BEA ホーム | 製品 | デベロッパ・センタ | support | askBEA
 ドキュメントのダウンロード   サイト マップ   用語集 
検索

移行ガイド

 前 次 目次 索引 PDFで表示  

WebLogic Portal 7.0 から WebLogic Portal 7.0 サービス パック 1 への移行

WebLogic Platform 7.0 の新機能である Configuration Wizard を使用すると、新しいドメインをすばやく、簡単に作成することができます。 WebLogic Platform 7.0 で Configuration Wizard を使用して作成したドメインを WebLogic Platform 7.0 サービス パック 1 で使用するためには、それらのドメインを移行する必要があります。

ほとんどのドメインについては、WebLogic Portal 7.0 から WebLogic Portal 7.0 サービス パック 1 への移行は 3 つのステップからなる手順で行います。

以下の各節では、これらのステップについて詳しく説明します。 この手順は、移行する個別のドメインに対して繰り返し実行する必要があります。

注意: この章では、WebLogic Portal に固有のドメインを移行する方法について説明しています。 その他の WebLogic Platform ドメインの移行については、次の URL にある「WebLogic Platform 7.0 サービス パック 1 リリース ノート」内の「Configuration Wizard を使って作成したドメインの移行」を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wlp/docs70/relnotes/relnotes.htm#migration

 


ステップ 1: 製品の JAR ファイルのアップグレード

Configuration Wizard を使用して生成したドメインを対象として、製品の JAR ファイルを サービス パック 1 にアップグレードするには、BEA_HOME¥weblogic700¥server¥bin ディレクトリに移動して次のコマンドを実行します。

Windows の場合 : migrate.cmd domain mode
UNIX の場合 : migrate.sh domain mode

注意: コマンド実行後、表示されたメッセージに従って何かキーを押すと処理が開始します。

次の表にコマンドライン引数の定義を示します。

引数

説明

domain

ドメイン ディレクトリの絶対パス名

mode

移行モード。 モードは次のいずれかの値に設定可能


 

たとえば次のコマンドを実行すると、デフォルトのユーザ プロジェクト ディレクトリ (BEA_HOME¥user_projects) に位置する mydomain という名前のドメインがアップグレードされます。

Windows の場合 : migrate.cmd c:¥bea¥user_projects¥mydomain upgrade
UNIX の場合 : migrate.sh c:/bea/user_projects/mydomain upgrade

次のコマンドでは、移行の間に mydomain に対して行われた変更を元に戻します。

Windows の場合 : migrate.cmd c:¥bea¥user_projects¥mydomain revert
UNIX の場合 : migrate.sh c:/bea/user_projects/mydomain revert

 


ステップ 2: サービス パック 1 での変更に合わせたドメインの更新

WLP Domain テンプレートを基に作成されたドメインを、WebLogic Platform 7.0 サービス パック 1 に対応するように更新するには、次の手順に従います。

注意: ファイルの追加または修正を行う前に、元のファイルをバックアップしておくことをお勧めします。

  1. (デフォルトで BEA_HOME¥user_projects¥domain¥beaApps¥portalApp¥tools¥WEB-INF ディレクトリに位置する) tools Web アプリケーションの web.xml ファイル内で、セキュリティ制約「Customer Profile and Order Pages」の箇所を探し、セキュリティ制約が適用されるリソースを <url-pattern> 要素を使用して定義します。

    次のサンプルは web.xml ファイルの一部です。必要な更新は太字で示されています。

    <security-constraint>
    <!-- リソース コレクションを定義する -->
    <web-resource-collection>
    <web-resource-name>
    Customer Profile and Order Pages
    </web-resource-name>
    <description>
    Customer Profile and Order Pages
    </description>
    <!-- リソース コレクションの URL パターン -->
    <url-pattern>/tools/*</url-pattern>
    <url-pattern>/repository/*</url-pattern>
    <url-pattern>/security/*</url-pattern>
    <http-method>GET</http-method>
    <http-method>POST</http-method>
    </web-resource-collection>
    </security-constraint>

    注意: WebLogic Server は、security-constraint 要素内部の個別の web-resource-collection 要素について、少なくとも 1 つ以上の URL パターンが含まれているかどうかを検証します。 対象ドメイン内に他にも Web アプリケーションがある場合、すべての web-resource-collection 要素に、セキュリティ制約に適合する URL パターンが少なくとも 1 つ以上含まれていることを確認してください。

  2. BEA_HOME¥weblogic700¥common¥templates¥domains¥shared¥bea¥portal¥webapps¥tools¥tools ディレクトリから、tools Web アプリケーションの tools ディレクトリに次のファイルをコピーします。 カスタマイズされているファイルがある場合、そのファイルを上書きしないように注意してください。
    catalog¥category_add_remove_items.jsp
    catalog¥item_property_edit.jsp
    catalog¥item_property_edit_mr.jsp
    catalog¥item_property_edit_mu.jsp
    catalog¥item_property_edit_sr.jsp
    catalog¥item_property_edit_su.jsp
    catalog¥item_search.jsp
    usermgmt¥groupuser_property_edit_mr.jsp
    usermgmt¥groupuser_property_edit_mu.jsp
    usermgmt¥groupuser_property_edit_sr.jsp
    usermgmt¥groupuser_property_edit_su.jsp
    usermgmt¥group_add_remove_users.jsp
    usermgmt¥group_edit.jsp
    usermgmt¥group_scope_property.jsp
    usermgmt¥user_create.jsp
    usermgmt¥user_edit_info.jsp
    usermgmt¥user_scope_property.jsp

  3. ドメイン内にポータル Web アプリケーションが作成されている場合、それぞれのアプリケーションについて次の手順を実行する必要があります。

    1. BEA_HOME¥weblogic700¥common¥templates¥webapps¥portal¥baseportal¥j2ee¥framework ディレクトリから、ポータル Web アプリケーションの framework ディレクトリに次のファイルをコピーします。 これらと重複したファイル名を使用して作成されているファイルがある場合、そのファイルを上書きしないように注意してください。
      edit_titlebar.properties
      error\configurationerror.properties
      error\footer.inc
      error\header.inc
      error\header.properties
      error\missingformfield.properties
      error\parameters.properties
      error\pipeline.properties
      error\request.properties
      error\runtimeerror.properties
      hnav_bar.properties
      maximize_titlebar.properties
      minimize_titlebar.properties
      normal_titlebar.properties
      security\help.properties
      security\meta.inc
      vnav_bar.properties

    2. ポータル Web アプリケーションの framework ディレクトリ内の、次の JSP ファイルを更新します。このとき、BEA_HOME¥weblogic700¥common¥templates¥webapps¥portal¥baseportal¥j2ee¥framework ディレクトリ内の同名のファイルを比較のための参考として使用します。 ポータルをカスタマイズする目的で JSP ファイルに修正が加えられている場合があるため、該当のファイルがカスタマイズされていないことが確実でない場合は、既存のファイルを上書きしないことをお勧めします。
      edit_titlebar.inc
      error\configurationerror.jsp
      error\error.jsp
      error\missingformfield.jsp
      error\parameters.jsp
      error\pipeline.jsp
      error\request.jsp
      error\runtimeerror.jsp
      error\sessiontimeout.jsp
      error\sessiontimeout.properties
      floated_portlet.jsp
      hnav_bar.jsp
      maximize_titlebar.inc
      minimize_titlebar.inc
      normal_titlebar.inc
      security\help.jsp
      security\login_header.inc
      security\need_group.jsp
      security\new_user.jsp
      security\set_password.jsp
      tools\header.jsp
      tools\header.properties
      tools\portal_prefs.jsp
      vnav_bar.jsp

    3. BEA_HOME¥weblogic700¥common¥templates¥webapps¥portal¥baseportal¥j2ee¥WEB-INF¥lib ディレクトリから、ポータル Web アプリケーションの WEB-INF¥lib ディレクトリに次のファイルをコピーします。 カスタマイズされているファイルがある場合、そのファイルを上書きしないように注意してください。
      ent_taglib.jar
      es_taglib.jar
      i18n_taglib.jar
      lic_taglib.jar
      p13n_servlet.jar
      portal_servlet.jar
      portal_taglib.jar
      portlet_taglib.jar
      ren_taglib.jar
      res_taglib.jar
      um_taglib.jar
      util_taglib.jar
      visitor_taglib.jar
      webflow_servlet.jar
      webflow_taglib.jar
      weblogic-tags.jar

 


ステップ 3: 新しい BEA_HOME ディレクトリの位置に合わせた起動スクリプトとコンフィグレーション ファイルの更新 (アップグレードでない場合のみ)

注意: このステップは、インストール済みの WebLogic Platform 7.0 とは別の新しいディレクトリに、WebLogic Platform 7.0 サービス パック 1 をインストールする場合にのみ必要です。 既にインストールされていた WebLogic Platform 7.0 のアップグレードを行っている場合には、このステップは実行不要です。

startWebLogic などのドメイン起動スクリプトと、config.xml などのコンフィグレーション ファイルでは、BEA_HOME ディレクトリ内部のファイルの絶対パス名を定義します。 これらの絶対パス名を検索し、新しい BEA_HOME ディレクトリの位置に合わせて更新する必要があります。 また、ビルド スクリプトなどのカスタム スクリプトで、BEA_HOME ディレクトリ内部のファイルの絶対パス名を定義しているものがあれば、新しい BEA_HOME の位置に合わせてそれらのスクリプトも更新しなければなりません。

注意: 多くの起動スクリプトでは、BEA_HOME ディレクトリを参照する変数を含め、作業中のシェルにおける環境変数を設定します。 スクリプト ファイル内で BEA_HOME への参照を更新した後で、最新の環境設定が確実に反映されるように新しいシェルを開くことをお勧めします。

 

ページの先頭 前 次