアント
(CORBA) CORBA ドメインと ActiveX オブジェクト・システムとの相互運用性を実現するコンポーネント。ActiveX Client は、ActiveX メソッドを、CORBA ドメインにある CORBA オブジェクトのインターフェイスに変換します。
ActiveX Client は、BEA Application Builder と Object Bridge という 2 つのコンポーネントで構成されています。
参考項目 「ActiveX」、「 BEA Application Builder」、「 ドメイン」、および「 オブジェクト・ブリッジ」
ADE
「アプリケーション開発環境 (ADE: Application Development Environment)」を参照。
AdminAPI
管理用 API
管理情報ベース (MIB) の属性値を設定および変更することで BEA Tuxedo アプリケーションをコンフィギュレーションおよび制御するプログラムを作成するためのアプリケーション・プログラミング・インターフェイス。ATMI と CORBA のどちらのプログラマも使用できます。
管理ドメイン
アプリケーション全体のうち、Bulletin Board Liaison (BBL) プロセスによって実行時に能動的に管理されるアプリケーション部分。ワークステーションおよびホスト・プロセッサは含まれません。
管理者
BEA Tuxedo システムのインストール、BEA Tuxedo アプリケーションのコンフィギュレーションと管理、およびアプリケーション情報 (コンピュータの名前や位置) の更新を扱う担当者。
宣言
あるサービスのサービス・テーブル・エントリが BEA Tuxedo の掲示板に用意されている場合、そのサービスは宣言されます。Domains のゲートウェイ・サーバが起動すると、ローカル・ドメイン、つまりゲートウェイ・サーバを起動したドメインの掲示板内にあるすべてのリモート・サービス (リモート・ドメインからインポートされたサービス) が宣言されます。ドメイン・ゲートウェイ・サーバによってリモート・サービスが宣言されると、unadvertise コマンドが実行されるか、または MIB 要求によるサービスの削除が行われない限り、リモート・サービスは宣言されたままになります。
AEQ
「アプリケーション構成要素修飾子 (AEQ: Application Entity Qualifier)」を参照。
AET
「アプリケーション構成要素タイトル (AET: Application Entity Title)」を参照。
エージェント
エージェント/マネージャ・モデル
マネージャがシステム管理プロトコルを介して分散された数多くのエージェントと通信するモデル。
アラーム
管理対象オブジェクトが異常な状態になった、つまり、管理対象オブジェクトが定義済みのしきい値を超えたことを報告する手段。
割り当て
さまざまな種類のプログラムやレコードのカテゴリをシステムの記憶域 (主記憶域やディスク記憶域など) に割り当てること。
代替装置
分散トランザクションのプログラミングでは、ALLOCATE コマンドによってトランザクションが取得するセッション。
代替リモート・ドメイン
プライマリ・リモート・ドメインを使用できない場合に、代わりに使用されるリモート・ドメイン。
AP
「アプリケーション・プログラム (AP: Application Program)」を参照。
API
「アプリケーション・プログラミング・インターフェイス (API: Application Programming Interface)」を参照。
アプレット
Java 対応ブラウザで表示した Web ページで実行されるインタラクティブな Java プログラム。アプレットを使用すると、より高度な Web ページの表示を実現でき、ユーザはタスクを実行することができます。
アプリケーション
BEA Tuxedo システムを中心として構築されるビジネス・プログラム。1 つの BEA Tuxedo コンフィギュレーション・ファイルを使用して定義および制御し、単一つのエンティティとして管理します。このようなアプリケーションは、1 つまたは複数のクライアント (ローカルまたはリモート)、1 つまたは複数のサーバ、および 1 台または複数台のマシンで構成されます。最小構成の BEA Tuxedo アプリケーションには、1 つのクライアント、1 つのサーバ、および 1 台のマシンが含まれます。BEA Tuxedo ドメインとも呼ばれます。
複数の BEA Tuxedo アプリケーションは、ドメイン・ゲートウェイ・グループを介して互いに通信できます。
注記 このコンテキストでは、ビジネス・プログラムという用語は、協調動作する 1 つまたは複数のプログラム群という意味になります。同様に、会話ではアプリケーションという用語はあいまいに使われることが多く、スタンドアロン・プログラムを指すことも、特定のビジネス目的を実現するために協調動作するプログラム群を指すこともあります。
「 UBBCONFIG ファイル」および 「TUXCONFIG ファイル」を参照。
アプリケーションの関連性
プロセスと BEA Tuxedo アプリケーション (ドメイン) の間の関連性。マルチコンテキスト化されたプロセスは、複数の BEA Tuxedo ドメインと関連する場合があります。また、同じドメインと複数の関連性を持つこともあります。
アプリケーション・コード
BEA 社が提供したシステム・コードに対し、ユーザが記述したコード。
アプリケーション・コンテキスト
(ATMI) 特定のアプリケーション関連性に対する参照。BEA Tuxedo システムでは、明示的な呼び出しによりアプリケーション・コンテキストを設定し、以降の ATMI 呼び出しで暗黙的に使用します。したがって、暗黙的なコンテキスト・インターフェイスでは、「アプリケーション・コンテキスト」と「デフォルト・コンテキスト」は、しばしば同義語として扱われます。
アプリケーション・コンテキスト名
アプリケーション・エントリ間の関連性を規定するルールのセット。
アプリケーション制御の非活性化
(CORBA) アプリケーションが TP::deactivateEnable() オペレーションを呼び出してオブジェクトを明示的に非活性化するまでメモリ内のオブジェクトを活性化したままにしておく、というプロセスの活性化方針で使用される機能。
アプリケーション開発環境 (ADE: Application Development Environment)
プログラマ向けのアプリケーション作成用のツールのセット。多くの場合、GUI 形式で提供されます。
アプリケーション構成要素
1 つのコンピュータ・システム上の分散トランザクション処理用アプリケーションを構成するソフトウェア・コンポーネントのセット。
アプリケーション構成要素修飾子 (AEQ: Application Entity Qualifier)
OSI TP のアプリケーション構成要素を識別するための、ローカルで一意なコンポーネント名。
アプリケーション構成要素タイトル (AET: Application Entity Title)
OSI TP アプリケーション構成要素を識別するための、グローバルで一意なコンポーネント名。
アプリケーション・フレームワーク
アプリケーション・セットどうしやその他のソフトウェア・コンポーネントどうしが相互運用するためのインフラストラクチャを提供するソフトウェア。
アプリケーション・プログラム (AP: Application Program)
1 つまたは複数の特定のタスクを実行する、ユーザ・プログラムの単一のインスタンス。アプリケーション・プログラムは、トランザクションの境界を定義し、その境界内でリソースにアクセスします。つまり、X/Open 分散トランザクション処理モデルで指定されたインターフェイスを使用して、ほかのシステム・コンポーネントと相互作用します。アプリケーション・プログラムは、最大 1 つのグローバル・トランザクションに参加できる単一の制御スレッドです。
アプリケーション・プログラミング・インターフェイス (API: Application Programming Interface)
アプリケーション・トランザクション・モニタ・インターフェイス (ATMI: Application-to-Transaction Monitor Interface)
BEA Tuxedo システム用のアプリケーション・プログラミング・インターフェイス。トランザクション・ルーチン、メッセージ処理ルーチン、サービス・インターフェイス・ルーチン、およびバッファ管理ルーチンが組み込まれています。
アーキテクチャ
ASN.1
非対称アルゴリズム
2 つの鍵 (公開鍵と秘密鍵) を使用する暗号アルゴリズム。公開鍵は広く配布し、秘密鍵は秘密にしておきます。非対称アルゴリズムでは、符号化、デジタル署名、および鍵合意を始めとして、さまざまなオペレーションを行えます。
非対称アウトバウンド IIOP
非同期
ほかのイベントが発生した時期とは無関係の時期に発生するイベント。この場合、2 つのイベントは相互に非同期的であると言えます。各イベントが発生する時期の関連性は予測できません。
非同期接続
互いに独立した状態、つまり非同期的に動作するよう設定された仮想回線。障害が発生した回線への再接続が行われている間も、稼動中の回線での処理はブロックされません。BRIDGE では、複数のネットワーク・アドレスの端点を使用してデータの受信や転送を行うことにより、障害のないネットワーク・パスを使用できます。
非同期プロセス
ほかのプロセスから独立した状態で実行されるプロセス。要求が非同期的に処理される場合、クライアント・アプリケーションはその要求の完了を待つ間も、別のオペレーションを実行できます。
非同期要求
アプリケーション内での並行処理を実現する要求。クライアントは、要求の処理中にほかの処理を行うことができます。
ATMI
「アプリケーション・トランザクション・モニタ・インターフェイス (ATMI: Application-to-Transaction Monitor Interface)」を参照。
基本セット
1 つまたは複数の変数を含む SNMP セット要求を受け取った場合に、要求されたすべてのオブジェクトを設定するか、またはまったく設定しない、という SNMP エージェントの動作。この動作は、SNMP 標準の要件です。
属性
(CORBA) オブジェクトと値との間で識別可能な関連性。
OMG IDL を使用する場合は、パブリック・クラス・フィールドまたはデータ・メンバに似た OMG IDL インターフェイスの該当部分のこと。コンパイラは、OMG IDL 属性を C++ または Java プログラミング言語のアクセサおよびモディファイア・メソッドにマップします。たとえば、インターフェイス ball に属性 color が含まれているとします。idltojava コンパイラは、color を取得する C++ または Java プログラミング言語のメソッドを作成し、属性が読み取り専用でない限り、color を設定するメソッドを作成します。CORBA の属性は、JavaBeans のプロパティに厳密に対応しています。
「 オブジェクト」および 「CORBA オブジェクト」を参照。
監査
要求されたシステム・オペレーションに対する応答レコードに要求元の ID を付け、安全で不正操作ができない状態でレコードを保存するセキュリティ・メカニズム。
監査追跡
レコードの内容に影響するトランザクションを追跡すること。手動または自動のいずれかで行うことができます。
認証
エンティティ (ユーザまたはプロセス) を識別するため、サーバ側で実行するプロセス。この処理は、ユーザまたはプロセスがアプリケーションに参加する前に行われます。このプロセスでは、パスワード機能やその他のセキュリティ・メカニズムが使用されます。
認可
アクセスが許可されているエンティティ (ユーザやプロセス) を判別し、そのエンティティにサービスへのアクセス権を付与するプロセス。
autoinstall
ログオン時に、端末の定義を動的に作成し、インストールするためのコマンド。ログオフ時には定義を削除します。
自動生成
BEA Tuxedo のアプリケーション・サーバが、受信メッセージを処理するための新しいスレッドを作成すること。新しいスレッドの数は、設定可能な値の上限値により制限されています。
可用性
障害が発生しても引き続きスムーズにシステムを稼動できる、というトランザクション処理システムの機能。
— B —
バックアップ
リソース・マネージャ側で行われる復元処理。ログ・エントリを順番にリソースに適用し、事前に指定しておいた状態が見つかったら、その状態にリソースを復元します。
帯域幅
コンピュータまたは通信チャネルの伝送容量。
BBL
「Bulletin Board Liaison (BBL)」を参照。
BEA ActiveX クライアント
BEA Administration Console
ATMI または CORBA 環境で動作している BEA Tuxedo アプリケーションをリモート管理するための Web ベースのグラフィカル・ユーザ・インターフェイス。インターネット・ブラウザにダウンロード可能な Java アプレットとして配布されます。
BEA Application Builder
(CORBA) CORBA インターフェイス用の ActiveX バインディングを作成する機能。
参考項目 「ActiveX」、「 バインディング」、および「 会話」
BEA のトランザクション処理
「トランザクション処理 (TP: Transaction Processing)」を参照。
BEA Tuxedo-ASP Connectivity
(ATMI) 以前の「JoltWAS for IIS」。
BEA Tuxedo-JSE Connectivity
(ATMI) 以前の「JoltWAS for Servlet」。
BEA Tuxedo-WebLogic Connectivity
以前の「JoltWAS for WebLogic」。BEA Tuxedo-JSE Connectivity for WebLogic のカスタマイズ・バージョン。
BEA Tuxedo アプリケーション
BEA Tuxedo 掲示板
BEA Tuxedo クライアント
BEA Tuxedo のドメイン
BEA Tuxedo のドメインは、実行中のビジネス・アプリケーションが 1 つ以上ある BEA Tuxedo アプリケーションで構成されます。1 つのドメインは、1 つのコンフィギュレーション・ファイルで定義され、単一のエンティティとして管理されます。Domains 機能を使用して、ほかの BEA Tuxedo のドメインと接続することもできます。
参考項目 「ドメイン」、「 TUXCONFIG ファイル」、および「 UBBCONFIG ファイル」
BEA Tuxedo Domains
BEA Tuxedo システムのクライアント/サーバ型モデルを拡張して、TP ドメイン間でのトランザクションの相互運用性を実現する BEA Tuxedo のコンポーネント。この拡張機能では、リモート・ドメインのサービスへのアクセスや、リモート・ドメインからのサービス要求は、アプリケーション・プログラマやエンド・ユーザに対して透過的に行われるため、クライアント/サーバ型モデルと ATMI インターフェイスはそのまま利用できます。
BEA Tuxedo サーバ
クライアント・アプリケーションから要求されたタスクを実行するプログラム。
BEA Tuxedo システム
ビジネス・クリティカルなクライアント/サーバ型のアプリケーションを開発し、デプロイするための、BEA 社が開発した電子商取引用の強力なプラットフォーム。BEA Tuxedo システムでは、分散トランザクション処理、アプリケーションのメッセージ処理、および全社規模のアプリケーションを構築し、実行するのに必要なすべての補完的サービスを扱います。
BEA Wrapper Callbacks API
(CORBA) CORBA 共同クライアント/サーバ・アプリケーション用のコールバック・オブジェクトのインプリメンテーションを簡略化することを目的としたアプリケーション・プログラミング・インターフェイス。API には、コールバック・オブジェクトを定義、開始、停止、および破棄するためのメソッドが用意されています。
参考項目 「アプリケーション・プログラミング・インターフェイス (API: Application Programming Interface)」、「 コールバック・ラッパー・オブジェクト」、「 CORBA コールバック・オブジェクト」、および「 共同クライアント/サーバ・アプリケーション」
双方向アウトバウンド IIOP
bind
(CORBA) アプリケーション・オブジェクトまたはネーミング・コンテキスト・オブジェクトに名前を関連付けるプロセス。クライアント・アプリケーションをアプリケーション・オブジェクトに結び付けるプロセスを表す場合にも使用します。
バインディング
(CORBA) BEA ActiveX Client では、CORBA オブジェクトのインターフェイスと別のオブジェクト・システム (ActiveX オブジェクト・システムなど) との関連性。
「 BEA ActiveX クライアント」、「 CORBA オブジェクト」、「 オブジェクト」、および 「ActiveX」を参照。
bitmap
一時記憶域で、パーティション内の一時データが使用する制御ブロック。使用中および空き状態の VSAM 制御間隔を示します。制御間隔またはトラックが割り当てられるか、または解放されるたびに更新されます。
ブロッキング
2 つ以上のレコードを 1 つのブロックに結合すること。
ブロッキング・モード
メッセージの配信を同期的に行うこと。プログラムは、アクションが完了してから次の処理を行います。ブロッキング・モードの逆は、非ブロッキング・モードです。
Bootstrap 環境オブジェクト
(CORBA) CORBA アプリケーションを BEA Tuxedo ドメインで起動し、初期オブジェクト・リファレンスをそのアプリケーションに提供するオブジェクト。BEA Tuxedo ドメインとやり取りするすべての CORBA クライアントまたはサーバには、Bootstrap 環境オブジェクトが必要です。
「 オブジェクト」、「 オブジェクト・リファレンス」、「 CORBA ドメイン」、および 「環境オブジェクト」を参照。
ブートストラップ処理
(CORBA) BEA Tuxedo ドメインにある CORBA オブジェクトとやり取りするようアプリケーションを設定するプロセス。
参考項目 「Bootstrap 環境オブジェクト」、「 CORBA オブジェクト」、および「 CORBA ドメイン」
ブリッジ
アプリケーションに参加するノードどうしをつなぐ仮想回線を管理する BEA Tuxedo システムのプロセス。ノード間でアプリケーション・メッセージを転送するために使用します。
ブロードキャスト
ネットワーク上のすべてのノードに同じメッセージを送信すること。
ブローカ
サブスクリプションを管理し、イベントがポストされたときにサブスクライバ側のアクションを呼び出すシステム・レベルのエンティティ。
バッファ型
メッセージの型を表す抽象名。BEA Tuxedo には、FML、VIEW、STRING、CARRAY、XML という定義済みの 5 つのバッファ型が用意されています。これらのバッファ型は、異機種間ネットワークで透過的に符号化および復号化されます。アプリケーションでは、別のバッファ型を定義することもできます。
掲示板
実行中の BEA Tuxedo アプリケーションの状態をトラッキングするための共用データ構造体の集合。掲示板には、BEA Tuxedo アプリケーションに関わるサーバ、サービス、クライアント、およびトランザクションの情報が入っています。掲示板は、アプリケーション内のすべてのネイティブな (管理ドメイン内の) 論理マシン上に複製されます。
Bulletin Board Liaison (BBL)
特定のプロセッサ上にある掲示板のコピーを管理する BEA Tuxedo の管理プロセス。システムの実行中は、1 つの BBL プロセスが、アプリケーション内の各論理マシン上で継続的に動作します。
ビジネス・オブジェクト
(CORBA) 事前に定義できない組み合わせで使用できるアプリケーション・レベルのコンポーネント。ビジネス・オブジェクトは 1 つのアプリケーションに依存せず、文書プロセッサなど、一度は利用したことがあるような一般的なエンティティを表します。ビジネス・オブジェクトは独立して配布可能で、ユーザ・インターフェイスと状態を持ち、目的のタスクを実行するために別途開発したほかのビジネス・オブジェクトと協調動作できます。
バイト
隣接した 8 ビットの集合。1 つの基本単位として動作します。
— C —
C++
1980 年代初めに AT&T ベル研究所により開発された、オブジェクト指向型のプログラミング言語。C++ は、非オブジェクト指向言語である C 言語に基づいたハイブリッド型の言語です。
キャッシュ
頻繁にアクセスされるメモリ部分のコピーを格納しておくメモリのサブセット。
コールバック・メソッド
アプリケーション・コードで実装され、特定の関数を実行する必要がある場合にシステム・コードによって呼び出されるメソッド。コールバック・メソッドは、アプリケーション・コードで直接呼び出すものではありません。
参考項目 「アプリケーション・コード」 および「 メタデータ・インターフェイス」
コールバック・ラッパー・オブジェクト
(CORBA) BEA Wrapper Callbacks API を使用して CORBA 共同クライアント/サーバ・アプリケーションでコールバックするために実装されるオブジェクト。
「 コールバック・メソッド」、「 CORBA コールバック・オブジェクト」、「 共同クライアント/サーバ・アプリケーション」、「 オブジェクト」、および 「BEA Wrapper Callbacks API」を参照。
CARRAY バッファ
文字配列型のデータ構造体。ヌル文字を含めることもできます。配列の解釈は、アプリケーションごとに異なります。
カタログ
CCR
Commitment、Concurrency、Recovery (コミットメント、同時制御、回復制御) の略。OSI 標準です。
証明書
特定の公開鍵に名前などの属性を関連付けるデジタル・ステートメント。ステートメントには、認証局 (CA) によってデジタル署名が付けられます。認証局は正当なステートメントにのみ署名するという信頼に基づいて、公開鍵がその証明書に記載された本人のものであると見なすことができます。
関連項目「認証局 (CA)」
証明書による認証
デジタル証明書を使用することで、サーバが信頼性のあるクライアント ID を提供する方法。証明書ベースの認証は、パスワード・ベースの認証よりも広く利用されています。証明書ベースの認証では、ユーザが知っている情報 (秘密鍵を保護するパスワード) だけでなく、ユーザが持っている情報 (秘密鍵) も利用するからです。
認証局 (CA: Certificate Authority)
公開鍵の証明書を発行する、有名で信頼性のある機関。認証局は、公証人のようにユーザの実際のアイデンティティを証明します。
チャネル
プロセッサとローカルの入出力デバイスとの間でデータの転送処理を行う、プロセッサ管理された機能の単位。
暗号
暗号化メッセージを作成するためのコーディング・システム。
暗号スイート
通信の整合性を保護するための鍵交換アルゴリズム、対称暗号アルゴリズム、および Secure Hash Algorithm からなる SSL 暗号化方式。
参考項目 「セキュア・ソケット・レイヤ (SSL: Secure Sockets Layer)」
暗号文
暗号化されたテキスト。
クラス
(CORBA) Java では、特定の種類のオブジェクトの実装を定義する型。クラス定義では、インスタンスとクラスの変数およびメソッドを定義し、インターフェイスとクラス・インプリメンテーション、およびクラスの直接のスーパー・クラスを指定します。スーパー・クラスを明示的に指定しないと、スーパー・クラスは暗黙的に Object となります。
参考項目 「IDL インターフェイス」、「 インスタンス」、「 Java」、「 メタデータ・インターフェイス」、および「 オブジェクト」
クラス・ライブラリ
クライアント・プログラミング用のツールのセット。これらのツールは、Java または C++ プログラム、あるいは Web ページに埋め込まれた Java アプレットで使用できます。
クライアント
(ATMI) 次の操作を実行するプログラム。
1. ユーザ・インターフェイスを介してユーザからサービスの要求を収集します。
2. その要求をサーバに転送します。
3. サーバから応答を受け取り、ユーザに渡します。
クライアントがターゲット・サーバの所属ドメイン内のマシン上にある場合は、クライアントをネイティブ・クライアントと呼びます。一方、クライアントがドメイン外のマシン上にある場合は、リモート・クライアントまたはワークステーション・クライアントと呼びます。リモート・クライアントは、BEA Tuxedo ワークステーション・コンポーネントを使用してサーバと通信します。
(CORBA) 分散オブジェクトのオペレーションを呼び出すコード。
参考項目 「アプリケーション」、「 サーバ」、および「 ワークステーション」
クライアント・アプリケーション
BEA Tuxedo ソフトウェア用に作成され、ほかのアプリケーションのサービスを要求するプログラム。
Client Data Caching デザイン・パターン
(CORBA) サーバ・アプリケーションのデータをクライアント・アプリケーションのあるマシン上にキャッシュすることで、データを取得するためのリモート呼び出しの繰り返しを防ぎ、クライアント・アプリケーションの性能を向上するデザイン・パターン。
クライアント命名
クライアント・プログラムにユーザ名とクライアント名の値を指定できる BEA Tuxedo の機能。
クライアント・プログラム
クライアント/サーバ
クライアント/サーバ型コンピューティング
分散処理を実現するため、アプリケーション・プログラムをクライアントまたはサーバとして構成したプログラミング・モデル。クライアント・プログラムとは、実行したいサービスを要求するアプリケーション・プログラムです。サーバ・プログラムとは、クライアント・プログラムから要求された内容を処理するためのサービス・ルーチンをディスパッチするエンティティです。サービス・ルーチンとは、クライアント・プログラムの代わりに 1 つまたは複数の特定機能を実行するアプリケーション・プログラム・モジュールです。
クライアント/サーバ型コンピューティングには、2 層構成と 3 層構成があります。2 層構成とは、クライアントとサーバのみで構成されたコンフィギュレーションのことです。3 層構成とは、クライアント、サーバ、および中間レベル (ルータまたはブローカとして動作) で構成されるコンフィギュレーションのことです。
クローズド・フレームワーク
開発者がプラグ・アンド・プレイ形式で簡単にソフトウェア・コンポーネントを削除したり、置換したりできないソフトウェア・インフラストラクチャ。
CMIP
「Common Management Interface Protocol (CMIP)」を参照。
列オブジェクト
ゼロ以上のインスタンスを持つ MIB リーフ・オブジェクト (OID ツリー内に下位のオブジェクトを持たない MIB オブジェクト)。列オブジェクトは、テーブル内の 1 つの列を表します。
COM
「Component Object Model (COM)」を参照。
COM ビュー
(CORBA) 必要なすべてのインターフェイスのインプリメンテーションを含む、Component Object Model (COM) 標準に準拠したオブジェクトの表現。
参考項目 「Component Object Model (COM)」、「 インターフェイス」、および「 オブジェクト」
コマンド行インターフェイス
システム・プロンプトでのコマンド入力より、ユーザとの対話を実現するユーザ・インターフェイス。
コミット
Common Management Interface Protocol (CMIP)
ISO 標準で定義されているネットワーク管理用のプロトコル。
Common Object Request Broker Architecture
CD-ROM (Compact Disc-Read Only Memory)
読み取り専用データを格納したディスク。データはレーザーで読み取られます。特別な条件を満たさない限り、データを変更することはできません。
コンポーネント
アプリケーションの一部。
Component Object Model (COM)
(CORBA) ソフトウェア・コンポーネントをネットワーク環境で相互運用するためのサービス群。
参考項目 「COM ビュー」、「 会話」、および「 オブジェクト」
並行性
複数の関数またはプロセスを同時に実行すること。
並行の
指定された期間内に、2 つ以上のアクティビティが発生すること。並行して実行されているプロセスは、共通の共用リソースを交互に使用することができます。
コンフィギュレーション
コンピュータまたはネットワークにある、ハードウェア、ハードウェア・オプション、ソフトウェア、およびソフトウェア・セットアップのセット。
コンフィギュレーション・セット
コンフィギュレーション・パーティションの特定のコンフィギュレーションを示す名前または番号。各コンフィギュレーション・セットでは、コンフィギュレーションがアクティブな場合に使用されるサービスが記述されています。
コンフィギュレーションする
コンピュータまたはネットワーク用にハードウェアやソフトウェアをカスタマイズすること。
接続
プロセス間をつなぐ半二重通信チャネル。
接続指向型の通信
接続を介した BEA Tuxedo システムの 2 つのプロセス間での通信。
整合性の取れた状態
共用データの内容が正しく、有効な状態であること。
コンストラクタ
(CORBA) オブジェクトを作成する疑似メソッド。Java では、コンストラクタはクラスと同じ名前を持つインスタンス・メソッドです。Java コンストラクタを呼び出すには、new キーワードを使用します。
参考項目 「クラス」、「 インスタンス」、「 Java」、「 メタデータ・インターフェイス」、および「 オブジェクト」
会話
接続を介して行われる会話。
会話型
サービスの要求元とサーバ間で 1 つまたは複数のメッセージが送受信されるときに、送受信処理が終了するまでサーバがその通信にのみ対応するような通信。
会話型通信
会話型サーバ
サービスの要求元との接続を会話形式で行うサーバ。会話の形式は、アプリケーションで規定されたプロトコルに従います。会話型サービスは、BEA Tuxedo システムのサービスに適用される起動と終了の規則に準拠する必要があります。
会話型サービス
クライアント・プログラムからの会話型通信によって呼び出されるサービス・ルーチン。接続が確立され、サービスが呼び出されると、クライアントとサービスは、アプリケーション固有の形式でデータを交換します。サービスが返されると、接続は切断されます。
CORBA
(CORBA) Common Object Request Broker Architecture の略。Object Management Group によって発表された分散オブジェクト指向型コンピューティング用のマルチベンダ標準。
CORBA コールバック・オブジェクト
(CORBA) ターゲット・オブジェクトに対するクライアント・アプリケーションの呼び出しでパラメータとして提供される CORBA オブジェクト。ターゲット・オブジェクトは、ターゲット・オブジェクトの実行時、またはターゲット・オブジェクトの呼び出しが終了した後に、コールバック・オブジェクトに対する呼び出しを行うことができます。コールバック・オブジェクトは、BEA Tuxedo ドメインの内側と外側のどちらにあってもかまいません。
参考項目 「クライアント・アプリケーション」、「 CORBA オブジェクト」、および「 BEA Tuxedo のドメイン」
CORBA クライアント・スタブ
CORBA オブジェクトを使用する場合は、アプリケーションの OMG IDL 文をコンパイルすると IDL コンパイラによって作成されるファイル。クライアント・スタブには、クライアント・アプリケーションのビルド・プロセスで作成されたコードが格納されています。クライアント・スタブは、要求を呼び出すときに、オブジェクト型に対応する OMG IDL オペレーションの定義を BEA Tuxedo ドメインが呼び出すサーバ・アプリケーションのメソッドにマップします。コードは、要求を CORBA サーバ・アプリケーションに送信する場合に使用されます。
OMG IDL を使用する場合は、オブジェクトの呼び出し時にコンパイラによって作成され、クライアント ORB によって透過的に使用される C++ または Java プログラミング言語のクラス。クライアントによって保持されるリモート・オブジェクト・リファレンスは、クライアント・スタブを指します。このスタブは作成元の IDL インターフェイスに固有で、クライアントが IDL に定義されている CORBA オブジェクトのメソッドを呼び出すために必要な情報を格納しています。
参考項目 「メタデータ・インターフェイス」、「 OMG IDL」、「 スケルトン」、および「 BEA Tuxedo のドメイン」
CORBA ドメイン
1 つの UBBCONFIG (ASCII バージョン) または TUXCONFIG (バイナリ・バージョン) コンフィギュレーションによって定義された、CORBA または ATMI サーバ、サービス、インターフェイス、および関連リソース・マネージャの集合。
参考項目 「TUXCONFIG ファイル」および「 UBBCONFIG ファイル」
CORBA 外部クライアント・アプリケーション
(CORBA) ORB に実装された BEA 社製品以外のクライアント・アプリケーション。CORBA ソフトウェアの ActiveX Client コンポーネントは外部クライアント・アプリケーションではありません。このクライアントは Microsoft 製品に実装されていますが、ORB は BEA 社によって提供されます。
「 ORB」および 「BEA ActiveX クライアント」を参照。
CORBA インターフェイス
(CORBA) オペレーションおよび属性のセット。CORBA インターフェイスは、OMG IDL 文を使用してインターフェイス定義を作成することで定義されます。定義には、オブジェクトを操作するためのオペレーションおよび属性が格納されます。
参考項目 「属性」、「 インターフェイス」、「 オブジェクト」、「 OMG IDL」、および「 オペレーション」
CORBA ネイティブ・クライアント・アプリケーション
(CORBA) CORBA サーバ・アプリケーションと通信するために OMG IDL 文に定義されたオペレーションを呼び出すクライアント・アプリケーション。サーバ・アプリケーションが属する CORBA ドメインを基準として、クライアント・アプリケーションはネイティブ (つまりローカル) またはリモートとなります。リモート・クライアント・アプリケーションとネイティブ・クライアント・アプリケーションは同じです。アプリケーションが CORBA ドメインで実行中のマシン上にあるかどうかに応じて、要求の処理方法は異なり、透過的に処理されるかどうかも変わります。CORBA ネイティブ・クライアント・アプリケーションは、必ず CORBA ドメイン内のマシン上にあります。
参考項目 「CORBA ドメイン」、「 CORBA 外部クライアント・アプリケーション」、「 CORBA リモート・クライアント・アプリケーション」、「 CORBA サーバ・アプリケーション」、および「 OMG IDL」
CORBA オブジェクト
(CORBA) オペレーションを実行する CORBA 標準に準拠したエンティティ。オブジェクトはインターフェイスによって定義されます。
参考項目 「インターフェイス」、「 オブジェクト」、および「 オペレーション」
CORBA ORB
(CORBA) CORBA 標準に準拠したオブジェクト・リクエスト・ブローカ (ORB)。CORBA ORB は、ネットワーク全体に分散されているクライアント・アプリケーションとサーバ・アプリケーションとの通信の媒介役です。BEA Tuxedo アプリケーションで使用される ORB は CORBA ORB です。
CORBA リモート・クライアント・アプリケーション
(CORBA) IIOP を使用してリモート CORBA サーバ・アプリケーションと通信するために OMG IDL 文に定義されたオペレーションを呼び出すクライアント・アプリケーション。リモート・クライアント・アプリケーションとネイティブ・クライアント・アプリケーションは同じです。アプリケーションが CORBA ドメインで実行中のマシン上にあるかどうかに応じて、要求の処理方法は異なり、透過的に処理されるかどうかも変わります。通常、CORBA リモート・クライアント・アプリケーションは、CORBA ドメインで実行中のマシン上にありません。たとえば、CORBA ソフトウェアの ActiveX Client コンポーネントはリモート・クライアント・アプリケーションです。
「 IIOP」、「 OMG IDL」、「 CORBA ドメイン」、「 CORBA 外部クライアント・アプリケーション」、「 CORBA ネイティブ・クライアント・アプリケーション」、および 「BEA ActiveX クライアント」を参照。
CORBA サーバ・アプリケーション
(CORBA) クライアント・アプリケーションに要求されたタスクを実行し、BEA Tuxedo CORBA ソフトウェアで使用するために作成されたプログラム。
CORBA TP フレームワーク
(CORBA) CORBA サーバ・アプリケーションのビルド手順がサーバ・アプリケーションの実行可能イメージとリンクするデフォルト・インプリメンテーションのランタイム・ライブラリ。トランザクション処理 (TP) フレームワークは、以下の処理を行うプログラムを簡単に記述するための便利な関数セットで構成されています。
サーバ・アプリケーションを初期化し、起動ルーチンとシャットダウン・ルーチンを実行します。
サーバ・アプリケーションを CORBA ドメインのリソースに関連付けます。
オブジェクトを管理します。管理には、オブジェクトを必要に応じてメモリ内に呼び出す、不要になったらメモリからクリアする、永続オブジェクトのデータの読み取りおよび書き込みを管理する、という処理があります。
ハウスキーピング機能を実行します。
「 CORBA サーバ・アプリケーション」および 「CORBA ドメイン」を参照。
CORBA ファシリティ
(CORBA) OMG が採用した共通ファシリティ。共通ファシリティは、ほとんどのアプリケーションに適用可能なエンド・ユーザ指向の水平型フレームワークを提供し、OMG IDL で定義されます。
CORBA サービス
(CORBA) プログラマ向けに開発されたオブジェクトのシステム・サービス群。これらのサービスは OMG の OMG IDL で定義されます。オブジェクトの作成、オブジェクトへのアクセスの制御、オブジェクトとオブジェクト・リファレンスのトラッキング、およびオブジェクトの型どうしの関係の制御に使用できます。プログラマはオブジェクト・サービス関数を呼び出すことで、独自のオブジェクト・サービス関数を記述して呼び出す必要がなくなります。
参考項目 「CORBA オブジェクト」、「 CORBA ライフサイクル・サービス」、「 CORBA ネーミング・サービス」、「 CORBA オブジェクト・トランザクション・サービス (OTS: Object Transaction Service)」、「 CORBA セキュリティ・サービス」、「 オブジェクト」、「 オブジェクト・リファレンス」、および「 OMG IDL」
CORBA ライフサイクル・サービス
(CORBA) オブジェクトの作成、削除、コピー、および移動に関する規則を定義する CORBA サービス。
参考項目 「CORBA サービス」および「 オブジェクト」
CORBA ネーミング・サービス
(CORBA) ネーミング・コンテキストに関してオブジェクトに名前を関連付ける機能を提供する CORBA サービス。
参考項目 「CORBA サービス」および「 オブジェクト」
CORBA オブジェクト・トランザクション・サービス (OTS: Object Transaction Service)
(CORBA) システム内のデータの整合性を保証するためのトランザクション・セマンティクスを提供する CORBA サービス。
CORBA セキュリティ・サービス
(CORBA) プリンシパルの ID および認証、認可とアクセス制御、セキュリティ監査、オブジェクト間の通信のセキュリティ、否認防止性、およびセキュリティ情報の管理を定義する CORBA サービス。
参考項目 「認証」、「 認可」、「 コールバック・ラッパー・オブジェクト」、および「 オブジェクト」
コア・クラス
(CORBA) Java プラットフォームの標準メンバであるパブリック・クラス (インターフェイス)。最小限の Java コア・クラスを Java プラットフォームが動作するすべてのオペレーティング・システム上で利用できるようにすることが目的です。
参考項目 「クラス」、「 インターフェイス」、および「 Java」
クリデンシャル
ユーザまたはその他のプリンシパルのセキュリティ属性 (ID または特権) を記述した情報。クリデンシャルは、認証またはデレゲーションを通して要求され、アクセス制御によって使用されます。
Credentials オブジェクト
(CORBA) プリンシパルのセキュリティ属性を保持するオブジェクト。これらのセキュリティ属性には、プリンシパルの認証済みまたは認証を受けていない ID が含まれています。Credentials オブジェクトにも、セキュリティの関連付けが確立されていない情報が含まれています。Credentials オブジェクトは、そのオブジェクトが表すプリンスパネルのセキュリティ属性を取得するためのメソッドを提供します。
参考項目 「属性」、「 メタデータ・インターフェイス」、および「 オブジェクト」
暗号法
情報を「暗号文」という読み取り不可能な形式に変換 (暗号化) することにより、情報を保護する手法。メッセージを「平文」に戻す (解読する) ことができるのは、秘密鍵の所有者だけです。
参考項目 「暗号文」および「 平文」
CSI
BEA TOP END システムの API。
カレント・コンテキスト
(ATMI) クライアントは、複数のコンテキストに初期化できます。ただし、どの時点でも、どの特定のスレッドでも、カレント・コンテキストは 1 つのコンテキストだけです。
(CORBA) ユーザ・アプリケーションと特殊化された組み込みサービスとの通信用の特殊な ORB オブジェクト。
参考項目 「CORBA ORB」、「 オブジェクト」、「 SecurityCurrent」、および「 TransactionCurrent」
カスタム GUI コンポーネント
(ATMI) JoltBeans と通信する Java GUI クラス。通信は、JoltBeans が提供する JavaBeans のイベント、メソッド、またはプロパティを介して行われます。
— D —
デーモン
バックグラウンドで実行されるシステム・プロセス。
DASD
「Direct Access Storage Device (DASD)」を参照。
データベース
相互に関連するデータや独立したデータの格納場所。1 つまたは複数のアプリケーションに対するサービスをすばやく提供します。
データベース管理システム (DBMS: Database Management System)
データベース内のテーブルのデータをユーザ側で構成したり、操作できるようにしたプログラムまたはプログラムのセット。DBMS では、データのプライバシー保護、回復機能、およびマルチ・ユーザ環境での整合性が保証されています。
データ依存型ルーティング
Data Encryption Standard (DES)
米国政府が機密文書以外のデータに対する暗号/解読の標準システムとして 1976 年に採用した対称鍵アルゴリズム。DES には、DES-CBC や、2 つの鍵による Triple DES などの種類があります。
データの独立性
高水準のデータ管理方法を使用して、データの格納方法や取得方法を気にせずデータを要求できること。
データ転送プロトコル
データに指定された特定のバッファ型を別の表現に変換するときに使用される規則のセット。
DB2
IBM 製のリレーショナル・データベース。
DBBL
「Distinguished Bulletin Board Liaison (DBBL)」を参照。
DBMS
「データベース管理システム (DBMS: Database Management System)」を参照。
DDE
「動的データ交換 (DDE: Dynamic Data Exchange)」を参照。
DDE 通信
クライアント・アプリケーションとサーバ・アプリケーション間で DDE メッセージを送受信すること。
デッドロック
復号化
符号化されたデータをネイティブな形式に戻すこと。
暗号解読
暗号化されたデータを元の形式に戻すこと。
暗号解読用秘密鍵
暗号化アルゴリズムの逆の処理を行うアルゴリズム。
デフォルト
ユーザが何も指定しないときにプログラム側で設定される値。
デフォルト・コンテキスト
tpsetctxt() が呼び出されない場合に、以降の ATMI 呼び出しで参照される BEA Tuxedo アプリケーションの関連性。デフォルト・コンテキストは、スレッドごとに異なる場合があります。この用語は、「アプリケーション・コンテキスト」の同義語として扱われます。
遅延同期通信
非同期通信の一種。あるソフトウェアから別のソフトウェアへメッセージを送信した後、しばらく経ってから処理を続け、メッセージに対する応答を取得すること。
デプロイメント
分散環境にアプリケーションを配置し、アプリケーションを使用可能にするプロセス。導入作業には、アプリケーションのさまざまな部分のインストール、コンフィギュレーション、および管理があります。
DES
「Data Encryption Standard (DES)」を参照。
デザイン・ドキュメント
作成するアプリケーションまたはフレームワークのデザイン全体を説明したドキュメント。システム・インテグレータが作成します。
デザイン・パターン
デザインに関する問題のソリューションを、構造化された形式に従ってカプセル化した文書。デザイン・パターンは、適切なデザインを実践するための指針となります。
参考項目 「Client Data Caching デザイン・パターン」および「 Process-Entity デザイン・パターン」
デスクトップ・クライアント
(CORBA) Microsoft 製デスクトップ・プラットフォーム (Windows NT や Windows 95 など) 上で動作する CORBA クライアント・アプリケーション。デスクトップ・クライアント・アプリケーションは、Component Object Model (COM) を使用しており、COM と CORBA 間の変換に ActiveX Client を使用して BEA Tuxedo ドメインと通信します。
参考項目 「ActiveX クライアント」、「 Component Object Model (COM)」、「 会話」、および「 アプリケーション」
対話
情報の送受信を行うプロセス。
デジタル証明書
インターネットなどのネットワークを介して、個人およびリソースを識別するために使用される電子ファイル。デジタル証明書は、信頼性のある第三者機関である「認証局」によって認定された個人またはリソースの ID を特定の公開鍵に安全な方法で結び付けます。公開鍵は重複しないため、公開鍵から所有者を特定できます。
BEA Tuxedo の公開鍵によるセキュリティ機能では、X.509 バージョン 3.0 準拠の証明書が認識されます。
デジタル署名
電子的に送信されるメッセージに添付され、送信側を一意に識別するデジタル・コード。デジタル署名により、送信側の ID の認証を行うことができます。メッセージが認証されると、(1) メッセージが本物であること、(2) 内容が改ざんされていないこと、(3) 記述されている送信元から発信されたものであることを確認できます。
デジタル署名は、電子商取引で特に重要であり、多くの認証機能では主要なコンポーネントです。署名付きのデータを受信したら、その署名が確かに署名者によって生成されたものであるかどうかを第三者機関に確認します。署名者による署名であることが証明されたら、その署名には否認防止性が設定されます。つまり、署名者は、データを送信したことを後で否認することはできません。
デジタル署名アルゴリズム
任意の長さのメッセージをデジタル署名に変換するアルゴリズム。(1) 同じデジタル署名が付いた 2 つのメッセージを検索する、(2) 定義済みのデジタル署名からメッセージを作成する、または (3) 送信側の秘密鍵なしでメッセージのデジタル署名を検索する、という操作をコンピュータで行えないようにします。通常、デジタル署名アルゴリズムをインプリメントするには、メッセージのメッセージ・ダイジェストを計算し、次に送信側の秘密鍵でメッセージ・ダイジェストを暗号化します。
デジタル署名アルゴリズムの例として、DSA があります。
DII
「動的起動インターフェイス (DII: Dynamic Invocation Interface)」を参照。
Direct Access Storage Device (DASD)
ディスク、ディスク・ドライブ、ディスク・グループ、または IBM マシン上のドライブ。
Distinguished Bulletin Board Liaison (DBBL)
アプリケーションの MASTER ノード上で実行され、掲示板の更新処理を調整するために BBL と通信を行う、BEA Tuxedo の管理プロセス。
識別名 (DN: Distinguished Name)
(CORBA) 識別名 (DN) は、X.500 ディレクトリ内のオブジェクトを一意に識別するディレクトリ情報ツリー (DIT: Directory Information Tree) 内のエントリです。
分散アプリケーション
2 つまたはそれ以上の部分 (クライアントとサーバなど) に分割されたアプリケーション。異なるコンピュータ上に配置されたそれぞれの部分は、ネットワーク経由で通信します。
分散コンピューティング
アプリケーションを複数の単位に分割してそれぞれを異なるコンピュータ上で実行し、ネットワーク経由で通信するというアプリケーション・デザインおよびインプリメンテーション方法。たとえば、ユーザ・インターフェイス用、処理用、記憶域用の 3 つの部分にアプリケーションを分割することができます。
分散オブジェクト
(CORBA) ネットワーク上のどこにでも配置可能なオブジェクト。分散オブジェクトは、リモート・クライアントがメソッド呼び出しを介してアクセス可能な独立したコードとしてパッケージ化されています。分散オブジェクトの作成用の言語およびコンパイラは、クライアントに対して完全に透過的です。クライアント側は、分散オブジェクトがどのオペレーティング・システム上のどの場所にあるのかを知る必要がありません。
Distributed Program Interface (DPI)
SNMP エージェントを拡張した Distributed Program Interface (DPI) プロトコル。エンド・ユーザは、SNMP-DPI プロトコルを介してエージェントと通信するサブエージェントを作成することで、SNMP エージェントを再コンパイルしなくても ローカル MIB の変数を動的に追加、削除、または置換することができます。
分散トランザクション
複数のトランザクション・マネージャを含むトランザクション。分散トランザクション環境では、クライアント・アプリケーションが複数のサーバに要求を送信し、その結果、複数のリソース・マネージャでリソースが更新される場合があります。トランザクションを完了するため、クライアント、サーバ、リソース・マネージャの各トランザクション・マネージャは、ドメイン内でポーリングされ、各パーティシパントのコミット処理を調整する必要があります。
分散トランザクション処理 (DTP: Distributed Transaction Processing)
複数のアプリケーション・プログラムが複数のリソース (データベースなど) を協調して更新する処理のこと。アプリケーション・プログラムおよびリソースは、ネットワーク上の 1 つまたは複数のコンピュータに常駐できます。
DLL
「ダイナミック・リンク・ライブラリ (DLL: Dynamic Link Libraries)」を参照。
ドメイン
ドメイン・コンフィギュレーション (DMCONFIG) ファイル
ローカル・ドメイン (DMCONFIG ファイルがあるドメイン) とリモート・ドメイン (その他のドメイン) との間の関係を記述したファイル。DMCONFIG ファイルはドメインごとに 1 つあります。DMCONFIG ファイルには、BEA Tuxedo ドメインに関するドメイン情報が格納されています。
関連項目「ドメイン」
ドメイン・ゲートウェイ
リモート・ドメインとの間でサービス要求を処理するために BEA Tuxedo システムが提供する高度な非同期マルチタスキング・サーバ。ゲートウェイにより、リモート・ドメイン上のサービスへのアクセス、およびリモート・ドメインからのサービス要求は、アプリケーション・プログラマとユーザに対して透過的に処理されます。
ドメイン・ゲートウェイ・グループ
Domains
複数のドメイン間の相互運用性を実現するフレームワークを提供する BEA Tuxedo システムのコンポーネント。このフレームワークは、次のコンポーネントで構成されています。
Domains レベルのフェイルバック
プライマリ・リモート・ドメインにメッセージ・トラフィックを復元する機能。「TDomain ゲートウェイ」は、プライマリ・ドメインまたはサービスに対して定義された最上位レベルの代替リモート・ドメインを常に使おうとします。これらのドメインが、回線障害やその他の理由によって使用できなくなると、ゲートウェイは優先順位の低い代替リモート・ドメインにメッセージ・トラフィックを転送し、その間、プライマリ・ドメインと最上位レベルの代替リモート・ドメインの状態を定期的にチェックします。プライマリ・ドメインまたは最上位レベルのリモート・ドメインが使用できるようになると、ゲートウェイはメッセージ・トラフィックを復元します。
「TDomain ゲートウェイ」および 「ドメイン・ゲートウェイ」を参照。
Domains レベルのフェイルオーバー
プライマリ・リモート・ドメインに障害が発生した場合に、代替リモート・ドメインにメッセージ・トラフィックを転送する機能。
ドット区切りの 10 進表記
IP アドレスの表記規則。4 組の 10 進数 (0 〜 255) をピリオドで区切って示します (例: 123.205.23.99)。
DPI サブエージェント