Application Integration 入門
BEA WebLogic Integration ADK (Adapter Development Kit) には、サンプル アダプタが用意されており、これを使用してユーザ独自のアダプタを開発できます。ADK に含まれるサンプルは、2 つの DBMS アダプタと 1 つのサンプル アダプタです。ADK を使用して独自のアダプタを開発する場合は、キットに含まれるアダプタの学習から始めることをお勧めします。これらのアダプタは一般的でシンプルなものですが、ADK でビルドするアダプタのサンプルとしては優れています。
開発キットのアダプタはすべて、ADK を使用して開発されています。ADK を使用すれば高度なアダプタを開発できますが、キットに含まれるアダプタは分析や理解がしやすいようにあえてシンプルなものになっています。
アダプタのプロバイダまたは開発者には、まずキット アダプタについてよく学習して ADK についての知識を深め、独自のモデルとしてどのようにアダプタを使えばよいかを決定することをお勧めします。キット アダプタはすべて J2EE コネクタ アーキテクチャ 1.0 (Sun Microsystems 社の J2EE 1.3) のスーパーセットをベースにしています。XML の入出力および参照の要件が、CCI インタフェース (総称して XCCI または XML CCI) に追加されています。ADK の詳細については、『アダプタの開発』を参照してください。以降の節では、キット アダプタについて詳しく説明します。
WebLogic Integration には、WebLogic Server と、EIS として使用する簡単なリレーショナル データベースを統合する DBMS アダプタがあります。次の 2 つの DBMS サンプル アダプタが提供されています。
警告 : これらのアダプタの接続パラメータを設定するときは、JDBC ドライバおよび URL を指定してください。DBMS サンプル アダプタでは、DataSource は使用しないでください。サンプル アダプタで DataSource を使用すると、java.sql.SQLException XA
エラーが発生します。
DBMS アダプタは、アダプタ開発者とアダプタ プロバイダが、個々のデータベース システムについて学習せずにアダプタと ADK についての知識を得るための適切なサンプルです。
DBMS アダプタで使用する適切なデータベースがない場合は、WebLogic Integration に付属する PointBase データベースを使用できます。
詳細については、『アダプタの開発』の「DBMS サンプル アダプタを使用したアダプタ開発方法の学習」を参照してください。
サンプル アダプタは新しいアダプタのテンプレートとして提供されています。設計時コンポーネント、サービス接続、イベント接続がこれに含まれます。ソース コードは、サービス接続とイベント接続の構造を明確に示しています。
サンプル アダプタには、簡単な EIS 実装が付属しており、サービスの呼び出しによって関連イベントをトリガするしくみを例示しています。各コンポーネントには独自のアダプタを作成する場合にロジックをどこに追加するかを示すコメントが付けられています。