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WebLogic Server Process Edition の概要

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WebLogic Server Process Edition の概要

WebLogic Server Process Edition は、既存のリソースを効果的にサービス化し、プロセス駆動型開発によって複合サービスを作成し、これらの複合サービスを拡張して他のアプリケーションや技術と対話できるようにするために必要な技術とツールを提供します。これらのフェーズごとに、プロジェクト レベルとエンタープライズ レベルの両方のアーキテクチャにとって効果的な手順を使用することができます。

以下の節では、WebLogic Server Process Edition の主要な機能、WebLogic Server Process Edition ライセンスを購入すると使用できる WebLogic オプションの詳細、WebLogic Server Process Edition の概要、および WebLogic Server Process Edition モードについて説明します。

 


WebLogic Server Process Edition の主要な機能

次の表に、WebLogic Server Process Edition の主要な機能と各機能の利点を示します。

表 1-1 WebLogic Server Process Edition の主要な機能 

機能

利点

既存のリソースのサービス化


拡張可能なコントロール アーキテクチャ

詳細については、WebLogic Workshop ヘルプの「Java コントロールを操作する」を参照

  • リソースを表示するための一貫したメカニズム

  • Java やレガシー リソースとシームレスに対話するための、30 を超える組み込みコントロール

  • ワン クリックで任意のリソースから Web サービスにアクセス可能

  • 複雑な API レベルのプログラミングを必要としない IT 資産の活用

  • BEA WebLogic PlatformTM 8.1 の全アプリケーションで一律に使用可能

  • 再配布可能な JAR ファイルとしての Java コントロールのパッケージ化。これにより、すべての開発者があらゆるアプリケーションで Java コントロールを簡単に利用できる

リソースへの接続性

詳細については、WebLogic Workshop ヘルプの「組み込み Java コントロールを使用する」と「Introduction to the BEA WebLogic Adapters (英語版)」を参照

  • データベース、EJB、JMS、Web サービス、MQ Series、.NET、Tuxedo、ファイル システム、および電子メールにすぐに接続可能

  • 主なエンタープライズ アプリケーションとテクノロジに対する J2CA ベースの構築済みアダプタ (オプション)

プロセス駆動型開発によるサービスの調整


複合サービスのためのプロセス モデリング

詳細については、WebLogic Workshop ヘルプの「Integration アプリケーションを構築する」にある「ビジネス プロセス構築ガイド」を参照

  • 複雑な複合サービスのシナリオをドラッグ アンド ドロップ操作でグラフィカルに作成し、デザイン ビューとソース ビュー間の双方向編集を使用してプロセス モデルを構築、表示、および変更

  • プロセス駆動型の複合サービスを使用して高度な Web サービス編成シナリオを実行

  • Web サービスとして自動的にアクセスでき、他の Web サービスの呼び出しや他の Web サービスへの応答を簡単に実行。また、Business Process Execution Language (BPEL) にエクスポート可能

  • 非同期通信やライフサイクル イベント、セキュリティ、トランザクションなどの組み込みサポート

  • 同期通信や非同期通信、分岐、ネスト、ループ、並列処理、グループ化、例外処理などの実証済みプロセス処理をサポート

  • Based on Process Definition for Java (PD4J-JSR 207) のプロセス定義に基づき、XML でのプロセス フローとロジック実行用の Java のグラフィカルな表現をシームレスに統合

プロセスのモニタと管理

詳細については、『WebLogic Integration ソリューションの管理』の「プロセス コンフィグレーション」と「プロセス インスタンスのモニタ」を参照

  • エンドツーエンド プロセスのステータスをグラフィカルにモニタし、サービス レベル アグリーメントに照らしてパフォーマンスを測定

  • 実行中のプロセスに関する統計情報の表示、個別の詳細表示、問題のあるプロセス インスタンスの終了、削除、または一時停止

  • カスタマイズされたビジネス カレンダーに従って時間を計算

  • SQL ベースのリポジトリにアクセスすることで、プロセスやプロセス内の各ステップの月間平均経過時間などの履歴プロセス情報レポートを生成

統合のための構築


統合開発環境と実行時フレームワーク

詳細については、WebLogic Workshop ヘルプの「WebLogic Workshop の開発環境」を参照

  • 単一のツール、ランタイム フレームワーク、およびプログラミング モデルを使用して、カスタム Java コントロールやアプリケーション、Web サービスを含むすべてのエンタープライズ サービスを調整

  • Web アプリケーションと BEA WebLogic Portal との相互運用性を利用して、カスタマイズされたエンタープライズ ポータルを簡単に作成、管理

  • ワン ボタンでのデプロイ、統合デバッガ、および自動化されたテスト ハーネスにより、コードの記述からアプリケーションのテストに直ちに切り替え可能

Web サービス

詳細については、WebLogic Workshop ヘルプの「Web サービスを構築する」を参照

  • 状態管理、メッセージの相関、および会話のライフサイクルを自動的にサポートし、非同期対話モデルを処理

  • 標準的で柔軟なテクニックを使用した XML と Java 間の変換を可能にするビジュアル ツールとの緩やかな結合のサポート

  • 高レベルの適度に詳細なメッセージを使用することによるスケーラビリティと使いやすさの向上

  • トランスポートレベルのセキュリティとメッセージベースのセキュリティ (認証、署名、暗号化) によるアプリケーションの保護

  • SOAP インターセプタ モードを介した拡張性と統合

データ トランスフォーメーション

詳細については、WebLogic Workshop ヘルプの「Integration アプリケーションを構築する」にある「データ トランスフォーメーション ガイド」を参照

  • 直感的に理解できるグラフィカルなインタフェースで、ドラッグ アンド ドロップによる簡単なマッピングを使用して Java と XML 間でデータを変換

  • XML Bean を介したネイティブ XML 構造の豊富な機能へのアクセスを失うことなく、XML データを便利な Java オブジェクトベースで表示

  • ドキュメントと XML メッセージを変換するための既存の業界標準 (XSLT) と最高のパフォーマンスを持つ最新の標準 (XMLQuery) を両方ともサポート

標準のサポート

詳細については、「Standards」を参照

  • SOAP 1.2 や WSDL 1.2、UDDI 2.0、WS-Security などの最新の標準をサポート

  • 新しい XML Beans、XML Schema、および XQuery 標準に基づく XML 生産性向上ツール

  • 複数の BEA パートナによる革新的な注釈付きコードの使用のサポート。注釈付きコードは、Java Community Process の JSR 175、JSR 181、および JSR 207 で標準化が進行中

  • セッション Bean とエンティティ Bean 用のデザイン ビューを含む Enterprise Java Bean (EJB) の広範囲にわたる開発とデプロイメントのサポート

  • Apache のオープン ソースである Struts フレームワークに基づく Web アプリケーションの実装

  • プラットフォーム間の相互運用性を高めるための BPEL のエクスポートのサポート

  • BPEL-J への自動的な移行 (BEA は BPEL-J 仕様の主要な作成元の 1 つ)

エンタープライズ クラスの基盤


業界トップのアプリケーション サーバ

  • 堅牢な J2EE 認定アプリケーション サーバの機能によるエンタープライズクラス アプリケーションのための基幹機能とインフラストラクチャ (セキュリティ、システムの管理とモニタ、クラスタ使用によるフェイルオーバ、パフォーマンス、スケーラビリティ、トランザクション) の提供

  • アプリケーションに対して完全に透過的なネイティブ クラスタリング

  • 過酷なエンタープライズ環境で実証済みのスケーラビリティと信頼性

  • ミッション クリティカルなアプリケーションでのユーザに対するサービスの常時継続。インメモリ レプリケーションの使用による、高い可用性を確保しながらの大規模なクラスタの拡大

  • クライアント、データベース、アプリケーション アダプタ、およびメッセージ ファクトリとの通信を確立するために必要なさまざまなタイプの接続の再利用

  • 企業のニーズに自信を持って答えられる実証済みのパフォーマンス、スケーラビリティ、柔軟性、クラスタ化、セキュリティ、トランザクション管理、および信頼性の提供


 

 


WebLogic Server Process Edition のインストール

WebLogic Server Process Edition をインストールするための個別の手順はありません。機能を使用できるかどうかは、インストールする WebLogic Platform 製品のコンポーネントとライセンスによって決まります。

WebLogic Server、WebLogic Workshop、および WebLogic Integration (WebLogic Server Process Edition の機能が依存する WebLogic Platform のコンポーネント) をインストールすると、インストールされたコンポーネントの完全な開発フレームワークを有効にする開発ライセンスもインストールされます。

WebLogic Server Process Edition の機能を有効にするには、WebLogic Server Process Edition ライセンスをインストールする必要があります。

開発環境では、WebLogic Workshop IDE で使用できる機能は、次の要素によって決まります。

WebLogic Integration をインストールして WebLogic Integration ドメインで実行した場合、WebLogic Workshop IDE では、WebLogic Server Process Edition によってサポートされているコントロールやその他の機能だけではなく、WebLogic Server Process Edition プロダクト ライセンスではサポートされていない WebLogic Integration の機能にもアクセスできます。サポートされていない機能の使用を回避するために、次の節で説明する WebLogic Server Process Edition モードを選択することで、開発環境を制限する必要があります。

WebLogic Server Process Edition のインストールとライセンスについては、『WebLogic Platform のインストール』の「WebLogic Server Process Edition のサポート」を参照してください。

 


WebLogic Server Process Edition モード

WebLogic Server Process Edition プロダクション ライセンスは、実行時に有効になります。ただし、前の節で説明したように、開発環境の中でデフォルトで使用できる機能は、WebLogic Server Process Edition プロダクション ライセンスによってサポートされている機能のスーパーセットです。使用できる機能とプロダクション ライセンスによってサポートされている機能を一致させるために、WebLogic Workshop で WebLogic Server Process Edition の操作モードがサポートされるようになりました。

WebLogic Workshop を起動した後、次の図に示すように、[ツール] メニューから [WebLogic IntegrationWebLogic Server Process Edition] を選択することでこのモードを設定できます。

図 1-2 WebLogic Server Process Edition メニューの選択


 

WebLogic Server Process Edition プロダクション環境用のアプリケーションを開発する場合は、実行時のライセンスではサポートされないアプリケーションを構築してしまうことがないように、アプリケーションを構築する前に WebLogic Workshop で WebLogic Server Process Edition モードを選択する必要があります。この変更を行うと、新しい操作モードが環境設定として保存されます。

 


WebLogic Server Process Edition の機能

WebLogic Server Process Edition プロダクション ライセンスでは、WebLogic Server Premium のすべての機能に加え、WebLogic Integration で使用できるビジネス プロセス管理、データ トランスフォーメーション、およびプロセス モニタの各機能を使用できます。WebLogic Server Process Edition には、WebLogic Integration で使用できるメッセージ ブローカ、ワークリスト、アプリケーション統合フレームワーク、およびトレーディング パートナの統合の各機能は含まれません (さまざまな機能の組み合わせについては、「ライセンス」を参照)。

次の表に、WebLogic Server Process Edition と WebLogic Integration の違いを示します。

表 1-3 機能比較一覧 

カテゴリ

機能

WebLogic Server Process Edition

WebLogic Integration

ビジネス プロセス

ステートレスなプロセスのモデリングと自動化



ステートフルなプロセスのモデリングと自動化



Web アプリケーション ベースの人との対話



タスク ベースの人との対話 (ワークフロー)



ビジネス カレンダー



データ トランスフォーメーション

XML および Java のデータ トランスフォーメーション



非 XML データのトランスフォーメーション



非 XML データのトランスフォーメーション用フォーマット ビルダ



アプリケーションの統合

iWay 5.5 アダプタを介したアプリケーション接続



BEA WebLogic アダプタを介したアプリケーション接続



Application View Design Console



アダプタ開発キット



RDBMS アダプタ



メッセージ ブローカ

プロセス間パブリッシュ/サブスクライブ



外部イベント用イベント ジェネレータ



BPEL インポートとエクスポート

BPEL 1.1 仕様をサポート



イベント ジェネレータ

ファイル



電子メール



HTTP



JMS



MQ Series



TIBCO



タイマー



トレーディング パートナの統合

B2B プロトコル (ebXML、RosettaNet など)



トレーディング パートナ管理



WebLogic Integration Administration Console モジュール

システム コンフィグレーション



ユーザ管理



プロセス コンフィグレーション



プロセスのモニタ



メッセージ ブローカ管理



イベント ジェネレータ



ワークリスト管理



アプリケーション統合管理



トレーディング パートナ管理



ビジネス カレンダーのコンフィグレーション



Integration コントロール

ファイル コントロール



電子メール コントロール



WLI JMS コントロール



サービス ブローカ コントロール



トランスフォーメーション コントロール



プロセス コントロール



MQ Series コントロール



メッセージ ブローカ パブリッシュ コントロール



メッセージ ブローカ サブスクライブ コントロール



アプリケーション ビュー コントロール



タスク コントロール



タスク ワーカ コントロール



TIBCO コントロール



RosettaNet コントロール



ebXML コントロール



トレーディング パートナ管理コントロール




 

 


WebLogic Server Process Edition コンポーネント

WebLogic Platform には、次の図に示すように、多数のコンポーネント製品があります。これらのコンポーネントを組み合わせて、または単体で使用して、アプリケーションを構築できます。

図 1-4 WebLogic Platform コンポーネント製品


 

上の図に表示されている製品コンポーネントの詳細については、「WebLogic Platform 8.1 のドキュメント」を参照してください。

 

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