Worklist の使い方

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カスタム モジュールによるアプリケーション機能の拡張

アプリケーションのカスタム モジュールを使用して、カスタム メタデータやサービスをアプリケーションに追加することができます。アプリケーションに追加できるサービスは次のとおりです。

 


タスク プランのデプロイ

任意のアプリケーションにタスク プランをインストールし、タスク プラン ホスト アプリケーションにすることができます。タスク プランは、タスク プラン ホスト アプリケーション内の .task ファイルとして定義されます。しかし、これらのタスク プランを使用できるようにタスク プラン レジストリに登録するには、まずタスク プランをタスク プラン ホスト アプリケーションにインストールし、次にそのタスク プラン ホスト アプリケーションを WebLogic Server インスタンスにデプロイしなければなりません。

アプリケーションへの .task ファイルのインストールは、Workshop for WebLogic のワークリスト用プラグインを使用して実行できます。このため、Workshop for WebLogic IDE でタスク プランを作成した場合は、そのタスク プランはホスト アプリケーションに自動的にインストールされます。Workshop for WebLogic を使用しない場合は、コマンドラインおよび Ant タスクを使用して、タスク プランをホスト アプリケーションにインストールできます。これらのユーティリティは、どちらも次の引数を必要とします。

コマンドライン ユーティリティと Ant ユーティリティは、ソース ディレクトリから .task ファイルを検索し、タスク プラン ホスト アプリケーションへのデプロイのために検出されたすべての .task ファイルを登録します。

コマンドライン ユーティリティによるホスト アプリケーションへのタスク プランのインストール
java com.bea.wli.worklist.build.InstallTaskPlan <options>

このコマンドのオプションと引数の定義は次のとおりです。

-appRootDir - ターゲット アプリケーションの META-INF ディレクトリを保持します。

-taskTypeSrcDir - ターゲット アプリケーションにインストールされる .task ファイルを保持します。このディレクトリが appRootDir の子ディレクトリである場合は、ファイルのコピーは行われません。それ以外の場合は、このディレクトリに含まれる .task ファイルは、アプリケーションのルートにあるターゲット アプリケーション内の同一相対パスに再帰的にコピーされます。

Ant ユーティリティによるホスト アプリケーションへのタスク プランのインストール

<project name="MyProject">
  ...
  <taskdef name="install-tasktype-in-app"     classname="com.bea.wli.worklist.build.InstallTaskPlanTask"
      classpath="${<WebLogic Integration の public.jar を含むクラスパス}"/>
  <install-tasktype-in-app
    appRootDir="${<ホスト アプリケーションのルート ディレクトリ>}"
    taskTypeSrcDir="${<タスク プランのソース ディレクトリ>}"/>
  ...
</project>

アプリケーションへのスキーマのデプロイ

要件に基づいて、または特定のスキーマに関連付けられているタスク プランをサポートするために、アプリケーションにスキーマをデプロイする必要があります。

アプリケーションにインストールされているタスク プランは、XMLBean データ タイプを参照できます。これらのデータ タイプ参照は、使用するスキーマからコンパイルされた固有の XMLBean タイプであるカスタム バリアントを定義できます。これらのスキーマは、タスク プランをホスティングする同じアプリケーション (または、少なくともアプリケーションから認識できる場所) に用意する必要があります。推奨される最も単純な方法は、アプリケーションのルートにスキーマ プロジェクトを作成し、そのプロジェクトの src ディレクトリの下にスキーマ XSD ファイルを配置することです。これらのスキーマは、Workshop for WebLogic IDE のビルド機能を使用して XMLBean にコンパイルできます。

 


イベント ハンドラのデプロイ

独自のイベント ハンドラを定義し、ワークリストに定義された次のタイプのリスナの動作を制御できます。

イベント ハンドラは、1 つまたは複数のタスク プラン、イベント タイプ、またはその両方と関連付けるか、グローバルに適用することができます。ハンドラを特定のタスク プランと関連付けた場合は、そこに含まれるコンフィグレーションは、関連するタスク プランまたはイベント タイプのみで使用されます。グローバルに適用したイベント ハンドラは、あらゆるタスクおよびあらゆるタイプのイベントで使用できます。

イベント ハンドラを使用するには、ワークリスト ホスト アプリケーションにイベント ハンドラをインストールする必要があります。イベント ハンドラをインストールする方法は次のとおりです。

Workshop for WebLogic のワークリスト用プラグインは、.handler ファイルの作成時にイベント ハンドラを自動的にインストールします。このため、Workshop for WebLogic を使用する場合は、この作業を手動で行う必要はありません。Workshop for WebLogic を使用しない場合は、コマンドラインおよび Ant タスクを使用して、イベント ハンドラをワークリスト ホスト アプリケーションにインストールできます。これらのユーティリティは、どちらも次の引数を必要とします。

コマンドライン ユーティリティと Ant ユーティリティは、ソース ディレクトリから .handler ファイルを検索し、ホスト アプリケーションへのデプロイのために検出されたすべてのファイルを登録します。

コマンドライン ユーティリティによるホスト アプリケーションへのイベント ハンドラのインストール

java com.bea.wli.worklist.build.InstallEventHandler <options>

このコマンドのオプションの定義は次のとおりです。

-appRootDir - ターゲット アプリケーションの META-INF ディレクトリを保持します。

-handlerSrcDir - ターゲット アプリケーションにインストールされる .handler ファイルを保持します。このディレクトリが appRootDir の子ディレクトリである場合は、ファイルのコピーは行われません。それ以外の場合は、このディレクトリに含まれる .handler ファイルは、アプリケーションのルートにあるターゲット アプリケーション内の同一相対パスに再帰的にコピーされます。

Ant ユーティリティによるホスト アプリケーションへのイベント ハンドラのインストール

<project name="MyProject">
  ...
  <taskdef name="install-eventhandler-in-app"     classname="com.bea.wli.worklist.build.InstallEventHandlerTask"
      classpath="${<WebLogic Integration の public.jar を含むクラスパス}"/>
  <install-eventhandler-in-app
    appRootDir="${<ホスト アプリケーションのルート ディレクトリ>}"
    handlerSrcDir="${<イベント ハンドラのソース ディレクトリ>}"/>
  ...
</project>

イベント ハンドラ記述子ファイルの例

次のようなイベント ハンドラ記述子ファイルをアプリケーションに作成します。

<?xml version="1.0" encoding="ISO-8859-1"?>
<java:event-handler xmlns:java="java:com.bea.wli.worklist.config"                 xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
  <java:global-handler>false</java:global-handler>
  <java:handled-task-type-id>/MyFolder/MyTaskPlan:1.0</java:handled-task-type-id>
  <java:name>My Handler</java:name>
  <java:event-subscription>
    <java:name>CREATE/ASSIGN Subs</java:name>
    <java:event-type><java:type>CREATE</java:type></java:event-type>
    <java:event-type><java:type>ASSIGN</java:type></java:event-type>
    <java:email-event-subscription>
    <java:java-mail-session-jndi-name>MyMailSession</java:java-mail-session-jndi-name>
    <java:from-name>Me@bea.com</java:from-name>
    <java:actor>
       <java:name>me</java:name>
       <java:type>User</java:type>
    </java:actor>
    </java:email-event-subscription>
  </java:event-subscription>
</java:event-handler>

 


カスタムの割り当てハンドラのデプロイ

次の Java インタフェースを実装することで、独自のカスタム割り当てハンドラを定義できます。

com.bea.wli.worklist.api.config.AssignmentHandler

カスタムの割り当てハンドラは、1 つまたは複数のタスク プランと関連付けるか、グローバルに適用することができます。ハンドラを特定のタスク プランと関連付けた場合は、そのタスク プランのタスクがユーザに割り当てられるたびに、ハンドラが呼び出されます。割り当てハンドラをグローバルに適用した場合は、ハンドラのデプロイメントを受け取るワークリスト システム インスタンス (スタンドアロン ワークリスト アプリケーションであれば、通常はローカル システム インスタンス) 内でそれまで適用されていたすべてのハンドラ (ワークリストのデフォルト ハンドラを含む) が置き換えられます。新しいグローバル ハンドラは、いずれかのタスクがユーザに割り当てられると呼び出されます。

注意 : すでにインストールされているカスタム ハンドラを上書きしてしまうことがあるため、割り当てハンドラのグローバル適用は慎重に行ってください。

カスタムの割り当てハンドラを使用するには、そのハンドラをワークリスト ホスト アプリケーションにインストールする必要があります。カスタムの割り当てハンドラをインストールする方法は次のとおりです。

Workshop for WebLogic のワークリスト用プラグインは、.assign ファイルの作成時に割り当てハンドラを自動的にインストールします。このため、Workshop for WebLogic を使用する場合は、この作業を手動で行う必要はありません。Workshop for WebLogic を使用しない場合は、コマンドラインおよび Ant タスクを使用して、割り当てハンドラをワークリスト ホスト アプリケーションにインストールできます。これらのユーティリティは、どちらも次の引数を必要とします。

これらのユーティリティは、ソース ディレクトリから .assign ファイルを検索し、ホスト アプリケーションへのデプロイのために検出されたすべてのファイルを登録します。

コマンドライン ユーティリティによるホスト アプリケーションへの割り当てハンドラのインストール

java com.bea.wli.worklist.build.InstallAssignmentHandler <options>
このコマンドのオプションの定義は次のとおりです。

-appRootDir - ターゲット アプリケーションの META-INF ディレクトリを保持します。

-handlerSrcDir - ターゲット アプリケーションにインストールされる .assign ファイルを保持します。このディレクトリが appRootDir の子ディレクトリである場合は、ファイルのコピーは行われません。それ以外の場合は、このディレクトリに含まれる .assign ファイルは、アプリケーションのルートにあるターゲット アプリケーション内の同一相対パスに再帰的にコピーされます。

Ant ユーティリティによるホスト アプリケーションへの割り当てハンドラのインストール

<project name="MyProject">
  ...
  <taskdef name="install-assignmenthandler-in-app"    classname="com.bea.wli.worklist.build.InstallAssignmentHandlerTask"
    classpath="${<WebLogic Integration の public.jar を含むクラスパス}"/>
   <install-assignmenthandler-in-app
    appRootDir="${<ホスト アプリケーションのルート ディレクトリ>}"
    handlerSrcDir="${<ハンドラのソース ディレクトリ>}"/>
  ...
</project>

割り当てハンドラ記述子ファイルの例

次のような割り当てハンドラ記述子ファイルをアプリケーションに作成します。

<?xml version="1.0" encoding="ISO-8859-1"?>
<custom-assignment-handler-set
                   xmlns ="java:com.bea.wli.worklist.config"
                   xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
  <custom-assignment-handler>
    <global-handler>false</global-handler>
    <!-- グローバル ハンドラでない場合は 1 つまたは複数の handled-task-type-id 要素 -->
    <handled-task-type-id>/MyFolder/MyTaskPlan:1.0</handled-task-type-id>
    <handled-task-type-id>/MyFolder/MyOtherTaskPlan:2.0</handled-task-type-id>
    <implementation-class-name>com.acme.mystuff.MyAssignmentHandler
    </implementation-class-name>
    <!-- ハンドラを正しく記述するために必要な任意のプロパティ。文字列値のみがサポートされる。これは、AssignmentHandler impl の setProperties メソッドに渡される -->
    <property>
      <name>ConstructorProp1</name>
      <value>Value for prop 1</value>
    </property>
  </custom-assignment-handler>
</custom-assignment-handler-set>

 


カスタムのイベント リスナのデプロイ

次の Java インタフェースを実装することで、独自のカスタム イベント リスナを定義できます。

com.bea.wli.worklist.api.events.TaskEventListener

カスタム リスナは、1 つまたは複数のタスク プランおよびイベント タイプと関連付けるか、グローバルに適用することができます。特定のタスク プランまたはイベント タイプと関連付けられたリスナは、そのタイプのタスクが、指定したタイプのイベントを作成するように変更されると呼び出されます。グローバルに適用されるリスナは、あらゆるタイプのタスクでイベントが発生するたびに呼び出されます。

タスク イベント リスナを使用するには、次のようにリスナをワークリスト ホスト アプリケーションにインストールする必要があります。

Workshop for WebLogic のワークリスト用プラグインは、.listener ファイルの作成時にカスタムのイベント リスナを自動的にインストールします。このため、Workshop for WebLogic を使用する場合は、この作業を手動で行う必要はありません。Workshop for WebLogic を使用しない場合は、コマンドラインおよび Ant タスクを使用して、カスタムのイベント リスナをワークリスト ホスト アプリケーションにインストールできます。これらのユーティリティは、どちらも次の引数を必要とします。

これらのユーティリティは、ソース ディレクトリから .listener ファイルを検索し、ホスト アプリケーションへのデプロイのために検出されたすべてのファイルを登録します。

コマンドライン ユーティリティによるホスト アプリケーションへのイベント リスナのインストール
java com.bea.wli.worklist.build.InstallTaskEventListener <options>

このコマンドのオプションの定義は次のとおりです。

-appRootDir - ターゲット アプリケーションの META-INF ディレクトリを保持します。

-listenerSrcDir - ターゲット アプリケーションにインストールされる .listener ファイルを保持します。このディレクトリが appRootDir の子ディレクトリである場合は、ファイルのコピーは行われません。それ以外の場合は、このディレクトリに含まれる .listener ファイルは、アプリケーションのルートにあるターゲット アプリケーション内の同一相対パスに再帰的にコピーされます。

Ant ユーティリティによるホスト アプリケーションへのイベント リスナのインストール
<project name="MyProject">
  ...
    <taskdef name="install-taskeventlistener-in-app"        classname="com.bea.wli.worklist.build.InstallTaskEventListenerTask"
       classpath="${<WebLogic Integration の public.jar を含むクラスパス}"/>
    <install-taskeventlistener-in-app
    appRootDir="${<ホスト アプリケーションのルート ディレクトリ>}"
    listenerSrcDir="${<リスナのソース ディレクトリ>}"/>
  ...
</project>

イベント リスナ記述子ファイルの例

次のようなタスク イベント リスナ記述子 (.listener) ファイルをアプリケーションに作成します。

<?xml version="1.0" encoding="ISO-8859-1"?>
<task-event-listener
    xmlns ="java:com.bea.wli.worklist.config"
    xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
  <!-- アプリケーション内でユニークな名前 -->
  <name>MyTaskEventListener</name>
  <!-- グローバルに適用する場合は task-plan-id 要素は無視される -->
  <global-listener>false</global-listener>
      <!-- グローバル リスナでない場合は 1 つまたは複数の task-plan-id
       要素 -->
  <task-plan-id>/MyFolder/MyTaskPlan:1.0</task-plan-id>
  <task-plan-id>/MyFolder/MyOtherTaskPlan:1.0</task-plan-id>
  <!-- true の場合は event-type 要素は無視される -->
  <for-all-event-types>false</for-all-event-types>
  <!-- すべてのイベント タイプに適用しない場合は、1 つまたは複数のイベント タイプ
       -->
  <event-type>CREATE</event-type>
  <event-type>COMPLETE</event-type>
  <event-type>ABORT</event-type>
  <!-- ディスパッチ モード (同期リスナは、タスクが更新されるスレッドと同じスレッドにディスパッチされる。
       このため、更新を行うユーザとしてディスパッチが実行されるので注意が必要。
       非同期リスナは、TaskEventDispatcherMDB の run-as プリンシパルとして
       実行される (デフォルトでは匿名。ただし、WLS
       コンソールでコンフィグレーション可能)) -->
  <sync>true</sync>
  <!-- クリティカルかどうか -->
  <critical>true</critical>
  <!-- TaskEventListener 実装クラス名 (引数なしのパブリック コンストラクタが必要) -->
  <implementation-class-name>
    demo.MyTaskEventListener
  </implementation-class-name>
  <!-- リスナを正しく記述するために必要な任意のプロパティ。
       文字列値のみがサポートされる。これは TaskEventListener 実装の
       setProperties メソッドに渡される -->
  <property>
    <name>Prop1</name>
    <value>Hello</value>
  </property>
  
</task-event-listener>

上記リスナ記述子は、com.acme.mystuff.MyTaskEventListener のインスタンスをインストールし、次のタイプのタスクに適用できるようにします。

また、次のタイプのイベントに適用できるようにします。

リスナ インスタンスは、引数なしのコンストラクタを使用して作成されます。その後、プロパティ要素に指定されているプロパティが適用された setProperties メソッドが呼び出され、さらに initialize メソッドが呼び出されます。

 


電子メール受信者カリキュレータのデプロイ

次の Java インタフェースを実装することで、独自のカスタム電子メール受信者カリキュレータを定義できます。

com.bea.wli.worklist.api.config.EmailRecipientCalculator

カスタムの電子メール受信者カリキュレータはグローバルに適用され、電子メール通知が送信されるたびに呼び出されます。EmailRecipientCalculator をインストールすると、カリキュレータのデプロイメントを受け取るワークリスト システム インスタンス (スタンドアロン ワークリスト アプリケーションであれば、通常はローカル システム インスタンス) 内でそれまで適用されていたすべてのカリキュレータが置き換えられます。新しいグローバル カリキュレータは、ワークリスト電子メール サブシステムから電子メール通知が送信されるたびに呼び出されます。

電子メール受信者カリキュレータを使用するには、次のようにワークリスト ホスト アプリケーションにインストールする必要があります。

Workshop for WebLogic のワークリスト用プラグインは、.email ファイルの作成時にカリキュレータを自動的にインストールします。このため、Workshop for WebLogic を使用する場合は、この作業を手動で行う必要はありません。Workshop for WebLogic を使用しない場合は、コマンドラインおよび Ant タスクを使用して、電子メール受信者カリキュレータをワークリスト ホスト アプリケーションにインストールできます。これらのユーティリティは、どちらも次の引数を必要とします。

これらのユーティリティは、ソース ディレクトリから .email ファイルを検索し、ホスト アプリケーションへのデプロイのために検出されたすべてのファイルを登録します。

コマンドライン ユーティリティによるホスト アプリケーションへの電子メール受信者カリキュレータのインストール
java com.bea.wli.worklist.build.InstallEmailRecipientCalculator <options>

このコマンドのオプションの定義は次のとおりです。

-appRootDir - ターゲット アプリケーションの META-INF ディレクトリを保持します。

-calculatorSrcDir - ターゲット アプリケーションにインストールされる .email ファイルを保持します。このディレクトリが appRootDir の子ディレクトリである場合は、ファイルのコピーは行われません。それ以外の場合は、このディレクトリに含まれる .email ファイルは、アプリケーションのルートにあるターゲット アプリケーション内の同一相対パスに再帰的にコピーされます。

Ant ユーティリティによるホスト アプリケーションへの電子メール受信者カリキュレータのインストール
<project name="MyProject">
  ...
  <taskdef name="install-emailrecipientcalculator-in-app" classname="com.bea.wli.worklist.build.InstallEmailRecipientCalculatorTask"
           classpath="${<WebLogic Integration の public.jar を含むクラスパス}"/>
  <install- emailrecipientcalculator -in-app
      appRootDir="${<ホスト アプリケーションのルート ディレクトリ>}"
      calculatorSrcDir="${<カリキュレータのソース ディレクトリ>}"/>
  ...
</project>

電子メール受信者カリキュレータ記述子ファイルの例

次のような電子メール受信者カリキュレータ記述子 (.email) ファイルをアプリケーションに作成します。

<?xml version="1.0" encoding="ISO-8859-1"?>
<java:email-recipient-calculator
  xmlns:java="java:com.bea.wli.worklist.config"
  xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
  <java:implementation-class-name>com.bea.wli.worklist.test.testEmailNotification.EmailRecipientCalculatorImpl</java:implementation-class-name>
  <java:property>
    <java:name>EmailDomainAddr</java:name>
    <java:value>custom.worklist.drt.com</java:value>
  </java:property>
</java:email-recipient-calculator>

 


タスク URL カリキュレータのデプロイ

次の Java インタフェースを実装することで、独自のカスタム タスク URL カリキュレータを定義できます。

com.bea.wli.worklist.api.config.TaskURLCalculator

カリキュレータはグローバルに適用され、電子メール通知が送信されるたびに呼び出されます。TaskURLCalculator をインストールすると、カリキュレータのデプロイメントを受け取るワークリスト システム インスタンス (スタンドアロン ワークリスト アプリケーションであれば、通常はローカル システム インスタンス) 内でそれまで適用されていたすべてのカリキュレータが置き換えられます。新しいグローバル カリキュレータは、ワークリスト電子メール サブシステムから電子メール通知が送信されるたびに呼び出されます。

タスク URL カリキュレータを使用するには、次のようにワークリスト ホスト アプリケーションにインストールする必要があります。

Workshop for WebLogic のワークリスト用プラグインは、.taskurl ファイルの作成時にカリキュレータを自動的にインストールします。このため、Workshop for WebLogic を使用する場合は、この作業を手動で行う必要はありません。Workshop for WebLogic を使用しない場合は、コマンドラインおよび Ant タスクを使用して、タスク URL カリキュレータをワークリスト ホスト アプリケーションにインストールできます。これらのユーティリティは、どちらも次の引数を必要とします。

これらのユーティリティは、ソース ディレクトリから .taskurl ファイルを検索し、ホスト アプリケーションへのデプロイのために検出されたすべてのファイルを登録します。

コマンドライン ユーティリティによるホスト アプリケーションへのタスク URL カリキュレータのインストール
java com.bea.wli.worklist.build.InstallTaskURLCalculator <options>

このコマンドのオプションの定義は次のとおりです。

-appRootDir - ターゲット アプリケーションの META-INF ディレクトリを保持します。

-calculatorSrcDir - ターゲット アプリケーションにインストールされる .taskurl ファイルを保持します。このディレクトリが appRootDir の子ディレクトリである場合は、ファイルのコピーは行われません。それ以外の場合は、このディレクトリに含まれる .taskurl ファイルは、アプリケーションのルートにあるターゲット アプリケーション内の同一相対パスに再帰的にコピーされます。

Ant ユーティリティによるホスト アプリケーションへのタスク URL カリキュレータのインストール
<project name="MyProject">
  ...
  <taskdef name="install-taskurlcalculator-in-app" classname="com.bea.wli.worklist.build.InstallTaskURLCalculatorTask"
           classpath="${<WebLogic Integration の public.jar を含むクラスパス}"/>
  <install-taskurlcalculator-in-app
      appRootDir="${<ホスト アプリケーションのルート ディレクトリ>}"
      calculatorSrcDir="${<カリキュレータのソース ディレクトリ>}"/>
  ...
</project>

タスク URL カリキュレータ記述子ファイルの例

次のようなタスク URL カリキュレータ記述子 (.taskurl) ファイルをアプリケーションに作成します。

<?xml version="1.0" encoding="ISO-8859-1"?>
<java:task-url-calculator
  xmlns:java="java:com.bea.wli.worklist.config"
  xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
  <java:implementation-class-name>com.bea.wli.worklist.test.testURLCalculatorImpl</java:implementation-class-name>
  <java:property>
    <java:name>MyProperty</java:name>
    <java:value>My Custom Value</java:value>
  </java:property>
</java:task-url-calculator>

 


カスタムのタスク履歴プロバイダのデプロイ

次の Java インタフェースを実装することで、独自のカスタム タスク履歴プロバイダを定義できます。

com.bea.wli.worklist.api.config.TaskHistoryProvider

カスタムのタスク履歴プロバイダは、1 つまたは複数のタスク プランと関連付けるか、グローバルに適用することができます。プロバイダを特定のタスク プランと関連付けた場合は、そのタイプのタスクの履歴が要求されるたびに、プロバイダが呼び出されます。プロバイダをグローバルに適用した場合は、プロバイダのデプロイメントを受け取るワークリスト システム インスタンス (スタンドアロン ワークリスト アプリケーションであれば、通常はローカル システム インスタンス) 内でそれまで適用されていたすべてのプロバイダ (ワークリストのデフォルト プロバイダを含みます) が置き換えられます。新しいグローバル プロバイダは、あらゆるタイプのタスクの履歴が要求されるたびに呼び出されます。

注意 : すでにインストールされているカスタム プロバイダを上書きしてしまうことがあるため、タスク履歴プロバイダのグローバル適用は慎重に行ってください。

カスタムのタスク履歴プロバイダを使用するには、次のようにプロバイダをワークリスト ホスト アプリケーションにインストールする必要があります。

注意 : Workshop for WebLogic のワークリスト用プラグインは、その他のモジュールとともにプロバイダを自動的にインストールしません。プロバイダをデプロイするには、実行時にプロバイダを手動でインストールする必要があります。

ワークリストには、カスタム プロバイダをワークリスト ホスト アプリケーションにインストールするためのコマンドラインと Ant タスクが用意されています。これらのユーティリティは、どちらも次の引数を必要とします。

これらのユーティリティは、ソース ディレクトリから .history ファイルを検索し、ホスト アプリケーションへのデプロイのために検出されたすべてのファイルを登録します。

コマンドライン ユーティリティによるホスト アプリケーションへのタスク履歴プロバイダのインストール
java com.bea.wli.worklist.build.InstallTaskHistoryProvider <options>

このコマンドのオプションの定義は次のとおりです。

-appRootDir - ターゲット アプリケーションの META-INF ディレクトリを保持します。

-providerSrcDir - ターゲット アプリケーションにインストールされる .history ファイルを保持します。このディレクトリが appRootDir の子ディレクトリである場合は、ファイルのコピーは行われません。それ以外の場合は、このディレクトリに含まれる .history ファイルは、アプリケーションのルートにあるターゲット アプリケーション内の同一相対パスに再帰的にコピーされます。

Ant ユーティリティによるホスト アプリケーションへのタスク履歴プロバイダのインストール
<project name="MyProject">
  ...
  <taskdef name="install-taskhistoryprovider-in-app" classname="com.bea.wli.worklist.build.InstallTaskHistoryProviderTask"
           classpath="${<WebLogic Integration の public.jar を含むクラスパス}"/>
  <install-taskhistoryprovider-in-app
      appRootDir="${<ホスト アプリケーションのルート ディレクトリ>}"
      providerSrcDir="${<プロバイダのソース ディレクトリ>}"/>
  ...
</project>

カスタムのタスク履歴プロバイダ記述子ファイルの例

次のようなタスク履歴プロバイダ記述子 (.history) ファイルをアプリケーションに作成します。

<?xml version="1.0" encoding="ISO-8859-1"?>
<task-history-provider
                      xmlns ="java:com.bea.wli.worklist.config"
                      xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
  <global-handler>false</global-handler>
      <!-- グローバル プロバイダでない場合は 1 つまたは複数の handled-task-type-id
       要素 -->
  <handled-task-type-id>/MyFolder/MyTaskPlan:1.0</handled-task-type-id>
  <handled-task-type-id>/MyFolder/MyOtherTaskPlan:2.0</handled-task-type-id>
  <implementation-class-name>
    com.acme.mystuff.MyTaskHistoryProvider
  </implementation-class-name>
      <!-- プロバイダを正しく記述するために必要な任意のプロパティ。
       文字列値のみがサポートされる。これは TaskHistoryProvider 実装の
       setProperties メソッドに渡される -->
  <property>
    <name>ConstructorProp1</name>
    <value>Value for prop 1</value>
  </property>
</task-history-provider>

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