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Jolt

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BEA Jolt の例外

この付録では、発生する可能性のある BEA Jolt の例外について説明します。Jolt クラス・ライブラリは、BEA Jolt と BEA Tuxedo の両方の例外を返します。

BEA Tuxedo の例外の詳細については、次のマニュアルのいずれかを参照してください。

また、Jolt クラス・ライブラリの例外は、『BEA Jolt API リファレンス』でクラス、コンストラクタ、およびメソッドごとにリストされています。

以下は、BEA Jolt の実行中に発生する可能性のある、BEA Jolt と BEA Tuxedo の例外の一覧です。各項目では、例外発生の原因と問題を解決するためのアクションを示しています。

1. TPEABORT

トランザクションをコミットできませんでした。


原因

サーバ側でトランザクションをコミットできなかった場合に発生します。また、以前のブロッキング状態が原因でタイムアウトになったコミット操作に対して、JSH がメッセージの再送を実行したときに発生する場合もあります。BEA Tuxedo では、未処理の応答が残っているか、または会話型接続がオープンのまま、tpcommit() が呼び出されると、この例外が返されます。

アクション

サーバ側にトランザクションのエラーがないかどうかを確認してください。BEA Jolt クライアントからのリクエストの再送は、サーバ側のトランザクションの問題が解決された後で行ってください。

2. TPEBADDESC

BEA Jolt では、この例外は発生しません。


原因

BEA Tuxedo では通常、tpgetrply() または tpsend() に無効な呼び出し記述子が指定された場合にこの例外が発生します。

アクション

なし

3. TPEBLOCK

BEA Tuxedoでブロッキング状態が発生し、TPNOBLOCK フラグが指定されます。


原因

サーバがバックアップされているために発生します。

アクション

負荷が大きい場合は、アプリケーションを再検討し、再構築しなければならない場合があります。








4. TPEINVAL

アプリケーションに対して無効な引数が指定されました。


原因

セキュリティ・プロトコルを実行する前に新しい JoltSession クラスが処理されると発生します。Jolt の URL ハンドラ・ルーチンでは、openConnection() メソッドで無効な CHALLENGE 応答を受け取るとこの例外が発生します。また、JSL -H オプションに指定した 16 進数のアドレスの先頭に「0x」を付けなかった場合、または UBBCONFIG ファイルに間違ったアドレスを入力した場合にも TPEINVAL 例外が発生します。さらに、REPNAME がない場合に JREPSVRGETREC()DELREC()、および GETSVC() サービスから TPEINVAL が返される場合もあります。REPVAL を指定しないと、JREPSVRADDREC() サービスから TPEINVAL が返されます。

アクション

この種の例外は、アプリケーションの開発時に処理しておく必要があります。この例外が実働環境で発生してはなりません。

5. TPELIMIT

未処理のリクエストまたはサブスクリプションが最大数に達しました。


原因

未処理のリクエストが最大数に達しています。この例外は、BEA Tuxedo システムのイベント・ブローカのサブスクリプションが最大数 (現在、内部的な定義は 50) に達したことを意味する場合もあります。

アクション

負荷が大きい場合は、アプリケーションを再検討し、再構築しなければならない場合があります。

6. TPENOENT

要求されたサービスが利用できません。


原因

通常、要求されたサービスが BEA Tuxedo のサーバ側で起動または宣言されていないことが原因です。要求されたサービスが Jolt リポジトリで定義されていない可能性もあります。また、BEA Tuxedo システムのイベント・ブローカにアクセスできなかったことを示す場合もあります。

アクション

サーバ側でサービスが起動または宣言されているかどうかを確認してください。または、要求されたサービスが Jolt リポジトリで定義されているかどうかを確認します。サーバ側でサービスを使用できるようになったら、Jolt クライアントからリクエストを再送する必要があります。




7. TPEOS

オペレーティング・システムの例外が発生しました。


原因

問題の内容は ULOG ファイルに記述されます。通常、この例外はメモリ割り当ての失敗、無効なネットワーク・アドレス、または JSL の掲示板へのアタッチの失敗が原因で発生します。

アクション

ULOG ファイルに従って問題を修正してください。問題が修正されたら、Jolt クライアントは接続し直してリクエストを再送しなければならない場合があります。

8. TPEPERM

セッションに参加しようとする際にパーミッションの問題が発生しました。


原因

JoltSession クラスでは、Jolt クライアントがアプリケーションに参加するためのパーミッションを持たない場合にこの例外が発生します。アプリケーション・パスワードが無効な場合、アプリケーション固有の認証にパスしなかった場合、または許可されていないクライアント名を使用している場合は、パーミッションが拒否されます。Jolt の URL ハンドラ・ルーティングでは、openConnection() メソッドに対して無効な CHALLENGE 応答を受け取ると、この例外が発生します。Jolt リポジトリが読み取り専用に設定されていると、ADDREC() および DELREC() サービス、または JREPSVRGARBAGECOLLECT() サービスから TPEPERM 例外が返されます。

アクション

この種の例外は、アプリケーションの開発時に処理しておく必要があります。この例外が実働環境で発生してはなりません。

9. TPEPROTO

関数が不適切なコンテキストで呼び出されました。


原因

この例外で不適切なコンテキストとは、rollback() または commit() メソッドがパーティシパントによって呼び出された場合、「unsubscribe all」の実行中にアンサブスクライブ・イベントが呼び出された場合、または呼び出し元がクライアントでない場合です。

アクション

この種の例外は、アプリケーションの開発時に処理しておく必要があります。この例外が実働環境で発生してはなりません。





10. TPESVCERR

BEA Tuxedo の tpreturn() または tpforward() の実行中、サービス・ルーチンで例外が発生しました。


原因

アプリケーション・レベルのエラー、つまり、無効なフラグが指定された tpreturn() または tpforward() が呼び出された、呼び出し元の記述子が無効である、戻り値が無効である、のいずれかのエラーがサービス・ルーチンから返されます。

アクション

この種の例外は、アプリケーションの開発時に処理しておく必要があります。この例外が実働環境で発生してはなりません。

11. TPESVCFAIL

呼び出し元の応答を送信するサービス・ルーチンが、tpreturn() を呼び出し、TPFAIL が返されました。


原因

サービス・ルーチンからアプリケーション・レベルのエラーが返されます。

アクション

この種の例外は、アプリケーションの開発時に処理しておく必要があります。この例外が実働環境で発生してはなりません。

12. TPESYSTEM

BEA Tuxedo システムの例外が発生しました。


原因

例外の内容は ULOG ファイルに書き込まれます。たとえば、Diffie-Hellman 方式の暗号化を実行するとします。JSH が調整パラメータを送信できない場合、この例外が発生します。JSL は Challenge 呼び出しの応答を Jolt クライアントに送信できません。そのため、Jolt クライアントがタイムスタンプ、暗号ビット、およびチケット値を間違った値で送信したり、再接続プロトコルのタイムスタンプが一致しなくなります。JSL はネットワーク・プロトコル情報を初期化できず、ネットワーク上の接続指示受け付けアドレスを確立することもできません。また、JSH は、不明なコンテキスト付きのネットワーク・メッセージを受信したり、別の接続でのメッセージを受信します。

アクション

通常、サーバ側で ULOG ファイル内の例外の内容を確認する必要があります。ハードウェア障害やネットワーク障害が原因のとき、ハードウェアやネットワークのフェイルオーバーを実行できる場合は接続し直してください。

13. TPETIME

トランザクション・タイムアウトが発生しました。


原因

サーバ側でトランザクション・タイムアウトが発生しました。

アクション

この種の例外は、アプリケーションのサーバ側で処理する必要があります。Jolt クライアントからのリクエストの再送は、サーバ側の問題が解決された後で行ってください。

14. TPETRAN

要求されたサービスがトランザクションをサポートしないサーバ上にあり、TPNOTRAN が設定されていません。


原因

要求されたサービスに対してトランザクションがサポートされていません。

アクション

この種の例外は、アプリケーションのサーバ側で処理する必要があります。Jolt クライアントからのリクエストの再送は、サーバ側の問題が解決された後で行ってください。

15. TPGOTSIG

予期しないシグナルを受信しました。


原因

シグナルを受け取りましたが、TPSIGSTRT フラグが指定されていませんでした。

アクション

なし

16. TPERMERR

サーバ側でリソース・マネージャがオープンまたはクローズに失敗しました。


原因

リソース・マネージャを使用できないか、クローズする前にすべてのリソースを解放またはコミットできません。

アクション

ULOG ファイルを参照して、リソース・マネージャがサーバ側でオープンまたはクローズに失敗した原因を確認します。

17. TPEITYPE

JoltRemoteService クラスで、要求された BEA Tuxedo サービスが入力データのタイプおよびサブタイプを認識しません。


原因

入力データのタイプおよびサブタイプが Jolt リポジトリで定義されていません。

アクション

入力データのタイプとサブタイプを Jolt リポジトリで定義する必要があります。この種の例外は、アプリケーションの開発時に処理しておく必要があります。この例外が実働環境で発生してはなりません。

18. TPEOTYPE

JoltRemoteService クラスで、BEA Tuxedo の呼び出し元が応答データのタイプおよびサブタイプを認識しません。


原因

出力データのタイプおよびサブタイプが Jolt リポジトリで定義されていません。

アクション

出力データのタイプとサブタイプを Jolt リポジトリで定義する必要があります。この種の例外は、アプリケーションの開発時に処理しておく必要があります。この例外が実働環境で発生してはなりません。

19. TPERELEASE

BEA Jolt では、この例外は発生しません。


原因

通常、TPACK フラグを指定した任意通知型メッセージがサーバから送信され、ターゲットが肯定応答プロトコルをサポートしていない以前のリリースの BEA Jolt クライアントの場合に発生します。

アクション

ご使用のマシンに正しいバージョンの BEA Jolt がインストールされているかどうかを確認してください。この種の例外は、アプリケーションの開発時に処理しておく必要があります。この例外が実働環境で発生してはなりません。

20. TPEHAZARD

何らかの障害が発生したため、トランザクションの代わりに行われた作業がヒューリスティックに完了された可能性があります。


原因

サーバ側で ULOG ファイルを参照して、詳しい情報を確認してください。

アクション

なし

21. TPEHEURISTIC

ヒューリスティックな決定により、トランザクションの代わりに行われた処理は部分的に完了し、部分的にアボートされました。


原因

サーバ側で ULOG ファイルを参照して、詳しい情報を確認してください。

アクション

なし

22. TPEEVENT

BEA Jolt では、この例外は発生しません。


原因

この例外は通常、BEA Tuxedo の会話型接続で、メッセージの送受信中にイベントが発生したことを意味します。ただし、会話型サーバ接続は BEA Jolt では使用できません。

アクション

なし

23. TPEMATCH

JoltUserEventクラスは非同期通知イベントのサブスクリプションをインプリメントしましたが、既存のサブスクリプションと一致するため、サブスクリプションが失敗しました。


原因

BEA Tuxedo システムのイベント・ブローカのリストに既に存在するサブスクリプションと一致するため、サブスクリプションが失敗しました。

アクション

なし



24. TPEDIAGNOSTIC

BEA Jolt では、この例外は発生しません。


原因

通常 BEA Tuxedo で、メッセージを指定したキューに登録したり、キューから取り出す操作が失敗すると、この例外が発生します。ただし、キューへのメッセージの登録や取り出しは BEA Jolt では実行できません。

アクション

なし

25. TPEMIB

BEA Jolt では、この例外は発生しません。


原因

この例外は通常、BEA Tuxedo で、tpadmcall() を使用した管理リクエストが失敗すると発生します。ただし、TMIB 呼び出しは BEA Jolt では使用できません。

アクション

なし

26. TPEJOLT

この例外は BEA Jolt で問題が発生していることを示します。


原因

TPEJOLT 例外は、次のいずれかの理由で発生します。

アクション

この種の例外は、アプリケーションの開発時に処理しておく必要があります。この例外が実働環境で発生してはなりません。

 

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