このスクリプトでは、e-docs マニュアルの検索に必要な Google 検索の URL を出力します。
このスクリプトでは、e-docs マニュアルに必要なバナーを出力します。
このスクリプトでは、e-docs マニュアルの検索に必要な Google 検索のパラメータを出力します。
チュートリアル : 初めてのビジネス プロセス設計
はじめに
WebLogic Integration (WLI) のビジネス プロセス管理 (BPM) 機能を使用すると、多様なアプリケーションやユーザを統合し、社外のトレーディング パートナとの間で情報を調整して交換することができます。
このチュートリアルでは、Workshop for WebLogic でビジネス プロセスを設計するために用意された機能を、順を追って説明します。具体的には、見積り要求 (RFQ) の処理を組織化するビジネス プロセスの作成方法を示します。
チュートリアルの目的
このチュートリアルの目的を次に示します。
プロセスに通信ノードを設計する。これは、ビジネス プロセスとそのクライアントやリソースとの間のインタフェースを作成することを意味します。ビジネス プロセスのクライアントには、プロセスを呼び出すその他のリソースやサービスを設定できます。
プロセスの機能をエクスポーズするメソッドの作成など、クライアントとの対話を設計する。
コントロールを使用してリソースとの対話を設計する。WLI コントロールを使用すると、データベース、Enterprise Java Bean (EJB)、Web サービス、その他のプロセス (RosettaNet や ebXML ビジネス プロセスを使用するものを含む) などのエンタープライズ リソースに、プロセスから簡単にアクセスすることができます。
プロセス内で XML、非 XML、および Java のデータ型を処理する。XML スキーマの操作や、XQuery Mapper ツールを使用した異種のデータ型間のデータのトランスフォーメーションも含まれます。
チュートリアルの概要
このシナリオのビジネス プロセスは、クライアントから RFQ を受け取ったときに開始されます。このビジネス プロセスでは、企業の在庫システムと価格設定システムをチェックして、注文を受けることができるかどうかを判断します。また、クライアントから提供された発送先情報に基づいて、見積りに消費税を追加する必要があるかどうかも判断します。最後に、消費税、価格、および在庫データを結合して 1 つの見積りドキュメントをコンパイルし、ファイル システムにその見積りを書き込んで記録し、クライアントに送信します。
以下に、RFQ ビジネス プロセスの手順を順を追ってまとめ、このプロセスを WLI で設計する方法を説明します。
クライアントから RFQ を受け取ります。
顧客名と発送先、および見積りが要求されている項目の ID と数量が記載されている XML ドキュメントの受信を処理するクライアント要求 ノードを、ビジネス プロセスに設計します。クライアントから RFQ メッセージを受け取ったときに開始するように、ビジネス プロセスを設計します。
見積りに消費税を含める必要があるかどうかを判断します。
分岐 ノードを設計して、条件の評価に基づく複数の実行パスを作成します。分岐 ノードの 1 つのパスでは、消費税を計算する Web サービスを呼び出します。ビジネス プロセスは、コントロールを介して他のサービスと通信します。見積り用に消費税を計算する Web サービスと通信するコントロール送信 ノードを設計します。
RFQ メッセージで送信された項目を処理します。
ビジネス プロセスでは、RFQ の各項目について、受信した XML メッセージで要求された数量の価格を計算し、在庫を確認します。
ビジネス プロセスには以下のノードを作成します。
For Each : リスト内の項目ごとに 1 回ずつ、一連のアクティビティを繰り返し実行する、ビジネス プロセス内のポイントを表します。For Each ノードには、イテレータ ノード (項目のリストを指定するノード) とループ (リスト内の項目ごとに実行するアクティビティを定義するノード) が含まれます。
パラレル : 並行して複数のアクティビティを実行する、ビジネス プロセス内のポイントを表します。このチュートリアルでは、2 つのブランチ (価格を計算するパスと在庫を判断するパス) を持つパラレル ノードを設計します。
コントロール : 各パス上のコントロール送信 ノードとコントロール受信 ノードは、ビジネス プロセスと Web サービス リソースとの間のメッセージの非同期的な交換を処理します。
価格設定の Web サービスは、RFQ の項目の価格を返す。
在庫の Web サービスは、要求された項目の在庫に関する情報を返す。
価格、在庫、および税の情報を見積りドキュメントにコンパイルします。
見積りとしてクライアントに返される XML ドキュメントに価格、在庫、および消費税の情報をマップするには、トランスフォーメーション コントロールを使用します。
ビジネス プロセスで作成された見積り記録を保管します。
見積り記録は、ファイル コントロールを使用してファイル システムに書き込みます。
クライアントに見積りを送信します。
クライアントに応答を送信するクライアント応答 ノードを設計します。応答には、ビジネス プロセスで計算されたデータが含まれます。
次の図 に、このチュートリアル シナリオのアクターを示します。
チュートリアル シナリオのアクターは以下のとおりです。
クライアント。クライアントは、顧客名、発送先、項目リスト、必要な項目の数量が記載された RFQ メッセージを作成し、RequestQuote ビジネス プロセスに送信します。
RequestQuote ビジネス プロセス。このプロセスは RFQ を受け取り、RFQ で要求されている項目の以下の情報を返します。
見積りの消費税を計算する Web サービス。計算はクライアントが提供した発送先に基づきます。
消費税を計算するビジネス プロセス。このビジネス プロセスは、前述の税計算 Web サービスと同じ目的で使用されます。RequestQuote ビジネス プロセスは、Web サービスまたはビジネス プロセスを呼び出して、見積り用の消費税の計算を要求します。
クライアントが要求した項目の価格を計算する価格設定 Web サービス。
クライアントが要求した項目の在庫を判断する在庫 Web サービス。
トランスフォーメーション コントロール。アプリケーション内の異種データ形式間のマッピングに使用されます。
ビジネス プロセスは、クライアントから XML ドキュメントを受け取った時点で開始されます。データは、アプリケーション内のリソース間 (クライアント、RequestQuote ビジネス プロセス、Web サービスなど) で、XML 形式でやり取りされます。
チュートリアルの構成
このチュートリアルの目的は、クライアントから RFQ メッセージを受け取り、その RFQ の検証と処理を行い、見積りをクライアントに送信するビジネス プロセスを作成することです。
次に、このチュートリアルの構成を示します。