WebLogic Server Process Edition の概要
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WebLogic Server Process Edition を使用すると、複数の内部システム、外部リソース、およびユーザにまたがるビジネス プロセスのモデル化や実行が可能です。ビジネス プロセス管理 (BPM) では、エンタープライズは、コントロールを使用してアクセスでき、調整してビジネス プロセスをモデル化できる、一連のビジネス サービスとみなされます。ビジネス プロセスを使用すると、ビジネス ロジックの実行と、バックエンド システム、ユーザ、トレーディング パートナ (システムおよびユーザ) 間の疎結合型のビジネス ドキュメント交換を調整できます。
以下の節では、BPM と、ビジネス プロセスのリソースとして使用可能な Web サービスについて詳しく説明します。
ビジネス プロセス エンジンでは、ビジネス プロセスのグラフィカル表現を簡単に作成できるので、実装の詳細ではなくアプリケーション ロジックに専念できます。ビジネス プロセスのコンポーネント ノードのグラフィックを作成するには、[パレット] からコンポーネントをドラッグし、[デザイン ビュー] ペインにドロップします。プログラムの制御は、それらのノード (シェイプ) とノード間の連結によって視覚的に表されます。実質的には、ビジネス プロセス、およびそのプロセスが行うクライアントやリソース (データベース、JMS キュー、ファイル システムなどのコンポーネント) との対話のグラフィカルな表現を作成します。次の図は、視覚的なビジネス プロセス エディタの例です。
ビジネス プロセスを構築すると、WebLogic Workshop によってソース コードがビジネス プロセス ファイル (JPD ファイル) に書き込まれます。
ビジネス プロセスの構築方法の詳細については、WebLogic Workshop ヘルプの「Integration アプリケーションを構築する」にある「ビジネス プロセス構築ガイド」を参照してください。
次の表に、WebLogic Server Process Edition のビジネス プロセス管理 (BPM) の主要な機能を示します。
WebLogic Server Process Edition では、Web サービス、非同期通信、および XML メッセージングがプラットフォーム レベルで利用されます。これらのサービスを内部および外部の統合で使用して、緩やかに結合された非同期アプリケーションの開発と統合を簡単に行えます。
WebLogic Server Process Edition は、Web サービスのセキュリティや信頼性の高いメッセージングなど、Web サービスのネイティブ サポートを特徴としています。WebLogic Server Process Edition のビジネス プロセスから Web サービスを呼び出せます。また、ビジネス プロセスを Web サービスとしてエクスポーズし、他のアプリケーションやアプリケーション コンポーネントに対してリソースとして提供できます。次の図は、ビジネス プロセスから呼び出された Web サービスを示します。
図 3-3 ビジネス プロセスから呼び出された Web サービス
Web サービスの詳細については、WebLogic Workshop ヘルプの「Web サービスを構築する」にある「Web サービス入門」を参照してください。
WebLogic Server Process Edition のビジネス プロセス管理 (BPM) 機能を使用すると、社外のトレーディング パートナ間で情報を調整して交換するだけでなく、多様なアプリケーションやユーザを統合することができます。ビジネス プロセスを使用すると、ビジネス ロジックの実行と、バックエンド システム、ユーザ、およびトレーディング パートナ (システムおよびユーザ) 間の疎結合型のビジネス ドキュメント交換を調整できます。
ビジネス プロセスの設計では、まず最初に、プロジェクトのビジネス要件を満たすビジネス プロセスをグラフィカルに表現します。ビジネス プロセスのコンポーネント ノードのグラフィックを作成するには、[パレット] からコンポーネントをドラッグし、[デザイン ビュー] ペインにドロップします。プログラムの制御は、それらのノード (シェイプ) とノード間の連結によって視覚的に表されます。実質的には、ビジネス プロセス、およびそのプロセスが行うクライアントやリソース (データベース、JMS キュー、ファイル システムなどのコンポーネント) との対話のグラフィカルな表現を作成します。
詳細については、WebLogic Workshop ヘルプの「Integration アプリケーションを構築する」にある「ビジネス プロセス構築ガイド 」を参照してください。
ビジネス プロセスには、ステートフルとステートレスという 2 つのタイプがあります。ステートフル プロセスは、エンティティ Bean にコンパイルされ、1 つまたは複数の JTA トランザクションのスコープ内で実行されるビジネス プロセスです。ステートレス プロセスは、ステートレス セッション Bean にコンパイルされ、1 つの JTA トランザクション内で実行されるビジネス プロセスです。デフォルトでは、ビジネス プロセスはデータ フローを遮断する構成要素 (つまりトランザクション境界に影響するプロセス) を追加するまではステートレスです。トランザクション境界の詳細については、WebLogic Workshop ヘルプの「ビジネス プロセス構築ガイド」にある「トランザクション境界」を参照してください。
以下の節では、ステートフル プロセスとステートレス プロセスについて詳しく説明します。
ステートレス プロセスは、ロジックが短期で、高いパフォーマンスが求められるビジネス シナリオをサポートします。状態がデータベースに保持されないので、低レイテンシで、高パフォーマンスな実行に適しています。ステートレス プロセスの例としては、クライアントから非同期でメッセージを受信し、そのメッセージを変換して、それをコントロールを使用してリソースに非同期で送信するプロセスがあります。もう 1 つの例には、メッセージ ブローカ サブスクリプションで開始され、メッセージを変換し、それを別のメッセージ ブローカ チャネルにパブリッシュするプロセスがあります。そのようなプロセスは、従来のメッセージ ブローカ システムまたはメッセージ ルーティング システムで使用される種類のルーティング規則と類似しています。
ステートレス プロセスの変数の操作については、WebLogic Workshop ヘルプの「ビジネス プロセス構築ガイド」にある「ステートレスおよびステートフルのビジネス プロセスを構築する」を参照してください。
ステートフル プロセスは、ロジックが複雑で長期に及び、そのために特別な信頼性と回復機能が要求されるビジネス シナリオをサポートします。プロセスは、トランザクション境界を強制するステートフル ノードまたはロジックを追加することでステートフルになります。トランザクション境界の詳細については、WebLogic Workshop ヘルプの「ビジネス プロセス構築ガイド」にある「トランザクション境界」を参照してください。
たとえば、メッセージを受信し、そのメッセージを変換して、それをビジネス パートナに送信し、その後に非同期の応答を待ち受けるプロセスはステートフルになります。なぜなら、待機する動作によってトランザクション境界が強制されるからです。これが必要なのは、以下のことが確実に行われるようにするためです。
ステートフル プロセスの変数の操作については、WebLogic Workshop ヘルプの「ビジネス プロセス構築ガイド」にある「ステートレスおよびステートフルのビジネス プロセスを構築する」を参照してください。
開始ノードのプロパティ エディタには、ビジネス プロセスがステートレスまたはステートフルのどちらであるかが示されます。プロセスがステートレスの場合、プロパティ エディタには「Stateless = True」というメッセージが表示され、開始ノードのアイコンは 
です。プロセスがステートフルの場合、プロパティ エディタには「Stateless = False」というメッセージが表示され、開始ノードのアイコンは 
です。
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