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JavaServer Pages ガイド

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イベントおよび行動追跡用 JSP タグ

このタグ ライブラリには、BEA WebLogic Portal で使われるさまざまな拡張タグが定義されています。それらのタグは、特に Events and Behavior Tracking(イベントおよび行動追跡)サービスで使用します。

イベント タグは、販売促進やキャンペーンのシナリオ アクションに利用できます。行動追跡をアクティブにすると、ユーザのサイト内での行動パターンを記録することができます。行動追跡によってリレーショナル データベースに記録されたイベントは、サード パーティのツールを使って分析できます。

イベント タグは、コンテンツ トラッキングおよび商品トラッキングの 2 つの領域に大別されます。コンテンツおよび商品のトラッキング用タグは、任意の Web またはポータル アプリケーションで利用できます。

このトピックは、以下の節で構成されています。

 


コンテンツ タグ

注意: 以降の表の「必須」列では、属性が必須と省略可能のどちらであるかを「はい」または「いいえ」で示します。「R/C」列では、「C」は属性がコンパイル時表現であることを、「R」は属性が要求時表現とコンパイル時表現のいずれかであることを示します。

<tr:clickContentEvent>

タグ ライブラリ

tracking.tld

インポート文

<%@ taglib uri="tracking.tld" prefix="tr" %>

実装されるクラス

ClickContentTag

ClickContentExtraInfo


 

<tr:clickContentEvent> タグは、ユーザが広告インプレッションをクリックしたときの動作イベントを生成するのに使います。イベント パラメータが入った URL クエリ文字列が返されます。そのため、ハイパーリンクでコンテンツと結ばれる完結したURLを形成するのに使われます。

表6-1 は、<tr:clickContentEvent> タグの属性についての説明です。

表6-1 <tr:clickContentEvent> タグの属性

タグ属性

必須

データ型

解説

R/C

documentId

いいえ

String

表示される項目の ID(画像の URL またはバナー広告の ID、取得可能な場合)。

R

documentType

いいえ

String

表示される項目のタイプまたはカテゴリ(取得可能な場合) 。

R

id

いいえ

String

このタグの出力を保持するページ変数。

C

userId

いいえ

String

コンテンツが検索される対象のユーザの名前。この値は省略可能で、未指定の場合は request.getRemoteUser() の値に設定される。

R


 

以下に、Webflow サーブレットに移動するクリックスルーの例を示します。このリンクはクリックスルー コンテンツ イベントを生成し、指示されたコンテンツを表示します。ユーザが商品の解説リンクをクリックした後、クリック コンテンツ イベントが生成される様子がわかります。アプリケーションの web.xml ファイルで指定された、デフォルト Webflow サーブレットの <filter> タグで、ClickThroughEventFilter.doFilter() メソッドの呼び出しが生成されます。このメソッドでは、HttpRequest を調べ、ClickThroughConstants.EVENT_TYPE があればクリック イベントを生成します。

ClickThroughConstants.EVENT_TYPE は、リスト 6-1 に示すように、JSP に <tr:clickContentEvent> タグを追加すると生成されます。

コード リスト 6-1 <tr:clickContentEvent> タグの使用例

<tr:clickContentEvent documentId="<%= documentId %>"
documentType="<%= documentType %>"
userId="<%= userId %>"
id="outputFromTag"
/>

以下の例では、目的のコンテンツと、上記のタグからの出力を参照するリンクとを関連付けています。

コード リスト 6-2 コンテンツと リスト 6-1 からの出力を参照するリンクとの関連付け

<A HREF="<webflow:createWebflowURL event="link.clickContent"
namespace="trackingWebApp_main" extraParams="<%= outputFromTag
%>" />">ここをクリックすると clickContentEvent を生成</A>

注意: ユーザを別のサイトにリダイレクトするには、createWebflowURL タグで redirect="true" に設定します。

<tr:displayContentEvent>

<tr:displayContentEvent> タグでは、ユーザが広告を受信した(ユーザに広告が表示された)ときに動作イベントを生成します。「広告」は、画像、テキスト、PDF ファイル、Web 対応マルチメディア コンテンツなど、任意の HTML コンテンツにすることができます。

タグ ライブラリ

tracking.tld

インポート文

<%@ taglib uri="tracking.tld" prefix="tr" %>

実装されるクラス

DisplayContentEventTag


 

表6-2 <tr:displayContentEvent> タグの属性

タグ属性

必須

データ型

解説

R/C

documentId

いいえ

String

表示される項目の ID(画像の URL またはバナー広告の ID、取得可能な場合)。

R

documentType

いいえ

String

表示される項目のタイプまたはカテゴリ(取得可能な場合)。

R

表6-2 は、<tr:displayContentEvent> タグの属性についての説明です。

ここでは、<cm:select> の呼び出しに続く処理を行うコードの例を示します。<tr:displayContentEvent> タグは、ドキュメントが返されるたびにイベントを生成して、ドキュメントの ID およびタイプを渡します。この例ではドキュメントの表示は行いません。

コード リスト 6-3 <tr:displayContentEvent> タグの使用例

<%@ taglib uri="tracking.tld" prefix="tr" %>
.
.
.
<es:forEachInArray id="nextRow" array="<%=headlines%>"
type="com.bea.p13n.content.Content">

<es:notNull item="<%=nextRow%>">

<tr:displayContentEvent
documentId="<%=nextRow.getIdentifier()%>"
documentType="<%=headingProp%>"/>

</es:notNull>

</es:forEachInArray>

 


プロダクト タグ

注意: 以降の表の「必須」列では、属性が必須と省略可能のどちらであるかを「はい」または「いいえ」で示します。「R/C」列では、「C」は属性がコンパイル時表現であることを、「R」は属性が要求時表現とコンパイル時表現のいずれかであることを示します。

<trp:clickProductEvent>

タグ ライブラリ

productTracking.tld

インポート文

<%@ taglib uri="productTracking.tld"
prefix="trp" %>

実装されるクラス

ClickProductEventTag


 

<trp:clickProductEvent> タグは、ユーザがプロダクト インプレッションをクリック(クリックスルー)したときの動作イベントを生成するのに使います。イベント パラメータが入った URL クエリ文字列が返されます。そのため、ハイパーリンクでコンテンツと結ばれる完結したURLを形成するのに使われます。

skucategoryId、または documentId のうち少なくとも 1 つの属性を指定します。

表6-3 は、<trp:clickProductEvent> タグの属性についての説明です。

表6-3 <trp:clickProductEvent> タグの属性

タグ属性

必須

データ型

解説

R/C

applicationName

いいえ

String

webApp またはアプリケーションの名前(取得可能な場合)。同じサーバ上に展開されている(または、同じデータベースにデータが永続化される)複数の店舗があるときに、データを区別するために使用できる。

R

categoryId

いいえ

String、または Category オブジェクト

表示されるコンテンツと関連付けられた商品のカテゴリ(取得可能な場合)。

R

documentId

はい

String

表示される項目の名前(画像の URL またはバナー広告の ID、取得可能な場合)。

R

documentType

いいえ

String

表示される項目のタイプまたはカテゴリ(取得可能な場合)。

R

sku

いいえ(解説参照)

String、または ProductItem オブジェクト

表示されるコンテンツ項目と関連付けられた商品の ID(取得可能な場合)。通常、sku は、少なくとも categoryId と documentId のいずれかが指定されていれば必要ない。

R

userId

いいえ

String

コンテンツが検索される対象のユーザの名前。この値は省略可能で、未指定の場合は request.getRemoteUser() の値に設定される。

R


 

以下に、Webflow サーブレットに移動するクリックスルーの例を示します。このリンクはクリックスルー コンテンツ イベントを生成し、指示されたコンテンツを表示します。この例では、商品名(productItem.getName())および商品 ID の SKU を使用して、ドキュメント ID を持つ ClickProductEvent を生成する方法を示します。

コード リスト 6-4 <trp:clickProductEvent> タグの使用例

<%@ taglib uri="productTracking.tld" prefix="trp" %>
.
.
.
<%
detailsUrl = WebflowJSPHelper.createWebflowURL(pageContext,
"itemsummary.jsp", "link(" + detailsLink + ")",
"&" + HttpRequestConstants.CATALOG_ITEM_SKU + "=" +
productItem.getKey().getIdentifier() + "&" +
HttpRequestConstants.CATALOG_CATEGORY_ID + "=" +
category.getKey().getIdentifier() + "&" +
HttpRequestConstants.DOCUMENT_TYPE + "=" + detailsLink, true);
%>

<trp:clickProductEvent
id="url"
documentId="<%= productItem.getName() %>"
sku="<%= productItem.getKey().getIdentifier() %>" />

<%
detailsUrl = detailsUrl + "&" + url;
%>

<a href="<%= detailsUrl %>">


 

<trp:displayProductEvent>

タグ ライブラリ

productTracking.tld

インポート文

<%@ taglib uri="productTracking.tld"
prefix="trp" %>

実装されるクラス

DisplayProductEventTag


 

<trp:displayProductEvent> タグは、ユーザに向けて商品(通常は gif 画像)が表示されたときに動作イベントを生成するために使われます。

skucategoryId、または documentId のうち少なくとも 1 つの属性を指定します。

表6-4 は、<trp:displayProductEvent> タグの属性についての説明です。

表6-4 <trp:displayProductEvent> タグの属性

タグ属性

必須

データ型

解説

R/C

applicationName

いいえ

String

webApp またはアプリケーションの名前(取得可能な場合)。同じサーバ上に展開されている(または、同じデータベースにデータが永続化される)複数の店舗があるときに、データを区別するために使用できる。

R

categoryId

いいえ

String、または Category オブジェクト

表示されるコンテンツと関連付けられた商品のカテゴリ(取得可能な場合)。

R

documentId

いいえ

String

表示される項目の名前(画像の URL またはバナー広告の ID、取得可能な場合) 。

R

documentType

いいえ

String

表示される項目のタイプまたはカテゴリ(取得可能な場合)。

例:
DisplayProductEvent.CATEGORY_BROWSE

DisplayProductEvent.ITEM_BROWSE

DisplayProductEvent.CATEGORY_VIEW

DisplayProductEvent.BANNER_AD_PROMOTION

R

sku

いいえ(解説参照)

String、または ProductItem オブジェクト

表示されるコンテンツ項目と関連付けられた商品の ID(取得可能な場合)。通常、sku は、少なくとも categoryIddocumentId のいずれかが指定されていれば必要ない。

R

リスト 6-5 に、カタログ項目の取得に続く処理を行うコードの例を示します。<tr:displayProductEvent> タグではイベントを生成して、ドキュメントの ID と、商品アイテムの種類および SKU 番号を渡します。

コード リスト 6-5 <tr:displayProductEvent> タグの使用例

<%@ taglib uri="productTracking.tld" prefix="trp" %>
...
<trp:displayProductEvent
documentId="<%= item.getName() %>"
documentType="<%= DisplayProductEvent.ITEM_BROWSE %>"
sku="<%= item.getKey().getIdentifier() %>" />

 

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