ポートレット開発ガイド

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BEA およびサードパーティのポートレットの使用

BEA では、ポータルに使用できる専用ポートレットのセットを提供しています。この章では、これらのポートレットの使用方法について説明します。さらに、この章では、WebLogic Portal パートナ企業から提供されている特殊な用途のためのポートレットについても説明します。これらのポートレットはポータルに簡単に組み込むことができます。

この章には次の節があります。

 


コンテンツ表示ポートレットの使用

ヒント : コンテンツ表示ポートレットを使用して構築されたサンプルの Web アプリケーションを表示するには、http://wlp.bea.com で、デモをダウンロードしてください。

コンテンツ表示ポートレットは、WebLogic Portal 10.0 に付属しています。ポートレットを使用すると、ポータル システム管理者は、IT 部門またはソフトウェア 開発者からの支援がなくても、リアルタイムでポータルでのさまざまな種類のコンテンツを取得および表示することができます。たとえば、最新のプレス リリースのリストを表示する場合、ユーザがリストを表示して、全体のプレス リリースの中から1つをクリックして読むことができます。ポータル ページ上に画像を配置したり (写真または図)、またはテキスト コンテンツを追加したりできます。さまざまな対象者向けに、テーマによって内容を分けることができます。

コンテンツ表示ポートレットは、コンテンツ管理、メタデータ、およびテンプレートに基づいたポートレットのフレームワークを使用します。このフレームワークでは、ビジネス ユーザがウィザードを使用して順を追いながら読者に合ったコンテンツを取得および表示できます。またこのフレームワークによって、WebLogic Portal の顧客はほとんどのサイトに多様な方法でコンテンツを簡単に公開できます。

コンテンツ表示ポートレットは、コンフィグレーションされたコンテンツ プロバイダからコンテンツを読み込むことができます。コンテンツ プロバイダは、これは、サードパーティのコンテンツ管理ベンダ製品、ファイル システム、またはその他のデータベース システムを含む、WebLogic Portal コンテンツ管理サービス プロバイダ インタフェースを実装しているリポジトリです。

コンテンツ表示ポートレットを計画する場合、コンテンツを見るのは誰か、後で別の読者のためにポートレットを再利用することを計画するかどうかを決定します。コンテンツ表示ポートレット内に表示するコンテンツを選択できるのは誰かを決定する資格を計画します。

コンテンツ表示ポートレットをコンフィグレーションするには、ポータル システム管理者ロールのメンバーである必要があります。ポータル システム管理者ロールには、コンテンツ表示ポートレット自体に対する編集と削除、およびポートレットが配置されるページに対する編集の機能があります。

ユーザのグループ(ポータル システム管理者ロールのサブセット)にコンテンツ表示ポートレットを編集させる場合、このサブグループにはコンテンツ表示ポートレット自体に対する編集と削除、およびポートレットを含むページに対する編集の機能が必要です。グループにポートレットに対する編集と削除の機能がない場合、そのグループのメンバーには、ポートレット内に編集アイコンが表示されません。

資格の設定およびロールとグループの作成に関する詳細については、『セキュリティ ガイド』を参照してください。ポートレット システム管理者はまた、Administration Console でポートレットの プリファレンスのアクティブ化フラグを無効にすることで、ポートレットを無効にすることができます。

コンテンツ表示ポートレットのコンフィグレーション

コンテンツ表示ポートレットは、WebLogic Portal に付属しています。ポータル Web プロジェクトをセットアップする場合、コンテンツ表示ファセットを Workshop for WebLogic に追加する必要があります。デフォルトでは、ポータル管理者が Administration Console でコンテンツ表示ポートレットを管理する権限(ポートレットの移動、ポートレットの無効化など) を持っています。

デスクトップで、表示するコンテンツとその表示方法を (テンプレートとテンプレート ビューを使用して) 決定するには、コンテンツ表示のコンフィグレーション ウィザードを使用します。コンテンツ表示ポートレットは、ポートレット インスタンスごとにポートレット プリファレンスとしてこれらの選択内容を格納します。

コンテンツ表示ポートレットをコンフィグレーションするには、以下の手順を実行します。

  1. Workshop for WebLogic で、「WebLogic Portal 入門」のチュートリアルにある手順に従って、ポータル EAR プロジェクト、Web プロジェクト、および認証済みユーザへのメソッドを作成してデプロイします。コンテンツ表示ポートレットへのコンテンツ表示にコンテンツ セレクタを使用するように計画する場合、Datasync プロジェクトも作成する必要があります。
  2. ヒント : ポータル Web プロジェクトを作成する場合、コンテンツ表示ポートレットを表示および使用ためには、WebLogic Portal (任意指定) ディレクトリのコンテンツ表示フレームワーク ファセットを選択する必要があります。
  3. Administration Console を開始して、[ポータル|ポータル管理] を選択します。
  4. WebLogic Portal 入門」のチュートリアルにある手順に従って、ページおよびデスクトップ (デスクトップ テンプレート、ライブラリ リソース、または .portal ファイルからデスクトップの作成を選択できます) を作成します。
  5. Library/Pages ディレクトリ (またはページを保存した場所) にあるポータル管理ツリーで、手順 3 で作成したページを選択します。 [ページ コンテンツの追加] をクリックして、コンテンツ表示ートレットをページに追加します。適切なカラムで [コンテンツの追加] をクリックし、コンテンツ表示ポートレットおよびログイン ポートレット (ユーザの認証にこのメソッドを使用する場合) の横にあるチェック ボックスを選択し、[保存] をクリックします。([ブックとポートレットをプレースホルダに追加] ページが表示されない場合は、ドロップダウン ボックスをクリックして、[ポートレット] を選択し、[すべて表示] をクリックします)。
  6. ポータル管理ツリーで、ポータル ディレクトリ、作成したポータル、およびデスクトップを選択します。
  7. デスクトップが選択された状態で、[デスクトップの表示] をクリックします。
  8. 新しいブラウザ ウィンドウで、デスクトップにログインし、コンテンツ表示ポートレットで [Open Configuration Wizard] をクリックします。ログインし、かつ編集の権限がある場合にのみ、新しいコンフィグレーションされていないコンテンツ表示ポートレットが表示されます。
  9. コンテンツ表示のコンフィグレーション ウィザードで、[Single or Multiple Items] ウィンドウから以下のいずれかを選択します。
    • Multiple Content Items - 複数のコンテンツ項目を選択して表示します。コンテンツのカスタム リストの作成、特定のフォルダ内にあるすべてのコンテンツの選択、コンテンツ セレクタの結果の使用、またはコンテンツ検索を実行できます。結果は、ポートレット内のコンテンツ項目のリストになります。
    • Single Content Item - 1つの項目を表示または検索します。項目は、画像、記事、ファイル、URL へのリンクなどである可能性があります。結果では、その項目がポートレット内のインラインに表示されます。
    • 図 8-1 を参照してください。オプションを選択したら、[次へ] をクリックします。

      図 8-1 表示するコンテンツの数を決定する


      表示するコンテンツの数を決定する

  10. この節の手順 8 の選択内容によって、次に何を選択するかが決まります。
    1. 手順 8 で [Single Content Item] を選択すると、ウィザードの [Select Content] ウィンドウで [参照] をクリックして、リポジトリ ツリー内からコンテンツを見つけて選択し、[次へ] をクリックします。
    2. [検索] をクリックすると、キーワードまたはコンテンツ タイプでコンテンツを検索することができます。(複数のコンテンツ リポジトリがコンフィグレーションされている場合、リポジトリで検索することもできます)。[コンテンツ タイプ] フィールドにオブジェクト クラスをリストするには、そのオブジェクト クラスを表示するための特定の資格を持っていなければなりません。Administration Console でユーザとロールをセットアップする手順、およびユーザが [コンテンツ タイプ] フィールドにオブジェクト クラスを表示できるようにする表示機能を追加する手順については、『セキュリティ ガイド』を参照してください。結果を表示するには、[Update Search Results] をクリックします。ウィザードに表示される検索結果の数を決定するには、[ページあたりの項目数] フィールドを調整します。図 8-2 を参照してください。項目を選択して、[次へ] をクリックします。

      図 8-2 キーワードを使用して検索範囲を絞り込む


      キーワードを使用して検索範囲を絞り込む

    3. この節の 手順 8 で [Multiple Content Items] を選択すると、ウィザードの [Select Content] ウィンドウで次のいずれかを選択してコンテンツ項目を指定します。
    • 特定のコンテンツ項目のカスタム リスト - このタイプのコンテンツ検索はリアルタイムの検索ではなく、作成したリストからコンテンツを表示します。[Browse for Content Items] をクリックして、リポジトリ ツリー内を見ながらコンテンツを探します。
    • また、[Search for Content Items] をクリックし、キーワードを入力して、 [Update Search Results] をクリックしてもコンテンツを取得できます。(複数のコンテンツ リポジトリがコンフィグレーションされている場合、特定のリポジトリ内を検索することもできます)。リポジトリを検索するには、そのリポジトリがコンフィグレーションされ、検索可能になっている必要があります。新しいドメイン用に WebLogic Portal に付属するリポジトリには、自動的に検索用のインデックスが付けられることはありません。リポジトリにインデックスを付ける手順については、『コンテンツ管理ガイド』を参照してください。

      図 8-3 では、複数の項目を検索および取得した後、項目を選択して、[Add Item to Custom List] をクリックできることを示しています。カスタム リストによりコンテンツを表示する順序を制御できます。項目の横にあるチェック ボックスを選択し、 [上へ移動] または [下へ移動] をクリックします。リストの先頭にコンテンツを移動すると、そのコンテンツ項目が最初に表示されるようになります。図 8-3 を参照してください。コンテンツの順序を決定したら、[次へ] をクリックします。

      図 8-3 特定のコンテンツ項目のカスタム リスト


      特定のコンテンツ項目のカスタム リスト

    • Results of a Search Query - キーワードを入力するか、または画像やブックなどのコンテンツ タイプを選択してコンテンツを見つけます。複数のキーワード (スペースで区切る) を入力できます。キーワード間には or 条件が想定されます。たとえば、IRA retirement を検索する場合、結果には、IRA または retirement のキーワードが含まれます。複数のコンテンツ リポジトリがコンフィグレーションされていて、それを表示する資格がある場合、リポジトリで検索することもできます。
    • クエリ フィルタまたはソート フィルタを作成するには、[Advanced Search Query Options] をクリックします。[Create New Query Filter] をクリックして、プロパティ名、演算子、値などのフィルタをクエリに適用し、検索結果を絞り込むことができます。たとえば、[Creation Date] プロパティと [After] を選択し、日付を入力することにより、2007 年 1 月 1 日より後に作成されたコンテンツを検索することができます。[Add Filter] をクリックすると、図 8-4 に示すように、新しいフィルタが [Query Filters] セクションに表示されます。

      ヒント : SoundsLike 演算子は、キーワードおよび音声的に似ているキーワードを含む結果を取得します。Similar 演算子は、キーワードに似ている語を含む結果を取得します (たとえば、語のスペルが間違っている可能性があります)。

      検索結果の表示方法を決定するには、[Create New Sort Filter] をクリックします。たとえば、[Last Modified Date] プロパティと [Descending] を選択し、[Add Sort Filter] をクリックすると、最後に変更されたコンテンツを表示することができます。新しいソート フィルタが、[Sort Filters] セクションに表示されます。最後に変更されたコンテンツを最初に表示する方法 (降順)については、図 8-4 を参照してください。結果のソート順序を変更するには、上矢印または下矢印をクリックしてソート フィルタ内の項目をリスト内で上または下に移動します (昇順から降順など)。

      図 8-4 クエリ フィルタおよびソート フィルタ


      クエリ フィルタおよびソート フィルタ

      検索クエリの結果を表示するには、[Preview Query Results] をクリックします。検索クエリでは、プロパティ値とバイナリ コンテンツの両方を検索します。ウィザードに表示される検索結果の数を決定するには、[ページあたりの項目数] フィールドを調整します (最終的な表示には影響しません)。コンテンツ表示ポートレットがアクセスされるたびに、検索は再実行されます。リポジトリ内のコンテンツは変わる可能性があるので、次にポートレットが表示する結果は異なる場合があります。[次へ] をクリックします。

      ヒント : 検索クエリの実行では、特定のノードまたは特定のフォルダからコンテンツを取得する場合よりリもソースを大量に消費します。可能ならば、検索を実行するのではなく、特定のコンテンツを取得するようにします。
    • Contents of a Folder - リポジトリ ツリー内を見ながらコンテンツ フォルダを見つけ、[次へ] をクリックします。ユーザがこのポートレットを表示するたびに、選択されたフォルダ内にある最新のコンテンツ項目が取得されます。どのコンテンツもフォルダのように動作できます。したがって、そのコンテンツの下にあるすべての子項目を選択できます。
    • Results of a Content Selector - WebLogic for Workshop 内に作成したコンテンツ セレクタを選択します。コンテンツ セレクタは、ルールを使用して BEA の仮想コンテンツ リポジトリのコンテンツ項目を特定のグループに提供します。詳細については、『対話管理ガイド』を参照してください。ポートレットが表示されるたびに、最新のコンテンツ セレクタが取得されます。図 8-5 では、[Results of a Content Selector] を選択したときの表示内容を示しています。表示するコンテンツ セレクタを見つけたら、[次へ] をクリックします。
    • 図 8-5 ドロップダウン メニューからコンテンツ セレクタを選択する


      ドロップダウン メニューからコンテンツ セレクタを選択する

  11. ウィザードの [Select Template] ウィンドウで、[Template Category] フィールドから項目を選択して、テンプレートを選択します。テンプレート カテゴリを使用すると、テンプレートおよびテンプレート ビューを整理しやすくなります。テンプレートは必要なだけ使用できますが、早めに整理方法を計画して、既存のコンテンツ表示ポートレット インスタンスのプリファレンス値を更新する必要がないようにします。テンプレートはフォルダに似ており、コンテンツの整理に使用します。表示されるデフォルト テンプレートは、この節の手順 8 で選択した 1 つまたは複数のコンテンツに基づくものです。
  12. WebLogic Portal には、次の 2 つのデフォルト テンプレートが付属しています。

    • Default Single Item Template - 1つ の項目および 1 つのプロパティを表示します。図 8-6 を参照してください。手順 8 で [Single Content Item] を選択すると、このテンプレートが表示されます。
    • Default Multiple Items Template - 複数の項目およびプロパティを箇条書きで表示します。手順 8 で [Multiple Content Items] を選択すると、このテンプレートが表示されます。
    • 表示するコンテンツに基づいて独自のカスタム コンテンツ テンプレートを作成する必要があります。「カスタム テンプレートおよびテンプレート ビューの作成」の説明に従ってカスタム テンプレートを作成した場合、そのテンプレートもここに表示されます。

      テンプレートを選択したら、[次へ] をクリックします。

      図 8-6 テンプレートの選択


      テンプレートの選択

  13. ウィザードの [Select Template View] ウィンドウでは、テンプレート ビューを選択して、[次へ] をクリックします。図 8-7 を参照してください。テンプレート ビューは、ポートレット内のコンテンツのレイアウトとフォーマットをコントロールします。たとえば、会社のプレス リリース用にテンプレートを作成する場合があります。その場合は、プレス リリースの要約、プレス リリースの全文、プレス リリースの詳細などの方法でコンテンツを表示するいくつかのカスタム テンプレート ビューを作成することもできます。
  14. この節の手順 10 で [Default Single Item Template] (1 個のコンテンツを表示する) を選択した場合、または作成した、ビューを含まないカスタム テンプレートを選択した場合は、テンプレート ビューには [Default Single Item View] を選択します。この節の手順 10 で [Default Multiple Items Template] を選択した場合、テンプレート ビューには [Default Multiple Items View] を選択します。

    カスタム テンプレートおよびテンプレート ビューの作成」の説明に従って、カスタム テンプレート ビューを作成した場合、そのテンプレート ビューもここに表示されます。

    図 8-7 テンプレート ビューの選択


    テンプレート ビューの選択

  15. ウィザードの [ポートレット プロパティ] ウィンドウで、タイトル (タイトルバーおよび Administration Console にポートレットのタイトルとして表示される) とポートレットに関する説明を入力します。[ポートレットのテーマ] フィールドからテーマを選択し、[次へ] をクリックします。図 8-8 を参照してください。ボーダレス テーマは背景や枠なしでコンテンツを表示するため、コンテンツがインラインのように見えます。ボーダレス テーマを選択すると、ポートレットの上部にマウスを移動したときのみ、編集アイコン (手順 13 で説明) が表示されます。
  16. 図 8-8 ポートレットの説明を入力してテーマを選択する


    ポートレットの説明を入力してテーマを選択する

  17. ポートレットの [終了] ウィンドウで、[保存] をクリックしてこのページとライブラリ内の共有ポートレットに対する変更を保存できます。変更を保存する前にポートレットの変更を表示するには、[Preview Changes in Portlet] をクリックします。このバージョンのポートレットのみが表示されます。ポートレットをプレビューするとき、[編集] をクリックするとそのポートレットを変更できます。(ポートレットを変更する権限を持っている別の人物が、ポートレットのプレビュー中にそのポートレットを変更してしまうと、変更前のバージョンのポートレットはもうプレビューできなくなります)。この状態になった場合は、[続行] をクリックすると、新しいバージョンのポートレットが表示されます)。
  18. 変更をライブリ内の共有ポートレットに保存するには、[詳細オプション] をクリックして、[Current Page] (現在のページのみに変更を保持する場合) または [Shared Portlet in Library] を選択します。ライブリ レベルで変更を保存すると、その共有ポートレットが配置されているあらゆる個所がグローバルに変更されます。[Create New Shared Portlet] をクリックすると、このオプションが有効であることが表示されます。[Create New Shared Portlet] をクリックすると、これらの設定を使用してライブラリ内に新しいポートレットが作成されます。新しいポートレットは、この Web アプリケーションの資格を付与されたすべてのユーザが利用でき、どのページに配置することもできます。現在のページは、現在のポートレットの代わりにこの新しいポートレットを使用するように更新されます。新しいポートレットはまた、Administration Console の \Library\Portlets\ ディレクトリにも表示されます。継承ルールがライブラリ内の共有ポートレットに適用されます。継承の詳細については、『ポータル開発ガイド』を参照してください。図 8-9 を参照してください。

    注意 : ライブラリ内のページ上にコンフィグレーションされたコンテンツ表示ポートレットは、ページがデスクトップでカスタマイズされても、ライブラリ内のページに残ります。コンテンツ表示のコンフィグレーションをデスクトップのローカルにする唯一の方法は、コンフィグレーション済みまたは未コンフィグレーションのコンテンツ表示ポートレートを直接デスクトップに追加するか、または、Administration Console を使用してデスクトップ上のポートレートにローカライゼーションを変更または追加して、デスクトップ上のポートレートをカスタマイズします。

    ポートレットのプレビューが終わったら、[Return to Wizard] または [編集] アイコン をクリックしてウィザードのこの手順に戻り、追加の変更があれば行います。変更を保存する場合、[保存] をクリックします。

    図 8-9 ポートレットのプレビューまたは保存


    ポートレットのプレビューまたは保存

    新しいコンテンツが、コンテンツ表示ポートレットに表示されます。図 8-10 に、大学普通預金の広告コンテンツの例を示します。

    警告 : (Administration Console ではなく) 訪問者ツールを使用してコンテンツ表示ポートレットを追加または変更する場合、ポートレットはデスクトップにコンフィグレーションできなくなります。コンテンツ表示ポートレットは、Administration Console で追加または変更する必要があります。
    図 8-10 コンテンツ表示ポートレットに表示された単一コンテンツ項目


    コンテンツ表示ポートレットに表示された単一コンテンツ項目

    ヒント : コンテンツ表示ポートレットでは、エラー ログインを使用して例外を捕捉し、ポートレットをコンフィグレーションする権限があれば、ポートレットにエラー メッセージを表示します。たとえば、ポートレットが参照しているコンテンツが削除された場合、またはポートレットが使用しているテンプレートやビューが削除された場合、エラー メッセージが表示されることがあります。このエラー メッセージでは、エラーを修復するためにコンテンツ表示ポートレットを再コンフィグレーションするように指示します。ポートレットをコンフィグレーションするためには、編集と削除の機能が必要です。

カスタム テンプレートおよびテンプレート ビューの作成

カスタム テンプレートとテンプレート ビューはコンテンツを望む通りに表示するために役立ちます。テンプレートの方針を計画するには、次の 3 つのコンセプトを使用します。

たとえば、あるテンプレートを作成して個別のプレス リリースの表示を制御し、別のテンプレートを作成して複数のプレス リリースの表示を制御することができます。テンプレートを使用して、会社のプレス リリースを箇条書きで表示してもよいでしょう。次にテンプレート ビューを使用してプレス リリースの要約、プレス リリースのタイトルのみ、またはプレス リリースの社内ビューを表示することができます。

コンテンツ表示ポートレットは、ほとんどの種類のリソースを表示可能な、WebLogic Portal のコンテンツ管理表示テンプレート テクノロジを使用します。<template-name-space> 要素を使用しても、表示テンプレート (特にコンテンツ表示ポートレット用の表示テンプレート) を作成したり、コンテンツ表示ポートレットに他の用途に作成された表示テンプレートを無視させたりすることができます。コンテンツ管理の CM 表示テンプレートの使用は任意ですが、これもコンテンツの表示に使用できます。

表示テンプレートまたは CM 表示テンプレートを作成する手順については、『コンテンツ管理ガイド』を参照してください。コンテンツ表示テンプレートおよびテンプレート ビューで使用される表示テンプレートのコード例については、「テンプレートおよびビューを作成するための表示テンプレートの使用」 および 「テンプレートおよびビューを作成するための CM 表示テンプレートの使用」を参照してください。

以下の汎用的な手順では、表示テンプレートおよび CM 表示テンプレートを使用してカスタム テンプレートおよびテンプレート ビューを作成する方法について説明します。

  1. コンテンツとそれを表示する方法を決定します。
  2. コンテンツ項目を表示するための JSP を作成します。CM 表示テンプレートを使用する場合、特定のコンテンツ項目は cm:getNode タグで取得することができます。また、テンプレート内で cm:getProperty タグを使用して、そのコンテンツ項目から特定のプロパティを取得することができます。CM 表示テンプレートおよび getPropertygetNode タグの詳細については、『コンテンツ管理ガイド』を参照してください。
  3. テンプレート (複数項目テンプレートと単一項目テンプレート) を登録し、必要ならば、複数項目テンプレートから単一項目テンプレートを呼び出します。
  4. コンテンツ表示ウィザードを実行し (「コンテンツ表示ポートレットの使用」を参照)、 カスタム テンプレートまたはカスタム テンプレート ビューを選択します。
ヒント : コンテンツを 1 回だけ表示し、継承を使用して表示するコンテンツとその表示方法を判別する必要がない場合は、カスタム テンプレートを作成する必要はほぼありません。コンテンツ テンプレートの再使用、または継承の使用を計画している場合、カスタム テンプレートを作成する必要があります。

コンフィグレーション ウィザードに表示するテンプレート カテゴリの作成

すべての <template-group> 要素が、コンテンツ表示のコンフィグレーション ウィザードの [Template Category] フィールドに表示されるわけではありません。ウィザードに表示するには、<template-group> 要素には、wlp-content-presenter-multiple または wlp-content-presenter-single のうちのいずれかの値を持つ <name> 子要素を持つ <template-name-space> 子要素が含まれている必要があります (コード リスト 8-1 を参照)。これらの 2 つの ネームスペースによって、どのテンプレートがウィザードに表示されるかと、さらに具体的に、ウィザードのどこに表示されるかも決まります。ユーザがウィザードに複数のコンテンツ項目を表示するオプションを選択すると、wlp-content-presenter-multiple ネームスペース内のすべてのテンプレートが表示されます。したがって、ネームスペースの下に配置したすべてのテンプレートは、複数のコンテンツ項目を処理するように記述する必要があります。wlp-content-presenter-single ネームスペースは、単一のコンテンツ項目を処理するテンプレート用に設計されています。

コード リスト 8-1 コンフィグレーション ウィザードに表示されるテンプレート グループ カテゴリ
<template-group>
<name>My Custom Template Category</name>
<template-name-space>
<name>wlp-content-presenter-multiple</name>
...
</template-name-space>
</template-group>
または
<template-group>
<name>My Custom Template Category</name>
<template-name-space>
<name>wlp-content-presenter-single</name>
...
</template-name-space>
</template-group>

テンプレートおよびビューを作成するための表示テンプレートの使用

コンテンツ表示ポートレットは、WebLogic Portal のコンテンツ管理表示テンプレートを使用してコンテンツを表示します。カスタム表示テンプレートを作成すると、コンテンツ表示ポートレットのコンフィグレーション ウィザードに表示されます。

テンプレートは、wlp-template-config.xml ファイルの <template> 要素で定義され、<view> 子要素で定義されるテンプレート ビューを任意に含むことができます。テンプレート ビュー (<view> 要素) には、コンテンツ項目の整理方法をセットアップする JSP を参照する <uri> 子要素が常にあります。テンプレートにはまた、ビューが選択されない場合に使用される JSP を参照する <default-template-uri> 要素を任意に含むことができます。任意指定の <default-template-uri> が含まれるテンプレートは、テンプレートの JSP を使用してコンテンツ項目を整理する特別の (デフォルト) テンプレート ビューをコンフィグレーション ウィザードにリストします。<default-template-uri> または <view> 子要素 (テンプレート ビュー) を持たないテンプレートは、コンテンツを表示することができません。したがって、コンテンツ表示のコンフィグレーション ウィザードでは使用できません。

コンテンツを表示するのにテンプレート ビューのないテンプレートを作成できますが、テンプレート ビューを作成すると、コンテンツの整理に役立ち、コンフィグレーション ウィザードを使用しやすくなります。たとえば、 <default-template-uri> を持つプレス リリースというテンプレートを作成します。プレス リリースの概要 、プレス リリースのタイトルのみ、プレス リリース 公開ビュー、プレス リリース社内ビューなど、プレス リリースを表示するためにいくつかの方法が必要になる場合があります。この場合、プレス リリース テンプレートの下に複数のテンプレート ビューを作成するのは良い解決策です。

また、ウィザードでユーザが正しいテンプレートとテンプレート ビューの選択するのを支援するために、アイコンを参照することもできます。テンプレートについては、<default-template-preview-icon-uri> 要素を追加します。テンプレート ビューについては、<preview-icon-uri> 要素を追加します。ユーザがウィザードでテンプレートとビューを選択するときに役立つビューおよびプレビュー アイコンを持つプレス リリース テンプレートのコード例については、コード リスト 8-2 を参照してください。

コード リスト 8-2 プレス リリースの要約というビューを持つテンプレート用の表示テンプレート
<template-group>
<name>Custom Template Category</name>
<template-name-space>
<name>wlp-content-presenter-single</name>
<template>
<description>This is the default template for a Press
Release.</description>
<name>Press Release Template</name>
<default-template-uri>/templates/pressRelease.jsp
</default-template-uri>
<default-template-preview-icon-uri>/templates/
images/pressRelease.gif</default-template-preview-
icon-uri>
<view>
<name>Press Release Summary</name>
<description>This view shows the bare essentials of a
Press Release.</description>
<uri>/templates/pressReleaseSummary.jsp</uri>
<preview-icon-uri>/templates/images/
pressReleaseSummary.gif</preview-icon-uri>
</view>
</template>
</template-name-space>
</template-group>

コード リスト 8-3 は、2 つのビューで箇条書きのリストを表示する表示テンプレートの登録を示しています。1 つのビューでは、HTML の箇条書き行頭文字の横にプレス リリースのタイトルのリストを表示し、もう一方のビューでは、画像を行頭文字にしてその横にタイトルを表示します。

コード リスト 8-3 プレス リリースのタイトルの箇条書きを取得する表示テンプレート
<template-group>
<name>Custom Template Category</name>
<template-name-space>
<name>wlp-content-presenter-multiple</name>
<template>
<name>Press Release List Template</name>
<description>This is the default template for listing Press
Releases.</description>
<default-template-uri>/templates/pressReleaseList.jsp
</default-template-uri>
<default-template-preview-icon-uri>/templates/images/
pressReleaseList.gif</default-template-preview-icon-uri>
<view>
<name>Press Release Bulleted List - Text</name>
<description>This lists Press Releases with text
bullets.</description>
<uri>/templates/pressReleaseListBulletText.jsp</uri>
<preview-icon-uri>/templates/images/
pressReleaseListBulletText.gif </preview-icon-uri>
</view>
<view>
<name>Press Release Bulleted List - Image</name>
<description>This lists Press Releases with image
bullets.</description>
<uri>/templates/pressReleaseListBulletImage.jsp</uri>
<preview-icon-uri>/templates/images/
pressReleaseListBulletImage.gif</preview-icon-uri>
</view>
</template>
</template-name-space>
</template-group>


さまざまなコンテンツ表示テンプレートとテンプレート ビュー内で共通の表示テンプレートを再使用する機能は、テンプレート コードを最小限にし、共通のプレゼンテーション パターンを実行するために役立つ強力な機能です。

たとえば、プレス リリースを 2 つの方法にリストし、それぞれのプレス リリースのタイトルの前に異なるタイプの箇条書き行頭文字を付けることができます。それぞれに独自の JSP を持つ 2 つの異なるテンプレート ビューを作成し、まったく同じ CM 表示テンプレートの前に別の行頭文字を付けることもできます。

コード リスト 8-4 および コード リスト 8-5 は、プレス リリースのタイトルのみを取得するために CM 表示テンプレートを再利用し、表示テンプレートまたはテンプレート ビューでの外観を変更する JSP ファイルを示しています。この方法の利点は、タイトルを表示する場所すべてでコードの重複を回避できることです。

コード リスト 8-4 pressReleaseListBulletText.jsp を呼び出すサンプル JSP
<%@ page language="java" contentType="text/html;charset=UTF-8"%>
<%@ taglib uri="http://www.bea.com/servers/portal/tags/dt" prefix="dt"%>
<%@ taglib uri="http://java.sun.com/jsp/jstl/core" prefix="c"%>
<%@ taglib tagdir="/WEB-INF/tags/wlpapps/contentui/templates"
prefix="templateTags"%>
<templateTags:getTemplateNodes var="nodes"/>
<c:forEach items="${nodes}" var="node">
&bull;
<dt:displaycmtemplate
resourceName="${node.objectClass.name}"
view="Press Release Title Only"
node="${node}"
nameSpace="wlp-content-presenter-multiple"/>
<br/>
</c:forEach>
コード リスト 8-5 pressReleaseListBulletImage.jsp を呼び出すサンプル JSP
<%@ page language="java" contentType="text/html;charset=UTF-8"%>
<%@ taglib uri="http://www.bea.com/servers/portal/tags/dt" prefix="dt"%>
<%@ taglib uri="http://java.sun.com/jsp/jstl/core" prefix="c"%>
<%@ taglib tagdir="/WEB-INF/tags/wlpapps/contentui/templates
"prefix="templateTags"%>
<templateTags:getTemplateNodes var="nodes"/>
<c:forEach items="${nodes}" var="node">
<img src="bullet.gif"/>
<dt:displaycmtemplate
resourceName="${node.objectClass.name}"
view="Press Release Title Only"
node="${node}"
nameSpace="wlp-content-presenter-multiple"/>
<br/>
</c:forEach>

テンプレートおよびビューを作成するための CM 表示テンプレートの使用

CM 表示テンプレートは任意指定ですが、より専門的な種類の表示テンプレートを提供できます。CM 表示テンプレートをテンプレートおよびテンプレート ビュー JSP に使用して、コンテンツ項目のプロパティ値を実際に表示することができます。

カスタム CM 表示テンプレートは、コンテンツ表示ポートレットのコンフィグレーション ウィザードには表示されません。コード リスト 8-6 は、軽量の CM 表示テンプレートとして使用される JSP ファイルを示しています。

コード リスト 8-6 pressReleaseTitleOnly.jsp を呼び出すサンプル JSP
<%@ page language="java" contentType="text/html;charset=UTF-8"%>
<%@ taglib uri="http://www.bea.com/servers/portal/tags/content" prefix="cm"%>
<cm:getNode id="node"/>
<cm:getProperty name="title" node="${node}"/>


テンプレートやテンプレート ビューと同じように、すべての CM 表示テンプレートも wlp-template-config.xml ファイルに定義されます。コード リスト 8-6 では、タイトルのみのプレス リリースの CM 表示テンプレートが、コード リスト 8-7 に示す pressRelease コンテンツ タイプ (ObjectClass) に関連付けられた <content-resource> 要素の下の <view> 要素によって登録されます。CM 表示テンプレートは、コンテンツ タイプを使用して表示内容を決定します。コンテンツ タイプの名前は、その特定の CM 表示テンプレート用の <content-resource> 要素内に定義された <name> 要素と一致する必要があります。

具体的に定義されないコンテンツ タイプを表示するための汎用テンプレートを呼び出すには、* のワイルドカードも使用できます。これも、コード リスト 8-7 に示します。

コード リスト 8-7 <content-resource> 要素
<content-repository>
<name>BEA Repository</name>
<default-template-uri>/templates/cm/lastResortDefault.jsp
</default-template-uri>
<content-name-space>
<name>wlp-content-presenter-multiple</name>
<content-resource>
<name>pressRelease</name>
<default-template-uri>/templates/cm/pressReleaseDefault.jsp
</default-template-uri>
<view>
<name>Press Release Title Only</name>
<description>This retrieves only the title property of
a pressRelease.</description>
<uri>/templates/cm/pressReleaseTitleOnly.jsp</uri>
</view>
</content-resource>

<content-resource>
<name>*</name>
<default-template-uri>/templates/cm/contentDefault.jsp
</default-template-uri>
<view>
<name>Title Only</name>
<description>This retrieves only the title property of
a generic peice of content.</description>
<uri>/templates/cm/contentTitleOnly.jsp</uri>
</view>
</content-resource>
</content-name-space>
</content-repository>

CM 表示テンプレートの作成の詳細については、『コンテンツ管理ガイド』を参照してください。

これまでの例の多くを組み込んだ完全な wlp-template-config.xml ファイルは、コード リスト 8-8 と似ています。

コード リスト 8-8 wlp-template-config.xml ファイルのサンプル
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<wlp-template-config xmlns="http://www.bea.com/ns/p13n/90/
wlp-template-config">

<!--The following bold section is an example of a CM Display Template-->

<content-repository>
<name>BEA Repository</name>
<default-template-uri>/templates/cm/lastResortDefault.jsp
</default-template-uri>
<content-name-space>
<name>wlp-content-presenter-multiple</name>
<content-resource>
<name>pressRelease</name>
<default-template-uri>/templates/cm/
pressReleaseDefault.jsp </default-template-uri>
<view>
<name>Press Release Title Only</name>
<description>This retrieves on the title property
of a pressRelease.</description>
<uri>/templates/cm/pressReleaseTitleOnly.jsp</uri>
</view>
</content-resource>
</content-name-space>
</content-repository>

<!--The following bold section is an example of a Display Template-->

<template-group>
<name>Custom Template Category</name>
<template-name-space>
<name>wlp-content-presenter-multiple</name>
<template>
<description>This is the default template for listing
Press Releases.</description>
<name>Press Release List Template</name>
<default-template-uri>/templates/pressReleaseList.jsp
</default-template-uri>
<default-template-preview-icon-uri>/templates/
images/pressReleaseList.gif</default-template
-preview-icon-uri>
<view>
<name>Press Release Bulleted List - Text</name>
<description>This lists Press Releases with text
bullets.</description>
<uri>/templates/pressReleaseListBulletText.jsp
</uri>
<preview-icon-uri>/templates/images/
pressReleaseListBulletText.gif
</preview-icon-uri>
</view>
<view>
<name>Press Release Bulleted List - Image</name>
<description>This lists Press Releases with image
bullets.</description>
<uri>/templates/pressReleaseListBulletImage.jsp
</uri>
<preview-icon-uri>/templates/images/
pressReleaseListBulletImage.gif</
preview-icon-uri>
</view>
</template>
</template-name-space>
</template-group>
</wlp-template-config>

 


コラボレーション ポートレットの使用

WebLogic Portal は、ポータルにコラボレーション機能を追加するためのポートレットのセットを提供します。これらのコラボレーション ポートレットは、どの WebLogic Portal デスクトップでも使用できます。

この節では、次のトピックについて説明します。

コラボレーション ポートレットとは

WebLogic Portal は、どの WebLogic Portal デスクトップでも使用できる次のコラボレーション ポートレットを提供します。

ヒント : コラボレーション ポートレットもまた、GroupSpace コミュニティなどのコミュニティで利用できます。コミュニティの作成の詳細については、『WebLogic Portal コミュニティ ガイド』 を参照してください。GroupSpace コミュニティは、WebLogic Workshop GroupSpace テンプレートを使用して作成されるコミュニティです。WebLogic Portal GroupSpace コミュニティの詳細については、『WebLogic Portal GroupSpace ガイド』を参照してください。

ポートレットへのコラボレーション ポートレットの追加

コラボレーション ポートレットを使用するには、それらをポータル プロジェクトに追加する必要があります。追加するには、コラボレーション ポートレットが使用されるポータル EAR プロジェクトおよびポータル Web プロジェクトの両方に適切なファセットを追加する必要があります。

  1. ポータル EAR プロジェクトにコラボレーション ポートレット アプリケーション ライブラリ ファセットを追加します。
    1. [ナビゲーター] ビューで、ポータル EAR プロジェクトを右クリックし、[プロパティ] を選択します。
    2. プロパティ ビューで、[Project Facets] を選択し、[Add/Remove Project Facets] をクリックします。
    3. 追加と削除のウィンドウで、[WebLogic Portal コラボレーション] を展開し、[コラボレーション ポートレット アプリケーション] および [コラボレーション API] の両方を選択します。
    4. [終了] をクリックし、[OK] をクリックします。
  2. ポータル Web プロジェクトにコラボレーション ポートレット ファセットを追加します。
    1. 上記の同じサブ手順を実行し、コラボレーション ポートレット ファセットを選択します。

コラボレーション ポートレットを追加すると、そのポートレットは Workshop for WebLogic で作成するポータルに追加できるようになります。WebLogic Portal Administration Console のポータル ライブラリでも使用できます。

コラボレーション ポートレットの使用

コラボレーション ポートレットの使用方法の詳細については、『WebLogic Portal GroupSpace Guide』 の 「GroupSpace ポートレットの使用」章を参照してください。この節でこれまでにリストされたすべてのコラボレーション ポートレットは、この章で説明されています。

コラボレーション ポートレット ソース コードの使用

コラボレーション ポートレット用のソース コードは、この節で説明したように、WebLogic Portal 開発者が利用できます。

プロジェクトへのソース コードのコピー

ソース コードを使用するには、まずそれを J2EE 共有ライブラリからワークスペースにコピーする必要があります。

コラボレーション ポートレット用のソース コードは、J2EE 共有ライブラリ wlp-collab-portlets-web-lib にあります。このソース コードを使用するには、それを共有ライブラリからプロジェクト ワークスペースにコピーする必要があります。プロジェクトへのコピー機能の詳細については、「J2EE 共有ライブラリ内のポートレット」を参照してください。

コラボレーション ポートレット用の Java ソース コードは、WEB-INF/src/portlets にコピーされます。コラボレーション ポートレット コード用の Javadoc は、WEB-INF/src/javadoc.zip にコピーされます。

ソース コード免責事項

コラボレーション ポートレット用ソース コードを変更する場合、以下の免責事項に注意してください。

 


サードパーティのポートレット

ポータルに簡単に組み込むことができる特殊用途のポートレットが WebLogic Portal パートナ企業から提供されています。その企業は、Autonomy、Documentum、MobileAware などです。

以下の節で、サードパーティ ポートレットの詳細について説明します。

Autonomy ポートレット

WebLogic Portal には、Autonomy 製の検索機能のライセンスが付属しています。これらの機能を使用して、ポータルにエンタープライズクラスの検索を統合することができます。一般的な使用例として、コンテンツ管理システム、リレーショナル データベース、および外部 Web サイトとの統合があります。WebLogic Portal に付属する一部のポートレットを使用した検索では、これらの情報源を公開することができます。また、開発者は、ポータルに検索を統合するために新しいポートレットとビジネス ロジックを作成するとき、Autonomy API を使用することもできます。

WebLogic Portal 9.2 では、BEA 製の検索 API は非推奨になりました。検索機能を実装する場合は、Autonomy API を使用することをお勧めします。

Autonomy の詳細については、「検索の統合」を参照してください。

Documentum ポートレット

EMC Documentum は BEA との提携のもと、EMC Documentum Content Services for BEA Weblogic Portal を提供しています。この製品は、BEA WebLogic Portal インフラストラクチャを通じて公開される Documentum 機能パッケージであり、この製品を使用すると、ユーザは、Web ページ、ドキュメント、音声や動画などのリッチ メディアを含む、あらゆるタイプのエンタープライズ コンテンツにアクセスして操作することができます。

ポートレット開発の立場から見たこの製品の重要な特徴は、Documentum ポートレットが組み込まれていることです。Documentum ポートレットはアプリケーション コンポーネントであり、標準的かつ強力なコンテンツ管理機能をポータル インタフェース経由でユーザに公開します。

Documentum ポートレットは、以下の 4 つの重要なアプリケーションを公開します。

WebLogic Portal の Documentum ポーレットの詳細については、「Documentum の Web サイト」を参照してください。

MobileAware ポートレット

BEA WebLogic Mobility Server では、マルチチャネル モバイル サービスを非常に短い期間で提供するために、BEA WebLogic デプロイメントを拡張した標準ベースの非独占的環境を提供しています。企業は、従業員や顧客のために基幹システムの有効性を拡大でき、携帯電話会社は、データ中心の新しいサービスを迅速にデプロイできます。再トレーニングやツールの変更は不要です。

BEA WebLogic Mobility Server と WebLogic Portal での使用方法については、e-docs Web サイトの製品のドキュメントを参照してください。


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