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Tuxedo のファイル形式とデータ記述方法

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T_DM_ROUTING クラスの定義

概要

T_DM_ROUTING クラスは、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントを通して要求をドメインにルーティングするためのルーティング基準情報を表します。

属性表

表 23 DM_MIB(5): T_DM_ROUTING クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_DMROUTINGNAME(r)(k)(*)

string

rw-r--r--

string[1..15]

N/A

TA_DMBUFTYPE(r)(k)(*)

string

rw-r--r--

string[1..256]

N/A

TA_DMFIELD(r)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMFIELDTYPE

string

rw-r--r--

"{CHAR | SHORT | LONG | FLOAT | DOUBLE | STRING}"

N/A

TA_DMRANGES(r)

string

rw-r--r--

string[1..4096]

N/A

TA_STATE(r)

string

rw-r--r--

GET: "VAL"

SET: "{NEW | INV}"

N/A

N/A

(r)-新しいオブジェクトが作成される場合に必須です。
(k)-オブジェクトを取り出すためのキー・フィールドです。
(*)-すべての SET 操作で必須のキー・フィールドです。


 

属性の意味

TA_DMROUTINGNAME: string[1..15]

ルーティング基準テーブル・エントリの名前。Domains コンフィギュレーションのT_DM_ROUTING エントリの範囲内で一意な識別子です。

TA_DMBUFTYPE: string[1..256]

"type1[:subtype1[,subtype2 . . . ]][;type2[:subtype3[,subtype4 . . . ]] . . . ]"

このルーティング・エントリで有効なデータ・バッファのタイプとサブタイプのリスト。最大で 32 のタイプとサブ・タイプの組み合わせを使用できます。タイプは、FMLFML32XMLVIEWVIEW32X_C_TYPE、および X_COMMON に制限されています。FMLFML32、または XML に対してはサブタイプを指定できず、VIEWVIEW32X_C_TYPE、および X_COMMON ではサブタイプを指定する必要があります ("*" は使用できません)。サブ・タイプの名前には、セミコロン (;)、カンマ (,)、コロン (:)、アスタリスク (*) は使用できません。タイプとサブタイプのペアのうち、重複するものは同じルーティング基準名として指定できません。タイプとサブタイプのペアが一意の場合、複数のルーティング・エントリは同じ基準名を持つことができます。単一のルーティング・エントリに複数のバッファ・タイプが指定される場合、各バッファ・タイプに対するルーティング・フィールドのデータ型は同じでなければなりません。

TA_DMFIELD: string[1..30]

ルーティングが適用されるフィールドの名前。

FML (およびFML32) バッファ・タイプの場合、TA_DMFIELD に指定する FMLフィールド名は、FML フィールド・テーブルで定義されている必要があります。ルーティングを実行する際、フィールド名は FLDTBLDIR およびFIELDTBLS (FML32 の場合は FLDTBLDIR32 および FIELDTBLS32) 環境変数を使用して検索されます。

VIEW (およびVIEW32) バッファ・タイプの場合、TA_DMFIELD に指定する VIEW フィールド名は、FML VIEW テーブルで定義されている必要があります。ルーティングを実行する際、フィールド名は VIEWDIR およびVIEWFILES (VIEW32 の場合は VIEWDIR32 および VIEWFILES32) 環境変数を使用して検索されます。

バッファを正しいリモート・ドメイン・アクセス・ポイントにルーティングする際は、該当するテーブルを使用してバッファ内のデータ依存型ルーティング・フィールド値を取得します。

XML バッファ・タイプの場合、TA_DMFIELD には、ルーティング要素のタイプ (または名前) か、ルーティング要素の属性名のいずれかが含まれます。

XML バッファ・タイプの場合、TA_DMFIELD 属性の構文は次のとおりです。

"root_element[/child_element][/child_element]
[/. . .][/@attribute_name]"

要素は、XML ドキュメントまたはデータグラム要素のタイプとして処理されます。インデックスはサポートされません。したがって、BEA Tuxedo システムは、データ依存型ルーティングで XML バッファを処理する際に、与えられた要素タイプの最初のオカレンスだけを認識します。この情報は、メッセージの送信時に、データ依存型ルーティングに関連する要素の内容を取得するために使用されます。内容は UTF-8 で符号化された文字列である必要があります。

属性は、定義されている要素の XML ドキュメントまたはデータグラム属性として処理されます。この情報は、メッセージの送信時に、データ依存型ルーティングに関連する属性値を取得するために使用されます。値は UTF-8 で符号化された文字列である必要があります。

要素名と属性名の組み合わせの長さは最大で 30 文字です。

ルーティング・フィールドのタイプは、TA_DMFIELDTYPE 属性で指定できます。

TA_DMFIELDTYPE: "{CHAR | SHORT | LONG | FLOAT | DOUBLE | STRING}"

TA_DMFIELD 属性で指定したルーティング・フィールドのタイプ。タイプには CHARSHORTLONGFLOATDOUBLE、または STRING のいずれか 1 つを指定できます。この属性は、TA_DMBUFTYPEXMLの場合に必要です。TA_DMBUFTYPEFMLVIEWX_C_TYPE、または X_COMMON. の場合、この属性には何も指定しません。

TA_DMRANGES: string[1..4096]

TA_DMFIELD ルーティング・フィールドの範囲、およびそれに関連付けられたリモート・ドメイン・アクセス・ポイントを指定します。文字列の形式は、カンマで区切って並べられた範囲とグループ名の組み合わせです。範囲とグループ名の組み合わせの形式は次のとおりです。

"lower[-upper]:raccesspoint"

lowerupper は、符号を持つ数値、または一重引用符で囲んだ文字列です。lower には、upper 以下の値を設定する必要があります。文字列値で一重引用符を使用する場合は、引用符の前にバックスラッシュを 2 つ入力します (例: 'O¥¥'Brien')。マシン上の関連するフィールドのデータ型の最小値を示すには、MIN を使用します。マシン上の関連するフィールドのデータ型の最大値を示すには、MAX を使用します。したがって、"MIN - -5 " は -5 以下のすべての数を表し、"6-MAX" は 6 以上のすべての数を表します。

範囲 (range) 内のメタキャラクタ "*" (ワイルドカード) は、既にエントリとして指定した範囲では使用されなかった任意の値を示します。各エントリでは 1 つのワイルドカードによる範囲指定だけが可能です。* は最後に指定します。続けて範囲を指定すると無視されます。

数値ルーティング・フィールドには数値で範囲を指定し、文字列ルーティング・フィールドには、文字列で範囲を指定する必要があります。

文字列で範囲を設定する場合は、文字列、carray、および文字フィールド型の値を一重引用符で囲みます。先頭に符号を付けることはできません。short 型および long 型の整数値は数字の文字列であり、オプションで先頭に正の符号または負の符号を付けることができます。C コンパイラまたは atof(3) で使用できる浮動小数点数は、まず任意の符号、次に数字列 (小数点が入ってもよい)、任意の e または E、任意の符号またはスペース、最後に整数という形式を取ります。

raccesspoint パラメータは、フィールドが範囲と一致する場合に要求のルーティング先となるリモート・ドメイン・アクセス・ポイントを示します。raccesspoint"*" を指定すると、サービスをインポートする任意のリモート・ドメイン・アクセス・ポイントに要求が送られることを示します。

TA_STATE:

GET: "{VALid}"

GET 操作は、T_DM_ROUTING オブジェクトのコンフィギュレーション情報を検索します。以下に示す状態は、GET 要求に対する応答で返される TA_STATE 属性の意味を示します。以下に示されていない状態は返されません。


 

SET: "{NEW | INValid}"

SET 操作は、選択した T_DM_ROUTING オブジェクトのコンフィギュレーション情報を更新します。以下に示す状態は、SET 要求の TA_STATE の意味を示します。以下に示されていない状態は設定できません。


 

制限事項

T_DM_ROUTING クラスのインスタンスは、T_DM_IMPORT クラスのインスタンスによって参照されている場合は削除できません。

 

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