連合ポータル ガイド

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はじめに

連合ポータルは、ポータル アプリケーションを開発、管理、テスト、およびデプロイするための画期的な新パラダイムです。この新しいサービス指向アーキテクチャ (SOA) ベースのパラダイムは、BEA WebLogic Portal® を開発および管理する組織における時間とリソースを迅速かつ大幅に節約します。

このガイドでは、連合 WebLogic Portal の計画、開発、構築および保守方法を説明します。次の節で説明するように、このガイドで説明されているタスクは、ポータル ライフサイクルのアーキテクチャ、開発、ステージングおよびプロダクションの各段階を反映するようにまとめられています。

この章の内容は以下のとおりです。

 


ポータル ライフサイクル内の連合

標準のポータルと同様に、連合ポータルの作成と管理はポータル ライフサイクル全体にわたります。

ポータル ライフサイクルは、次の 4 つの段階で構成されています。

このガイドにおけるタスクは、ポータル ライフサイクルに従ってまとめられており、連合ポータルの作成と更新のベスト プラクティスと順序を示しています。ポータル ライフサイクルの詳細については、「BEA WebLogic Portal の概要」を参照してください。図 1-1 は、各段階でどのタイプの連合関連タスクが発生するかを示しています。

図 1-1 連合ポータルとポータル ライフサイクルの 4 段階

連合ポータルとポータル ライフサイクルの 4 段階

アーキテクチャ

このガイドのアーキテクチャ部分は、連合ポータルの基本コンポーネントについて説明します。連合アーキテクチャは、ポートレットなどのポータル リソースの開発、デプロイ、および保守方法の合理化と改善を約束します。連合ポータルの裏にある技術を理解することにより、連合ポータル アプリケーションの開発をより効果的に計画できます。

連合ポータル アーキテクチャは、「第 1 部 アーキテクチャ」で説明されています。

開発

連合ポータルの開発段階は、主に、コンシューマに対するリモート ポートレット、ページ、ブックとして提供されるポートレット、ページ、ブックの開発に焦点を当てます。開発者は、WebLogic Portal 環境のリモート ポートレット、ページ、ブックの開発に対する技術のベスト プラクティスを知る必要があります。

開発段階では、ベスト プラクティスに注目することが重要です。可能な限り、このガイドはそのようなベスト プラクティスを明らかにします。

連合ポータル開発は、「第 2 部 開発」で説明されています。

ステージング

すべてのポータル開発について、ポータルをステージング環境にデプロイし、そこで構築とテストを行ってから実稼動させることを推奨します。ステージング環境では、WebLogic Portal Administration Portal を使用して、連合ポータルを構築およびコンフィグレーションします。Administration Portal により、リモート ポートレット、ブック、およびページを検索して使用できます。また、ステージング環境では、連合ポータルを実際のプロダクション システムに伝播する前にテストします。

連合ポータルステージングは、「第 3 部 ステージング」で説明されています。

プロダクション

プロダクション ポータルは、エンド ユーザが使用できる実稼動環境です。プロダクション内のポータルは、Administration Portal を使用して管理者が変更できます。たとえば、管理者がリモート ポートレットをポータルに追加するか、ポータルのコンテンツを変更する場合があります。

連合ポータル プロダクションは、「第 4 部 プロダクション」で説明されています。

 


概要

この節では、このガイドを使用するための基本的な前提条件を説明し、関連情報やトピックを含むガイドを示し、このガイドの使用方法を簡単に説明します。

この節では、次のトピックについて説明します。

前提条件

このガイドは、連合や、WSRP のように連合に関連する基準や技術について精通していることを前提としていません。できる限り、このガイドは、十分なバックグラウンド情報を提供するか、適切なドキュメントや仕様書を参照します。

ヒント : WSRP および関連技術に関連する仕様書とホワイト ペーパーのリストについては、「その他の技術に関する詳細」を参照してください。これは、連合ポータルの設計と作成を計画している開発者に対して、優れたバックグラウンドを提供します。

一般に、このガイドは、WebLogic ポータルとデスクトップの作成に使用されるツール (特に BEA Workshop for WebLogic Platform および Administration Portal) の基本操作に精通していることを前提としています。次の節「関連ガイド」では、連合ポータルの開発を試みる前に参照すべきその他のガイドを示しています。

関連ガイド

このガイドは、連合ポータルの開発と構築に関連するトピックを対象としています。一般に、このガイドは、ポータルおよびポートレットの両方の開発に必要な基本的概念とツールについて精通していることを前提としています。連合ポータルの作成を計画している場合、次のガイドを参照することをお勧めします。

このガイドでは、可能な限り、他の関連ガイドの情報への相互参照を示します。

このガイドの使い方

連合を初めて使用する場合は、「第 1 部 アーキテクチャ」の章から開始することをお勧めします。これらの章では、連合ポータルを詳しく説明し、連合を構成する技術的コンポーネントについて説明します。

第 2 部 開発」には、主に、Workshop for WebLogic でポータル コンポーネントを作成する開発者に関係するトピックが含まれています。第 2 部には、リモート ポートレットの作成、リモート ポートレットとのポートレット間通信の確立、プロデューサとの作業、カスタム イベントの使用、その他のトピックに関する章を含んでいます。

第 3 部 ステージング」および「第 4 部 プロダクション」は、一般に、連合ポータルを構築および管理し、セキュリティを設定するために管理ポータルを使用するユーザを対象とします。


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