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Tuxedo のファイル形式とデータ記述方法

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T_DM_TRANSACTION クラスの定義

概要

T_DM_TRANSACTION クラスは、複数のドメインにまたがるトランザクションに関する実行時情報を表します。このオブジェクトを使用すると、トランザクションに関与しているリモート・ドメイン・アクセス・ポイント、親ドメイン・アクセス・ポイント、トランザクション状態、およびその他の情報を検索できます。

GET 操作では、特定のトランザクションを選択するために、TA_DMTPTRANIDTA_DMTXACCESSPOINT、および TA_DMTXNETTRANID 属性を指定できます。

属性表

表 30 DM_MIB(5): T_DM_TRANSACTION クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_DMLACCESSPOINT(k)(*)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMTPTRANID(k)

string

rw-r--r--

string[1..78]

N/A

TA_STATE(r)(k)

string

rwxr-xr--

GET: "{ABD | ABY | ACT | COM | DEC | DON | HAB | HCO | HEU | REA | UNK}"

SET: "INV"

N/A

N/A

TA_DMTXACCESSPOINT(k)

string

r--r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMTXNETTRANID(k)

string

r--r--r--

string[1..78]

N/A

TA_DMBRANCHCOUNT

long

r--r--r--

0 <= num

N/A

TA_DMBRANCHINDEX

long

r--r--r--

0 <= num

N/A

ブランチごとの属性

TA_DMBRANCHNO

long

r--r--r--

0 <= num

N/A

TA_DMRACCESSPOINT

string

r--r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMNETTRANID

string

r--r--r--

string[1..78]

N/A

TA_DMBRANCHSTATE

string

r--r--r--

GET: "{ABD | ABY | ACT | COM | DEC | DON | HAB | HCO | HHZ | HMI | REA | UNK}"

N/A

(r)-新しいオブジェクトが作成される場合に必須です。
(k)-オブジェクトを取り出すためのキー・フィールドです。
(*)-すべての SET 操作で必須のキー・フィールドです。


 

属性の意味

TA_DMLACCESSPOINT: string[1..30]

トランザクションが関連付けられたローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの名前。このフィールドは GET 操作では必須です。SET 操作では、TA_DMLACCESSPOINT を指定する必要があります。

TA_DMTPTRANID: string[1..78]

tpsuspend(3c) から返され、文字列表現にマップされるトランザクション識別子。等号比較の場合を除き、ユーザはこのフィールドのデータを直接解釈することはできません。

TA_STATE:

GET: "{ABorteD | ABortonlY | ACTive | COMcalled | DECided | DONe | HABort | HCOmmit | HEUristic | REAdy | UNKnown}"

GET 操作は、T_DM_TRANSACTION オブジェクトの実行時情報を検索します。以下に示す状態は、GET 要求に対する応答で返される TA_STATE 属性の意味を示します。以下に示されていない状態は返されません。


 

SET:"{INValid}"

SET 操作は、選択した T_DM_TRANSACTION オブジェクトの実行時情報を更新します。以下に示す状態は、SET 要求で設定される TA_STATE の意味を示します。以下に示されていない状態は設定できません。


 

TA_DMTXACCESSPOINT: string[1..30]

トランザクションがリモート・ドメインから開始された場合、TA_DMTXACCESSPOINT はトランザクションの開始に使用したリモート・ドメイン・アクセス・ポイントの名前です。トランザクションがこのドメイン内から開始された場合、TA_DMTXACCESSPOINT はローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの名前です。

TA_DMTXNETTRANID: string[1..78]

トランザクションがリモート・ドメインから開始された場合、TA_DMTXNETTRANID はトランザクションの開始に使用したリモート・ドメイン・アクセス・ポイントから受け取った外部トランザクション識別子です。トランザクションがこのドメイン内で開始された場合、TA_DMTXNETTRANIDTA_DMTPTRANID 属性と同じ値になります。

注記 この属性は、BEA Tuxedo リリース 7.1 以降を実行するゲートウェイでのみ使用できます。それ以前のリリースの BEA Tuxedo システムを実行するゲートウェイでは NULL 文字列 "" に設定されます。

TA_DMBRANCHCOUNT: 0 <= num

トランザクションに関与するリモート・ドメイン・アクセス・ポイントに対するブランチ数。ブランチ情報を使用できないドメイン・ゲートウェイの場合、この値はゼロになります。

TA_DMBRANCHINDEX: 0 <= num

このオブジェクトに対応する最初のブランチ固有の属性値 (TA_DMBRANCHNOTA_DMRACCESSPOINTTA_DMNETTRANID、および TA_DMBRANCHSTATE) のインデックス。

ブランチごとの属性

TA_DMBRANCHNO: 0 <= num

参加ブランチのブランチ番号 (ゼロから始まる)。

TA_DMRACCESSPOINT: string[1..30]

このブランチのリモート・ドメイン・アクセス・ポイントの名前。

TA_DMNETTRANID: string[1..78]

このブランチのリモート・ドメイン・アクセス・ポイントで使用する外部トランザクション識別子。ドメイン・ゲートウェイのタイプによっては、この情報が返されないことがあります。その場合、この属性は空文字列に設定されます。たとえば Tdomains では、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントへのブランチに TA_DMTPTRANID のローカル・トランザクション識別子を使用し、この値を空文字列に設定します。

TA_DMBRANCHSTATE:

GET: "{ABD | ABY | ACT | COM | DEC | DON | HAB | HCO | HHZ | HMI | REA | UNK}"

GET 操作は、トランザクション・ブランチに関する実行時情報を検索します (特定のドメイン・ゲートウェイ・タイプで使用可能な場合)。

"ABorteD"

トランザクション・ブランチはロールバックされています。

"ABortonlY"

トランザクション・ブランチはロールバックされるものと識別されています。

"ACTive"

トランザクション・ブランチはアクティブです。

"COMcalled"

トランザクション・ブランチはコミットの第 1 フェーズを開始しました。

"DECided"

トランザクション・ブランチはコミットの第 2 フェーズを開始しました。

"DONe"

トランザクション・ブランチはコミットの第 2 フェーズを完了しました。

"HABort"

このトランザクションはヒューリスティックにロールバックされました。

"HCOmmit"

このトランザクションはヒューリスティックにコミットされました。

"Heuristic HaZard"

トランザクション・ブランチの通信は失敗しました。ロールバックが正常終了したかどうかは不明です。

"Heuristic MIxed"

トランザクション・ブランチのコミットまたはロールバックは完了しました。リモート・ドメインからのレポートによれば、コミットまたはロールバックに使用したリソースの一部の状態がトランザクションの結果と一致していません。

"REAdy"

このトランザクションでは、2 フェーズ・コミットの第 1 フェーズが完了しています。すべての参加グループおよびリモート・ドメインはコミットの第 1 フェーズを完了し、コミット可能な状態です。

"UNKnown"

トランザクションの状態を判別できませんでした。


 

注記 この属性は、BEA Tuxedo リリース 7.1 以降を実行するゲートウェイでのみ使用できます。それ以前のリリースの BEA Tuxedo システムを実行するゲートウェイでは "UNKnown" に設定されます。

制限事項

このオブジェクトは、管理者が明示的に作成するのではなく、マルチ・ドメイン・トランザクションの開始時に生成されます。このオブジェクトに対して管理者が実行できるのは、状態を "INValid" に設定して、ヒューリスティック・トランザクション・ログ・レコードを破棄することだけです。ほかの属性を設定することはできません。トランザクション状態を "INValid" に設定した場合、返されるバッファの状態は、ヒューリスティック・トランザクション・ログ・レコードが破棄される前のトランザクション状態であり、破棄後の状態ではありません。

GET および SET 操作では、TA_DMLACCESSPOINT 属性に特定のローカル・ドメイン・アクセス・ポイントを指定する必要があります。

GET 操作や SET 操作の実行時には、TA_DMLACCESSPOINT 属性で識別されるローカル・アクセス・ポイントのドメイン・ゲートウェイ管理 (GWADM) サーバがアクティブでなければなりません。アクティブでない場合は "not defined" エラーが返されます。

 

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