トランザクション処理のサポートのプログラミング

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ATMI アプリケーションでの Tuxedo TOP END Domain Gateway の使用

トランザクション処理のサポートのプログラミング

ここでは、次の内容について説明します。

TEDG でトランザクションを使用する

TOP END Domain Gateway (TEDG) は、BEA TOP END システムと BEA Tuxedo システムの間での、トランザクションに関与するメッセージのやり取りやキューの処理をサポートしています。トランザクションは、BEA TOP END システムから開始することも、BEA Tuxedo システムから開始することもできます。

TEDG は次の処理を行います。

システム間のトランザクション・コーディネータとして機能し、各システムの要件に合わせて動作します。
トランザクション ID をマッピングし、障害の回復に利用するためトランザクションの状態を記録します。
TEDG ノードまたは TEDG プロセスで障害が発生した場合、TEDG はトランザクシヨン・ログを調べて必要な処理を行い、回復したトランザクションを完了するためのアクションを行います。実行中のトランザクションはアボートまたはロールバックされます。

TEDG でサポートされているトランザクション機能

サポートされているトランザクション機能は次のとおりです。

BEA TOP END アプリケーションと BEA Tuxedo アプリケーション・トランザクション・モニタ・インターフェイス (ATMI) アプリケーションの両方にまたがるトランザクションを処理できます。
トランザクションは、BEA TOP END アプリケーションで開始することも、BEA Tuxedo アプリケーションで開始することもできます。
要求/応答型および会話型のメッセージ送信では、トランザクションがサポートされています。
メッセージのキュー登録では、トランザクションがサポートされています。キューからのメッセージの取り出しには TEDG は関与しないため、トランザクションの特性は変わりません。つまり、キューからのメッセージ取り出しに対するトランザクション機能は各システムに固有です。
トランザクションには、1 つまたは複数のローカル・コンポーネントを参加させることができるほか、TEDG 経由で、リモート・システムに 1 つまたは複数のトランザクション・ブランチを持つことができます。
メッセージ送信またはキューに関するエラーが発生した場合、トランザクションは、アプリケーションがコミットまたはアボート/ロールバックを発行する前に、ローカル・システムのアボート/ロールバック規則に従います。
トランザクションはリモート・システムに影響を与え、次に元のシステムに影響を与えます。たとえば、BEA Tuxedo クライアントはトランザクション型要求を BEA TOP END サーバに送信し、次に BEA TOP END サーバはトランザクション型要求を BEA Tuxedo サーバに送信します。

トランザクションの設計時の注意

プログラマの観点から見ると、TEDG およびリモート・システムが関与するトランザクションは、ローカル・システムでトランザクションが処理される場合と同じ方法で処理されます。BEA Tuxedo システムと BEA TOP END システムで構成するコンフィギュレーションに対してトランザクションを設計する際に唯一注意すべき点は、単一システムでのトランザクションの場合ほど、2 フェーズ・コミット・プロセスを十分に最適化できないことです。したがって、リモート・システムが関与するトランザクション要求をコミットする場合は、コストがやや大きくなります。アプリケーションを設計する際は、予測されるシステム間要求の数およびそれらがパフォーマンスに与える影響について検討する必要があります。