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新機能

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新機能と拡張

以下の節では、BEA Tuxedo リリース 8.1 の新機能と拡張について説明します。

 


日本向けにローカライズされたインストール

次の新しいインストール拡張により、BEA Tuxedo システムを英語または日本語でインストールして対話できるようになりました。

新しいインストール・オプションの詳細については、『BEA Tuxedo システムのインストール』を参照してください。

 


マルチバイト文字符号化

標準英語を含むヨーロッパ言語のアルファベット文字は、8 ビット (シングル・バイト) 文字符号化方式で表現できます。しかし、中国語、日本語、および韓国語は膨大な記号 (表意文字) セットをベースとしており、マルチバイト文字符号化方式でなければ表現できません。マルチバイト文字符号化の機能は、中国、日本、韓国、およびその他のアジア太平洋言語で必要とされるマルチバイト符号化文字セットをサポートしています。

BEA Tuxedo 8.1 には、マルチバイト文字のユーザ・データを転送するための MBSTRING という新しいマルチバイト文字列データ型付きバッファが用意されています。さらに、すべての Tuxedo 型付きバッファ (FML、CARRAY、 ...、MBSTRING) は、コード・セット文字符号化 (または単に符号化) を識別する情報を保持できるようになりました。たとえば、ある MBSTRING バッファはそのデータが Shift-JIS (SJIS) 符号化で表されることを示し、別の MBSTRING バッファはそのデータが Extended UNIX Code (EUC) 符号化で表されることを示します。

マルチバイト文字符号化の機能を使用すると、BEA Tuxedo システムは、異なるコンピュータ・プラットフォームで実行されているプロセス間で MBSTRING バッファ (または FML32 バッファの FLD_MBSTRING フィールド) が転送されるときに、ユーザ・データを別の符号化表現に変換できます。たとえば、MBSTRING バッファを受信すると、基礎となる Tuxedo システム・ソフトウェアはバッファのユーザ・データの符号化を SJIS から日本語 EUC に変換します。この変換は文字コード・セット間の変換でも言語の翻訳でもなく、同じ言語の異なる文字符号化間の変換です。

符号化の変換機能により、受信プロセスが実行されているマシンでサポートされている符号化表現に着信メッセージを変換できます。

マルチバイト文字符号化の制御

コード・セット変換は、次の 2 とおりの方法で制御できます。

マルチバイト文字符号化での GNU libiconv のサポート

BEA Tuxedo 8.1 ソフトウェア配布キットには、多くの符号化文字セットと符号化をサポートする符号化変換ライブラリ、GNU libiconv が付属しています。マルチバイト文字符号化の機能では、このライブラリの文字変換関数を使用して、サポートされている任意の文字符号化から別の文字符号化に Unicode 変換を通じて変換できます。

注記 GNU は GNU's Not Unix の再帰頭字語で、「guh-New」と発音します。

マルチバイト文字符号化のマニュアル

マルチバイト文字符号化の詳細については、次のマニュアルを参照してください。

 


XML パーサの統合

Apache Xerces C++ バージョン 1.7 パーサが BEA Tuxedo に組み込まれ、ユーザ・アプリケーションで XML (eXtensible Markup Language) データを読み書きできるようになりました。XML がデータ標準として受け入れられるに伴い、アプリケーションで XML 型付きバッファを使用する BEA Tuxedo ユーザが増加しています。

Xerces-C++ 1.7 パーサ (名前の由来は Xerces Blue butterfly) は移植可能な C++ サブセットで記述され、XML 文書を解析、生成、操作、および検証するための共有ライブラリを備えています。また、XML 1.0 勧告、および関連標準の DOM 1.0、DOM 2.0、SAX 1.0、SAX 2.0、Namespaces、および W3C の XML スキーマ勧告バージョン 1.0 に準拠しています。

Xerces-C++ 1.7 パーサは、検証が必要なときに文書型定義 (DTD) と XML スキーマ・ファイルをキャッシュせず、DTD で使用される外部エンティティ・ファイルもキャッシュしません。BEA Tuxedo 開発者は、Web で繰り返し取得される外部 DTD、スキーマ、およびエンティティ・ファイルをキャッシュするオプションを追加することによって Xerces-C++ 1.7 パーサの性能を向上させました。

XML パーサの制御

Xerces-C++ 1.7 パーサのキャッシュ機能を有効または無効にする方法は次の 2 とおりです。

XML パーサでの ICU のサポート

BEA Tuxedo 8.1 配布キットには、さまざまなプラットフォーム上で 200 種類を超える符号化文字セット (符号化形式) をサポートする C/C++ ライブラリ、International Components for Unicode (ICU) 2.1 ライブラリが付属しています。Xerces-C++ 1.7 パーサは、ICU 2.1 ライブラリと共に構築されます。

XML パーサのサンプル・アプリケーション

Xerces-C++ 1.7 パーサ API を使用するためのサンプル・アプリケーションは、BEA Tuxedo ユーザ・マニュアルに掲載されています。このサンプルには、Xerces-C++ 1.7 パーサのラッパーを記述して、C で記述された Tuxedo クライアントおよびサーバから Xerces-C++ API を呼び出せるようにするための方法が示されています。

XML パーサのマニュアル

XML パーサの統合の詳細については、次のマニュアルを参照してください。

 


シングル・ポイント・セキュリティ管理オプション

この機能を使用すると、BEA Tuxedo および BEA WebLogic Server アプリケーションが WebLogic Server セキュリティ・データベースを共有できるため、Tuxedo と WebLogic Server の緊密な統合が実現されます。この機能は、Tuxedo 8.1 アプリケーションと WebLogic Server 7.0 以降のアプリケーションを含むデプロイメントにのみ適用されます。

シングル・ポイント・セキュリティ管理を使用すると、次の 3 つのセキュリティ・コンフィギュレーションが可能になります。

BEA Tuxedo 8.1 では、シングル・ポイント・セキュリティ管理はユーザ認証に制限されています。Tuxedo の将来のリリースでは、シングル・ポイント・セキュリティ管理にユーザ認証とユーザ認可の両方が含まれるようになります。

シングル・ポイント・セキュリティ管理のコンポーネント

シングル・ポイント・セキュリティ管理機能は、次のコンポーネントをベースにしています。

LAUTHSRV コンフィギュレーション・ファイル

LAUTHSRV サーバは、tpldap という新しいコンフィギュレーション・ファイルによって管理されます。このファイルは、tux_prod_dir¥udataobj ディレクトリに格納されています。tux_prod_dir は BEA Tuxedo 8.1 配布キットがインストールされているディレクトリです。このコンフィギュレーション・ファイルはキーワードで構成されており、それらはテキスト・エディタで編集できます。

ユーザ・セキュリティ情報移行ユーティリティ

管理者は、Tuxedo tpmigldap(1) コマンドを使用して、ローカル Tuxedo ユーザ (tpusr) およびグループ (tpgrp) セキュリティ・ファイルの内容を WebLogic Server ユーザ・セキュリティ・データベースに移行できます。このコマンドでは、LDAP プロトコルを使用して WebLogic Server 組み込み LDAP サーバにアクセスし、Tuxedo ユーザ・セキュリティ情報を WebLogic Server に転送します。

シングル・ポイント・セキュリティ管理の設定

Tuxedo アプリケーションのシングル・ポイント・セキュリティ管理を実現するには、管理者は Tuxedo コンフィギュレーション (UBBCONFIG) ファイルで次のコンフィギュレーションを設定します。

Tuxedo アプリケーションをコンフィギュレーションしてシングル・ポイント・セキュリティ管理を有効にすると、LAUTHSRV サーバは WebLogic Server 組み込み LDAP サーバに格納されているユーザ・セキュリティ情報にアクセスして、Tuxedo アプリケーションまたは関連する WebLogic Server アプリケーションに参加しようとしている Tuxedo ユーザを認証します。tpldap コンフィギュレーション・ファイルにキャッシングが指定されている場合、LAUTHSRV サーバは性能を向上させるためにユーザ・セキュリティ情報をローカルにキャッシュします。

従来の Tuxedo セキュリティとの互換性

シングル・ポイント・セキュリティ管理機能を使用する場合でも、従来の Tuxedo AUTHSVR 認証サーバを使用できます。Tuxedo 管理者および設計者は AUTHSVR または独自のカスタム Tuxedo 認証サーバを引き続き使用できます。管理者または設計者が Tuxedo ユーザ・セキュリティ情報と WebLogic Server を統合する場合、必要なのは Tuxedo UBBCONFIG ファイルで新しい Tuxedo LAUTHSVR 認証サーバをコンフィギュレーションすることだけです。

また、従来の Tuxedo セキュリティの ACL 部分も シングル・ポイント・セキュリティ管理機能の影響を受けず、Tuxedo UBBCONFIG ファイルの従来の SECURITY 値 (NONE、APP_PW、USER_AUTH、ACL、MANDATORY_ACL) も引き続きサポートされます。

シングル・ポイント・セキュリティ管理のマニュアル

シングル・ポイント・セキュリティ管理の詳細については、次のマニュアルを参照してください。

 


ドメイン・ゲートウェイの性能の向上

(1) スケジューラとメッセージ・レシーバのさまざまな内部アルゴリズムを改良し、(2) 可能な限りキャッシュを使用してコンフィギュレーション情報を参照することにより、TDomain ゲートウェイの性能を向上させました。この性能の向上により、ユーザ・インターフェイスを変更する必要はありません。

この性能の向上は、多くのドメインにまたがるサービスを使用するユーザにメリットをもたらします。また、Tuxedo/WebLogic Server デプロイメントでは TDomain ゲートウェイは WebLogic Tuxedo Connector (WTC) ゲートウェイと通信するため、この機能によって WTC ゲートウェイの性能も向上し、Tuxedo と WebLogic Server の統合も強固になります。

 


リモート・ドメイン接続方針

TDomain ゲートウェイによって使用される ON_STARTUP 接続方針が変更され、リモート・ドメインごとに選択して接続を行うことができるようになりました。BEA Tuxedo の旧リリースでは、ドメイン接続方針が Tuxedo Domains コンフィギュレーション (DMCONFIG) ファイルの DM_LOCAL セクション (DM_LOCAL_DOMAINS セクションともいう) で ON_STARTUP に設定されている場合、TDomain ゲートウェイは、一部のリモート・ドメインが当初使用されない場合でも起動時にすべてのリモート・ドメインへの接続を試行します。この場合、リモート・ドメインの数が多いと、起動時間が長くなります。

BEA Tuxedo 8.1 では、DMCONFIG ファイルの DM_TDOMAIN セクションに CONNECTION_POLICY オプション・パラメータが追加されており、LOCALON_DEMANDON_STARTUPINCOMING_ONLY の接続方針をローカルまたはリモート・ドメイン単位で指定できます。この機能の目的は、起動を高速化することです。

リモート・ドメイン接続方針の機能

次に、新しいリモート・ドメイン接続方針の機能を示します。

  1. Tuxedo DMCONFIG ファイルの DM_LOCAL または DM_TDOMAIN セクションに、ローカル・ドメインの接続方針を指定します。たとえば、次のように入力します。

    *DM_LOCAL
    LOCAL1 GWGRP=GWTGROUP
    TYPE=TDOMAIN
    ACCESSPOINTID=“BA.CENTRAL01”
    CONNECTION_POLICY=ON_STARTUP

    - または -

    *DM_TDOMAIN
    LOCAL1 NWADDR=“//albany.acme.com:4051”
    CONNECTION_POLICY=ON_STARTUP

  2. Tuxedo DMCONFIG ファイルの DM_TDOMAIN セクションに、リモート・ドメインの接続方針を指定します。たとえば、次のように入力します。

    *DM_TDOMAIN
    REMOT1 NWADDR=
    //newyork.acme.com:65431”
    CONNECTION_POLICY=ON_DEMAND
    REMOT2 NWADDR=
    //philly.acme.com:65431”

リモート・ドメイン用に指定した接続方針は、ローカル・ドメイン用に指定した接続方針に優先します。このため、上の例では、接続方針のコンフィギュレーションは次のようになります。

LOCAL1 から REMOT1 - ON_DEMAND
LOCAL1
から REMOT2 - ON_STARTUP

新しいリモート・ドメイン接続方針を使用すると、リモート・ドメインに対して ON_DEMAND または INCOMING_ONLY を指定することによって、起動時に確立されないリモート・ドメイン接続を指定できます。

リモート・ドメイン接続方針のマニュアル

リモート・ドメイン接続方針の詳細については、次のマニュアルを参照してください。

 


ドメイン・キープアライブ

ほとんどのドメインはファイアウォールにまたがって存在し、ファイアウォールは一般にアイドル状態の接続をタイム・アウトします。ドメイン・キープアライブ機能を使用すると、非アクティブな期間にわたって Tuxedo ドメイン間接続をオープンにできるだけでなく、TDomain ゲートウェイがドメイン間接続の障害を迅速に検出できるようになります。現在、TDomain ゲートウェイは基盤となる TCP スタックを通じてドメイン間接続障害を検出しますが、TCP スタックが障害を報告するのは障害発生から15分以上後のことです (ローカル・オペレーティング・システムのコンフィギュレーションによって異なる)。

ドメイン・キープアライブを使用すると、TDomain ゲートウェイ接続ごとに TCP レベルまたはアプリケーション・レベルでキープアライブ・プロトコルを有効およびコンフィギュレーションできます。TCP レベルのキープアライブとアプリケーション・レベルのキープアライブは、相互に排他的ではありません。つまり、両方のオプションを使用してドメイン接続をコンフィギュレーションできます。

次の表に、ドメイン・キープアライブの詳細を示します。

.

表 0-1 ドメイン・キープアライブについて

レベル

Tuxedo 旧リリースとの相互運用性

個別のタイマ

接続障害検出の高速化

ファイアウォールでのイベントのキープアライブ

TCP レベルのキープアライブ

あり

なし

あり *

あり

アプリケーション・レベルのキープアライブ

なし

あり

あり

あり

* TCP レベルのキープアライブが TDomain ゲートウェイの接続障害をより迅速に検出するには、間隔を短く設定する必要があります。これを行うと、ネットワークが TCP パケットであふれる場合があります。


 

ドメイン・キープアライブ機能では、TCP レベルのキープアライブ・オプションを TCPKEEPALIVE といい、アプリケーション・レベルのキープアライブ・オプションを DMKEEPALIVE といいます。これらのパラメータと、もう 1 つのパラメータ DMKEEPALIVEWAIT が、Tuxedo DMCONFIG ファイルの DM_TDOMAIN セクションにオプション・パラメータとして追加されました。これらのパラメータを使用すると、ドメイン・キープアライブをローカル・ドメインまたはリモート・ドメイン単位でコンフィギュレーションできます。リモート・ドメイン用に指定したドメイン・キープアライブ値は、ローカル・ドメイン用に指定したドメイン・キープアライブ値に優先します。

キープアライブの旧リリースとの互換性

ドメインの TCP レベルのキープアライブは、BEA Tuxedo 8.0 以前のリリースと互換性があります。TCP 接続の他方の終端で動作する BEA Tuxedo ソフトウェアは、どの BEA Tuxedo リリースでもかまいません。ドメインの TCP レベルのキープアライブはネットワーク転送 (TCP) レイヤで実行されるからです。

ドメインのアプリケーション・レベルのキープアライブは、BEA Tuxedo 8.0 以前のリリースと互換性がありません。TCP 接続の他方の終端で動作する BEA Tuxedo ソフトウェアは BEA Tuxedo 8.1 でなければアプリケーション・レベルのキープアライブ・メッセージを理解できません。BEA Tuxedo ソフトウェアの旧リリースが実行されている TDomain ゲートウェイに接続している場合、TDomain ゲートウェイはアプリケーション・レベルのキープアライブ・メッセージを送信せず、代わりに、リモート・ドメインが BEA Tuxedo ソフトウェアの旧リリースを実行しており、ドメインのアプリケーション・レベルのキープアライブをサポートしていないことを示す警告メッセージをローカル・ユーザ・ログ (ULOG) に書き込みます。

ドメイン・キープアライブのマニュアル

ドメイン・キープアライブの詳細については、次のマニュアルを参照してください。

 


マルチスレッド・ブリッジ

この機能は、シングル・スレッド実行機能とマルチスレッド実行機能の両方を備えた Tuxedo ブリッジ・サーバ・プロセスを採用しています。コンフィギュレーション設定は、ブリッジ・プロセスがシングル・スレッド実行向けまたはマルチスレッド実行向けのどちらにコンフィギュレーションされているかを決定します。

ブリッジ・プロセスは複数マシン Tuxedo ドメイン内でホスト・マシン単位で実行されるので、ホスト・マシンからのすべてのトラフィックは 1 つのブリッジ・プロセスを通過してドメイン内のほかのすべてのホスト・マシンに達します。このアーキテクチャは、負荷のしきい値を超えると、ブリッジ・プロセスは Tuxedo の性能のボトルネックになることを示しています。.

BEA Tuxedo 8.1 リリースの前は、マシン間の複数のネットワーク・リンクを使用しても、ブリッジ・プロセスはシングル・スレッドなのでデータ・スループットはわずかしか増加しませんでした。このため、ブリッジをマルチスレッド実行プロセスに変更することが、データ・スループットを向上するための自然なソリューションであると見なされました。

BRTHREADS コンフィギュレーション・パラメータ

ブリッジ・プロセスの実行モードは、BRTHREADS という新しいコンフィギュレーション・パラメータによって制御されます。このパラメータは、Tuxedo UBBCONFIG ファイルの MACHINES セクションにオプション・パラメータとして追加されました。このパラメータを Y (yes) に設定すると、ブリッジ・プロセスがマルチスレッド実行用にコンフィギュレーションされ、N (no、デフォルト) に設定するとシングル・スレッド実行用にコンフィギュレーションされます。

ローカル・マシンで BRTHREADSY に設定し、リモート・マシンで BRTHREADSN に設定 (デフォルトを使用) することも可能ですが、マシン間のスループットはシングル・スレッドのブリッジ・プロセスのスループット以下になります。

BRTHREADS パラメータに関するほかの重要な詳細は次のとおりです。

マルチスレッド・ブリッジの旧リリースとの互換性

シングル・スレッドまたはマルチスレッド実行用にコンフィギュレーションされたブリッジ・プロセスは、BEA Tuxedo または WebLogic Enterprise の旧リリース (BEA Tuxedo リリース 8.0 以前、WebLogic Enterprise release 5.1 以前) と相互運用できます。一般に、スレッド・ブリッジは非スレッド・ブリッジと相互運用できます。これは、スレッド化による機能および動作の変更が存在しないからです。

マルチスレッド・ブリッジのマニュアル

マルチスレッド・ブリッジの詳細については、BEA Tuxedo のファイル形式とデータ記述方法「UBBCONFIG(5)」MACHINES セクションの BRTHREADS パラメータを参照してください。

 


パラメータ長の拡張

特定の BEA Tuxedo コンフィギュレーション・パラメータの許容長が 64 または 78 文字から 256 文字に増加しました。この拡張の主眼は、パス名を保持するパラメータの最大長を増やして、より長いパス名を保持できるようにすることです。

この拡張の対象となるパラメータは次のとおりです。

さらに、APPQ_MIB(5)T_APPQ クラスの次のパラメータの最大許容長が 78 バイトから 127 バイトに増えました。

最後に、BEA Tuxedo 8.1 の SNMP エージェント MIB の同等のパラメータの最大許容長が 256 または 127 バイトに増えました。

共通の文字列プール

パラメータ長の拡張は、BEA Tuxedo 掲示板の共通文字列プールとしてインプリメントされます。文字列プール・インプリメンテーションは、メモリを節約します。これは、掲示板は必要なすべてのメモリを割り当てて 256 バイト文字列を保持する必要がないからです。

注記 開発者は、前述のパラメータ以外のパラメータの長い文字列を共通文字列プールの一部として含めることができます。また、userlog(3c) 機能の固定サイズ・バッファが長い文字列メッセージを格納できるほど大きいことを確認する必要があります。

共通文字列プールの作成により、パラメータ長拡張を使用しないアプリケーションの掲示板のサイズが大幅に拡大するのを回避できます。共通文字列プールは、データ依存ルーティング用の掲示板で現在使用されている文字列プールとは別個のものです。

最大許容長が 256 バイトに拡張された UBBCONFIG パラメータのうち、GROUPS セクションの TMSNAME パラメータと SERVERS セクションの AOUT および RCMD パラメータが実際に掲示板に格納されます。それ以外のパラメータは、プロセス起動時に読み込まれるか、またはプロセス・メモリに格納されます。

MAXSPDATA コンフィギュレーション・パラメータ

MAXSPDATA という新しいコンフィギュレーション・パラメータが、Tuxedo UBBCONFIG ファイルの RESOURCES セクションにオプション・パラメータとして追加されました。このパラメータは、共通文字列プール用に掲示板の中に割り当てられる最大文字列プール領域を変更するために使用します。この値 (単位はバイト) は、0 以上かつ 2147483640 以下でなければならず、デフォルトは 0 です。

ほとんどの場合、このパラメータのデフォルト値を使用すれば BEA Tuxedo システムは最大許容長が 256 バイトに拡張されたパラメータ文字列用に十分な文字列プール領域を割り当てます。大幅な動的コンフィギュレーションが予想されるアプリケーションでは (6 台のマシンが BEA Tuxedo アプリケーションに追加されることが予想される場合など)、管理者は MAXSPDATA パラメータを使用して共通文字列プールのサイズを拡大できます。

共通文字列プールのサイズの変更は、MAXRTDATA パラメータで制御されるルーティング文字列プールのサイズに影響を与えません。

パラメータ長拡張の旧リリースとの互換性

BEA Tuxedo 8.0 以前のソフトウェアに転送するために TUXCONFIG ファイル (UBBCONFIG バイナリ相当ファイル) を tmunloadcf(1) コマンドでアンロードする場合、tmunloadcf(1) コマンドは、これまで n バイト長に制限されていた n バイトを超えるパラメータを最初の n-3 文字と 3 つのドット (...) に切り詰めます。このように切り詰められたパラメータを持つコンフィギュレーション・ファイルは、Tuxedo ドメイン内のほかのどのマシン上でも適切にロードされます。ただし、切り詰められたパラメータがコンフィギュレーション・ファイルの MACHINES セクションに存在し、ファイルをロードするマシンに関連する場合を除きます。

BDMCONFIG ファイル (DMCONFIG のバイナリ相当ファイル) は、通常 Tuxedo ドメイン内のマシン間で転送されません。このため、dmunloadcf(1) コマンドを実行してもコンフィギュレーション・パラメータは切り詰められません。

パラメータ長の拡張のマニュアル

パラメータ長の拡張の詳細については、BEA Tuxedo のファイル形式とデータ記述方法「UBBCONFIG(5)」RESOURCES セクションの MAXSPDATA パラメータを参照してください。

 


グローバルな最大トランザクション・タイムアウト

グローバル最大トランザクション・タイムアウト・パラメータを追加して、非常に長い ATMI トランザクション・タイムアウト値を防ぐことができます。グローバル最大トランザクション・タイムアウトがないと、異常終了したトランザクションがグローバル・トランザクション・テーブル (GTT) に蓄積され、最終的に GTT に空きスロットがなくなってしまう可能性があります。GTT が満杯になると、アプリケーションのトランザクションをそれ以上行うことができません。

次の状況では、グローバル最大トランザクション・タイムアウト値がトランザクションのタイムアウト値になります。

MAXTRANTIME コンフィギュレーション・パラメータ

MAXSPDATA というグローバル最大トランザクション・タイムアウト・パラメータが、Tuxedo UBBCONFIG ファイルの RESOURCES セクションにオプション・パラメータとして追加されました。MAXTRANTIME パラメータが、Tuxedo UBBCONFIG ファイルの RESOURCES セクションにオプション・パラメータとして追加されました。この値 (単位は秒) は、0 以上かつ 2147483647 以下でなければならず、デフォルトは 0 です (グローバル・トランザクション・タイムアウト制限は無効)。

MAXTRANTIME は、BEA Tuxedo 8.0 以前のリリースが実行されているマシンで起動されたトランザクションに対しては無効です。ただし、BEA Tuxedo 8.1 が実行されているマシンがトランザクションの影響を受ける場合、トランザクション・タイムアウト値はそのマシン用にコンフィギュレーションされている MAXTRANTIME 値に短縮されます。

MAXTRANTIME の旧リリースとの互換性

既存の BEA Tuxedo アプリケーションの管理者は、既存のアプリケーション・プログラムのソース・コードを変更せずにグローバル最大トランザクション・タイムアウトをインプリメントできます。

MAXTRANTIME のマニュアル

グローバル最大トランザクション・タイムアウトの詳細については、BEA Tuxedo のファイル形式とデータ記述方法「UBBCONFIG(5)」RESOURCES セクションの MAXTRANTIME パラメータを参照してください。

 


CORBA C++ クライアント ORB の拡張

CORBA C++ クライアントは、WebLogic Server T3 クライアントと同じ方法で WebLogic Server アプリケーション・サーバとのグローバル・トランザクションに参加できます。

 

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