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追加リポジトリ作成ガイド

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BEA リポジトリの操作

WebLogic Portal では、仮想コンテンツ リポジトリを使用してコンテンツ リポジトリにアクセスします。仮想コンテンツ リポジトリには、サードパーティのリポジトリも含め、複数のコンテンツ リポジトリを格納できます。仮想コンテンツ リポジトリは、関連付けられたすべてのコンテンツ リポジトリとの接続を (ユーザが設定したパラメータに従って) 維持するため、コンテンツ タイプの作成、委任管理ロール、コンテンツ検索など、すべてのリポジトリでのコンテンツ管理タスクを統合できます。

以下のような多数のポータル サブシステムが仮想コンテンツ リポジトリと対話します。

 


BEA リポジトリのアーキテクチャの概要

通常、各 BEA リポジトリは、ポータル データベースを使用してコンテンツおよび関連するコンテンツ メタデータを格納します。ただし、このコンフィグレーションはニーズに応じて変更できます。この節では、仮想コンテンツ リポジトリの用語や基本アーキテクチャの要点について説明し、さまざまなタイプのリポジトリの図を示します。

リポジトリを作成するタイミング

アプリケーションを EAR ファイルにパッケージ化する前に、すべての (サードパーティか BEA かを問わず) コンテンツ リポジトリへの接続を作成する必要があります。つまり、ルート リポジトリのみを作成し、コンテンツ ノードとコンテンツ項目は作成しません。レポジトリを作成したら、application-config.xml デプロイメント記述子に登録します。アプリケーション EAR を作成すると、application-config.xml は読み込み専用となり、EAR 内での変更ができません。つまり、アプリケーションが EAR ファイル内にある場合、WebLogic Administration Portal でリポジトリを追加または削除することができません。

リポジトリの作成の詳細については、WebLogic Administration Portal ヘルプの「新しいリポジトリ接続を追加する」を参照してください (http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wlp/docs81/adminportal/help/CM_CreateNewRepository.html)。


 

表 1-1 BEA リポジトリの用語

用語

定義

リポジトリ

すべてのフォルダ (ノード)、コンテンツ項目、プロパティ、およびタイプの物理的なストア。BEA リポジトリでは、データベースのみの場合と、データベースとファイルシステムの場合がある。リポジトリとして、サードパーティまたは社内のコンテンツ リポジトリも使用可能。

リポジトリ接続

リポジトリへの接続や対話の方法を示すコンフィグレーション情報。SPI 実装情報、リポジトリ名、およびリポジトリ実装固有のその他の追加プロパティを含む。

データベース

以下のデータの格納に使用される物理データベース。

  • コンテンツ メタデータ

  • コンテンツ バイナリ (別のファイルシステムを使用しない場合)

  • 公開済みコンテンツ (ライブラリ サービスを使用する場合)

ファイルシステム

データベースに格納されているメタデータに関連するバイナリ コンテンツ ファイルを含むファイルシステムの物理的な位置。

仮想コンテンツ データベース

非公開コンテンツのバージョン管理やライフサイクルの情報を格納するために使用されるデータベース テーブル (BEA ライブラリ サービスを使用する場合)。


 

アーキテクチャのまとめ

すべてのリポジトリ コンフィグレーションで、以下のガイドラインが適用されます。

これは、使用される最も単純なアーキテクチャであり、デフォルトの BEA リポジトリの構造を表します。


 

図 1-2 ファイルシステムベースの BEA リポジトリのアーキテクチャ


 


 

ファイルシステムベースのリポジトリの場合、リポジトリ接続から、バイナリが保存されているリポジトリ ファイルシステムのパスに直接進みます。


 

図 1-3 ライブラリ サービスを使用するファイルシステムベースの BEA リポジトリのアーキテクチャ


 


 


 

リポジトリでライブラリ サービスが使用されるときは、バージョン管理とライフサイクルの情報を格納するために別のデータベース テーブルが使用されます。ファイルストアに格納されるのは、ステータスが「公開済み」のバイナリだけです。詳細については、「ファイルシステム リポジトリでライブラリ サービスを使用する」を参照してください。

 


ファイルシステム リポジトリの操作

ファイルシステム リポジトリでは、バイナリ コンテンツをファイルシステムに格納できますが、そのコンテンツへのアクセスは仮想コンテンツ リポジトリの機能を使用して行います。

通常、これによって、ポータルでのデータ取得と、WebLogic Portal 仮想コンテンツ リポジトリでのリポジトリ データベースへの大量のデータ (および関連するメタデータ) のロードの両方のパフォーマンスが向上します。

コンテンツ タイプを使用する

ファイルシステム リポジトリでコンテンツ タイプを使用する場合、以下の 2 つの点を考慮します。

ファイルシステム リポジトリにコンテンツを追加する

ファイルシステム リポジトリを作成するときは、仮想コンテンツ リポジトリを使用して、ファイルシステムに対するコンテンツの追加および削除を行います。ファイルシステムの構造は、リポジトリの構造と同じになります。たとえば、ファイルシステム リポジトリにフォルダを作成すると、共有ディレクトリにフォルダが作成されます。

注意 : ファイルシステム リポジトリのコンテンツを整理するとき、コンテンツ項目に他のコンテンツ項目を含めることはできません。コンテンツ項目を含むことができるのはコンテンツ フォルダ (階層ノード) のみです。

コンテンツ項目の名前

コンテンツを追加すると、コンテンツ項目の名前が、関連するバイナリ ファイルと同じ名前になります。「ファイルシステム リポジトリでコンテンツを変更する」を参照してください。Bulkloader を使用して新いコンテンツ項目を追加すると、関連するバイナリ ファイル名に基づいてコンテンツ項目に名前が付けられます。

ファイルシステム リポジトリでコンテンツを変更する

コンテンツ項目に関連付けられているバイナリ ファイルを置換するときは、元のバイナリ ファイルをファイルシステム リポジトリから削除して、新しいファイルで置き換えます。コンテンツ ノードの名前は、新しいファイルと同じ名前に変わります。

警告 : コンテンツ項目の名前を変更すると、関連するバイナリ ファイルの名前も変更されます。このため、ファイルシステム リポジトリでコンテンツ項目の名前を変更するときは、常にファイル拡張子を含めるようにしてください。

ファイルシステム リポジトリからコンテンツを削除する

ファイルシステム リポジトリでフォルダすなわちコンテンツ項目を削除すると、バイナリ ファイル (ファイルシステムに格納) と関連するメタデータ (データベースに格納) の両方が削除されます。

ファイルシステム リポジトリでライブラリ サービスを使用する

ファイルシステム リポジトリは、ライブラリ サービスに対応できます。ライブラリ サービスを使用する場合は、「公開済み」ステータスのコンテンツ項目のみがファイルシステムに保存されます。非公開のコンテンツ項目はデータベースに格納されます。これにより、ファイルシステムの破損や削除時の対策が強化されます。ファイルシステム リポジトリでライブラリ サービスを使用すると、仮想コンテンツ データベースに保存されるすべての非公開バイナリを自動的にバックアップとして使用できます (図 1-3 「ライブラリ サービスを使用するファイルシステムベースの BEA リポジトリのアーキテクチャ」を参照)。

BulkLoader の考慮事項

ライブラリ サービスとファイルシステム リポジトリを併用する場合は、Bulkloader を使用して既存のコンテンツ (またはメタデータ) を更新できません。

ライブラリ サービスを使用しているファイルシステム リポジトリに新しいコンテンツを追加すると、すべての新しいコンテンツは Bulkloader のユーザ名の下に、下書きステータスでチェック アウト済みとして作成されます。

 


ファイルシステム リポジトリのコンフィグレーション

仮想コンテンツ リポジトリ内にリポジトリをコンフィグレーションすることは、リポジトリのデータストアとの接続を作成することを意味します。ファイルシステム リポジトリの場合、データストアはネットワーク上のファイルシステムです。ファイルシステム リポジトリを追加する場合は、WebLogic Portal に対してそのファイルシステムの場所を指定するカスタム プロパティを追加する必要もあります。

ファイルシステム リポジトリのコンフィグレーションには、次の 2 つの手順が必要です。

始める前に

ファイルシステム リポジトリを実装するときは、デフォルトの BEA リポジトリのプロパティを変更する方法をお勧めします。デフォルトでは、BEA リポジトリ クラスは、接続情報を変更した後もデプロイされたままになります。これは、BEA リポジトリ クラス (com.bea.content.spi.internal.RepositoryImpl) は、データベースにメタデータを格納するために使用されるためです。

新しいファイルシステム リポジトリへの接続を作成する

  1. ポータルの Administration Portal を使用して、作成される新リポジトリへの接続をコンフィグレーションします。
    1. [View] ドロップダウン リストから [Repositry] を選択して、[リポジトリの管理] ツリーを表示します。
    2. [リポジトリの管理] ツリーで、既存の BEA リポジトリを右クリックします。
    3. ポップアップ メニューで [編集] をクリックします。
    4. エディタ ペインで、次の情報を指定します。
    5. 入力フィールド

      必要な処理 :

      [リポジトリ名]

      作成するリポジトリの名前を入力する。たとえば、FileRepository。

      [接続クラス]

      ファイルシステム リポジトリを使用している場合、接続クラスは次のとおり。

      com.bea.content.spi.internal.FileSystemRepositoryImpl


      [ユーザ名]

      このリポジトリにログインするために使用するユーザ名を入力する。

      [パスワード]

      このリポジトリにログインするために使用するユーザ名に関連付けるパスワードを入力する。

      [ライブラリ サービスを有効にする]

      このリポジトリに対して WebLogic Portal のライブラリ サービスを使用する場合は、このチェック ボックスをオンにする。

      ライブラリ サービスは、サードパーティのコンテンツ管理システムでは使用できない。

      ライブラリ サービスを削除するには、リポジトリの新しいインスタンスを作成する必要がある。


       
    6. [Add Property] をクリックします。
    1. Web サーバを通じてファイルシステムにアクセスしている場合は、追加のプロパティを指定できます (省略可能)。[Add Property] をクリックします。

たとえば、cm_fileSystem_path/home/myData を設定すると、同じパスが外部から http://mydomain.com/data/myData として参照されます。これを、cm_fileSystem_webpath プロパティを使用して設定できます。

警告 : ファイルシステム リポジトリでは STREAMING_ENABLED プロパティは設定しないでください。

Bulkloader を使用して関連するファイルシステムのメタデータをアップロードする

注意 : この例では、以下のサンプル名を使用します。

java com.bea.content.loader.bulk.BulkLoader -fileSystem -application <myApp> -repository FileRepository /home/mydata/filesystem

これで、すべてのデータがファイルシステム リポジトリにアップロードされます。

  • ポータルの Administration Portal 内で仮想コンテンツ リポジトリを開いて、アップロードされたデータを表示します。この例では、FileRepository の下に、アップロードされたすべてのデータを含む filesystem というフォルダが表示されます。
  • 警告 : BulkLoader が何らかの理由でアップロードに失敗した場合は、仮想コンテンツ リポジトリに作成したファイルシステム リポジトリの cm_fileSystem_linked プロパティを削除する必要があります。これは、BulkLoader によってアップロード時に使用される一時的なプロパティです。アップロードが失敗した場合は、再試行する前にこのプロパティを削除してください。

    Bulkloader の使用方法の詳細については、『BulkLoader ガイド』を参照してください。

     


    サードパーティのリポジトリの操作

    サードパーティのリポジトリの使用方法の詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wlp/docs81/whitepapers/vcr/index.html を参照してください。

     

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