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アダプタの開発

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WebLogic Integration 7.0 へのアダプタの移行

WebLogic Integration 2.1 から WebLogic Integration 7.0 に移行する場合、アダプタの移行タスクを実行する必要はありません。WebLogic Integration 2.1 向けに開発され、テストされたアダプタは、変更を加えなくても WebLogic Integration 7.0 で正常に稼動しますが、このリリースの新機能を最大限に活かすために、この章で説明するタスクを実行したほうが良い場合があります。

この章の内容は以下のとおりです。

 


WebLogic Integration 7.0 ADK 向けのアダプタの再構築

WebLogic Integration 7.0 ADK 向けにアダプタを再構築する必要がある場合、WebLogic Integration 7.0 で提供される新しいバイナリ ファイルを参照するよう、手順を再構築する必要があります。特に、以下の新しい JAR ファイルを参照する必要があります。

<property name='WLAI_CORE' value='${WLI_LIB_DIR}/wlai-core.jar'/>
<property name='WLAI_CLIENT' value='${WLI_LIB_DIR}/wlai-client.jar'/>
<property name='WLAI_EVENTROUTER' value='${WLI_LIB_DIR}/wlai-eventrouter.jar'/>

以下の JAR ファイルは、アダプタでの有効性がなくなっています。

<property name='WLAI_CLIENT'   value='${WLI_LIB_DIR}/wlaiclient.jar'/>
<property name='WLAI_COMMON' value='${WLI_LIB_DIR}/wlai-common.jar'/>
<property name='WLAI_EJB_CLIENT' value='${WLI_LIB_DIR}/wlai-ejb-client.jar'/>
<property name='WLAI_SERVLET_CLIENT'
value='${WLI_LIB_DIR}/wlai-servlet-client.jar'/>
<property name='WLAI_EVENTROUTER_CLIENT'
value='${WLI_LIB_DIR}/wlai-eventrouter-client.jar'/>

環境プロパティの宣言方法も、以下のフォームに合うよう変更する必要があります。

<property environment='env'/>

以下のような文は、無効となった Ant 文であるため、削除してください。

<property name='WL_HOME' environment='env'/> 

注意: 無効な Ant 文があると、以下のようなエラー メッセージが表示されます。

You must specify value, location or refid with the name attribute.

 


アプリケーション統合 CLASSPATH およびアダプタのパッケージ化の変更

WebLogic Integration 2.1 および WebLogic Integration 2.1 SP1 では、WebLogic Server のインスタンスに対し、システム CLASSPATH にアダプタの java クラスが必要とされていましたが、WebLogic Integration 7.0 では、アダプタ java クラスは単一の独立した EAR ファイルにパッケージ化されている必要があります。アダプタ java クラスまたは JAR ファイルを WebLogic Integration 7.0 のインストールに移動したり、アダプタのクラスを WebLogic Integration CLASSPATH に追加しないでください。アダプタ EAR ファイルのコンフィグレーション手順については、『WebLogic Integration 移行ガイド』「移行に関するその他のトピック」の「Application Integration アダプタ EAR ファイルのコンフィグレーション」を参照してください。

 


アダプタによる共有接続ファクトリ ユーザ インタフェースのサポートの許可

WebLogic Integration は、共有接続ファクトリをサポートしています。アダプタが、関連付けられたユーザ インタフェースと対話するのを許可するには、アダプタのプロパティ ファイルに以下のプロパティを追加します。nav.jsp プロパティは、Application View Console に表示されるツールバー項目に対応しており、その他のプロパティは共有接続ファクトリの表示ラベルとして使用されます。共通接続ファクトリを使用する場合、必ず最新の ADK および設計時インタフェースを使用してください。

#nav.jsp#
nav_label_summary=Summary
nav_label_service=Add&nbsp;Service
nav_label_main=Home
nav_label_event=Add&nbsp;Event
nav_label_deploy=Deploy&nbsp;Application&nbsp;View
nav_label_define=Define&nbsp;Application&nbsp;View
nav_label_connection=Configure&nbsp;Connection
nav_label_admin=Administration
nav_label_select=Select&nbsp;Connection&nbsp;Type
# owned connection hdr #
connhdr_label_username=User Name:
connhdr_label_eisproductname=EIS Product Name:
conndhr_label_eisproductversion=EIS Product Version:
# referenced connection hdr #
connhdr_label_referenceConnectionCaption=Referenced Connection
connhdr_label_connection=Connection:
connhdr_label_adaptername=Name:
connhdr_label_adapterdesc=Description:
connhdr_label_adapterversion=Version:
connhdr_label_adapterlocaltrans=Supports local transactions
depappvw_label_sharedconnection=Shared Connection
depappvw_label_adaptername=Name:
depappvw_label_adaptervendor=Vendor:
depappvw_label_adapterdesc=Description:
depappvw_label_adapterversion=Version:

WebLogic Integration 2.1 アダプタとの下位互換性をサポートするには、アプリケーション統合エンジンがユーザ インタフェースを識別する必要があります。以下のような変更を行い、ユーザ インタフェースにバージョン番号をマーキングします。

アダプタの Web コンポーネントの web.xml ファイルに以下のエントリを加えます。

<context-param>
<param-name>version</param-name>
<param-value>7.0</param-value>
</context-param>
<サーブレット>
<servlet-name>contextinfo</servlet-name>
<servlet-class>jsp_servlet.__contextinfo</servlet-class>
</servlet>
<servlet-mapping>
<servlet-name>contextinfo</servlet-name>
<url-pattern>contextinfo</url-pattern>
</servlet-mapping>

contextinfo JSP により、アプリケーション統合エンジンによるユーザ インタフェース フレームワークのバージョンの識別が可能になります。この JSP は、WebLogic Integration 7.0 を使用してアダプタを再コンパイルするときに追加されます。

 


セキュリティ制約とログイン コンフィグレーションにおける変更

アダプタの開発者は、アダプタ グループではなく Administrators グループを使用するよう設計時ロールの制約を更新する必要があります。前のリリースでは、ユーザはアダプタ グループに属している必要がありました。リリース 7.0 以降では、ユーザは Administrators グループに属している必要があります(設計時 GUI の開発リスト8-14 および リスト8-15 のロール名を参照してください)。この変更は、デプロイメントに、ユーザが Administrators グループに属することが必須の MBeans へのアクセスが必要となるためです。

 


要求データを必要としないサービスに対する DBMS サンプル アダプタの変更

WebLogic Integration 7.0 では、要求データを必要としないサービスに対し、DBMS サンプル アダプタにより、空またはヌルの要求ドキュメント定義が生成されます。たとえば、where 文節にパラメータを供給しないシンプルな SQL select文に基づくサービスは、実行時に要求ドキュメントの実行を必要としません。このようなサービスは、空またはヌルのドキュメント定義に関連付けられます。これは、DBMS サンプル アダプタの設計時 Web インタフェースの [Summary and Administration] ページの [要求はありません] ラベルに表示されます。

ApplicationView インスタンスで要求データを必要としないサービスの名前で ApplicationView.getRequestDocumentDefinition() を呼び出すと、isNull() メソッドが true を返す IDocumentDefinition インスタンスが返されます。IDocumentDefinition インスタンスで getDocumentSchema()getDocumentSchemaName() または getRootElementName() を呼び出すと、送出時に IllegalStateException が発生します。

これらの変更は、WebLogic Integration 7.0 の DBMS サンプル アダプタで定義されたアプリケーション ビューにのみ反映されます。この変更は、既存のアプリケーション ビューには影響はありませんが、サンプル アダプタの動作の変化を、進行中の開発において考慮する必要があります。

 


WebLogic Integration 7.0 での WebLogic Integration 2.1 アダプタの使用

WebLogic Integration 2.1 を使用して開発されたアダプタは、コンポーネントの再コンパイルを行わなくても WebLogic Integration 7.0 で使用できますが、これらのアダプタを WebLogic Integration 7.0 で使用する前に、コンフィグレーションを以下のように変更する必要があります。

まず、クラスパスに wlai-client.jar を追加します。startWeblogic スクリプトを編集して、Windows システムの [スタート] コマンドに以下のテキストを追加します。

%WLI_HOME%¥lib¥wlai-client.jar
%JAVA_HOME%¥bin¥java -classic %DB_JVMARGS% -Xmx256m -classpath
%WLI_HOME¥lib¥wlai-client.jar;%SVRCP%

UNIX システムの場合は、以下のテキストを追加します。

$WLI_HOME¥lib¥wlai-client.jar

クラスパスを変更する他に、WebLogic Integration 2.1 アプリケーション ビューをデプロイする前に、イベント ルータをプライムする必要があります。これは、WebLogic Integration 2.1 アダプタを WebLogic Integration 7.0 環境で実行する場合にのみ、そしてアプリケーション ビューをデプロイメントする前にのみ必要です。イベント ルータをプライムすることで、ルータは、サーバとの通信が途切れた場合に自身を再初期化します。

イベント ルータをプライムするには、イベント ルータ サーブレットにアクセスする必要があります。イベント ルータ サーブレットにアクセスするには、デプロイされているイベント ルータの URL を使用します。イベント ルータは、アプリケーション統合エンジンと同じ物理マシン上で、つまり別の WebLogic Server インスタンスに対してデプロイされている場合があります。ローカルにデプロイされたイベント ルータの URL は、通常、以下のようなパターンになります。

http://localhost:7001/EventRouterContext/EventRouter

ここで、EventRouterContext は application.xml ファイルで定義されたコンテキストです。たとえば、DBMS サンプル アダプタのイベント ルータのコンフィグレーション ページは以下のようになります。

http://localhost:7001/DbmsEventRouter/EventRouter

イベント ルータは、ルータを WAR ファイルにコンパイルすることでスタンドアロン モジュールとしてデプロイされている場合もあります。DBMS サンプル アダプタは、eventrouter_war ターゲットに示すように、このメソッドを build.xml ファイルで使用します。以下は DBMS サンプル アダプタに対する build.xml ファイルからの抜粋です。ここでルータがどのように WAR ファイルにコンパイルされるかを示します。

<target name='eventrouter_war' depends='jar,eventrouter_jar'>
<delete dir='${SRC_DIR}/eventrouter/WEB-INF/lib'/>
<war warfile='${LOCAL_LIB_DIR}/${EVENTROUTER_WAR_FILE}'
webxml='${SRC_DIR}/eventrouter/WEB-INF/web.xml'>
<fileset dir='.' includes='version_info.xml'/>
<fileset dir='${SRC_DIR}/eventrouter' excludes='WEB-INF/web.xml'/>
<lib dir='${LOCAL_LIB_DIR}'
includes='${JAR_FILE},${EVENTROUTER_JAR_FILE}'/>
<lib dir='${WLI_LIB_DIR}'
includes='adk.jar,adk-eventgenerator.jar,
wlai-eventrouter.jar,wlai-core.jar,wlai-client.jar'/>
</war>
</target>

この URL を使用してイベント ルータ サーブレットにアクセスすると、イベント ルータのコンフィグレーションが表示されます。


 

このページで、イベント ルータのサーバをコンフィグレーションすることができます。イベント ルータのサーバ情報を追加するには、

  1. [Add] ラジオ ボタンを選択します。

  2. サーバ名(DNS または TCPIP)とポートを入力します。

  3. ユーザ id とパスワードを入力します。

    注意: ユーザは必ず管理者特権を持つ必要があります。

  4. [Do it] をクリックします。

  5. [Save Changes] をクリックします。パラメータの情報が変更され、変更が保存されたことを示す確認メッセージが表示されます。

初期化ファイルで、イベント ルータが初期化されたことを確認できます。このファイルは、通常、_Servletcontextidname で始まる長い名前を持ちます。このファイルは、必要に応じていつでも安全に削除し、再作成することができます。

 

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