bea ホーム | 製品 | dev2dev | support | askBEA
BEA Logo Tuxedo
 ドキュメントのダウンロード   サイトマップ   用語集 
検索
0

Tuxedo CORBA アプリケーションのセキュリティ機能

 Previous Next Contents Index View as PDF  

CORBA サンプル・アプリケーションのビルドと実行

ここでは、次の内容について説明します。

 


Security サンプル・アプリケーションのビルドと実行

Security サンプル・アプリケーションでは、パスワード認証を使用します。Security サンプル・アプリケーションの作成と実行の手順については、『BEA Tuxedo CORBA University サンプル・アプリケーション』を参照してください。

 


Secure Simpapp サンプル・アプリケーションのビルドと実行

Secure Simpapp サンプル・アプリケーションでは、クライアント・アプリケーションと BEA Tuxedo ドメインの間の通信を保護するために SSL プロトコルと証明書認証を使用します。

Secure Simpapp サンプル・アプリケーションをビルドおよび実行するには、次の手順に従います。

  1. Secure Simpapp サンプル・アプリケーションのファイルを作業ディレクトリにコピーします。

  2. Secure Simpapp サンプル・アプリケーションのファイルに対する保護属性を変更します。

  3. 環境変数を確認します。

  4. runme コマンドを実行します。

Secure Simpapp サンプル・アプリケーションを使用する前に、IIOP リスナ/ハンドラの証明書と秘密鍵 (IIOPListener.pem) をユーザの企業の認証局から取得し、Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) を有効にしたディレクトリ・サービスで証明書をロードします。runme コマンドで、IIOP リスナ/ハンドラの秘密鍵に対するパス・フレーズが表示されます。

ステップ 1: Secure Simpapp サンプル・アプリケーションのファイルを作業ディレクトリにコピーする

Secure Simpapp サンプル・アプリケーションのファイルを、ローカル・マシンの作業ディレクトリにコピーする必要があります。

Secure Simpapp サンプル・アプリケーションのファイルは、次のディレクトリにあります。

Windows 2000

drive:¥TUXdir¥samples¥corba¥simpappSSL

UNIX

/usr/local/TUXdir/samples/corba/simpappSSL

表 12-1 にリストされているファイルを使用して、Secure Simpapp サンプル・アプリケーションをビルドおよび実行します。

表 12-1 Secure Simpapp サンプル・アプリケーションに含まれるファイル

ファイル

説明

Simple.idl

Simple インターフェイスと SimpleFactory インターフェイスを宣言する OMG IDL コード。

Simples.cpp

デフォルトの Server::initialize メソッドと Server::release メソッドを上書きする C++ ソース・コード。

Simplec.cpp

Secure Simpapp サンプル・アプリケーションの CORBA C++ クライアント・アプリケーションのソース・コード。

Simple_i.cpp

Simple メソッドと SimpleFactory メソッドをインプリメントする C++ ソース・コード。

Simple_i.h

Simple メソッドと SimpleFactory メソッドのインプリメンテーションを定義する C++ ヘッダ・ファイル。

SimpleClient.java

Secure Simpapp サンプル・アプリケーションのクライアント・アプリケーションの Java ソース・コード。

Readme.html

このファイルは、Secure Simpapp サンプル・アプリケーションのビルドと実行に関する最新の情報を提供します。

runme.cmd

Secure Simpapp サンプル・アプリケーションをビルドおよび実行する Windows 2000 バッチ・ファイル。

runme.ksh

Secure Simpapp サンプル・アプリケーションをビルドおよび実行する UNIX Korn シェル・スクリプト。

makefile.mk

UNIX オペレーティング・システムの Secure Simpapp サンプル・アプリケーションの makefile。このファイルは、Secure Simpapp サンプル・アプリケーションを手動でビルドするのに使用します。Secure Simpapp サンプル・アプリケーションを手動でビルドおよび実行する場合は、Readme.html ファイルを参照してください。UNIX の make コマンドは、ユーザのマシンのパス内に存在している必要があります。

makefiles.nt

Windows 2000 オペレーティング・システムの Secure Simpapp サンプル・アプリケーションの makefile。この makefile は、Visual C++ の nmake コマンドで直接使用できます。このファイルは、Secure Simpapp サンプル・アプリケーションを手動でビルドするのに使用します。Secure Simpapp サンプル・アプリケーションを手動でビルドおよび実行する場合は、Readme.html ファイルを参照してください。Windows 2000 の nmake コマンドは、ユーザのマシンのパス内に存在している必要があります。


 

ステップ 2: Secure Simpapp サンプル・アプリケーションのファイルに対する保護属性を変更する

BEA Tuxedo ソフトウェアのインストール時には、サンプル・アプリケーションは読み取り専用に設定されています。Secure Simpapp サンプル・アプリケーションのファイルを編集またはビルドする前に、作業ディレクトリにコピーするファイルの保護属性を次のように変更する必要があります。

Windows 2000

prompt>attrib -r drive:¥workdirectory¥*.*

UNIX

prompt>/bin/ksh

ksh prompt>chmod u+w /workdirectory/*.*

また、UNIX オペレーティング・システム・プラットフォームでは、ファイルに実行権限を与えるために runme.ksh の権限を次のように変更する必要もあります。

ksh prompt>chmod +x runme.ksh

ステップ 3: 環境変数の設定を確認する

Secure Simpapp サンプル・アプリケーションをビルドおよび実行する前に、ユーザのシステムに対して一部の環境変数を設定する必要があります。ほとんどの場合、環境変数はインストール手順の一部として設定されます。ただし、環境変数をチェックして、正しい情報を反映していることを確認する必要があります。

表 12-2 では、Secure Simpapp サンプル・アプリケーションの実行に必要な環境変数を示します。

表 12-2 Secure Simpapp サンプル・アプリケーションで必須の環境変数

環境変数

説明

APPDIR

サンプル・アプリケーション・ファイルをコピーしたディレクトリ・パス。たとえば、次のように入力します。

Windows 2000

APPDIR=c:¥work¥simpappSSL

UNIX

APPDIR=/usr/work/simpappSSL

TUXCONFIG

コンフィギュレーション・ファイルのディレクトリ・パスと名前。たとえば、次のように入力します。

Windows 2000

TUXCONFIG=c:¥work¥simpappSSL¥tuxconfig

UNIX

TUXCONFIG=/usr/work/simpappSSL/tuxconfig

TOBJADDR

IIOP リスナ/ハンドラのホスト名とポート番号。ポート番号は、SSL 接続のポートとして定義する必要があります。たとえば、次のように入力します。

Windows 2000

TOBJADDR=trixie::1111

UNIX

TOBJADDR=trixie::1111

JAVA_HOME

JDK ソフトウェアをインストールしたディレクトリ・パス。たとえば、次のように入力します。

Windows 2000

JAVA_HOME=c:¥JDK1.2

UNIX

JAVA_HOME=/usr/local/JDK1.2

JAVA_HOME が定義されていない場合、サンプル・アプリケーションは、CORBA C++ クライアント・アプリケーションのみを使用します。

RESULTSDIR

runme コマンドの実行により作成されたファイルが格納されている APPDIR のサブディレクトリ。たとえば、次のように入力します。

Windows 2000

RESULTSDIR=c:¥workdirectory¥

UNIX

RESULTSDIR=/usr/local/workdirectory/


 

インストール中に定義された環境変数の情報が正しいことを確認するには、以下の手順に従います。

Windows 2000

  1. [スタート] メニューの、[設定] をポイントします。

  2. [設定] メニューから、[コントロール パネル] をクリックします。

    [コントロール パネル] が表示されます。

  3. [システム] アイコンをクリックします。

    [システムのプロパティ] ウィンドウが表示されます。

  4. [詳細] タブの [環境変数] をクリックします。

    [環境変数] ページが表示されます。

  5. 環境変数の設定をチェックします。

UNIX

ksh prompt>printenv TUXDIR

ksh prompt>printenv JAVA_HOME (CORBA Java クライアント・アプリケーションの場合)

設定を変更するには、以下の手順に従います。

Windows 2000

  1. [システムのプロパティ] ウィンドウの [環境] ページで、変更する環境変数をクリックするか、[変数] フィールドに環境変数の名前を入力します。

  2. [値] フィールドに、環境変数の正しい情報を入力します。

  3. [OK] をクリックして変更を保存します。

UNIX

ksh prompt>export TUXDIR=directorypath

ksh prompt>export JAVA_HOME=directorypath (CORBA Java クライアント・アプリケーションの場合)

ステップ 4: runme コマンドを実行する

runme コマンドは、以下の手順を自動化します。

  1. システム環境変数の設定

  2. UBBCONFIG ファイルのロード

  3. クライアント・アプリケーションのコードのコンパイル

  4. クライアント・アプリケーションのコードのコンパイル

  5. tmboot コマンドによるサーバ・アプリケーションの起動

  6. クライアント・アプリケーションの起動

  7. tmshutdown コマンドによるサーバ・アプリケーションの終了

注記 Secure Simpapp サンプル・アプリケーションを手動で実行することもできます。Secure Simpapp サンプル・アプリケーションを手動で実行する手順については、Readme.html ファイルで説明しています。

Secure Simpapp サンプル・アプリケーションをビルドおよび実行するには、次のように runme コマンドを入力します。

Windows 2000

prompt>cd workdirectory

prompt>runme

UNIX

ksh prompt>cd workdirectory

ksh prompt>./runme.ksh

Secure Simpapp サンプル・アプリケーションが起動し、次のメッセージが表示されます。

Testing simpapp
cleaned up
prepared
built
loaded ubb
booted
ran
shutdown
saved results
PASSED

runme コマンドの実行時に、パスワードの入力を要求されます。IIOP リスナ/ハンドラの秘密鍵のパス・フレーズを入力します。

表 12-3 では、runme コマンドで作業ディレクトリ内に生成された C++ ファイルを示しています。

表 12-3 runme コマンドで生成される C++ ファイル

ファイル

説明

Simple_c.cpp

idl コマンドによって生成されます。このファイルは、SimpleFactory インターフェイスと Simple インターフェイスのクライアント・スタブを格納します。

Simple_c.h

idl コマンドによって生成されます。このファイルは、SimpleFactory インターフェイスと Simple インターフェイスのクライアント定義を格納します。

Simple_s.cpp

idl コマンドによって生成されます。このファイルは、SimpleFactory インターフェイスと Simple インターフェイスのサーバ・スケルトンを格納します。

Simple_s.h

idl コマンドによって生成されます。このファイルは、SimpleFactory インターフェイスと Simple インターフェイスのサーバ定義を格納します。


 

表 12-4 では、runme コマンドで作業ディレクトリ内に生成された Java ファイルを示しています。

表 12-4 runme コマンドで生成される Java ファイル

ファイル

説明

SimpleFactory.java

SimpleFactory インターフェイス用に idltojava コマンドによって生成されます。SimpleFactory インターフェイスには、Java バージョンの OMG IDL インターフェイスが含まれます。これは、org.omg.CORBA.Object の拡張です。

SimpleFactoryHolder.java

SimpleFactory インターフェイス用に idltojava コマンドによって生成されます。このクラスは、SimpleFactory 型のパブリック・インスタンス・メンバを保持します。また、CORBA に含まれているものの、Java に正確にマップされない out 引数と inout 引数に対するオペレーションを提供します。

SimpleFactoryHelper.java

SimpleFactory インターフェイス用に idltojava コマンドによって生成されます。このクラスは、補助機能、特に narrow メソッドを提供します。

_SimpleFactoryStub.java

SimpleFactory インターフェイス用に idltojava コマンドによって生成されます。このクラスは、SimpleFactory.java インターフェイスをインプリメントするクライアント・スタブです。

Simple.java

Simple インターフェイス用に idltojava コマンドによって生成されます。Simple インターフェイスには、Java バージョンの OMG IDL インターフェイスが含まれます。これは、org.omg.CORBA.Object の拡張です。

SimpleHolder.java

Simple インターフェイス用に idltojava コマンドによって生成されます。このクラスは、Simple 型のパブリック・インスタンス・メンバを保持します。また、CORBA に含まれているものの、Java に正確にマップされない out 引数と inout 引数に対するオペレーションを提供します。

SimpleHelper.java

Simple インターフェイス用に idltojava コマンドによって生成されます。このクラスは、補助機能、特に narrow メソッドを提供します。

_SimpleStub.java

Simple インターフェイス用に idltojava コマンドによって生成されます。このクラスは、Simple.java インターフェイスをインプリメントするクライアント・スタブです。


 

表 12-5 では、runme コマンドで RESULTS ディレクトリ内に生成されるファイルを示しています。

表 12-5 runme コマンドで results ディレクトリ内に生成されるファイル

ファイル

説明

input

runme コマンドが CORBA クライアント・アプリケーションに提供する入力を格納します。

output

runme コマンドが CORBA クライアント・アプリケーションを実行するときに生成される出力を格納します。

expected_output

runme コマンドが CORBA クライアント・アプリケーションを実行するときに予測される出力を格納します。テストに成功したか失敗したかを判別するために、output ファイルのデータは expected_output ファイルのデータと比較されます。

log

runme コマンドで生成される出力を格納します。runme コマンドが失敗すると、このファイルのエラーをチェックします。

setenv.cmd

Windows 2000 オペレーティング・システム・プラットフォームの Secure Simpapp サンプル・アプリケーションのビルドと実行に必要な環境変数を設定するためのコマンドを格納します。

stderr

tmboot コマンドによって生成されます。このコマンドは、runme コマンドによって実行されます。

stdout

tmboot コマンドによって生成されます。このコマンドは、runme コマンドによって実行されます。

tmsysevt.dat

TMSYSEVT (システム・イベント・リポート) プロセスで使用するフィルタ規則および通知規則を格納します。このファイルは、runme コマンドの tmboot コマンドによって生成されます。

tuxconfig

バイナリ形式の UBBCONFIG ファイル。

ULOG.<date>

tmboot コマンドによって生成されるメッセージを含んだログ・ファイル。


 

Secure Simpapp サンプル・アプリケーションの使用

Secure Simpapp サンプル・アプリケーションのサーバ・アプリケーションを次のように実行します。

Windows 2000

prompt>tmboot -y

UNIX

ksh prompt>tmboot -y

Secure Simpapp サンプル・アプリケーションの CORBA C++ クライアント・アプリケーションを次のように実行します。

Windows 2000

prompt> set TOBJADDR=corbalocs://host:port
prompt> simple_client -ORBid BEA_IIOP -ORBpeerValidate none
String?
Hello World
HELLO WORLD
hello world

UNIX

ksh prompt>export TOBJADDR=corbalocs://host:port
ksh prompt>simple_client -ORBid BEA_IIOP -ORBpeerValidate none
String?
Hello World
HELLO WORLD
hello world

Secure Simpapp サンプル・アプリケーションの CORBA Java クライアント・アプリケーションを次のように実行します。

Windows 2000

prompt> set CLASSPATH=%TUXDIR%¥udataobj¥java¥jdk¥m3envobj.jar;
%TUXDIR%¥udataobj¥java¥jdk¥wleclient.jar;.;%CLASSPATH%
java -DTOBJADDR=%TOBJADDR% -Dorg.omg.CORBA.ORBpeerValidate=none
classpath %CLASSPATH% SimpleClient
String?
Hello World
HELLO WORLD
hello world

UNIX

ksh prompt>export CLASSPATH=${TUXDIR}/udataobj/java/jdk/m3envobj.jar;
${TUXDIR}/udataobj/java/jdk/wleclient.jar:.:${CLASSPATH}
java -DTOBJADDR=${TOBJADDR} -Dorg.omg.CORBA.ORBpeerValidate=none
-classpath ${CLASSPATH} SimpleClient
String?
Hello World
HELLO WORLD
hello world

注記 Secure Simpapp サンプル CORBA Java クライアント・アプリケーションの CORBA Java クライアント・アプリケーションは、クライアントのみの JAR ファイル m3envobj.jar および wleclient.jar を使用します。

別のサンプル・アプリケーションを使用する前に、以下のコマンドを入力して Secure Simpapp サンプル・アプリケーションを終了し、不要なファイルを作業ディレクトリから削除します。

Windows 2000

prompt>tmshutdown -y

prompt>nmake -f makefile.nt clean

UNIX

ksh prompt>tmshutdown -y

ksh prompt>make -f makefile.mk clean

 

Back to Top Previous Next
Contact e-docsContact BEAwebmasterprivacy