コミュニティ ガイド

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コミュニティの作成および管理

実稼動のプロダクション環境では、ステージング段階で作成されたコミュニティ テンプレートをポータル管理者およびエンドユーザが使用してコミュニティを作成し、管理権限を持つコミュニティ メンバがコミュニティを管理します。ポータル管理者はまた、訪問者の資格、委託管理、コンテンツ管理タイプの変更、キャッシュのコンフィグレーションによるパフォーマンス管理、およびその他の関連タスクを実行します。カスタム コミュニティではなく、GroupSpace コミュニティを作成する場合、プロダクションの段階で ActiveMenus タグをコンフィグレーションする必要があります。詳細については、「コミュニティでのタグ ライブラリの使用」を参照してください。

ポータル管理者は、WebLogic Portal 伝播ツールを使用してコミュニティ テンプレートなどのポータル データをステージング環境に戻し、プロダクション環境の条件でテストすることができます。

この章の内容は以下のとおりです。

 


コミュニティの作成

ポータル管理者として、WebLogic Portal Administration Console を使用してコミュニティを作成することができます。エンド ユーザに独自のコミュニティの作成を可能にするには、コミュニティ ツール を含むコミュニティが最低 1 つ存在している必要があります。コミュニティ ツールは、管理コミュニティのメンバーに新しいコミュニティ作成用のメニューを提供します。

WebLogic Portal の伝播ツールはコミュニティ インスタンスを伝播しないため、コミュニティはステージング環境ではなく、プロダクション環境に作成する必要があります。

ユーザがコミュニティを作成すると、そのユーザは自動的にコミュニティ作成者およびコミュニティ オーナーとなり、コミュニティのすべての管理権限が付与されます。

ヒント : コミュニティを作成する時に非アクティブにしないでください。こうすれば、管理権限を持つコミュニティ メンバーはコミュニティをアクティブ化する前に、テストしたりコンフィグレーションしたりすることができます。コミュニティの機能がカスタム コミュニティ プロパティの有無に左右される場合には、コミュニティをアクティブ化する前にこれらのプロパティを定義します(「カスタム コミュニティ プロパティの作成」を参照)。

この節では、Administration Console を使用してコミュニティを作成する手順について説明します。これらの手順は、コミュニティ内部のコミュニティ ツールを使用してコミュニティを作成する場合と類似しています。

WebLogic Portal Administration Console を使用してコミュニティを作成すると、コミュニティ ツールを含む最初のコミュニティから、エンド ユーザが独自のコミュニティを作成することができます。

  1. Administration Console で、[ポータル|ポータル管理] を選択します。
  2. [ポータル リソース] ツリーで、適切な Web アプリケーションが選択されていることを確認します。適切なアプリケーションが選択されていない場合は、[Web アプリケーションの更新] をクリックして、使用する Web アプリケーションを選択します。
  3. まだ作成していない場合、ポータルを作成します。
  4. ポータル リソース ツリーで、ポータル ディレクトリを展開し, 作成したポータルを展開して、[コミュニティ] ディレクトリを選択します。
  5. [参照] タブで、[コミュニティの作成] をクリックします。コミュニティの作成ウィザードが表示されます。
  6. ウィザードの手順 1 で、テンプレートのソースを選択して、[次へ] をクリックします。
    • [コミュニティ テンプレートの使用] - 既存のコミュニティ テンプレートを選択して、コミュニティを作成できます。
    • [ライブラリにあるリソースの選択] - ポータル ライブラリの既存のブック (または作成したブック)、既存のシェル、および既存のルック アンド フィールを使用してコミュニティを作成できます。選択したリソースは、コミュニティで使用するために設計されていることを確認してください。たとえば、シェルにはコミュニティ ツールが含まれている必要があります。
    • [.community または .portal ファイルを選択します] - 開発チームが作成した既存の .community または .portal ファイルを使用してコミュニティを作成できます。.portal ファイルを使用する場合、ファイルがコミュニティとして使用するために設計されていることを確認してください。
  7. 手順 2 で、適切なリソースを選択して、[次へ] をクリックします。[検索] または [すべて表示] をクリックして、使用可能な選択肢を表示します。
  8. 手順 3 で、次を入力して、[次へ] をクリックします。
    • [タイトル] - ユーザ インタフェースでコミュニティに対して表示されるタイトル。
    • [説明] - コミュニティを選択すると表示される説明。
    • [URL の一部] - コミュニティの URL の最後の部分となるテキスト。
    • コミュニティの残りのプロパティを選択し、入力します (「コミュニティ インフラストラクチャの設定」 の章の 「コミュニティ プロパティ リファレンス」 を参照)。
  9. 手順 4 で、次を入力して、[次へ] をクリックします。
    • コミュニティが失効する日付を設定します。コミュニティを失効させない場合、このフィールドは空白のままにします。
    • コミュニティに設定したプロパティを確認します。
    • [今すぐこのコミュニティをアクティブにする] - コミュニティをすぐ利用可能にするには、このオプションを選択します。アクティブ化する前に、コミュニティをコンフィグレーションし、テストする場合、このオプションは選択解除してください。
  10. 手順 5 でコミュニティの設定を確認し、[完了] をクリックします。
  11. 新しいコミュニティを表示するには、ポータル リソース ツリーでコミュニティを選択して、[コミュニティの表示] をクリックします。

コミュニティのアクティブ化

非アクティブ化されているコミュニティをアクティブ化して、ユーザがコミュニティにアクセスできるようにするには

  1. [ポータル] ディレクトリ、[yourPortal] ディレクトリ、および [コミュニティ] ディレクトリを展開し、[yourCommunity]を選択して、ポータル リソース ツリーでアクティブ化するコミュニティを選択します。
  2. [概要] タブで [ステータスと有効期限] をクリックします。
  3. [ステータスと有効期限] ダイアログで、[ステータス] ドロップダウン フィールドから [アクティブ] を選択し、[更新] をクリックします。

 


コミュニティ テンプレートの変更および削除

テンプレートを変更すると、そのテンプレートで作成したコミュニティには新しいテンプレートのプロパティと特性が引き継がれます。そのテンプレートに基づいた既存のコミュニティは変更されません。既存のコミュニティに変更を適用する場合は、それらのコミュニティを直接変更する必要があります。

  1. ポータル リソース ツリーで、[ポータル] ディレクトリ、[yourPortal] ディレクトリ、[テンポーレト] ディレクトリ、および [コミュニティ テンプレート] ディレクトリを展開し、[yourTemplate] を選択します。
  2. [詳細] タブで、いずれかのリンクまたはボタンをクリックして、テンプレートを変更します。詳細については、「コミュニティ インフラストラクチャの設定」 の章の 「コミュニティ プロパティ リファレンス」 を参照してください。
  3. コミュニティ テンプレートを削除する場合、[ポータル] ディレクトリ、[yourPortal] ディレクトリ、および [テンポーレト] ディレクトリを展開して、[コミュニティ テンプレート] ディレクトリを選択します。テンプレートの横の [削除] チェック ボックスを選択して、[削除] をクリックします。そのテンプレートに基づいたコミュニティは影響を受けません。

コミュニティは、訪問者ツールを含むシェルを使用する必要があります。

 


コミュニティ プロパティの修正

コミュニティを作成したら、Administration Console でプロパティを変更することができます。変更後、コミュニティはすぐに新しい設定を使用します。

  1. ポータル リソース ツリーで、[ポータル] ディレクトリ、[yourPortal] ディレクトリ、および [コミュニティ] ディレクトリを展開して、[yourCommunity] を選択します。
  2. [まとめ] タブで、いずれかのリンクまたはボタンをクリックして、プロパティを変更します。詳細については、「コミュニティ プロパティ リファレンス」および「コミュニティ メンバーの管理」を参照してください。

コミュニティは、訪問者ツールを含むシェルを使用する必要があります。

 


カスタム コミュニティ プロパティの作成

コミュニティを作成したら、コミュニティとその特性をユニークに識別するカスタム プロパティを追加することができます。開発者はそれらのプロパティを使用して、プログラム機能を開発することができます。

カスタム プロパティを作成するには

  1. ポータル リソース ツリーで、[ポータル] ディレクトリ、[yourPortal] ディレクトリ、および [コミュニティ] ディレクトリを展開して、[yourCommunity] を選択します。
  2. [カスタム プロパティ] タブを選択します。
  3. [プロパティの追加] をクリックします。
  4. [カスタム プロパティの作成] ダイアログで、プロパティ名と値を入力します。複数の値を追加するには、[別の値の追加] をクリックします。
  5. [保存] をクリックします。

カスタム プロパティは変更および削除することもできます。変更するには [編集] をクリックし、削除するには [削除] チェックボックスを選択して、プロパティの横にある [削除] をクリックします。

 


コミュニティ リソースに対する委託管理特権の設定

コミュニティ リソースへの管理アクセスは、ポータル デスクトップ リソースと同じ方法で委託管理ロールを割り当てて制御することができます。

 


コミュニティ リソースに対する訪問者の資格の設定

コミュニティ リソースへのエンド ユーザ アクセスは、ポータル デスクトップ リソースと同じ方法で、訪問者の資格ロールを割り当てることによって制御することができます。

注意 : コミュニティ リソースに対する資格を設定する際には注意が必要です。コミュニティ デスクトップのコンポーネント (ブック、ページ、ポートレット) に定義レベルで資格を適用すると、一部または全部のコンポーネントがコミュニティ メンバーに対して表示されなくなる可能性があります。

 


ローカライズされたコミュニティのタイトルと説明の作成

ローカライズされたコミュニティのタイトルと説明を提示することができます。ローカライズされたテキストを提示する場合、ブラウザは提示する言語を使用するように設定します。ローカライズされたコミュニティのタイトルと説明は、Administration Console 内で、またはコミュニティ内でブラウザに表示されます。たとえば、GroupSpace では、ローカライズされたタイトルが、GroupSpace のヘッダに表示されます。詳細については、『GroupSpace ガイド』を参照してください。

中国語などの 2 バイト文字を使用する場合は、システムが 2 バイト文字をサポートするコンフィグレーションになっていることを確認してください。

この機能を使用して、コミュニティ名と説明を代わりに英語で表示することもできます。コミュニティ名と説明は何度でも変更できます。

  1. ポータル リソース ツリーで、[ポータル] ディレクトリ、[yourPortal] ディレクトリ、および [コミュニティ] ディレクトリを展開して、[yourCommunity] を選択します。
  2. [タイトルと説明] タブを選択して、[ローカライズ済みタイトルの追加] をクリックします。
  3. [ローカライズ済みタイトルと説明の追加] ダイアログで以下を入力します。
    • [言語] (必須) - 言語に対する 2 文字のコード。たとえば、中国語は zh となります。
    • [] (省略可能) - 国の名前。
    • [バリアント] (省略可能) - アメリカ英語は 「US」、台湾の中国語は 「TW」 など、大文字 2 文字の言語バリアント。
    • [タイトル] (必須) - 提示するローカライズされたタイトル。
    • [説明] (省略可能) - 提示するローカライズされた説明。
  4. [作成] をクリックします。

英語のテキストを変更するなど、既存のタイトルおよび説明を変更する場合は、言語リンクをクリックしてタイトルおよび説明を変更してください。

 


コミュニティの非アクティブ化または削除

ユーザをコミュニティにアクセスできなくするには、コミュニティを非アクティブ化するか削除します。コミュニティの非アクティブ化は、コンフィグレーション中やアーカイブ中のユーザ アクセスの防止や、今後再度アクティブ化する場合に使用できます。削除すると、コミュニティはデータベースから完全に削除されます。

コミュニティの非アクティブ化

アクティブなコミュニティを非アクティブ化して、ユーザのコミュニティへのアクセスを防止するには

  1. ポータル リソース ツリーで、非アクティブにするコミュニティを選択します。
  2. [概要] ページで [ステータスと有効期限] をクリックします。
  3. [ステータスと有効期限] ダイアログで、[非アクティブ] を選択して、[更新] をクリックします。または、特定の日付にコミュニティを非アクティブ化する場合は、[アクティブ] を選択して、自動的に非アクティブ化される [有効期限] を設定し、[更新] をクリックします。

コミュニティに割り当てられたコールバック クラスで、コミュニティが非アクティブ化されたときに何が発生するかを指定します。たとえば、コミュニティが非アクティブ化されたときに、ユーザに通知を送信することもできます。

コミュニティの削除

削除すると、コミュニティはデータベースから完全に削除されます。

コミュニティを削除するには、以下の手順を実行します。

  1. ポータル リソース ツリーで、[ポータル] ディレクトリ、[yourPortal] ディレクトリ を展開して、[コミュニティ] ディレクトリを選択します。
  2. [参照] タブで、コミュニティ名の横の [削除] チェックボックスを選択します。
  3. [削除] をクリックします。

 


複数の GroupSpace コミュニティへのアクセス

複数の GroupSpace コミュニティに属する場合、1 回ログインすれば、参加しているコミュニティ、参加するように招待されているコミュニティ、すべてのユーザが参加できるパブリック コミュニティにアクセスできます。

属する GroupSpace コミュニティにアクセスしてすべての招待を表示するには、以下の手順を実行します。

  1. [GroupSpace ホーム] ページで、ユーザ名とパスワードを入力して GroupSpace コミュニティにログインします。
  2. 属しているコミュニティをクリックします。
  3. メイン コミュニティ ページで、[ホーム] をクリックします。
  4. すでにログインしているので、招待リンクをクリックして招待を表示するか、またはコミュニティ リンクをクリックして他のコミュニティにアクセスします。

 


コミュニティ メンバーの管理

Administration Console では、メンバーの機能に関する権限を変更したり、メンバーをコミュニティから削除することができます。

作成者、所有者、投稿者、閲覧者などの機能は、メンバーのコミュニティ リソースに対するアクセス レベルを決定します。コミュニティ メンバーの機能を変更することができます。たとえば、ユーザにコミュニティに対する管理アクセス権限を付与するには、ユーザの機能を所有者に変更します。作成者および所有者の機能は、すべてのコミュニティで自動的に提供されます。追加機能は、開発チームにより提供されます。

非 GroupSpace コミュニティにある WebLogic Portal に付属の MemberPicker ポートレットを使用できます。ポータル デスクトップでは、コミュニティの外部ではユーザ ピッカー ポートレットを使用できます。ポータル システム 管理者は、ポータル デスクトップですべてのユーザを表示することができます。

次に、Administration Console を使用してメンバーを管理する手順を示します。

メンバーの機能の変更

  1. ポータル リソース ツリーで、[ポータル] ディレクトリ、[yourPortal] ディレクトリ、および [コミュニティ] ディレクトリを展開して、[yourCommunity] を選択します。
  2. [メンバー] タブを選択します。
  3. 機能を変更するユーザの横の [編集] をクリックします。
  4. [メンバシップの詳細] ダイアログで機能を選択して、[Save] をクリックします。

メンバーのコミュニティからの削除

メンバーを削除しても、そのメンバーはユーザ ストアからは削除されません。メンバーはコミュニティから削除されるだけです。[メンバー] タブで、削除するメンバーの横の [削除] チェックボックスを選択して、[削除] をクリックします。

 


コミュニティの伝播

ステージング段階または開発段階に戻ってコミュニティを伝播することはできません。伝播できるのは、コミュニティ テンプレートだけです。

デプロイと伝播の詳細については、『プロダクション業務ガイド』を参照してください。


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