Portal Administration Console のカスタマイズ

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ポータルでの Administration Console ポートレットの再使用

ポータル内で Administration Console からポートレットを再使用できます。この機能によって、コンテンツ、ユーザやグループの情報、キャンペーン設定のようなポータル リソースにポータルから直接アクセスできます。

この章では、以下のトピックについて説明します。

 


Administration Console ポートレットの概要

Administration Console は、各リソースに異なる方法でアクセスする多数のポートレットで構成されます。Administration Console 内の各タブは、ポートレットを含むページです。詳細については、図 2-1 を参照してください。

図 2-1 Administration Console のタブ

Administration Console のタブ

Administration Console にアクセスせずにポータル リソースにアクセスする場合は、ポータル アプリケーションでこれらのポートレットを再使用できます。以下のポータル リソースに関連付けられているポートレットは、ポータルに追加することができます。

注意 : ポータル アプリケーションでは、ポータル管理、委託管理、資格、およびサービス管理ポートレットの再使用はできません。

Administration Console 内のポートレットは、3 つのイベントに反応します。たとえば、コンテンツの選択にコンテンツ リソース ツリーを使用すると、コンテンツの [概要] タブ (コンテンツの概要ポートレット) がアクティブになります。図 2-2 を参照してください。

ただし、ポータルで Administration Console のポートレットをアクティブにするには、リソース ID をポートレット間通信イベントに使用します。別のポートレットが Administration Console のポートレットで使用されたリソース ID を参照すると、そのポートレットがアクティブになります。

注意 : ポータル アプリケーションでは、Administration Console ツリー ポートレット (ポータル リソース ツリー、コンテンツ リソース ツリーなど) を再使用できません。ポートレットとともにコンテンツ管理リソース ツリーなどの Administration Console 機能全体を使用する場合は、ポータルに Administration Console のポートレットを追加するのではなく、Administration Console を使用することをお勧めします。
図 2-2 リポジトリ ツリーで [UArticleU] を選択して概要ポートレットを表示

リポジトリ ツリーで [UArticleU] を選択して概要ポートレットを表示

たとえば、Administration Console から Content Presenter のポートレットとコンテンツの編集ポートレットを組み合わせて使用すると、ユーザはコンテンツを簡単に変更できます。コンテンツ表示ポートレットに [コンテンツの編集] ボタンを追加すれば、コンテンツの編集ポートレットをアクティブ化できます。

WebLogic Portal は Administration Console のポートレットを使うための固有の API を備えています。このポートレットはポートレット間通信イベントに統合するインタフェース ベースのフレームワークを提供します。イベントおよびイベント ハンドラを明示的に使用する代わりに、Administration Console のポートレットはリソース ID およびこのインタフェース ベースのフレームワークを使用して、イベントの生成と受信を行います。

 


ポータル アプリケーションへの Administration Console ポートレットの追加

ポータルに Administration Console のポートレットを追加する前に、Web プロジェクトにそれぞれの J2EE ライブラリを追加する必要があります。こうしたライブラリ モジュールは、共通のフレームワークと利用可能な各ポートレットを提供します。

Web プロジェクトに必要なライブラリ モジュールが含まれていることを確認してから、Administration ポートレットをポータルに追加します。

Administration Console のポートレットをアクティブ化するには、別のポートレットからの通信が必要です。Administration Console のポートレットのアクティブ化や呼び出しに使用できるポートレットを構築する必要があります。Administration Console のポートレットをアクティブ化するには、リソース ID を使用します。Administration Console のポートレットが認識するリソース ID を使用してイベントを生成する主ポートレットには、コードを追加する必要があります。

この節では、次のトピックについて説明します。

Web プロジェクトへの Administration Console リソースの追加

Web プロジェクトに追加する必要があるそれぞれのライブラリ モジュールには、Administration Console のポートレットが含まれています。必要な J2EE モジュールをコピーします。すべてのポートレットに対して wlp-tools-common-web-lib および wlp-tools-framework-web-lib ライブラリが必要です。

Administration Console に J2EE ライブラリを追加するには、以下の手順に従ってください。

  1. Web プロジェクト フォルダを右クリックして、[ビルド・パス|ライブラリの追加] を選択します。
  2. [ライブラリーの追加] ダイアログで、[WebLogic J2EE ライブラリ] を選択します。[次へ] をクリックします。
  3. [追加] をクリックします。それぞれのライブラリ モジュールを参照し、[OK] をクリックします。
  4. [終了] をクリックします。
  5. 表 2-1 に示す各モジュールに対して同じ手順を繰り返します。
  6. 表 2-1 Administration Console ポートレットの J2EE ライブラリ モジュール
    ライブラリ モジュール
    ポートレット
    説明
    wlp-tools-common-web-lib
    すべて
    すべての Administration Console ポートレットに必要な共通のフレームワークを含む。
    wlp-tools-framework-web-lib
    すべて
    すべての Administration Console ポートレットに必要な共通のフレームワークを含む。
    wlp-tools-ugm-web-lib
    ユーザ管理
    グループ管理
    ユーザおよびグループの管理用ポートレットを含む。
    wlp-tools-content-web-lib
    コンテンツ管理
    すべてのコンテンツ管理ポートレットを含む。
    wlp-tools-im-web-lib
    キャンペーン
    コンテンツ セレクタ
    プレースホルダ
    ユーザ セグメント
    すべての対話管理ポートレットを含む。

ポートレット リソース ID を使用したイベントの生成

Administration Console のポートレットは、リソース ID を使用して生成されるポートレット間通信イベントに反応するよう設計されています。ポートレットでコンテンツやユーザの名前のようなポータル リソースを入力または選択すると、それぞれの Administration Console ポートレットがアクティブ化します。

たとえば、コンテンツ プロパティの編集をアクティブ化するポートレットにコードを追加して、ポータル ユーザにこのポートレットで表示するコンテンツを編集させることができます。例については、コード リスト 2-1 を参照してください。

Administration Console のポートレットと対話したり、「アクティブ化」したりするには、以下の WebLogic API が使用されます。


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