ホワイト ペーパー : WebLogic Portal フレームワーク
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netuix-config.xml
ファイルは、XML スキーマ定義ファイルの netuix-config.xsd
で制御されます。このファイルには、ポータル フレームワークの動作を変更できる設定が含まれています。このファイルは、Web アプリケーション スコープにあるため、このファイルへの変更を反映するには、Web アプリケーションを再デプロイする必要があります。このファイルには、次のような要素と属性があります。
カスタマイズを有効 (デフォルト) または無効にします。ポータルには、2 つの運用モードがあります。その 1 つは、ユーザや管理者がブラウザを使用してポータルをカスタマイズできるモード (ポートレット、ページ、ブックなどを追加または削除するモード) です。
このモードでは、ポータル EJB とデータベースをデプロイする必要があります。2 つ目は、カスタマイズできないモード (ブラウザが .portal
ファイルを直接開くモード) です。このモードでは、データベースやポータル EJB は必要ありません。このフラグは、ポータルがどの運用モードであるかをシステムに伝えるインジケータです。「ライト ポータル」を実行する場合は、この要素を false に設定します。データベース内のポートレット、レイアウト、シェル、ルック アンド フィール、テーマを使用する場合は、この要素を true に設定します。
ページフロー コンポーネントを有効 (デフォルト) または無効にします。ポータルでページフロー ポートレットを実行する場合は、この要素を有効にする必要があります。ページフロー アプリケーションを実行しない場合は、この要素を false に設定すると、特に反復開発時において、パフォーマンスを向上させることができます。
実行時の資格チェックをオフにします。resource-cache-size 属性の値は、コントロール リソース キャッシュのサイズです。このサイズは、ポータルに含まれるデスクトップ、ポートレット、ページ、プレースホルダ、ブックの数によって異なります。このサイズを決定するには、ドメイン ディレクトリにある debug.properties
ファイルで、com.bea.netuix.servlets.entitlements.ControlResource
のデバッグを有効にします。このデバッグにより、ポータルのすべてのページをクリックしたときに、ポータルのサイズが出力されます。使用するサイズは、すべてのページ (トップレベルと内部のすべてのページ) をクリックした後、コンソールに表示される最後の行に示されています。
ローカライゼーションを有効 (デフォルト) または無効にします。ローカライゼーションを有効にすると、ポータル フレームワークは、ディレクトリ検索に基づいてローカライズされたコンテンツを配信します。ローカライゼーションを有効にするには、enable 要素を true に設定します。ローカライゼーションを無効にするには、この要素を false に設定します。ポータル Web アプリケーションでローカライズされたコンテンツを配信する場合は、パフォーマンスを考慮して、ローカライゼーションを無効にします。ロケール プロバイダを指定する場合は、locale-provider 要素の値を、必要な LocaleProvider の実装クラスに設定します。
propagate-preferences-on-deploy 要素は、ポートレット プリファレンスを、基礎となるプリファレンス ストアに伝播するかどうかを指定します。この要素が存在する場合、ポートレット プリファレンスは基礎となるプリファレンス ストアに伝播されます。propagate-to-instances 属性が true の場合は、ポートレット プリファレンスはポートレットから作成されたインスタンスにも伝播されます。
反復開発では、コントロールやページ フローへの変更があるたびに、Web アプリケーションが再デプロイされるため、開発モード (つまり、!AppDescriptor.isProductionModeEnabled
) 時にこの要素を使用すると、データベースが再ロードされなくなります。デフォルトは、false です。開発モード時に、Web アプリケーションを再デプロイして、データベースを再ロードする必要がある場合は true に設定します。
window-state 要素は、コンテナがサポートしているウィンドウ状態のプロパティを示します。この要素には、それぞれの状態に対応する子要素があります。画像の名前や、画像の代わりにローカライズされたテキストを指定できます。
<!-- 2 つの言語を使用したカスタム モードの例 -->
<window-mode name="SourceViewToggleButton">
<activate-image>titlebar-button-source.gif</activate-image>
<deactivate-image>titlebar-button-source-exit.gif</deactivate-image>
<alt-text>
<locale language="en">
<activate>Source View</activate>
<deactivate>Leave Source View</deactivate>
</locale>
<locale language="es">
<activate>la vista de la fuente</activate>
<deactivate>Salga la fuente la vista</deactivate>
</locale>
</alt-text>
</window-mode>
上記のカスタム モードをポートレットやブックで使用するには、次のように記述します。
<netuix:titlebar>
<netuix:modeToggleButton name="SourceViewToggleButton"
contentUri="/source.jsp" />
<netuix:minimize/>
</netuix:titlebar>
「.」ファイル (portlet、theme、layout、laf) の検証を有効 (デフォルト) または無効にします。この要素をオフにすると、WebLogic Portal の起動時間と再デプロイメント時間が短縮されます。ただし、検証をオフにして、無効なファイルを使用すると、エラーが発生します。
control-state-location 要素は、コントロール状態の保存場所を指定します。ポータル フレームワークの状態はすべて、設定に応じたさまざまな方法で保存可能であり、それぞれ長所と短所があります。状態には、現在のページ、アクティブなページ、ウィンドウ状態 (最小化、最大化など) があります。コントロール状態とアプリケーション状態は同じものではありません。アプリケーション状態は、各開発者が設定するものです。
コントロール状態を、ポータル フレームワークで生成したリンク内にエンコードします。このコントロール状態は永続的に保持できます。ただし、クライアント (ブラウザ) では、使用できる最大文字数が決まっている場合があります。コントロール状態の長さが指定された最大文字数を超える場合、ポータル フレームワークは、コントロール状態の保存場所を HTTP セッションに自動的に切り替えます。
netuix-config.xml
には、ポータル フレームワーク関連のコンフィグレーション情報が記述されています。このファイルは、Web アプリケーション スコープにあります。
.portal
ファイルで構築して、ユーザにポータルのカスタマイズを許可しない場合は、enable 要素の値を false に設定して、カスタマイズを無効にできます。ポータルのカスタマイズをサポートするには、カスタマイズを有効にします。.pinc
、.portlet
、.portal
ファイルなど) を検証するスイッチ。ポータル サーバをプロダクション設定で実行する場合は、検証を無効にします。注意 : デフォルトでは、netuix-config.xml ファイルで資格のスイッチはオフになっています。資格を有効にするには、『パフォーマンス チューニング ガイド』を参照してください。
application-config.xml
ファイルには、すべてのキャッシュの設定が記述されています。このファイルは、<enterprise-application-dir>/META-INF/
に格納されています。データベースに基づく (ストリーミング) ポータルの場合は、portalControlTreeCache キャッシュの最大エントリ数を、ユーザ数、使用可能なメモリ、ポータル サイズに基づいた値に設定する必要があります。推奨値は、ユーザ数 + 1 です。ポータル内に浮動性のポートレットがある場合は、上記のルールを適用して、portletControlTreeCache キャッシュの最大エントリ数に最適な値を算出します。
注意 : TimeToLive は変更しないでください。デフォルトでは、"-1" に設定されています。
ポータルのルック アンド フィールには、css
、js
、および gif
ファイルを使用します。別の Web サーバでこれらの静的ファイルを配信すると、パフォーマンスとスケーラビリティが向上します。
ポータル アプリケーションのパフォーマンスとスケーラビリティは、ポータル サイズ、ブック数、ページ数、ポートレット数、およびボタン数によっても異なります。ファイルやデータベースからポータルを実行する際には、XML 解析が行われるため、実行に要する時間はポータルのサイズによって異なります。
データベースを使用するポータルは、2 回目以降にポータル データベースにアクセスする必要がないようキャッシュされます (portalControlTreeCache を使用)。ポータルがユーザによってカスタマイズされている場合、ポータルはユーザことにキャッシュされます。カスタマイズしているユーザ数が多いほど、メモリの使用量も増加します。ポータルのメモリと応答状況を調べるには、portal_size.jar ツールをダウンロードしてください。
このツールは、コントロール ツリー全体のサイズを計算し、ツリー最適化がアクティブであるかどうかにかかわらずポータルの統計を作成します。
ポートレットのコンテンツは、.portlet
ファイルの contentUri 要素によって参照されます。コンテンツ処理を毎回行うのでは負荷が高い場合は、renderCacheable ポートレット属性を使用して、ポートレットのコンテンツをキャッシュすることを検討してください。ポートレットのコンテンツ タイプが jsp
である場合は、wl:cache
jsp タグを使用して、jsp
内の静的部分をキャッシュします。
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