対話管理ガイド
コンテンツの設定
ユーザにコンテンツを提供することは、対話管理の最も重要な要素の 1 つです。プレースホルダとキャンペーンを使用してユーザにコンテンツを提供する場合、BEA と互換性のあるコンテンツ リポジトリのコンテンツ項目に特定のプロパティを追加することでいっそう強力になります。
注意 : WebLogic Portal でのコンテンツ管理の各要素については、WebLogic Portal e-docs ホーム ページ http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wlp/docs81/index.html の「コンテンツ管理」のトピック リストから選択してください。
この章の内容は以下のとおりです。
コンテンツの優先度
プレースホルダは、キャンペーンの一般的なコンテンツまたはパーソナライズされたコンテンツを表示する JSP のバケット (JSP タグ) です。プレースホルダには、一度に 1 つのコンテンツしか表示できません。プレースホルダ内のコンテンツ クエリ (デフォルトのプレースホルダ クエリ、またはキャンペーンによってプレースホルダに追加されたクエリ) が複数のコンテンツ項目をプレースホルダに返した場合、プレースホルダはどちらのコンテンツ項目を表示するかを決定する必要があります。adWeight
というコンテンツ プロパティを使用して、コンテンツ項目に対して、クエリによって複数のコンテンツ項目が取得されたときにプレースホルダに表示される優先度を指定します。
コンテンツ項目に adWeight
プロパティを追加する場合は、ガイダンスとして表 2-1 を参考にしてください。
表 2-1 すべてのコンテンツに共通のプロパティ
コンテンツ プロパティ
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プロパティ タイプ
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説明
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adWeight
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Integer
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コンテンツ項目の adWeight に割り当てる数値が大きいほど、プレースホルダに表示される優先度が高くなる。
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その他のコンテンツ プロパティ
この節では、画像ファイルおよび Shockwave ファイルに使用できるコンテンツ プロパティについて説明します。コンテンツ項目に画像プロパティおよび Shockwave プロパティを追加する場合は、ガイダンスとして表 2-2 および表 2-3 を参考にしてください。
目標設定機能を使用して、コンテンツがクリックされた回数によってキャンペーンを終了する場合は、表 2-2 で説明する adTargetUrl
、adTargetContent
、または adMapName
のいずれかのプロパティを使用する必要があります。
表 2-2 画像のプロパティ
コンテンツ プロパティ
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プロパティ タイプ
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説明
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adTargetUrl
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String
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画像をクリッカブルにし、クリックスルーのターゲットを URL で指定する。クリックスルーは Event Service によって記録される。
広告クリックスルーの送り先をどのように指定するかに応じて、adTargetUrl、adTargetContent、adMapName のいずれかを使用する。
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adTargetContent
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String
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画像をクリッカブルにし、クリックスルーのターゲットをコンテンツ管理システムのコンテンツ ID で指定する。クリックスルーは Event Service によって記録される。
コンテンツ項目のユニークな ID を参照するには、WebLogic Administration Portal でコンテンツ項目を選択し、[コンテンツの編集] ウィンドウの説明を表示する。
広告クリックスルーの送り先をどのように指定するかに応じて、adTargetUrl、adTargetContent、adMapName のいずれかを使用する。
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adMapName
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String
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画像をクリッカブルにし、画像マップを使用して 1 つまたは複数のターゲットを指定する。この属性の値は以下の 2 か所で使用される。
adMapName の値を指定する場合は、adMap の値も指定する必要がある。
広告クリックスルーの送り先をどのように指定するかに応じて、adTargetUrl、adTargetContent、adMapName のいずれかを使用する。
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adMap
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String
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画像マップの XHTML 定義を指定する。
adMap の値を指定する場合は、adMapName の値も指定する必要がある。
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adWinTarget
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String
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ターゲットを別のポップアップ ウィンドウに表示する。ポップアップ ウィンドウの定義には JavaScript を使用する。
この属性に指定できる値は newwindow のみ。
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adWinClose
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String
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ポップアップ ウィンドウを閉じるリンクの名前を指定する。このリンクはウィンドウ コンテンツの終わりに表示される。
たとえば、この属性に「このウィンドウを閉じる」という値を指定すると、ポップアップ ウィンドウの最後の行に [このウィンドウを閉じる] というハイパーリンクが表示される。このリンクをクリックすると、ウィンドウが閉じる。
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adAltText
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String
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<img> タグの alt 属性にテキスト文字列を指定する。この属性を指定しない場合は、<img> タグに alt 属性が含まれない。
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adBorder
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Integer
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<img> タグの border 属性の値を指定する。この属性を指定しない場合は、border 属性の値が「0」になる。
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表 2-3 に、Shockwave コンテンツ項目に設定できるプロパティを示します。
表 2-3 Shockwave ファイル用のプロパティ
コンテンツ プロパティ
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プロパティ タイプ
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説明
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swfLoop
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String
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ムービーを無限に繰り返す (true) か、最後のフレームで停止する (false) かを指定する。
有効な値は true または false。この属性を指定しない場合は、デフォルト値の true が使用される。
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swfQuality
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String
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表示画像の質を指定する。質を下げるほど、クライアントのインターネット接続環境に応じて再生時間が早くなる。
有効な値は low、high、autolow、autohigh、best。
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swfPlay
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String
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ムービーがブラウザにロードされたらすぐに再生するかどうかを指定する。
有効な値は true または false。この属性を指定しない場合は、デフォルト値の true が使用される。
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swfBGColor
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String
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ムービーの背景色を指定する。この属性は、HTML ページの背景色には影響しない。
有効な値の構文は #RRGGBB。
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swfScale
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String
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HTML ページに指定されているムービーの領域に対するムービーのサイズを指定する。
有効な値は showall、noborder、exact fit。
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swfAlign
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String
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ムービーをブラウザ ウィンドウの中央、左、上部、右、下部のどこに配置するかを指定する。
値を指定しない場合は、ムービーはブラウザの中央に配置される。
有効な値は l、t、r、b。
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swfSAlign
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String
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ブラウザ ウィンドウに対するムービーの配置を指定する。
有効な値は l、t、r、b、tl、tr、bl、br。
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swfBase
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String
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ムービーの相対パス名を解決するためのディレクトリまたは URL を指定する。
有効な値は . (ピリオド)、ディレクトリ名、URL。
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swfMenu
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String
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ムービー プレーヤーに全メニューを表示するかどうかを指定する。
有効な値は true または false。
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バイナリ コンテンツの表示
BEA の仮想コンテンツ リポジトリ内のコンテンツ項目はプロパティで構成されています。画像などのバイナリ コンテンツを格納する場合、バイナリ プロパティを使用します。コンテンツ セレクタおよびプレースホルダにバイナリ コンテンツを表示するには、[プライマリ プロパティ] にバイナリ プロパティを割り当てる必要があります。
図 2-1 は、WebLogic Administration Portal に表示されたバイナリ プロパティです。[データ型] が [Binary] に設定されているので、このプロパティはバイナリです。[プライマリ プロパティ] オプションが選択されています。
図 2-1 [プライマリ プロパティ] にバイナリ プロパティを設定